読者Aの反逆~オリ主なんて糞くらえ~   作:キリマンジャロウ

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オリ主作品がすげぇ大好きな人は気分を害するかもしれないです。ご容赦ください。


SAOオリ主、黒羽 解斗の場合

俺の名前は黒羽 解斗(クロバ カイト)。

俺は今、あるゲームをしている…一回でもゲーム内で死んだら、現実の自分も死んでしまうデスゲーム…。そう、あの天才ゲームデザイナー茅場晶彦が開発した、ソード・アート・オンラインのことだ…。

 ゲームの中では俺は【kaito】って名前でやってる。

 

 このゲームは顔も体もリアルと全く同じになってしまい、名前もリアルネームにしてしまったので、身バレしちゃうかもな…。幸い、顔は悪くなかったからどうにかなってるけど…。

 最初はどうなるかと思ったけど、意外にも俺はこのSAOというゲームに才能があったようで、現在は攻略組としてキリトやアスナなんかと一緒に最前線で戦っている。

 俺たちは絶対に、現実の世界に戻ってみる!

 

そんな俺だが今日は34階層でレベリングをしている。もうすぐフロアボスの攻略が始まるんだ。1レベルでもあげてみんなの助けにならなくちゃだからな!

 

「…おりゃっ!っと。ふー、ここらにいるMobは粗方倒しちゃったな…」

 

 雑魚モンスターどもを蹴散らせた俺は安全圏内でひとまず休憩することにした。

 するとそこにアスナがやってきた。

 

「アスナ?なんでここに…」

 

「キリト君から聞いたの。多分ここだろうって…カイトくんったらまた無茶なレベリングして…」

 

アスナは困ったような顔をして俺にサンドイッチを渡してきた。

 

「そんな様子じゃまたご飯も食べてないんでしょ?」

 

「はは…アスナには何でもお見通しか…」

 

「当然よ…か、彼女なんだから!」

 

 アスナが顔を真っ赤にしている。可愛いやつだ。

 

「ふふ、ありがとな」

 

 そんなアスナが愛おしくなった俺はアスナの頭に手を置く。

 

「カイトくん…」

 

 アスナの目が潤んできた。ったくこんなところで…。

 

「アスナ…」

 

 そうして俺たちは顔を近づけ、愛を確かめ合うキスをしt…………………。

 

 

 

 

 

『寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い』

 

 

 

 

 

 

 突然俺の目の前は真っ暗になった。

 

 

 

 

 

 目が覚めるとそこは、何もない真っ白な空間だった。

 

「ここは一体…!?っていうかアスナはどこだ!?くそ、安全圏内にこんなトラップがあるなんて!まってろアスナ、今すぐここを出てお前のところに向かうからな!」

 

『あーー…あの……マジでもうそういうのいいんで…』

 

「…!?なんで声が聞こえ…まさかお前、茅場か!?こんなこと仕掛けられるのはこのゲームを作ったお前くらいだ…!そうだろ茅場晶彦!…いや、俺の予想が正しければ…ヒースクリh」

 

『だぁかぁらぁぁぁぁぁ!!!!!いいんだってもうその寒いノリはさぁぁぁぁぁ!!!きもいきもいきもい!!』

 

 

 

 

『お前みたいなオリ主が俺一番嫌いなんだよ!!!!!』

 

 

 

 

 

「オ…リ主…?何を言ってるんだお前…」

 

 俺はその声が言ってることがわからず、こんな状況にもかかわらず首を傾げる。

 

『いや、お前わかってるだろ?だってお前…

 

 

 

             作者自身の投影だろ?

 

 

 

 

 ガン!とまるで俺は頭を金属バットで振りぬかれたような衝撃を襲った。

 

「は…はぁ!?な、なにゃ言ってるんきゃ全然わかんぬぇんだけどぉ!?!?!?」

 

『ハハ、焦って噛んじゃってますよ~(笑)』

 

「つ、つーかお前誰だよ!!なんなんだよお前!!!」

 

 俺は何言ってるのかマジで全くわかんない頭のおかしいそいつに何者なのか尋ねた。

 

『俺か…?俺の名前はそうだな…まー、【読者A】ってところにしといてくれ』

 

「読者…A…?」

 

『あぁ、ハーメルンなどその他二次創作サイトで好きな作品の二次小説が読むのが趣味なただの【読者A】

だ』

 

