ドラゴンクエストΩ 〜アルテマこそ至高だ!〜   作:ねここねこねこ

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本話で序章が終了となります。
次回からは大体週に1度のペースになります。
ただ、気分が乗ったら早めに出すかもしれません。

これからもよろしくお願いします!



第九話※

(ものまね士って……()()()()()()()()よなぁ……)

 

 アキラは自分の部屋でステータスを確認していた。

 ただ、何度見ても()()()()()()()()()となっており、そこには”ものまね士”と記載されていた。

 アキラの知る限り、ものまね士はファイナルファンタジーという作品に出てきたジョブであり、そのアビリティの特徴は”前に行動した人のモノマネをすること”であった。

 

 スキルの項目にはものまね士スキル、剣スキル、武術スキル、ユニークアビリティがあり、ユニークアビリティ以外には熟練度が記載されていた。

 そして、()()()()()()()()()には熟練度がなく、『ものまね』とだけ書いてあった。

 この項目を見たとき、アキラは正直に不安になってしまった。

 

(まさかのモシャス劣化版とかにならないよね……?)

 

 ドラクエの世界には『モシャス』という呪文がある。

 それは対象者の姿や能力を真似て変化出来るというものであった。

 下手すると、モシャスの方が使い勝手が良くなる可能性もあるため、劣化版になってしまう不安を抱いていたのであった。

 ただ、ものまね士には、自分以外のアビリティをセットして使えるようになるという能力もあったので、アキラは試してみることにした。

 

(……で、出来ない。スキル項目とかをいじれば白魔法とか召喚魔法とか選べると思っていたのに……。

で、でも! ものまねって能力を上手く使えばきっと役に立つはず……)

 

 アキラはファイナルファンタジーのものまねの特性を思い出す。

 前の戦闘行動を真似ることができ、その際にM()P()()()()()()という能力がある。

 しかしこれもどのシリーズかによってかなり能力が変わってくるため、一旦考えを保留にする。

 そして検証してみないと分からないので、迷宮に入って確かめてみることにした。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 カナブンに許可を取り、初心者迷宮を探索しようとしたところ、「仮冒険者にしか使えない迷宮のため、アキラさんは入れないんです」と断られてしまった。

 代わりに、初級者迷宮というFランク冒険者が入れる迷宮へ案内されたので、資料を確認したあとに旅の扉から入っていく。

 

(今日は様子見だから、ちょっと確かめたら帰ろう)

 

地下1階にはスライム、ドラキー、ホイミスライム、いっかくうさぎ、まほうつかいが出現する。

 ホイミスライムとまほうつかいの呪文だけが怖いが、それ以外に関しては特に問題なさそうに見えた。

 旅の扉を使って移動したあとは、少し休憩後に探索を開始する。

 少し歩くと、スライムとドラキーが出てきたが、なぜかドラキーも一撃で倒すことが出来ていた。

 

(あれ? なんでだろう? まだレベル1ってことは初心者迷宮にいたときと同じステータスじゃないの?)

 

 不思議と身体が軽くなり、力強くなって、初心者迷宮にいたときよりも戦いやすくなっていると感じたアキラだが、それがなぜかは分かっていない。

 あとでカナブンから職業に就くことでステータスに補正が入るという説明を受けるのだが、今現在はそれが分かっていなかったのである。

 

 アキラが探索を続けているといっかくうさぎに出会う。

 かなりでかい兎の頭に一本の角が生えているのが特徴で、突撃して角を使って攻撃してくる。

 攻撃が直線的なので、ひらりと躱したアキラは振り向きざまにどうのつるぎで攻撃をして倒す。

 初心者迷宮も地下1階であれば問題なく対応できるのだと理解して、先に進む。

 

(あの姿は……まほうつかいか!)

