東方幻血録    作:れいど

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どうもれいどです。

3月になってもうた……
2月中に出せるかなと思ったら3月になってもうた……
なんで2月って28日までしかないんや……


第9話 フランの行方

*レミリアSide*

 

 

レミリア「………え?」

 

 

私は美鈴が言っていることの意味がわからなかった。

フランが失踪?

 

 

レミリア「な……なんで……」

美鈴「分かりません……ジークさんがお嬢様方の所へ向かった時はいたはずなのですが……」

霊夢「フランが行方不明ねぇ……まあ紫が一番怪しいんだけど。」

魔理沙「なぁ美鈴、フランの部屋になんかなかったのか?」

美鈴「これといって手掛かりのようなものは……」

魔理沙「……いくらなんでもいきなり家出……なんてことはないだろうしなぁ……」

???「そのことに関しては、私が説明しますわ。」

 

 

突然空間が裂け、中から毛先が幾つかの赤いリボンで結ばれた金髪ロング、そして頭には私やフランと同じようにナイトキャップのようなものを被った女性が出てきた。

 

 

霊夢「……紫」

 

 

霊夢がその名を呟く。

彼女こそが妖怪の賢者にして幻想郷の創設者、『八雲紫』。

 

 

紫「話は聞いたわよ。フランちゃんの失踪についてね……」

霊夢「悪いけど、私はあんたが1番怪しいと思ってる。こんないきなり失踪するなんて、あんたの能力によるもの以外あり得ないもの。」

紫「……まあそうよね、そう言うと思ったわ。だって、ジークくんをこっちに連れてきたのだって私だもの。」

霊夢「……やっぱり」

 

 

彼女は『境界を操る程度の能力』を持つ。

全ての物事に存在する『境界』を操る力。

その力は神にも匹敵するほどだと言われている。

 

そして、その能力を応用したものが『スキマ』だ。

空間の境界を操り裂け目を出現させ、それを使い離れた別も場所に移動することができる。

その範囲は幻想郷内だけでなく、外の世界や絵本・小説の中だってそうだ。

 

 

霊夢「で、結局どうなのよ?紫……」

紫「今回の件は私の所為じゃないわ。」

霊夢「……は?」

紫「正直に言うと、私にもはっきりとは原因がわからないの。」

レミリア「……どういうこと。」

 

 

私は、少し怒りを含んだ声で言う。

 

 

紫「まず、さっきも言ったように今回のフランちゃんの失踪に私は関係していない。ここだけは押さえておいてちょうだい。」

レミリア「……分かったわ。」

魔理沙「フランの居場所とか分からないのか?」

紫「具体的な場所は分からない。でも……」

霊夢「でも?」

紫「恐らくだけど……フランちゃんは外の世界にいる。」

レミリア「外の……世界?」

霊夢「ちょっと待ちなさいよ、じゃあこの幻想郷に紫以外にも外の世界に干渉できるやつがいるって言うの?」

紫「分からないけど、私の仮説が正しければ結界の歪みに巻き込まれた可能性があるわ。」

霊夢「結界の歪み?」

紫「ええ。博麗大結界って長い間放置してると歪んでいっちゃうから1年に一回メンテナンスしないといけないんだけど……」

レミリア「だけど……?」

紫「………実はここ3年ぐらいメンテナンスしてなかったのよね☆」

 

霊夢「結局あんたじゃないのよおおぉぉぉ!!」

 

 

バゴオオォォォン!!