「そ、それがどうしたって俺の作品世界に…あっやべっ…」

 

『あっ、認めたねぇ~??自分が作られたキャラクターだってさぁ?』

 

 読者Aはとてもいやらしい話し方で俺を追い詰める。

 

『お前みたいなさぁ?有名な作品で顔も名前もカッコよくして、俺ツエーして、あまつさえ作品のヒロインと付き合っちゃう痛いオリ主ってだいたい作者の投影だろ?』←偏見

 

「…や……ろ」

 

『そうやって自己投影したキャラを作品内で最強にすることで、まるで自分がすごい奴になったような気分を味わってるんだろ?』

 

「…も……めろ…」

 

『俺そういうの一番嫌い。なに勝手に他人の作品でイキってるんだよ。そういうのしたいならさぁ、なろうにでも行けっての。二次創作するなら最低限原作キャラに敬意くらい払えよ。どうせお前主人公のキリトの見せ場とか何度も奪ってんだろ?ないわー…マジでないわー』

 

 

 

『そういうの何て言うか知ってる?オリ主じゃなくてね?俺主っていうんだよ』

 

 

 

「もうやめろおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」

 

 俺は耐え切れず絶叫してしまう。

 

「そーだよ!わるいかよ!!!!確かに俺は作者の投影だよ!現実で上手くいかねぇ!だからラノベやアニメばっか見てたんだ!そうしたらさぁ…俺だってこんな世界に行きたいって思うだろ!?アスナやシリカや直葉たちと出会いって付き合いたいって思うだろ!?『リズベットスルーすんなよ』…うるせぇ!あいつはソバカスだからいいんだ!俺はかわいい子二次元の女の子に尊敬されたいんだ!!付き合いたいんだ!!!現実ではできないから!!俺はこの作品書いてんだよわりぃかよ!!!!!二次創作ってそういうもんだろ!!嫌なら読むなよ!!俺は誰にも迷惑かけてないだろ!!それに水差すお前のほうがよっぽどきめぇんだよ糞が!!!!!」 

 

 堰を切ったように言葉があふれだす俺。ふ、ふん…完璧に論破してやったぜ…!

 

『……確かに俺は他人の二次創作に水差すようなきめぇ奴だと自分でも思ってるよ』

 

 読者Aがポツリと漏らす。

 

「ほ、ほら!お前だってそう思ってんだろ!?だったら金輪際俺の幸せの空間に入ってくんじゃ…」

 

『でもそれがなんだ?』

 

「…え?」

 

『お前は言ったな?【現実ではできないから俺はこの作品を書いてる】【それが悪いか】【嫌なら読むな】』

 

 読者Aは不敵に笑う…なんだ…こいつは何が言いたいんだ…。

 

『じゃあさ、俺が対してもそう言えるんじゃあねぇのか?俺だって現実ではこんなこと言えない。友達から、えっお前二次創作なんて読んでるのかよキモっ、って言われたくないしな。だから俺は、俺自身の作品の中で書いてるんだよ。これは俺の作品の中で起こってることだから、お前自身の作品には何の影響もないだろ?【それが悪いか】?』

 

「…くっ……!」

 

『どうした?反論がないなら俺の勝ちだが?』

 

「うるせぇ…うるせぇ…俺は悪くない…お前が変なんだ…みんなオリ主タグつけてるんだ…みんなやってることなんだ…」

 

『そうだな、みんなやってることだ。だから俺は反逆することにしたんだ』

 

「反逆…?ってことはお前まさか…」

 

『あぁ、そのまさかさ』

 

「コードギアスのオリ主になろうっていうのか!?あの作品は頭がいいルルーシュを書くのがめちゃくちゃ大変だし、小説版とか設定集とか読み込まないと叩かれるからやめたほうがいいぞ!」

 

 

『ちげぇよ!!!!!!なんでそうなる!!!!』

 

 

 読者Aがコケた。なんて古臭い表現をする奴だ。

 

『あ~…ゴホン。俺がやりたい反逆っていうのはな…お前みたいなオリ主を批判していくことだ…そうしてオリ主作品を少しでも減らしていくのさ…』

 

「な、なんてことを…。お前…人間じゃない…お前みたいな酷いこと出来るやつは、人間じゃない!!!!!」

 

 

