それでは本編をどうぞ。
嗚呼、どれくらいの時間が経ったであろうか。一体俺が何をしたというのだ。紫様のコスプレ、と言うか絶対本物だ。実際に、スキマに落ちたのだ。そのまま腰から落ちたのは言うまでもない。
この話も大事だが……それよりも、今はだんだん辺りが暗くなってきている。そう。夜が近づいてきているのだ。夜は妖怪の活動時間。これが正しければ、非常に不味い。
あれ?何かおかしいぞ…。周りが暗くなっていく。ほんの少しだが、まだ太陽は出ているはずだ。まるで暗闇に飲み込まれたみたいに……。ん?…考えたく無いがもしかして……。
「むぅ〜〜。今度は外さないよ〜」
ふわふわとした幼い少女声。でも微かに、殺意を感じた。まさか、本当に彼女だなんて。下手したら死んでしまう。
「っくぅ。待って!僕は食べ良い人間じゃないよ!!」
「そーなのかー」
「でも外来人は食べていいっていてたから」
「いただきまーす」
お腹も空いてるし、と付け加えて言った。かわいい。
って!あっぶなっ!『あなたは食べてもいい人間?』って聞かないの!?外来人って何でしってんの!?それよりも逃げなきゃ!喰われる!!理不尽!
「まてーー」
「ヒィィィィイイ!!」
周りから見れば少女と戯れてるだけかもしない。だが、此方からしたら堪ったもんじゃない!って、やばい!思ったよりも速い!このままだと追いつかれる!何処かに隠れる場所はないのか!?逃げ隠れる事が出来るならどこでもいい!小屋でも、水の中でも、穴でもいいから!何処か………!
「おい!あんた、こっちだ!こっち!!」
「誰だあんた!此処は危ないから早く逃げろ!!」
「説明は後だ!いいから!早く此方に!!」
「あぁ、もう!どうなっても知らんぞ!」
「まーてーー」
「はぁぁあっ」
な、なんだ!?この結界は!?おじさん、もしかして凄い人なの!?ルーミアの周りに結界が……。でも助かった…。
「助けてくれてありがとう、おじさん」
「ふぅ。礼は後だ。今のうちに逃げよう」
おお!おじさん格好いい…!確かにルーミアが脱出しようとしている。このままじゃ時間の問題だ…!
「俺について来い」
「ああ!」
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青年移動中
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「助かった。改めてありがとな、おじさん」
「ああ。礼には及ばない当たり前の事をしただけだ。同じ外来人同士仲良くしような!」
「ああ!」
何だかんだあっておじさんの家に停めてもらう事となった。なるほど。同じ外来人もいるってことか。
「そう言えばあんた、なまえは?」
「白咲です。白咲 祐。貴方は?」
「おじさんでいいぞ、。話は変わるが白咲、これからどうするか決まってるか?もし決まってなかったら――」
他にもいろんな事を聞いた。さっきの結界のお札とか、博麗神社にいった方が良い事。……外来人は差別を受けている事。
まぁ、取り敢えず明日の朝、おじさんから地図をもらって博麗神社に行く事にした。もう覚えたから地図は要らないらしい。紫様に会いにいかなくちゃだなしな。博麗神社に行くか。よく驚かないな、と言われたが取り敢えず駒化しておいたのは余談。
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「祐、気を付けていけよ!」
「ああ。世話になった。ありがとな!!」
そう言って僕は、博麗神社へと向かった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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