軍事国家、作ります!   作:たーなひ

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前回から言ってるけど原作の時間軸までぶっ飛ばしまーす。


原作開始
物語、動きます(プロローグ的な)


……100年後……

 

 

「……陽光聖典が全滅した?」

 

『はい』

 

スレイン法国に潜入させているスパイから、陽光聖典が全滅したとの知らせが入った。

陽光聖典とはスレイン法国にある特殊部隊『六色聖典』の一つで、殲滅などを得意としている。漆黒聖典ほどでは無いが、この世界に於いては強力な部隊の一つだ。

切り札とやらも渡したみたいだからそんじょそこらのヤツには負けるはずはないんだが……

 

「…確か、ガゼフ・ストロノーフの抹殺が目的だったな?」

 

『はい』

 

ガゼフ・ストロノーフ。

リ・エスティーゼ王国の戦士長で、周辺国家最強を謳われる人物だ。王国のスパイの情報によれば、かなりの人徳者とも言われている。

 

そのガゼフを殺そうと言うのが法国の目的だ。

 

 

「……まさか、ガゼフに負けたのか?」

 

とてもではないが、ガゼフが陽光聖典の魔法詠唱者軍団に勝てるとは思えない。何せ陽光聖典隊長のニグンには切り札を託しているし、ガゼフの装備だって万全では無い。

負けるはずは無いと思っていたんだが……。

 

 

『いえ、ガゼフ・ストロノーフではありません』

 

「ほう…なら誰に?」

 

 

 

 

 

『アインズ・ウール・ゴウンと名乗る魔法詠唱者です』

 

 

 

 

 

「……………今、なんと言った?」

 

『アインズ・ウール・ゴウンと言いました』

 

「……………殺されたのか?」

 

『不明ですが、帰還していないのでおそらくは…』

 

「…………………………」

 

『いかが致しますか?』

 

「……とりあえずは情報収集だ。アインズ・ウール・ゴウンを調べる方向に誘導して貰えば助かる。後、報告も逐一頼む」

 

『了解しました』

 

ブツっと〈伝言(メッセージ)〉が途切れる感覚があった。

 

 

“アインズ・ウール・ゴウン”

 

8位にランクインしたこともある超上位ギルドだ。

世界級(ワールド)アイテムの所持数は全ギルド中最高の11個。構成人数は41人と少ない。

特筆すべきなのはその特性だ。PKをたくさんしており、敵対していた敵も多い。その報復として組まれた1500人の討伐隊を退けたという驚くべき記録を持っている。

そしてあのギルドはワールドチャンピオンを一人有している。

問題なのは、PKギルドという点だ。

ゲームといえど、人を殺すことは良いことでは無い。別に規制されてる訳でも無いが、良い印象は無いだろう。

果たして、そんなギルドの人間がまともな人間なのだろうか。

偏見を持つのは良くないが、元々PKを好んでいるようなヤツはあまり好きでは無い。

 

それに、これはギルド名であって個人名では無い。騙っている可能性も考えられる。

 

「……カルロス」

 

「はっ」

 

「王国のカルネ村付近を捜索させろ。ただし足がつくものは使うな。切り捨てられる者だけにしておけ」

 

「かしこまりました」

 

カルネ村とは、王国領にある村の一つだ。陽光聖典が全滅したのもその辺りらしい。転移系魔法を使えば距離なんて殆ど当てにならないが、手掛かりが一つしか無い以上はそれを当てにするしかないだろう。

 

 

……さて、スタンスを決める必要がある。

ゴリゴリの悪のPKギルドは想定外だ。数あるギルドからまさかあのギルドを引くとは思わなんだ。

 

最良なのは全滅させることだろう。あらゆるリスクを考慮すれば全滅させてしまうのが手っ取り早い。

だが、それは不可能だ。

まず、相手の戦力が不明であること。転移してきたプレイヤーの数が不明なので下手な事はできない。

そして、1500人の討伐隊を撃退したという実績を持つ点。とてもではないが、それだけの戦力相手に攻める気にはなれない。

 

となると、融和政策か。

互いに信用さえ出来るのなら一番これが望ましい。信用出来るのならの話だが。

 

もしくは完全不可侵というのも手だ。

互いに不利益を避けられるという意味では悪い話ではないはずだ。

 

 

………やはりとにかく情報を集めなければどうしようもないか。

 

この世界に来たばかりならばまだ右も左も分からないはずだ。出来れば早いうちに接触しておきたいが……。

 

 


 

 

アインズは、カルネ村の村長から聞いた話を改めて整理する。

 

まず、周辺国家だ。

リ・エスティーゼ王国、バハルス帝国、スレイン法国。

そして神の国。他にも国はあるらしいが、村長が知っているのはこれぐらいらしい。

先に挙げた三国については、ユグドラシルやその元ネタである北欧神話でも聞いたことがない。

しかし神の国に関しては知っている。

 

“神の国”

上位ギルドの一つで、国を丸ごとギルドの本拠地にしている。

特筆すべきなのはその戦力だ。

神の国は初心者を囲い、育てる。その初心者がギルドを作り、そのギルドと同盟を組んで戦力を増強する。

俺達のようにPKを好んでやったりもしないから他ギルドとの関係も良好。

神の国単体ではそれほど力は無いが、それら同盟国の戦力と合わせればユグドラシルにおいては最大級の戦力を誇っていた。

 

この神の国がユグドラシルの神の国と同一なのかは分からないが、警戒するに越した事はないだろう。

 

それに、神の国の構成人数は100人。俺は一人だったが、100人全員来ているとなるとこちらが攻め落とす事は難しくなる。俺のように一人であれば簡単に落とせるか………いや、俺と同じプレイヤーならば協力関係を築きたい。もし一人ならお互いに共感できる所もあるだろうし、友好的な関係も築けるかも知れない。

 

とにかく、向こうの戦力が分からない現状では敵対するような事は避ける必要がある。一先ず情報を集めないことにはな。

 

 

 




今回はプロローグ的な感じで。
こっからどうやって書いていこうかな……
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