fateの映画にボックスにハンティングにレイドとたくさんのイベントを経てやっと更新です。
また誤字報告ありがとうございます。
「・・・」
「あら、だんまりですの?」
私の問いかけにもできる限り無反応に徹しようとしているのが分かりますがまだあまいですわね。
ほんの少し体が震えていますわね、おそらくこういった命のやり取りの経験がまだまだ少ないのでしょうね
「では、もう一度だけ聞きますわよ。貴女が知っている黒のサーヴァントの真名を教えていただけますか?」
「・・・」
「そうですか。なら残ね「令呪を持って命ずる!バーサーカー今すぐここに来い!」」
私は引き金を指をかけかけたその時、私の影で押さえていた少年の方からの言葉に私はそちらを振り向くとそこには巨大なメイスを持った純白のドレスを着た少女がいた。
その少女が軽く振るったメイスで少年の拘束していた腕を弾き飛ばされた。
拘束がなくなったことで少年は立ち上がり敵である私を睨んできた。
「あらあら、これは派手な登場ですわね」
自身のサーヴァントを呼んだにも関わらず尚も余裕な態度を崩さない私に怪訝な顔をする少年に私は丁寧に語り掛けるように言う
「確かにサーヴァントを呼んだことで貴方は私の拘束を逃れられましたが依然私には、こうして人質である貴方のお姉さんがいることをお忘れでは?それに見たところ暴れるしか能のないバーサーカーに人質であるお姉さんを傷つけずにこの私から取り戻すことができますの?」
そう言うと少年は顔を歪める。
その表情から私の言ったことが全て正しいという証明に他ならないということが分からないのでしょうか、だから私の優位は揺るがないはずだった。
もう一人のサーヴァントの介入させなければ
「そうとも限りませんよ」
その声は私の背後から掛かった
私は反射的に後ろを見るとそこには皮鎧を着た青年が私に向けて廻し蹴りをする所だった。
直後、私は後方へ吹っ飛んだ。
掴んでいた人質は廻し蹴りをガードするために咄嗟に手を放した一瞬の隙にかすめ取られてしまった。
「マスター、手荒な手段を取ってしまい申し訳ありません」
「ケッホ、ケホ、い、いいえ。こちらこそ助かりました。アーチャー」
こうも容易く私の霊装の守りを超えて私にダメージを与えますか、流石はサーヴァントというところですわね。
私は口から血を吐き出しながらも今しがた私に蹴りを入れた相手をよく見る。
アーチャーと呼ばれた青年は左肩を負傷しているようですね。なら・・・と私がそう相手を分析しているとバチバチという音がしたので上を見るとバーサーカーがメイスを上段に構えて私に向けて振り下ろすところだったので私は地面を転がるようにして攻撃を回避して立ち上がりながら手にした短銃でバーサーカーに攻撃する。弾丸は吸い込まれるように命中するが相手は狂戦士たるバーサーカーこの程度の攻撃では怯みもせずにまっすぐ向かってくるので後ろに下がり距離を取りながらこの場をどう切り抜けるかを考える。
そしてすぐに答えは出た。・・・撤退するべきでしょうね。
勝ち筋は確かにあるにはあるがこんな序盤で天使を使った挙句それで撃ち漏らせば最悪、私の能力を相手に知られることになる。
それは避けなくてはいけない。まだ私の天使の能力を知られる訳にはいきませんから。
「流石にこうも場が荒れますと折角のムードが台無しですので今日の所はこれで失礼しますわね」
「ウウアアア!!」
「いい加減、鬱陶しいですわね!」
そう言って私はバーサーカーではなく彼女のマスターである少年に向けて銃弾を放つ。
「「!!」」
バーサーカーは急いでマスターを庇うように回り込むがしかし間に合わないだろうと思われたが
「私がいることをお忘れなく、たとえ負傷していもマスターともう一人程度なら抱えてから回避する程度は問題ありません」
またしてもアーチャーによって私の企みは潰えた。
しかし、私はその隙をついて影に潜ってその場を後にした。
sideカウレス
「バーサーカー、一応城に戻るまでは実体化しておいてくれ」
襲撃された直後というのもあり俺は一応警戒するようにバーサーカーに伝えておく、その考えは姉さんも同じようで同じようにアーチャーに指示を出す。
「アーチャーもお願いします」
「分かりました。マスター」
「ウウ」
二人の了解を得たことで俺は姉さんの車イスを起こしてから姉さんを乗せて別の迎えの車が来るまで先ほどの襲撃者について話し合うことにした。
「姉さん、さっきのは」
「ええ、おそらくあれが赤のアサシンでしょう。急に現れた事からも気配遮断で私達の隙を伺っていたのでしょう。それにあの影から出ていた腕はなにかしらの宝具かスキルなのかもしれません」
確かにアサシンのサーヴァントなら気配遮断で俺たちの隙をつくなんて朝飯前だろう。
「ああ、そういえばバーサーカー、さっきのケガは大丈夫か?」
そういって俺はバーサーカーを見ると右肩に一発と左脇腹に掠った跡があった。
そのうち右肩に関しては貫通している所を見るとあのサーヴァントの銃の威力は通常のそれとは全く違うのだと思わされた。
「ウウ」
俺が心配して声をかけるとバーサーカーは首を横に振った。
おそらく大丈夫だといいたいのだろう。
「で、カウレスはあのアサシンの真名に心当たりはあるかしら?私は残念ながらないわ。あの影からの腕と銃それに・・・」
「あの時計みたいな右目だよな・・・あれだけ特徴的なのに真名が予想できないんだよなぁ。アーチャーは何か分かった事はないのか?」
「そうですね。銃を使っていたことから比較的に近代に近い英霊だとは思いますが私もあのアサシンの真名については分かりません。しかしアサシンはあの戦闘において終始余裕があるように感じられました、私とバーサーカーの二騎に勝てると言う自信からの余裕と言うよりは自分は絶対に死なないと確信しているような感じと言うのでしょうか」
それを聞くと益々疑問が湧くあの戦闘は最初こそ姉ちゃんを人質に取ってあのアサシンが優位ではあったがアーチャーの参戦で戦闘能力の低いアサシンクラスにとっては状況はかなり悪くなったはずなのにアーチャーでもあり数々の英雄を教え導いた彼の観察眼を持つ彼がこう言うってことはまず間違いないはずだ。
そう考えていると迎えの車が来たので俺と姉ちゃんは警戒しながら何とか無事に城に帰ることができた。
実際、狂三のスペックならアサシンクラスならいけるのでは考えて話を進めておりますが戦闘描写は難しいですね。