学校に行くようになってからしばらく経ち
月は5月に突入した
燈「__ふぁ~......」
俺は相変わらず屋上でココ達と遊んでる
気温的に日向ぼっこに丁度いい
ナキ、レナ、ルルはまだ籠に入れてるけど
何となく気持ちよさそうにしてる
燈「日が気持ちいな、お前らー。」
ココ、ナキ、レナ、ルル「にゃ~」
有咲「__佐渡!!」
燈「ん?」
俺がのんびり日に当たっていると
市ヶ谷が叫びながら屋上に来た
俺はゆっくり市ヶ谷の方に顔を向けた
燈「なんだ?」
有咲「なんだじゃねぇよ!お前、昨日、授業出ろって言ったよな!?」
燈「そんな事言ってたか?」
全く思い出せない
てか、いつもは何も言わないのに
なんで急に
有咲「お前、勉強大丈夫なのか?」
燈「勉強?なんでだ?」
有咲「もうすぐでテストだからだよ!」
市ヶ谷は大声でそう言ってきた
ん?テスト?
燈「テストなんてあったのか!?」
有咲「あるわ!学校だぞ!?」
燈「な、なんて事だ......!」
言っておこう
俺は全く勉強ができない
小学校なんて行った事ないし
中学校も一週間しか行ってない
最低限の計算は出来る
プラスとマイナスがある事も知ってる
だが、それしか知らない
ココ「にゃ~。」
燈「こ、ココ......」
ココ「にゃ!」
燈「そ、そうか......」
有咲(え?会話成立してる?)
ココは地面に着いた俺の手の上に足を置き
明るい顔で語り掛けて来た
有咲「......なんて言ってるんだ?」
燈「勉強しろ、だと。」
有咲「そ、そうか。」
燈「市ヶ谷、勉強、教えてくれ。」
有咲「......仕方ねぇな。香澄と一緒だぞ。」
そうして、俺は籠をもって教室に戻り
授業を受けることになった
__________________
時間が過ぎ、放課後になった
初めて4時間以上授業受けた
その結果......
燈「」
香澄「さ、佐渡君大丈夫!?」
有咲「ダメだ、死んでる。」
こうなった
完全に体力きれて
俺は机に顔を伏せている
燈(ま、全く分からん......)
勉強ってこんなに進化してたのか
俺の聞いたこともない言葉が飛ぶように出て来た
それで俺も頭は崩壊寸前だ
有咲「まさかここまでバカだったとはな。これは香澄以上だ。」
香澄「え!?」
燈「ば、馬鹿にするなよ......」
有咲(あ、起きた。)
燈「俺は今まであの世界で生きてきた知恵がある。こんなの、銃を持って追いかけられた日々に比べれば楽勝だ......!」
有咲「お、そうか。じゃあ、勉強始めるか。」
燈「おう、かかってこいや。」
香澄「うん!頑張ろ!」
こうして、3人での勉強会が始まった
とりあえず、数学から始めることになり
俺と戸山は教科書を開いた
有咲「それじゃ、始めるぞ。」
燈、香澄「おう(うん!)」
市ヶ谷が問題を出し
その問題を解説していく
市ヶ谷はすらすらと解説をしていき
俺と戸山はそれを聞きながら問題の答えを出す
こんな感じで時間が過ぎていったが......
