軍事国家、作ります!   作:たーなひ

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感想高評価ありがとうございます!

口調についてご指摘があったので修正しました。内容自体には変わりはないです。


会談

「ようこそお越し下さいました」

 

そう言ったのは上座に座っている老人。この人が最高権力者ということだろうか。

 

 

「いえいえ、本日は時間を取っていたただき感謝申し上げます。それで、あなた方が法国のトップということでよろしいんですか?」

 

「最高神官長である私、神官長、各分野のトップ、合わせて12名がこの国の最高執行機関、という事になります」

 

「…分かりました。私の自己紹介は必要ですか?」

 

「いえ、その必要は無いです」

 

転移してきた事については知っている……ということか。

 

とりあえずこちらが話を切り出さないと始まらないか。

 

 

「早速ですが、お話をさせていただいても?」

 

「いえ、その前にお聞きしたいことが」

 

…ほう。

 

「どうぞ」

 

まあ、ビジネスの話をする前に俺らの事が分からないと判断もできないからな。

もし何か聞かれたら正直に話した方が良い…というか話すしか選択肢が無い。

「どうやって現れたの?」とかは「知らん」としか答えられないが、どこから来たのかぐらいは正直に話した方が良い。

信じてもらえるかどうかは微妙な所だが、下手にボロを出すよりも信じてもらえることに賭けるのが無難だろう。

 

 

 

 

 

 

「あなた、『ぷれいやー』ではありませんか?」

 

 

 

 

「え?」

 

 

いま、なんつった?プレイヤー?

 

 

「『ぷれいやー』なんですよね?」

 

 

ど、どういう事だ?プレイヤーを知っている…こいつらプレイヤーなのか…?

いや、違うな。全然強くないから違う。

国の中枢にいるようなプレイヤーならもっと強いはずだ。

 

どうする…この場では知識においてはあちらが有利。誤魔化すのは得策では無いし、聞かれれば説明する気だったのだから、これはむしろ暁光ではないだろうか。

 

…とりあえず正直に答えた方が良いだろう。

 

 

「ふぅ……確かに私はプレイヤーですが……どうしてそれを知っているんですか?あなた方がプレイヤーということは無いと思うんですが…」

 

そう言うと、何人かが一安心がいったような表情を浮かべている。ただの当てずっぽうというわけではなさそうだ。

 

「あなたが仰るとおり、我々は『ぷれいやー』ではありません」

 

 

やっぱりか。まあそれは良い。問題なのはどうして知っているのかだ。

 

「なら何故私がプレイヤーだと?」

 

「現れるのですよ。一定の周期でこの世界のどこかに『ぷれいやー』が」

 

周期………。

 

「……六大神と八欲王ですか」

 

「その通り。およそ100年の周期で『ぷれいやー』が現れていると言われています」

 

 

はぇーーーー。ってことは俺の考察は大体合っていたということか。

 

 

「それで、突然この世界に現れた俺がプレイヤーだと当たりをつけたと言う訳ですか」

 

「そうでございます」

 

……なるほど。……なるほど。

 

これは想定外。

普通に第10位階の魔法でも見せれば国交を結んでくれると思っていたが甘かった。プレイヤーだとバレればその手の効果は半減する。プレイヤーを知っていれば、第10位階の魔法が大して珍しく無いことも知っているはずだからだ。

 

 

…とりあえず、俺がプレイヤーだと判断した理由は分かった。

もう一つ知りたいのは……

 

「プレイヤーという存在を知っているのはあなた方だけなのですか?」

 

「いえ、数百年生きるような存在であれば知っているでしょう」

 

「例えば?」

 

白金の竜王(プラチナム・ドラゴンロード)などの竜王達ですね」

 

白金の竜王……初めて聞いたな。

ユグドラシルでもドラゴンというのは異常な強さを誇っていた。竜王というんだからさぞかし強いんだろうな。

 

「なるほど。一部の人間……生物のみが知っているということですね?」

 

「はい。…では、そちらのお話を伺っても?」

 

「……わかりました」

 

 

…プレイヤーであることがバレているのは想定外ではあるが支障は無い。目的を達成するのに大した障害は無いはずだ。

 

キッチリ契約を勝ち取れ!日本のサラリーマン魂をみせるんだ!!

