軍事国家、作ります!   作:たーなひ

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たくさん感想やらご指摘やらをくださってありがとうございます!
論破され次第反映させていくのでドシドシアドバイス下さい!

今日二話目です。午前中に上げたやつをまだ見てない方は先にそちらを見てくださいね。


脳筋更生委員会?

ふう。一先ず法国についてはひと段落だな。

正式な書状も届いたし、現状は特に問題ないらしい。

 

次は王国か帝国か竜王国か……。

国力で見れば王国か帝国から行った方が簡単だが、「竜王国の方が国力高いんだからこっちに挨拶すんのが先だろうが、アァ!?」みたいなヤツがいる可能性を考えると、竜王国に行った方が無難ではある。

 

とは言え、法国さえなんとかなれば、後はそれほど難しく無いだろう。

 

ここからの会談は部下に任せても問題無いはず…。

 

 

「カルロス、次は竜王国に使者を送りたい」

 

「……今回もまた御身が行かれるのですか?」

 

「いや、行く気はないが……」

 

そう言うと、目に見えてホッとした。

そんなに俺が出るのって不味いのか?まあでも安全性まで考えれば国外には出ない方が安牌ってことか。

 

 

「となりますと……私が行きますか?」

 

「やめとけ。多分どこの国に行ってもアンデッドは受け入れられないぞ」

 

「では……六連星に?」

 

「そうなるだろうなぁ…」

 

なんで将軍達の中に頭脳派を作らなかったんだろうか……。ライオネルはギリ知的っぽいが異形種だからなぁ…。

一応蒼紫は冷静キャラのはずだが、隠密部隊だからあまり表には出したくない。

 

…現状では戦力的にも六連星が一番無難だな。

少し不安ではあるが…まあ敵対されるような事にさえならないようにしてもらおう。

 

「……じゃあ六連星から使者の選抜と仕込みを任せても良いか?」

 

「仕込み……と言いますと、こちらの目的の擦り合わせと話の持って行き方…と言ったところでしょうか?」

 

「そうゆうことだな」

 

「かしこまりました」

 

よし。これで竜王国の方はカルロスに任せられるな。

 

その間に将軍達の中から王国と帝国の使者を選べるように教育しておこう。

 

 

 

 

 

………さて、将軍達に別に腹芸を覚えろとは言わないが、何がメリットかデメリットかとかぐらいはキチンと見極められるレベルになってもらわないといけない。

 

まあ俺も教えられるほどでは無いんだが、強国の法国相手にしっかり契約を勝ち取ったんだからもう猛者と自称しても良いはずだ。

 

とりあえずは王国と帝国との国交を結べるようにするだけの、ハリボテ付け焼き刃でも良い。

国交を先に結んで、後から色々出来るようになって貰えば良いのだ。

 

 

 

 

…そうゆうわけで。

それじゃ!脳筋将軍達の脳筋更生委員会、はーじめーるよー!

 

 

「お前達の中から王国、帝国への使者を選抜する!」

 

この部屋にはエリカ、ブラック&ホワイト、ロイヤルフォートレスの3人、ムサシが集まっている。

残りのライオネルと御庭番衆だが、ライオネルはさっき言った通り異形種だから無し。御庭番衆は隠密部隊なので、出来るだけ表に出さず隠しておいた方が良いだろう…と考えた。

なのでこの7人を集めた。

 

 

「使者…ですか?」

 

そう聞いてきたのはブラックだ。

 

 

「そうだ。目的は国交を結ぶ事。ただし、変に足元を見てくるようなら無理に結ぶ必要は無い。正式な国交で無くても、商人同士のつながりは出来るだろうからな」

 

新たな市場が生まれれば商人というのは飛び込んで来るものだ。法国のお墨付きがあれば、商魂逞しい商人はすぐに飛び込んで来るだろう。

 

因みにだが既に法国との貿易は始まっており、食料品やこの世界の金が雪崩こんできている。今のところは物々交換もしくは商品の売り付けのみで、ユグドラシル金貨が流れないようしているらしい。『らしい』というのも、カルロスに任せておいたらいつの間にかこんな風にしっかりと出来上がっていたのだ。

さっすがカルロス!(白目)

 

 