燈、香澄(チーン。)
有咲「まぁ、そうだよな。」
だ、ダメだ
何を言ってるか一切わからなかった
俺と戸山は机に顔面をめり込ませ、
まるで死んだような状態になってる
有咲「佐渡、お前、やべぇな。」
燈「学校なんてほとんどいってねぇんだよ......」
香澄「え、そうなの?」
燈「中学からずっと気ままに生きてきたからな。」
マジでキツ過ぎる
どうせこれからも気ままに生きると思ってたし
勉強する事なんて一切、考えてなかった
燈「よしっ、帰るか!」
有咲「いや、帰らせねぇぞ?」
燈「あ?」
有咲「まだまだ教科があるんだよ。」
香澄「一緒に死のう、佐渡君。」
燈「え、ちょ、マジ?てか、戸山お前そんな感じの奴じゃねぇだろ__」
有咲「じゃあ、やるぞー。」
それから、俺と戸山は勉強をしまくり
なんだかんだ、終わる頃には外が暗くなってた
__________________
あれから、どの位時間が経ったんだろう
気分的には2日くらい経ってる
なんか、老け込んでる気もするし
燈「__し、死ぬ......」
ココ「にゃ?」
燈「大丈夫、一応生きてる。」
俺は肩に乗ってるココを撫でた
籠持ってるから結構窮屈だけど
燈「帰って飯食って寝るか。」
ココ「にゃ。」
ましろ「あれ?佐渡さん?」
燈「あぁ?」
ましろ「ひっ!!」
あ、やべ
暗いときに話しかけられたから、
ついついヤンキーへの返事しちまった
燈「あ、悪い。ヤンキーと思った。」
ましろ「あ、は、はい。」
倉田は物凄く怖がってる
こいつマジで怖がりだなー
燈「てか、こんな時間に帰りか?見た目によらずワルだな。」
ましろ「えっと、バンドの練習があって......」
燈「バンドだって?」
ましろ「はい、Morfonicaと言うバンドで。」
燈「へぇ。」
これはかなり意外だな
バンドとかしてる性格には見えないし
人は見た目によらないなぁ
燈「すげぇな、バンドとか。何担当なんだ?」
ましろ「私はボーカルをしています。」
燈「ボーカル、って事は歌うのか。すげ。」
歌とか俺歌えないし
自分にできない事が出来る奴がいるとすごいと思う
努力してるんだなー
燈「まぁ、頑張れよ。」
ましろ「はい!佐渡さん!」
燈「じゃあ、俺は帰る__」
ヤンキー「おい、そっちにいたか!」
燈「!」
俺が帰ろうとすると、
どこからかヤンキーっぽい声が聞こえて来た
何かを探してるみたいだ
ヤンキー2「ダメっす、白い悪魔はいません!」
ヤンキー「ちっ、この辺にいるって情報があったのによぉ。」
燈(え?俺?)
俺はその会話を聞いた後、
すぐに鞄に入れてあるかつらをつけ
電柱の陰に身を隠した
ましろ「佐渡さん?」
燈「隠れろ、倉田。」
ましろ「!」
俺は倉田をこっちにひっぱり
ヤンキーの視界から外した
燈(数は5人。学生服を着てるし学生か?)
ましろ(な、なんだろう......?)
まだこっちには気付いてない
このまま静かに帰ればいざこざはない
てか、疲れてるから喧嘩したくない
燈「......倉田。」
ましろ「は、はい?」
燈「あそこにいる5人組が見えるか。」
ましろ「はい。すごく悪そうです。」
燈「あれに見つからないようにこの場を離れるぞ。面倒だし。」
ましろ「はい?」
倉田がそう答えると
俺は倉田の手を引き
少し早歩き気味で歩き始めた
ましろ「!///」
燈(かつら被ってるし、バレないだろ。)
ヤンキー「おうおう、そこのカップルさんよぉ!」
ましろ「っ!」
燈(......バレてないな。)
5人組は俺と倉田の前に立った
うわぁ、面倒くさい
勘弁してくれ(真顔)
ヤンキー「こんな夜にお熱いねぇ。」
燈「そうか?」
ヤンキー2「羨ましいねぇ、可愛い彼女いてさぁ。」
ヤンキー3「譲ってくれよぉ。」
燈「人は譲るものじゃねぇよ。」
もう、帰りたい
帰ってココ達と戯れたい
飯食ってるとこ見て寝たい
ヤンキー4「君もさぁ、こんなひょろ男なんかじゃなくて俺達と遊ぼうぜぇ。」
ましろ「い、嫌です......」
ヤンキー5「そう言わずにさぁ。」
ヤンキー「俺ら、白い悪魔見つからないでむかついてるんだよ。」
燈「!」
ヤンキー「折角、ボコってやろうと思ったのにさー。」
マジでかつら付けてて正解だった
もう少しで絡まれるところだったー
燈「行くぞ、倉田。」
ましろ「!」
俺は倉田の手を引っ張り、
5人組の前から立ち去ろうとした
だが、すぐに回り込まれた
燈(......はぁ。)
ヤンキー「逃げんなよ、おい。」
ヤンキー2「女の子だけ置いてってもいいぞ?」
もう、嫌だなぁ
倉田怖がってるし
帰るの遅くなるし
ココ達眠そうにしてるし
ヤンキー「悪い話じゃないぜ?もうじき俺ら、白い悪魔に成り代わるからさ。」
燈(ん?)