 

 

「こちらはそちらと国交を結びたいと考えています。突如現れた得体の知れない国でも、周辺では国力が最も高い法国が認めれば他国も国交を結びやすいと考えるでしょう?」

 

「…なるほど。我々のお墨付きが欲しい…というわけですね」

 

さて。どうでる?

 

 

 

 

「……こちらとしては、結んでも良いと思っています」

 

おぉ!!やった!!飛び込み営業成功だ!!やったやった!!

 

「ただし」

 

 

………ただし?

 

 

「いくつか条件があります」

 

「条件?」

 

「我々の国是は知っていますか?」

 

「人間至上主義…と答えればいいんですか?」

 

「えぇ、それで構いません。我々法国は人類の守り手として活動しています。そちらに協力して欲しいのです」

 

ふむ…。確かに法国にしてみれば、強大な力を持つプレイヤーの力が借りたいというのは本音なのだろう。

 

「協力…というのは具体的に?」

 

「他種属の殲滅や他種属からの防衛などですね」

 

うーん……別に苦ではないんだが……うちの国にも人類以外のやつがいるんだよなぁ…。さほど数は多くないんだけどさ。

 

 

「それに見合うだけのメリットがこちらにあるんですか?」

 

「国交が結べるでは満足しませんか?」

 

「……いや、それはそちらにメリットが大きすぎます。商人が出入りし始めれば此方のマジックアイテムなんかがそちらに流出するんです。それだけでも十分そちらに利があるでしょう?」

 

そう言うと、数人が苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。

 

なるほど。この世界の物の価値を理解出来ていないと今ので簡単に不利な関係を強いられていたというわけか。

もし探索隊に情報を集めさせていなければヤバかっただろう。ナイス、過去の俺!

国内に人間以外がいる都合上、『人類の守り手』なんて大層な称号は背負えないからな。

 

 

それに、なにせこの貿易、一見すれば互いに利があるように見えるが、法国からすればプレイヤーの価値を認識しているだけに利益が高く感じられる。

それぞれの国の認識で比較して見ても、他国から見れば『ただの得体の知れない国』だが、法国から見れば『この世界とは異なる発展した技術のある国』となり、明らかに付ける値段が大きくなる。

要は、他国からすればただのブラックボックスだが、法国からすればアタリが確定のブラックボックスなのだ。人類の守り手を掲げている法国は喉から手が出るほど欲しいはず。

 

 

プレイヤーの存在を知っていた事は完全に想定外だったが、思いの外良い方向に転んだと言える。

 

 

 

「……分かりました。国交を結びましょう」

 

ふむ……。もう少し粘ってくるかと思ったが、もう折れるのか。

この貿易だけでみれば確かに法国の方が利益は大きいが、こんな得体の知れない国家には首輪だったりを着けておきたいものだと思っていたが……。

 

そう言えば、つい100年前には魔神が暴れまわっていたので、その恐ろしさがまだ残っているということなんだろう。

下手に首輪を着けて反抗されないように…といったところか。

それも此方としては好都合だ。当初の予定通りデメリット無しで国交を結べたなら何の問題も無い。魔神様様だな。

 

 

「どうぞよろしくお願いします」

 

「よろしくお願いします」

 

 

最高神官長と握手を交わす。

嬉しさのあまりつい強くギュッと握ってしまいそうなるが、俺は100レベルのプレイヤーだ。少し力を入れるだけで手が血を撒き散らして爆散するだろう。

潰さないように慎重に握ってなんとか握手をする。

 

これで交渉は終了だ。

 

 

本当ならもっとこの世界やプレイヤーについて詳しく聞きたいんだが、この国は胡散臭そうだからやめておこう。宗教国家ってのはなんとなく中枢がドス黒いイメージがあるしね。偏見だけど。

 

まあ、その辺の情報は適当に王国やら帝国でも集められるだろうから問題無い。

 

 

 

「近々こちらで声明を出しておきます。正式な書状は後日そちらにお持ち致しますので、よろしくお願い致します」

 

「わかりました」

 

 

………終わったーー!!はぁー…疲れた!すごい達成感!(小並感)

飛び込み営業で成功すればこんな感じなのか?

 

ま!二度とやらないけどね!!