国交を結ぶ事が目的とは言ったが、それはあくまでもついでだ。

というのも、“国交を結びに来た”という事実があるだけで神の国が閉鎖的な国では無い事のアピールに繋がる。周辺国家全てに使者を送れば、ある程度友好的な関係を望んでいることもアピール出来る。そうすれば、正式な国交で無くても交流がしやすくなるはずだ。

だから“国交を結びに来た”という建前をたてて使者を送るだけで、断られても問題は無いのだ。

まあ、あの二国に法国のお墨付きがある国を無碍に扱えるような国力は無いとは思うんだがな…。

 

閑話休題。

 

 

「今のお前達では難しいだろう。だから希望者には少し勉強してもらって、一番成績が良いヤツを使者として送り出すつもりだ」

 

まあ、基本は戦闘のために作られたNPCだ。こんな専門外の仕事をやるために勉強するやつなんて……

 

 

「……なるほど。つまりコレは試験ですね?」

 

 

……………え?

 

……え?八神(コイツ)何言ってんの?

 

 

「えっ?ど、どういうこと?」

 

「フフ…神楽には分からないようですね。つまり……これは将軍のリーダーを決めるための試験なのですよ」

 

そう言うと、将軍達が目に見えて殺気立ち始めた。

 

 

え?なんでそうなったの?リーダー?何それ?

 

 

「………そういうことか……がぶりえる王!是非私にお任せを!!」

 

「バーカ、使者にブラック(バカ)は向いてねぇよ。王よ、ここは自分を……」

 

「…あ?」

 

「あ?やんのか?」

 

ちょっ!待って!何がどうなってるのか分かんないけどとりあえずブラックとホワイトは喧嘩すんな。

 

 

ど、どうしてこれがリーダー?なんてものを決める試験なんて事に………そう言えば初めて顔合わせした時に「調査が終わったら考えよう」って言ったけど……。

でもちょっと飛躍しすぎじゃない?

 

 

とにかくリーダーの試験なんて……………いや、でも悪くない手だな。

リーダーなんて決めないつもりだったが、お互いに切磋琢磨しながら成長し合えるなら野心を刺激するのはかなり有効だ。

将軍達の出世欲ーー実際はただがぶりえるとお話する機会を増やしたいだけーーは凄まじいからなぁ。まあ、蹴落とし合いにはならないだろう。……ならないよね?

 

最悪、本当にリーダーを決めなくても「いやー、良い勝負だからまだ決まらんないなぁー」って逃げられる。

 

 

…よし。中々良さげだし、利用させてもらおう。

 

 

騒がしくなってしまったので、手を二つ鳴らせば一瞬で静かになった。キモチェ〜…。

 

 

「…さて。お前達の想像通り、これはリーダーを決める試験の一環だ」

 

おぉ…と感嘆の声が上がった。

ま!そんなつもりかけらも無かったんだけどね!

 

「先にリーダーの選抜方法を説明しておこう。」

 

うーん。これからも継続して試験をしていくなら、ポイント制が一番無難だよね?

 

「……ポイント制で、貢献度に応じて俺がポイントを与える。そしてポイントが一番多かったものが…………」

 

「リーダー………」

 

エリカが俺の続きを引き取ると、将軍達がゴクリと喉を鳴らした。

 

「例えば、今回で言えば10ポイントから達成度合いや失敗度合いで増減することとする」

 

まあ、最初だしこんなもんでいいだろう。

 

 

「裁定の基準はどのように致しますでしょうか?」

 

む…。痛い所を突くな。どうしようか……監査機関を作る訳にもいかないしなぁ……まあ俺の独断と偏見でいいだろう。

 

「俺の独断と偏見だ。もちろん贔屓は一切しないぞ」

 

「…答えて下さりありがとうございます」

 

「他に質問はあるか?」

 

………………どうやら無いようだ。

 

 

「……よし。行動を開始せよ!」

 

「「「「「「「はっ!!!!」」」」」」」

 

…目がやる気に満ち溢れ爛々と輝いていて怖い。

 

だ、大丈夫かなぁ?