 

 

霊夢のお祓い棒が紫の頭にクリーンヒットした。

うわぁ……絶対痛いやつじゃない……

 

 

紫「いった〜い!!ちょっと何するのよ〜!!」

霊夢「なんで大結界のメンテナンス忘れんのよ!連絡来ないから異常ないのかと思っちゃったじゃないの!」

紫「実は一回面倒くさくなって放置してた時があったんだけど、そこからいままで忘れちゃってて……」

霊夢「あんた幻想郷が大切ならサボるんじゃないわよ!」

紫「いやほんとにごめんなさい。」

魔理沙(霊夢も修行サボってるんだけどなぁ……)

 

 

物凄い形相で紫を睨みつける霊夢。

殺気が凄いわ……

 

 

紫「取り敢えず、フランちゃんはこっちでも出来る限り探してみるわ。」

霊夢「はいはい、じゃあさっさとメンテナンスしに行くわよ!」

紫「痛い痛い!分かったから!髪引っ張らないで!」

 

 

そう言いながら霊夢と紫はスキマの中に消えていった……

 

 

レミリア「あのスキマ妖怪……もしフランに何かあったらひき肉にしてやろうかしら……?」

魔理沙「落ち着けレミリア。でもフランならなんだかんだ言って大丈夫なんじゃないのか?」

レミリア「あのねえ……あの子吸血鬼年齢ではまだまだ子供なのよ?」

魔理沙「でも私達は外の世界に干渉できないし、無事に帰ってくるのを待つしかないだろ。」

レミリア「そうよね……はぁ、何処かで拾ってもらえていればいいのだけど……」

魔理沙「そうだなぁ……ん?おい、なんか雪止んでないか?」

レミリア「!!本当ね……それに何だか暖かい……」

 

 

その時、上から何かが降りてくる音がした。

 

 

ジーク「お、雪止んだか……」

 

 

ジークだ。

どうやらあの異変を終わらせてくれたらしい。

 

 

レミリア「ジーク!」

ジーク「よっと、思ったより時間かかったな……」

魔理沙「いや、十分速いと思うぜ……」

ジーク「そうか?まあ解決した事だしいいか。」

レミリア「……そうね。」

ジーク「レミリア?どうしたんだ、そんな顔して……」

魔理沙「あー、実はな……」

 

 

少女説明中………

 

 

ジーク「………」

魔理沙「……まあ、そう言う事なんだ……」

ジーク「そうか……なんか……すまないな……」

レミリア「いいのよ、気にしないで。単なる事故だと思うから……」

ジーク「ああ……」

魔理沙「あーもう!やめだやめだ!異変解決したってのにこんなジメジメした空気でやってらんないぜ!」

レミリア「魔理沙……」

魔理沙「外の世界に放り出されたとはいえフランだって死んでるとは限らないんだ!だから嫌なこと考えるなんてやめてもう帰ろうぜ、な?」

レミリア「……そうね、あの子なら大丈夫よね!」

ジーク「ああ、そうだな。俺もフランを信じるよ。」

魔理沙「よし!じゃあ今日はもう解散!」

 

 

こうして私たちはそれぞれ帰路についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

*ジークSide*

 

 

ジーク「レミリア……」

レミリア「なに?」

ジーク「本当にすまない……!」

 

 

俺はレミリアに頭を下げた。

 

 

レミリア「ちょ、どうしたの?」

ジーク「俺が紅魔館で留守番していた時……フランの事をしっかり見ていればこんなことには……!」

レミリア「ジーク……ううん、いいのよ、そんなに謝らなくても……」

 

 

俺はレミリアから咎められる覚悟は出来ていた。

しかし、レミリアの反応は違った。

 

その声は、神経を優しく包み込むような、そんな声だった。

 

 

レミリア「大丈夫、貴方のせいじゃない。だから私は貴方を責めるつもりはない。」

ジーク「レミリア……」

レミリア「だから今は帰りましょう?大丈夫、あの子なら無事に帰ってきてくれるわ。だって私の自慢の妹だもの。」

ジーク「レミリア……ありがとう……本当に……」

 

 

こうして俺たちは紅魔館に帰っていった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーー紅魔館ーー

 

 

ギイィィ……

 

 

レミリア「ふぅ……ただいm」

咲夜「申し訳ありませんでしたお嬢さまぁぁぁぁ!!」

 

 

レミリアとジークが紅魔館に帰ってきた瞬間、咲夜がものすごい勢いで土下座をしてきた。

 

 