ましろ「......?」
ヤンキー2「俺ら白い悪魔ボコって成り代わるんだよ。」
ヤンキー3「俺ら最強だぜ!」
はぁー、野望があっていいねぇ
羨ましいな、
俺なんか追いかけるほど暇な時間あって
燈「めんどくさいなぁ。」
ヤンキーたち「あ?」
燈「さっさと帰りたいからさ、消えてくれないか?」
ヤンキー4「おーう、なに調子乗ってんだ?」
ヤンキー5「俺らを誰だと思ってんだ、おら?」
燈「知らねぇよ。お前らみたいな小物。」
俺はそう言いながら、
かつらを外した
ヤンキーたち「!?」
燈「折角、面倒なことにならないようにしてたのにさ、しつこいから......」
俺はそう言いながら拳を鳴らした
そして、5人組を睨みつけた
ヤンキーたち「っ!!!」
燈「選べ、帰るかここで怪我するか。」
俺は5人の方に詰め寄って行った
すると、5人組は全員、大笑いし始めた
ヤンキー「くっくっく、馬鹿な奴だ!」
燈「あ?」
ヤンキー2「わざわざ出てきてくれるなんてな!白い悪魔!」
ヤンキー3「こっちには秘密兵器があるんだぜぇ!」
そう言うと、5人組は
それぞれナイフを取り出し
こっちに向けて来た
ましろ「ひぃ!!!」
燈(......え?)
ヤンキー「これさえあればお前なんて余裕だぜ。」
ヤンキー3「これで明日から俺らがここら辺のトップだぜ!」
燈(嘘だろ、マジか......)
5人組はニヤニヤしながら俺に近づいて来た
俺は倉田を後ろに隠しながら、困惑していた
ヤンキー「死んで後悔しやがれ!白い悪魔!」
燈(こいつら、刃物を持ってるなんて、しかもそれで喧嘩とか......)
ヤンキーたち「ひゃぁぁぁ!!!」
燈「お前ら、馬鹿だなぁ。」
ヤンキーたち「ぐふぅ!!!」
ましろ「え?」
俺は籠を揺らさないように気を使いながら、
5人組の顔面に蹴りを入れた
5人とも、綺麗に鼻が折れて出血してる
燈「俺に刃物向ける奴なんて腐るほどいたし。今更そうくるとは......」
ヤンキー「く、くそっ......!」
燈「いや、もう帰ってもいいよ?てか、病院行った方がいいぞ?」
ヤンキー「お、お前ら!一斉にかかれ!!!」
ヤンキーたち「おぉぉぉぉ!!!」
燈「えぇ(困惑)」
困るなぁ
もう疲れてるんだよ
次来られたら不味いって
いや、マジで
ヤンキーたち「がはぁ!!!!」
燈「だからさ、俺疲れてるんだって。」
ましろ「!!??」
俺、疲れてると加減できないんだよ
加減する力入れられなくなるから
燈「まぁ、喧嘩売ってきたのはそっちだし、仕方ないよな。」
ましろ「さ、佐渡さん......?」
燈「あっ、大丈夫か倉田?」
ましろ「だ、大丈夫です......」
燈(これは不味いなぁ。)
倉田は怖がってるように見える
まぁ、そうだろうな
燈「この辺にはもうああいうのいねぇから今のうちに帰れよ。」
ましろ「は、はい......」
燈「じゃあな、倉田。」
俺はそう言って
軽く手を振りながら家の方に歩いた
ましろ「佐渡さん......」
なんかしばらく、
背中に倉田の視線を感じたけど
まぁ、気のせいだろ