東方幻血録    作:れいど

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お久しぶりです、れいどです。

まさかの3ヶ月以上サボるという。
申し訳ないです。

そろそろにゃんこ2期の方も書き始めないとな……


第11話 清く正しい鴉天狗

ーー紅魔館 図書館ーー

 

 

ジーク「……ふぅ、これはここでいいのか?」

パチュリー「ええ、わざわざありがとうジーク。」

 

 

紅魔館の大図書館、ジークはパチュリーの手伝いとして本棚の整理をしていた。

あの後咲夜の風邪は無事治ったが、看病を担当していた1人である小悪魔へ見事移り、現在ダウン中なのだ。

 

 

小悪魔「ふぇぇ……すみませんジークさん……私がこんな有様なばかりに……」

ジーク「いや、気にするな。小悪魔はゆっくり休んでおいた方がいいぞ。」

パチュリー「こあ、風邪が悪化するわよ。それにこれ以上移されたらたまったもんじゃないわ。」

小悪魔「はい……では失礼します……」

 

 

そう言い残し、小悪魔は自室に戻っていった。

 

 

ジーク「あ、そうだ。そういえば今日咲夜に買い出し頼まれてるんだったな。」

パチュリー「あら、そうなの?なら早めに行っておいたほうがいいんじゃない?」

ジーク「でも本の整理は……」

パチュリー「もう大分片付いたから後は私1人でも大丈夫よ。それに暇そうな妖精メイドに頼めばいいし。」

ジーク「そうか、ありがとう。それじゃあ行って……」

 

 

その時だった。

 

 

パチュリー「きゃっ!?」

 

 

パチュリーが床に置かれた本で足を滑らせ、うつ伏せにすっ転んだのは。

 

 

ジーク「おいパチュリー、大丈夫か?」

パチュリー「いたた……ええ、大丈夫……よ……」

 

 

そして、その時本棚にぶつかった反動でその本棚の魔導書やらが大量に降ってきたのは。

 

 

ドザザザザザザーーーッ!!

 

 

ジーク「……これはまだ出られそうにないな。」

パチュリー「むきゅー……」

 

 

パチュリーは降ってきた魔導書の下敷きになり目を回していた。

結局その後魔導書を並べ直す羽目になり、ようやくジークは買い出しに出ることができた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーー人里ーー

 

 

ジーク「相変わらず賑わってるな。」

 

 

幻想郷の人里。

 

江戸時代を彷彿とさせる和風な町並みをしており、人間が唯一妖怪の脅威を感じずに生活できる場所でもある。

中には妖怪が営む店もあったりするが、そういった妖怪は基本的に無害なので心配する必要はない。

 

 

ジークはメモを見て八百屋へ向かう。

 

 

ジーク「あ、そういえば幻想郷じゃ貨幣が違うんだったな……」

 

 

幻想郷では現代(外の世界)の貨幣は使い物にならないため、幻想郷の貨幣をあらかじめ咲夜から貰っていた。

 

 

ジーク「さて、さっさと終わらせて帰るか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八百屋の店長「まいどありぃ!」

ジーク「ふぅ、これで全部だな。」

 

 

買い物を終えたジークは、人里を出て紅魔館へ帰ろうとしていた。

 

 

ジーク「……にしてもあの店長、テンション凄かったな。………駄洒落みたいになっちまった。」

 

 

そんな事を呟きながら歩いていると、突然後ろから風が吹いてきた。

 

 

ビュォォォ……

 

 

ジーク「うぉ……なんだ、風か?」

 

 

ジークが背後を振り向くと、風と共に此方へ猛スピードで向かってくる人影があった。

 

 

ジーク「ハァ……面倒くさいことになりそうだな。」

 

 

軽いため息を吐き、迫り来るものに目を向ける。

『それ』から一切目を逸らすことはない。

 

そして、次の瞬間。

 

 

???「やぁぁぁっと見つけましたよぉぉぉ!!」

ジーク「よっと(ヒョイッ」

 

???「……え?」

 

 

『それ』との距離が0になった瞬間、ジークがサイドステップで避ける。

そして……

 

 

ズシャアアァァァァッ!!

 

 

???「ぎゃあああああああ!?」

 

 

突っ込んできた『それ』はブレーキが効かなくなり、思いっきり地面に突っ込んでいった。

 

 

ジーク「……大丈夫か?」

???「だ、だいじょばないれふ……」

 

 

〜少女仕切り直し中〜

 

 

???「いきなり死ぬかと思いました……」

ジーク「あんなスピードで突っ込んでくるからだ。」

???「だったら避けないでくださいよ〜……」

ジーク「避けなかったら鳩尾に直撃してたわ。というか、そもそも誰だ?」

???「おっと、これはこれは失礼いたしました。」

 

 

そういうと彼女は先程乱れたシャツを整える。

 

 

文「申し遅れました。私、『射命丸文』と申します。」

ジーク「俺はジークだ。よろしくな。」

 

 

お互い握手を交わす。

 

 

ジーク「それで、なんでいきなり突進してきたんだ。」

文「あっ、そうです!あやうく目的を忘れるところでした!」

 

 

文は首にかけていたカメラを手に取る。

 

 

文「実は私、『文々。新聞』の記者をしているんですよ。」

ジーク「そうなんだな。で、それがどうかしたのか?」

 

 

すると文は今度はシャツの胸ポケットからメモ帳とペンを取り出した。

 

 

