特殊特異点 生命回帰煉獄 ■■■■■   作:青い灰

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この作品は、スマホゲーム
Fate/Grand orderの二次創作、

そして「沖田さんと行く!人理修復の旅」の
特別編……というか最後にする予定だった物語です。


↑を知らないという方は先にそちらをどうぞ。
設定が色々あるので。








第2の獣、その片割れが目覚める。







 

 

 

 

 

 

 

 

───カルデア、厨房───

 

 

 

 

「明日の仕込みはこれで終わりだな」

 

「そうね、今日もお疲れ様」

 

「んーっ、キャットは疲れたワン」

 

 

厨房で明日の仕込みを終えた

エミヤ、ブーディカ、タマモキャット。

時刻は既に午前1時を回り、他のサーヴァントや

2人のマスターは眠りについている。

 

人理修復を終え、そして

4つの亜種特異点を修復したカルデアは、

後は査問を待つのみとなった。

 

特に何をするわけでもなく、平穏が続いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、その一時の平穏に、影が差す。

 

 

 

『真名・限定解錠』

 

「「「!」」」

 

 

声。

瞬間、厨房を霧が包み込む。

3人は即座に周囲を見回す。

 

 

「これは………ジャック・ザ・リッパーの宝具か」

 

 

ジャックの宝具、〝暗黒霧都〟。

周囲を霧で包む宝具。

だが、一体何故カルデアで───?

 

 

「キャット、嫌な予感がするぞ……」

 

「ジャック、悪戯はやめなさい!」

 

 

ブーディカが注意するが、

霧は収まるどころか濃さを増していく。

3人は固まって身を守る。

 

そして。

 

 

『────死を以て、完成する』

 

「この詠唱は………!?」

 

 

ジャックではない。

そして、何度も聞いた男の声。

 

 

『宝具、限定解錠。

 ─────今宵は地獄』

 

 

エミヤは心眼(偽)、鷹の瞳スキルを発動、

その襲撃者の姿を双眸に捉える。

 

やはり。だが、何故───!?

 

 

『我らは、炎、雨、力…………』

 

「ブーディカ、気を付けろ!

 彼は君を狙っている!!」

 

「彼、ってまさか!?」

 

 

霧の中から影が飛び出してくる。

黒と赤の短刀を上段に構え、飛びかかる──

 

 

「え──!?」

 

『殺戮を此処に───』

 

 

ブーディカは手にした盾で攻撃を防ぐ、

筈だった。

 

 

 

 

聖母解体(マリア・ザ・リッパー)

 

 

 

 

()()()()()、両手のナイフを

ブーディカの腹に突き刺し、斜め十字に切り裂く。

 

 

「っ、か、はッ………!?」

 

「させんぞ!」「覚悟せよ!」

 

「!」

 

 

とどめを刺そうと影が短刀を再び構える。

それをエミヤとタマモキャットが

攻撃し影を後退させる。

 

影は霧に紛れて消える。

 

 

「くっ、何故だ!?」

 

「────此方の存在の感知を確認、撤退」

 

「!キャット、逃げられるぞ!

 急ぎ報知機を鳴らせ!!」

 

「分かったのだワン!」

 

 

キャットが報知機を鳴らし、警報が鳴る。

カルデア中の消えていた電気がつく。

 

ブーディカは戦闘続行スキルで何とか無事だ。

エミヤに肩を支えられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「!」」」

 

 

突然響いてきた警報。

それにトランプをしていた沖田、

立香、マシュは驚く。

 

 

「これは………先輩、

 沖田さん、行ってみましょう!」

 

「うん!」

 

「私はマスターを起こして来ます!」

 

 

部屋を3人が飛び出す。

廊下は濃い霧に覆われていた。

 

 

「うわっ、何これ!?」

 

「く………これは、ロンドンの……!?」

 

「第四特異点の霧!?

 確かジャックさんの宝具だった筈ですが……」

 

「っ、何か来る……!

 2人とも、退いて下さい!!」

 

 

凄まじい速度で影が迫ってくる。

沖田はそれを見て刀を抜く。

 

影の勢いは止まらず、凶刃が沖田へ迫る。

 

 

「しッ!」

 

「!」

 

 

刃がぶつかり、擦れる音が響く。

火花が散る中、沖田が見た襲撃者のその顔は。

 

 

「っ!?」

 

「───、──理解拒否、撤退を続ける」

 

 

影からそう聞こえたと思った瞬間、霧が薄れる。

沖田は動揺し、影を斬り払うが

影は来た時よりも素早く廊下の先へと走っていく。

 

追い付けない。

 

 

「…………なん、で………?」

 

「沖田さん!大丈夫!?」

 

「……………」

 

「どうしたんですか!?」

 

 

呆然と目線を震わせる沖田。

立香が肩を掴むと、ビクッと驚く。

 

 

「っ!す、すいません、今は………」

 

「今のはカルデアの出口へ向かったようですが……」

 

『3人とも無事かい!?』

 

「ダヴィンチちゃん!」

 

 

ダヴィンチの放送が聞こえてくる。

瞬間、カルデアのシャッターが

音を立てて降りていく。

 

 

『霧が晴れたみたいだね、

 襲撃者は出口へ向かったようでね、

 シャッターを閉めてサーヴァントたちに

 移動してもらった、真機くんも来るだろう、

 君たちも急いで管制室へ来てくれ!』

 

「分かりました!」

 

『負傷者も出ている、気をつけてくれ!』

 

「既に負傷者が………!?」

 

「………………急ぎ、ましょう」

 

 

3人は管制室へ走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これはまだ始まりに過ぎない。

 

 

第2の獣、その片割れとなった人類悪が目覚める。

 

 

 

 

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