一抹の不安を覚えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「がぶりえる王!お茶をお入れしましょうか?」

「がぶりえる王!クッキーをお焼きしました!」

「がぶりえる王!何かお手伝いすることはございませんか?」

「がぶりえる王!」「がぶりえる王!」「がぶりえる王!」

 

……………うるさい。

 

あの後から、付き人にしているエリカの気合の入り方が尋常じゃない。

 

貢献度を稼ごうとパタパタしているのは非常に可愛いんだが………ちょっとうるさいのだ。

いつも以上にテキパキ動いてくれるから助かってはいるが、これを貢献度に含めちゃうと不公平だからなぁ……。

 

これがポイントに加算されないことを伝えた方が良いんだろうか……。

伝えたら最後、「じゃあどうやったら貢献度稼げるんですかっ!」って聞いてくるのが目に浮かんでしまった……そんなの知らねぇよ………だってそんな仕事が無いんだもん…。

 

 

他の将軍が何をしているのか聞いたら、カルロスの所で勉強しにいっているらしい。健気だなぁ…。

まあ勉強をするのはどんな理由であれ悪いことではないからな。インテリ将軍軍団になるのもそう遠くないのかも知れない。

 

エリカは勉強しないのかと聞いたら、どうやらこの使者自体に興味が無いらしい。理由を聞いたら、「少しの間とは言え、がぶりえる王のお側を離れるというのは……」とのこと。可愛い。

 

 

 

 

 

 

次の日。

 

 

「では、行ってまいります」

 

善は急げ…と言う事で、早速六連星三人ーー修羅道・地獄道・畜生道ーーを竜王国に派遣した。

目標は国交だが、最悪敵対さえしなければ問題は無い。

細かいところの指示はカルロスにさせたので、早々変な事にはならないだろう。

 

 

 

将軍の使者選抜の方だが、指導と選抜はカルロスに一任した。

カルロスあいつめちゃくちゃ優秀。もっとアイツみたいなのを作ってれば楽だったのになぁ…。

 

 

そんなわけで、特にやることがなくなって暇な現状が出来上がったという訳だ。

 

うーん。やらなければいけなかった事といえば……。

 

スレイン法国との貿易によって当面の問題である食料は解決したし、財政難もいずれ解決するだろう。

 

竜王国には使者を送ったし、王国と帝国の使者は選抜中。

 

これで周辺国家に対する顔見せはほぼ完了だ。

 

後はこの世界についても知りたいが、もう少し落ち着いてから慎重にゆっくり情報収集すれば良いだろう。下手に変な所を突っついて禁忌に触れたせいで世界が敵に回る…なんて事にならないとも限らない。

 

 

うーん、やる事ねぇな。

 

 

…………あ。

そういえば、市民NPCはどんな感じなんだろうか。

 

今のところユグドラシルの時と同じように国は運営出来ているが、工場やら農場やらに人はいるんだろうか。

そもそもゲームの時は『不思議なパワー』で素材と金を突っ込めば勝手に出来上がったが、この世界でもブラックボックスになっているのだろうか。

 

…念のために確認しておいた方が良いだろう。

 

 

「…エリカ、町へ下りるぞ」

 

「町ですか…かしこまりました。すぐに馬車を手配致します」

 

 

これまでの時間で、この城の中にいる兵士NPC達の俺に対する認識はある程度調査済みだ。本気で俺の為に体を捧げているような感じで、それはもはや狂信者の域だった。

 

 

しかし、市民NPCはどうだろう。支配者としての好感度はMAXに保っていたから嫌われてはいないはずなんだが…。

 

因みに、支配者としての好感度が最低に達すると国内で『蜂起』が起こる仕組みがある。『蜂起』した住民は不思議な力でレベルが90近くまで上昇し、支配者を片っ端から刈り取っていくらしい。動画で見た時にはカンストプレイヤー30人が15分で溶けていた。

要は「国を持ったらちゃんと統治しようねー」という運営からのメッセージらしい。

まあ、そんな事は滅多に起きない。好感度をあげようと取り組んでいれば絶対に達しないようになっているのだ。

 

 

しかしこの世界では、市民NPCにも意思がある。

ただ適当に政策を行っていれば好感度が上がっていくようなシステムではないのだ。

取り返しのつかない失敗はしないようなしなくてはならないし、とにかく評価を落とさないようにしなくてはならないのだ。

 

 

はぁぁぁ……王様は大変だなぁ……。

 

思わず憂鬱になってしまうがぶりえる王だった。




この世界の文字についてなんですけど、法国ってプレイヤーが作った国じゃないですか。だから法国語はユグドラシルと同じなんじゃね?って勝手に想像してるんですけどどうですか?王国語と帝国語はちょっと違うみたいですしね…。

他に気になる事あったらどんどんコメント下さい。いつのまにかグダグタになってる…みたいなことになったら最悪なんで。
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