 

 

はー、しんど。帰ったら風呂入ってすぐ寝よう。

 

 

 

 

2日後、スレイン法国から発表された声明にはこう書いてあった。

 

【カッツェ平野にて誕生した国家『神の国』をスレイン法国は国家として正式に認め、国交を結んだ事を発表する】

 

 

__________________

 

 

【神の国の視察報告書】

 

これは、正式な書状を届けに行った際、ついでに行った視察の様子を記したものである。

 

 

○月×日

 

神の国に到着した。

都市の周りには20メートルほどの外壁が建てられており、衛士の兵士の装備も一級品だ。

神の国ーー以下神国とするーーに入ると、まず目に入ったのは商店街だ。人が多く雑多な印象を受けるが道は舗装されており、アーケード状になっている。

色々なものが売ってあるが、目につくのはやはりマジックアイテムだ。見たこともないようなマジックアイテムが置いてあり、店主にどうやって作っているのか聞いたが、知らないと答えられた。これだけのマジックアイテムだ。機密事項ということなのだろう。

 

驚くべきなのは、建造物の異様さだ。

舗装された道も去ることながら、すべての建物が木やレンガではないものでできている。一般の商人の家にしてはあまりにも大きく頑丈過ぎる。

さしづめ、ここに並んでいるのは有力商人といった所だろう。熾烈な競走を勝ち抜くことで、この商店街に出店出来るようになるに違いない。

 

 

〜以下、商店街の様子が書かれている〜

 

 

 

違う世界に来たのかと思った。

 

我々視察団全員があの時こう思ったはずだ。

 

我々は当初の予定通り、一晩泊まってから王城へ向かうことになっていた。そこで目にしたのは、異様なほどに高い建物。『ぐらんどほてる』と言っていたが、ここに泊まるということなのか。

中に入ると、これもまた驚いた。通常宿屋の一階というのは飲み屋だったり飲食店があったりするもので、どうにも雑多な印象を抱いてしまう。しかしこの『ほてる』は清潔感と高級感が溢れ出ており、待合スペースのソファーはこれまでにないほど柔らかかった。

部屋も素晴らしかった。草で編まれたような床を鼻で笑うものもいたが、この柔らかさと独特な香りは間違いなく高級なものだ。聞けば、これはどうやら『たたみ』というらしい。

そして何よりこの絶景。何メートル高さがあるのかは分からないが、先ほど通ってきた商店街を一望出来る。

驚きの連続はまだ終わらない。次は食事だ。

バイキング形式だったが、見たこともないような料理ばかりだ。最初は恐る恐る食べていたが、一口食べてからは貪るように食べていた。

最後は大浴場だ。大量の湯を文字通り溢れるほど使っており、旅の疲れが吹き飛んだように感じられる。

部屋に戻った後はベッドの柔らかさに驚いた。

こんなに柔らかいベッドで寝たのは初めてだ。すぐに眠れそうだ。

 

 

 

○月△日

 

『ほてる』で一泊した後は、いよいよ王城に向かうのだが、そこに向かうまでにも我々が泊まった『ほてる』のように高い建物がいくつもあった。こんなに宿屋があるのかと思い聞いてみれば、どうやらあそこには市民が住んでいるらしい。

信じられない。おそらく、格差をつけているのだろう。上流階級の者以外はウサギ小屋のようなものに住まわされているに違いない。

 

王城に着くと、ーー何度目か分からないがーー驚きに目を見開いた。

床が動いたのだ。

これが何か聞くと、『えれべーたー』なるものらしい。

動きが止まり『えれべーたー』を出ると、目の前には扉があった。この先が玉座の間らしい。

玉座の間に入ると、また驚いた。

高い天井とこれほど豪華絢爛な装飾は今まで見たことはなく、世界のどこを探してもこれほどの玉座の間は無いだろうと思える。

 

 

〜まだ数ページに渡って文章は続いている〜

 

 

 

 

『あれは正しく『神の国』だった。』





聞きたいんですけど、指揮官バフってどれぐらいかかってもいいんですかね?俺は30レベル1万人にバフかかると一人レベル50ぐらいになる…ってぐらいのバフをイメージしてます。指揮官系スキルを極めたらそれぐらいはいけるかなって。どうでしょう?
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