文「単刀直入に言いますと、私は最近幻想入りしてきた貴方に取材したいのです!」

ジーク「最近って……もう半年前ぐらいだけどな。」

文「え?もうそんなに経ってたんですか?」

 

 

ジークの言葉に文は目を丸くする。

 

 

ジーク「ああ、本当だぞ。」

文「……ということは、幻想郷の大体の人物は、既にあなたの事を知っている……?」

ジーク「まぁ、会ったことないやつもいるだろうが、知ってる奴もそれなりにいると思うぞ。」

文「そ、そんな……幻想郷最速であるこの私が乗り遅れるなんて……不覚……」

 

 

その場で膝から崩れ落ちる文。

この時、ジークは確信した……

 

「これ長引きそうだなぁ」と。

 

 

文「……いや、私はまだ諦めませんよ!皆さんが貴方のことを知っているというのならば、私は貴方の更なる情報を得るだけです。」

 

 

文は再びメモ帳とペンを手に持つ。

 

 

文「と、言うわけで是非ともご協力お願いします!」

ジーク「………なるほどな……」

 

 

ジークはその場でしばらく考える。

 

 

ジーク「……分かった。」

文「お!?それはつまり……!?」

 

 

考え抜いた末、ジークが出した答えは……

 

 

ジーク「じゃあ俺の気が向いたら取材を受けてやるよ。」

文「……え?」

 

 

そう言うとジークは背中を向けて歩き出してしまった。

 

 

文「ちょ、ちょっと!今の完全に引き受ける流れでしたよね!?しかもそれ『行けたら行く』並に信用できない言葉ですから!!」

ジーク「悪いけど今遣いを頼まれててな。なるべく早く戻らないといけないんだ。」

文「そ、そんなぁ〜……」

 

 

落胆する文を背後にジークは紅魔館へと飛び去っていった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

〜翌日〜

 

 

レミリア「うぅ〜……ああは言ったもののやっぱりフランが心配だわ……」

 

 

レミリアは自室で頭を抱えていた。

 

 

レミリア「あのスキマ妖怪に頼んで私も外の世界に送ってもらおうかしら……」

 

 

そんな事を考えていた時だった。

 

廊下からドタドタと足音が近づいてきた。

しかも2人いるらしい。

 

 

レミリア「はぁ……また妖精メイドがはしゃぎ回ってるのかしら……」

 

 

レミリアが自室のドアを開けるとそこには……

 

 

ジーク「だからしつけぇって!いい加減にしろ!」

文「私は貴方の許可が取れるまで諦めませんよ!」

 

レミリア「( ゚д゚)ポカーン…」

 

 

カメラとメモ帳を持って追い回す文と逃げるジークの姿があった。

 

 

レミリア「あんたら何やってんのよ!」

 

 

ヒュッ!!ゴッ!!

 

 

ジーク「い”っ!?」

文「ぐへっ!?」

 

 

レミリアの手刀が2人の後頭部にクリーンヒットし、2人は前のめりに倒れ込んだ。

 

 

レミリア「……ジークがいるのはいいとして、なんで文がここにいるのよ。」

文「じ、実はですね……」

 

 

 

〜少女説明中〜

 

 

 

レミリア「へぇ、つまりあんたはジークに取材しにきたと。」

文「はい、そういうことです……」

レミリア「それは兎も角、どうやって入ってきたのよ。」

文「え?門番さんが寝ていたのでそのまま正面から……」

レミリア「美鈴……本当にクビにしてやろうかしら……?」

 

 

レミリアは怒りで顔を若干赤くする。

 

 

文「ジークさん、本当に一生のお願いです。取材させて下さい。」

ジーク「……はぁ、まあこれ以上後つけられるのも嫌だしな……分かったよ。」

文「本当ですか!?」

 

 

文は目を輝かせてメモ帳を取る。

そして彼女は深呼吸して……

 

 

文「それじゃあ早速……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

             ジークさんとレミリアさんはいまどこまでいってるんですか?!!」

 

 

バッコオオォォォォン!!

 

 

次の瞬間、とてつもない轟音と共に文が消えた。

そしてレミリアの手にはグングニルが。

 

 

レミリア「あんのクソ天狗……もう出禁よ出禁!!」

 

 

レミリアは恐らく吹っ飛ばした文が開けたであろう壁の大穴に向かって叫ぶ。

 

 

ジーク「レ、レミリア……大丈夫か?」

レミリア「えぇ……ごめんなさい、取り乱してしまったわ。」

ジーク「結局取材せずに帰って行ったな。」

レミリア(……あいつ、最初の質問があれとかどうかしてるんじゃないのかしら……そ、そういうのは……ほら……もっと深い関係になってから……)

 

 

レミリアの顔が見る見るうちに赤くなっていく。

 

 

ジーク「レミリア、本当に大丈夫か?熱でもあるんじゃないか。」

レミリア「だだだだだ大丈夫よ!?」

ジーク「呂律回ってないぞ。」

レミリア「う、うるさいっ!!」

 

 

そう言ってレミリアはどこかへ飛び去ってしまった。

 

 

ジーク「……にしても、さっきの文の質問どういう意味だったんだ?」

 

 

ジークは疑問を持ちながら、自室へ戻っていった。

 

 

 

 

 

 




もうそろそろ夏休みやで。
やったね。

夏休みは投稿ペース早めたいな。

ということで次回は夏休み入ってからの投稿になると思います。
気長に待っていただけると嬉しいです。
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