レミリア「ちょっ、咲夜!?風邪ひいてるのに無理しないで!?」

小悪魔「咲夜さああぁぁん!そんなに動いたらだめですってばあぁぁ!」

 

 

どうやら小悪魔が看病しているようで、彼女は冷やしたタオルを持っていた。

 

 

咲夜「だ、だいじょうぶでゲホッ!!」

レミリア「大丈夫じゃないから!こあ、咲夜を運んで!」

小悪魔「りょ、了解です!」

咲夜「もうしわけ……ゴホッ……」

 

 

小悪魔は咳き込む咲夜を抱えて飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レミリア「そういえば……」

ジーク「うん?」

レミリア「ジークって一人っ子なの?」

ジーク「いや、弟がいる。」

 

 

紅魔館の廊下で、レミリアとジークが話している。

 

 

レミリア「弟がいたのね。どんな人なの?」

ジーク「あいつは優しくて、面倒見のいい奴だ。俺が昔実家を出た時『兄さんを1人にさせたくない』って言ってあいつも一緒に出たんだ。そこから俺が幻想郷(こっち)に来るまで一緒に暮らしてた。」

レミリア「そうだったの……それじゃあ貴方も弟と離れちゃったのね……」

ジーク「ああ。俺もあいつのことが心配なんだ。基本的な事は教えたとはいえ吸血鬼としてはまだ子供だからさ……」

レミリア「基本的な事って、家事とか?」

ジーク「ああ、それを5割ほど。」

レミリア「……残りの5割は?」

ジーク「戦闘スキル。」

レミリア「知ってたわ。」

 

 

予想通りの返答。

きっとレミリアは『やっぱりか……』とでも思っているのだろう。

 

 

レミリア「ねぇ、貴方の家系って戦闘民族かなんかなの?」

ジーク「流石にそんな物騒なものじゃねーよ……」

レミリア「でも貴方戦闘狂じゃない。」

ジーク「俺戦闘狂って思われてたの?」

 

 

若干ショックを受けるジーク。

 

 

レミリア「冗談よ。あの時貴方が来てくれなかったら、私は今死んでいたかもしれない……」

 

 

するとレミリアはジークに詰め寄る。

そして両腕をジークの後ろへ回し……

 

 

レミリア「……私たちを守ってくれて、ありがとう。」

 

 

そのままジークを抱きつく。

 

 

ジーク「いや、レミリアは素姓も分からない俺を住まわせてくれた恩人だ。そんな恩人を見殺しにできるわけないだろ?」

レミリア「貴方どこまで善人なのよ……」

ジーク「あー……それと……」

レミリア「何?」

ジーク「……そろそろ離れてくれ。さっきから妖精メイドの視線が……」

レミリア「えっ?……あ……」

 

 

レミリアが振り返ると、妖精メイドが3人ほどニヤニヤしながら覗いていた。

 

 

妖精メイドA「お嬢様……あの外来人とあんな関係だったんだぁ♪」

妖精メイドB「これはみんなに報告しなきゃ♪」

妖精メイドC「賛成♪」

レミリア「っ!?ちょっ、貴方達!違うから!私達そんな関係じゃないから!///」

妖精メイドA「あ、やば、見つかった!?」

 

 

ビューーーーン!!

 

 

レミリア「あっ!こら待ちなさい!!」

 

 

ビューーーン!!

 

 

慌てて飛び去る妖精メイド達。

それを追いかけるようにレミリアも飛んでいってしまった。

 

 

ジーク「……部屋戻るか。」

 

 

取り残されたジークは廊下を歩いて行く。

 

 

ジーク「フランが外の世界に……ノアに保護されてたりしてるといいが…まあそんな都合のいい事起こるわけねぇか……」

 

 

そんなことを言いながらジークは自室に戻っていった。

 

 

 

 




はい、今回は以上です。


やばい……期末テストが近づいてくる……
テスト終わったら小説書かねば……
こんなことなら書き溜め作っときゃよかったな……


次回の幻血録はノア&フランサイドのお話になりそうです。
ではまた次回!!
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