『うるせぇええええええ!!!俺がどんだけお前らみたいなオリ主に悩まされてきたと思ってるんだ!!!!ハーメルンのランキングを、面白そうな二次創作ないかな~、って覗いてもオリ主ばっか!!!!!もーいやだ!もーたくさんだ!!!!』

 

『俺はなぁ!動いてる原作キャラが見たいの!ラノベとかなろう原作のやつとか新刊出るまで余裕で1年待たなきゃいけないのもある!俺はその空いた隙間を誰かが動かしてくれる原作キャラたちを見て、待ってる間を楽しく過ごしたいの!!』

 

『それに最終回迎えた作品!確かにいい最終回だったけど!!俺はもっとあのキャラ達を見ていたかったの!だから二次創作っていうのは俺にとって救済の場でもあるの!死んじゃったキャラが生き残るifとか最高ぉぉぉぉぉ!!!』

 

『だがオリ主…てめーはダメだ…。オリ主を目立たせたいがために原作キャラを蔑ろにするオメーみたいな存在は…許せねぇんだ!!特にヒロインとか付き合ったりなぁ!!!付き合うわけねーだろお前と!!身の程知れ!!』

 

 読者Aも、また堰を切ったように感情をぶつけてくる。

 

「あ…あぁ…糞…言い返したいのに…言い返せない…」

 

『…っふ~、言いたいこと全部言えてすっきりしたぜ…。じゃ、お前元の世界帰っていいよ』

 

 読者Aはそんな俺をお構いなしに軽く言ってきやがった。

 

「…なっ!なんでだよ!お前、俺が嫌いなんだろ!なんで元の世界に戻すんだよ!」

 

『はぁ?俺は別にお前の世界を滅茶苦茶にしたいわけじゃない。ただオリ主が嫌いで、今後そういう作品がなくなればいいと思ってるだけの【読者A】だ。今ある作品を消したいわけじゃない。それにお前に作品にだって数人でもファンはいるんだろ?ならお前を元の世界に返すべきだ。それだけさ』

 

「そんな…俺は…俺はこんなモヤモヤした気分でどうやってこれから自己投影していけばいいんだ!!」

 

『そんなこと俺が知ったことじゃねぇよ。…まぁでもそうだな…もう書くのが嫌になったっていうなら、無理やりにでも作品を畳むしかねぇんじゃねぇか?』

 

「作品を畳むってそんな簡単に…!」

 

『もうお前と話す意味はない。じゃあな、黒羽 解斗…いや、鈴木隆一くん』

 

「お、俺の本名…糞…糞オオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」

 

 俺の絶叫空しく、さっきと同じように俺の目の前は真っ暗になった…。

 

 

 

 

「…ト君!…イト君!……カイトくんってば!」

 

 気が付けば、俺の目の前にアスナが立っていた。

 

「っ!!こ、ここは…戻ってきたのか…?」

 

「?カイトくん何言ってるの…?大丈夫…?」

 

 アスナが心配そうに俺を見ている。

 

「あ、ああアスナ。心配ないよ…なんせ俺のこのSAOの攻略組…最強って言われてるんだ…そうさ…大丈夫…」

 

「カイト…くん…?」

 

「大丈夫…大丈夫なんだ…そうさ…」

 

「カイトくん?ねぇカイトくん!?どうしたの大丈夫!?」

 

 アスナ…俺のアスナがこっちを見ている…でもそれは俺の幻想…頭の中で描いた映像を文字に打ってるだけ…現実じゃない…そうこれは…

 

 

 

現    実    で   は   な   い    。

 

 

 

「う、うわあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

 

 そう発狂した俺は、心配するアスナを振り払い、何もかもを無視して走り抜け、アインクラッドから飛び降りたのだった…。

 

 

―完-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこは真っ白な空間。そこにただ一人スマホでハーメルンのサイトを開いてる男がいた。…【読者A】である。

 

『…ははっ!自殺ENDって!放り投げもいいとこだな!まぁでも…これで一つオリ主作品が減った…か』

 

 読者Aはどこまでもいやらしく微笑む。

 

『やれる…やれるぞ…俺はオリ主作品をぶっ壊す!!!』

 

 そう高らか宣言した読者Aはクルリと振り返る。

 

『おい、そこのこの作品を読んでるお前…そうお前だよ。オリ主の二次創作書いてるお前だ』

 

 一見何もない空間を指さし、読者Aは睨みつける。

 

 

『   次   は   お前   だ   』

 

 

 

 

 




次の標的は…どいつだ!?
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