GE達の平和な日常 ~フェンリル学園の愉快な仲間たち~ 作:susanou500
一限目 ~遅刻者と鬼教師~
「はぁ……。遅刻しちゃたな…」シャー
真人がため息をつきながら自転車をこぐ
今からだと、どんなに頑張っても一限目の途中にしか学園にたどり着けない。
「遅刻なんて始めただよ……」
真人は、学園でも模範的生徒として知られている。
しかし、朝に弱くいつも母親に起こしてもらわないと起きれないのだ。
その母親が父親の仕事の関係でパリに一年間行くことになりこれから真人は一人暮らしをしなければならないのだ。
「でも母さん、付いてく理由が父さんと離れたくないって……」
この両親、ご近所でも有名なおしどり夫婦であるのだが、真人曰く万年新婚夫婦と言ったほうが合っているらしい。
憂鬱な気分のまま自転車をこぐこと二十分。
前方に見覚えのある後ろ姿が見えてくる。
「あれ?あの後ろ姿って?」
オレンジの髪にバンダナをした青年に真人は声をかけている。
「おはよう、コウタ」
「あれ、真人じゃん?おはよう」
この青年の名は藤木コウタ
真人の親友(悪友?)である。
「珍しいな、真人が遅刻なんて」
「いや、今日から一人暮らしだから朝起きれなくて」
「あ~、今日からなんだ。親御さんがパリ行くの」
「うん。そう言うコウタはまた漫画?それともアイドル?」
「いや、昨日シプレの新曲が出てさ!!CD買うのにオールで並んでさ!!」
「はいはい、わかったから落ち着こうよ」
「いや、落ち着いてられるか!!今日という今日はお前にシプレの素晴らしさを教えてやる!!」
二人は、たわいもない会話をしながら学園に向かう。
しかし、そんな二人の会話も長くは続かない。
「キサマら、今何時だと思っている」ゴォォォォォォォォォ
「「……………………………すみません」」 サー
学園の校門前、二人の目の前には鬼が立っていた。
いや、正確に教師なのだ周りにどす黒いオーラが見える。
二人もそのオーラによってか、血の気が引いている。
このおnギロッ
………教師の名前は雨宮ツバキ。この学園の生徒指導担当である。
「遅刻していならが、二人で何をはなしていたのだ。私にも詳しくはなして貰おう」
「「え~と、それはですね………」」
((言えない。シプレの魅力なんて言ったら殺される))
「なんだ二人共。私に聞かれたらまずいことなのか」
「いや、そんなことないんですけど……」
「先生の耳に入れるほどのことではないので……」
上から真人、コウタと弁明を述べる
「では、なぜ遅刻した?とくに九鬼。お前は今まで遅刻はしたことがないだろ?」
「すいません。寝坊しました。」
「珍しいな。具合でも悪いのか?」
彼女は雰囲気こそ近寄ち難いが生徒のことをしっかりと見ているいい教員なのである。
「いえ、今日から両親が仕事でパリに行ったので……」
「はぁ。お前も一人で起きれるようにしろ」
「すみません……」
「お前は、なんで遅刻したんだ。藤木」
「シプレのCDを買っていました!!」
………コウタ、君は…
「」
ツバキの雰囲気が変わった。先ほどまでのどす黒いオーラがさらに濃くなったような気がしてならない。真人は本能的に距離をとる。
「………九鬼。もう行っていいぞ」
「…はい」
「あれ?俺は?」
「藤木、お前は私と来い」
「え、でも授業が……」
コウタも今きづいたようだ。ツバキが激怒していることに………
「藤木、貴様には特別授業で私がみっちり教えてやる」
「」ガタガタ
(コウタ、膝がわらってるよ)
生まれたての子鹿のように足を震わせながコウタが目で真人に助けを求める。
「では、九鬼。急いで教室に行くように」
「はい。すみませんでした」
「な?!真人、親友を見殺しにするきか?!」
「ごめんコウタ。僕も命が惜しい」
「行くぞ、藤木」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」ズルズル
(………………合掌)
こうして、真人は教室に向かうのだった。
親友の屍を越えて…………
「勝手に殺すな!!!」
やっと本編に入れました。
コウタ死ぬなよ!!