 

 少し歩いていると人型でローブを被ったモンスターを発見する。

 ここでアキラはユニークアビリティを試してみることにした。

 

 背後からそっと近付いて、まほうつかいを攻撃すると、そのまま立ち上がれないくらいに攻撃を加える。

 急に攻撃されたまほうつかいは驚き怯んでいるが、途中でアキラが攻撃を止めて離れたのがチャンスだと思い、詠唱を始める。

 するとまほうつかいの左手から小さな火球が出現し、アキラに迫ってくる。

 

 アキラは避けようとするが、追尾型なのか避けることが出来ず当たってしまう。

 一応防御をしたが、その火球の熱さと衝撃に少しだけ顔を歪める。

 

(あっっっつ! 今のが多分『メラ』だよな? よし! じゃあこれを……)

 

「『ものまね』!」

 

 アキラが『ものまね』を発動させると、まほうつかいに炎が舞い上がり、そのまま消えてしまった。

 明らかに『メラ』とは違う威力に引いていると、自身が光りだした。

 すぐに光が消えたので、もしかしてと思い、周りに敵がいないのを確認してステータスを開いてみる。

 

「あ、レベルが2に上がってる!」

 

 思わず声を出してしまったアキラだったが、すぐに別の項目に目をやり驚く。

 

 

【スキル】

・ものまね士スキル:1 【熟練度:3】

・剣スキル:1 【熟練度:26】 (剣装備時攻撃力+5)

・武術スキル:1【熟練度:2】 (身体能力UP)

・特殊技能:ファイア

・ユニークアビリティ:ものまね

 

 

(……いやいやいや! なんで『メラ』じゃないの!? 『ファイア』ってドラクエじゃないじゃん!)

 

 特殊技能という項目が増えており、そこには()()()()と記載されていたのだ。

 そして、アキラはファイアを覚えたことに対して、思わずツッコミを入れていた。

 そして今の混乱状態だと戦闘に支障が出ると判断し、すぐに迷宮から出るのであった。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 アキラはカナブンへの挨拶もそこそこに、再度宿に戻り今起こったことを考えてみることにした。

 

(まず、まほうつかいから『メラ』を喰らって、『ものまね』をしたところ、明らかに見た目が『メラ』ではなかったんだよな……。

それで見てみたらスキルに火炎魔法(ファイア)という項目が増えていたと)

 

 攻撃を受けるか、『ものまね』をすることで、その能力(スキル)真似(コピー)出来るのが、ものまね士の特徴なのかもしれないと推測する。

 そして、それはドラクエの世界の()()ではなく、ファイナルファンタジーの世界の()()を覚える可能性が高いということ。

 これは恐らく自分自身にとってプラスになることが多いと納得する。

 

(せっかくこの能力を手に入れたんだから…きちんと活かしていこう!

どうせファイナルファンタジーの魔法が使えるなら、究極魔法『アルテマ』だって覚えるかもしれない!)

 

 アキラは淡い期待を抱きながら、夢の世界に旅立っていくのであった。

 

 

 

 

〜序章 仮冒険者アキラ 完〜

 

 

 

 

【序章最終ステータス】

・名前:アキラ

・称号:

・冒険者ランク:F

・ジョブ:ものまね士

・レベル:2

・所持金:202G

・各種能力:

HP:24

MP:5

ちから:9

みのまもり:7

すばやさ:9

きようさ:7

こうげきまりょく:8

かいふくまりょく:7

みりょく:6

うん:14

 

【スキル】

・ものまね士スキル:1 【熟練度:3】

・剣スキル:1 【熟練度:26】 (剣装備時攻撃力+5)

・武術スキル:1【熟練度:2】 (身体能力UP)

・特殊技能:ファイア

・ユニークアビリティ:ものまね

 

【装備品】

頭:なし

身体 上:ぬののふく 上

身体 下:ぬののふく 下

手:なし

足:スニーカー

武器:どうのつるぎ

盾:なし

 

【所持アイテム】

やくそう:2個

 

【予備の装備品】

なし

 




ファイナルファンタジーの話が出ると、FF派とファイファン派で分かれるって話題がほぼ確実に出ますよね。
皆さんはどちらでしたか?

あと、あえてものまね"士"にしています。

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『MAJORで吾郎の兄になる』という作品も掲載しておりますので、下記から併せてご覧いただけますと幸いです。
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『MAJORで寿也の兄になる』という作品も掲載しておりますので、下記から併せてご覧いただけますと幸いです。
https://syosetu.org/novel/216813/

『テイルズ オブ デスティニー〜7人目のソーディアンマスター〜』という作品も掲載しておりますので、下記から併せてご覧いただけますと幸いです。
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