あの日から戸山達との勉強をする日々が続き、
なんだかんだあって、テストが終わった
そして......
燈、有咲「......」
香澄「わ、わぁ......」
俺も終わった
いやまぁ、途中の時点で察しはついてたんだが
有咲「ま、まさか、ここまでバカだったなんて。」
燈「安心しろ(?)俺も予想外だ。」
有咲「いや、安心出来ねぇよ!?何だこの点数!?」
何を隠そう、今回の俺の点数は
市ヶ谷曰く、平均25点らしい
所謂、赤点と言う奴だ
香澄「だ、大丈夫?」
燈「まぁ、大丈夫だろ。」
有咲「いや、問題だらけだよ!バカ野郎!」
燈「と言われても、これが俺の実力だ。」
有咲「堂々としてんな!?」
市ヶ谷は叫び終えると頭を抱えた
多分、おっさん辺りに面倒見ろって言われてるんだろうな
いやぁ、生徒会って大変だな
有咲「ともかく、授業出ろ。話はそれからだ。」
燈「んー、パス。」
有咲「はぁ!?」
香澄「なんで!?」
燈「なんか、違うんだよなー。」
普通に通って、普通に授業受ける
それはすごい良い事だって思う
でも、それは俺のすることじゃない
燈「じゃあ、俺は行くぞ。」
有咲「ちょ、待てよ!」
燈「待たねーよ。」
香澄「......?(なんだろ、今......)」
俺は市ヶ谷の怒鳴り声を聞きながら
その場を歩いて去った
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あれから、俺はいつも通りココ達と屋上にいた
やっぱり、俺はこんな感じだ
社会とかいう枠組みから外れて
好き勝手に生きる、これぞ、俺だ
ココ「にゃー。」
燈「ん?どうした、ココ?」
ココ「にゃ、にゃにゃ!」
燈「なに!?」
ココは突然、もう学校には来ないと言った
自分の子供の世話に専念したいのか
俺はその様子を見て、少しため息をついた
燈「お前がそう言うなら、そうしようか。」
ココ「にゃ~!」
俺はそう言いながらココの頭を撫でた
ココは気持ちよさそうに目を細めてる
燈「そろそろ時間だな。帰るか。」
ココ「にゃ!」
俺はそう言って腰を上げ
ココを肩に乗せてから
学校を出た
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学校を出て少し歩き
いつもの公園まで来た
燈(ふぁ~、ねむ......)
ましろ「__あ、あの......」
燈「ん?」
ましろ「こ、こんにちは......」
燈「倉田?」
ボケーッとしながら歩いてると
後ろから倉田が話しかけて来た
まぁ、よく通る道っぽいし
いても不思議じゃないな
燈「なんか用か?」
ましろ「あの、この間のお礼が言いたくて。」
燈「お礼?」
やばい何のことだ
俺、倉田に何かしたっけ?
全く思い出せんぞ
燈「なんかしたっけ?」
ましろ「え?あの、悪そうな人たちに絡まれたとき......」
燈「んー......あっ、そう言えばあったな。」
完全に忘れてた
てか、相手がしょぼすぎて覚えてられなかった
倉田、そんな事気にしてたのか?
燈「別に俺は倉田に何もしてないだろ。」
ましろ「え?」
燈「あれはさっさと帰りたかっただけだし、倉田は偶々その場にいただけ。それでいいだろ。」
俺はそう言って、再度歩きだした
すると、倉田は俺の手を掴んできた
燈「ん?」
ましろ「少し、お話を聞きたいです。」
燈「話?」
ましろ「少しでいいので、お願いします。」
燈(んー?)
かなり真剣な面持ちだな
なんか、語気も強いし
いや、いつもの倉田知らねぇからわかんねぇけど
燈「んー、まぁ、そこまで言うならいいぞ。」
倉田の圧の強さ的に
俺はそう答える事にした
それから俺と倉田は近くのベンチに腰を下ろした
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燈「__それで、話ってなんだ?」
俺はベンチに座ってすぐに倉田にそう尋ねた
聞きたいことってなんだろ
てか、俺に聞く事とかあるのか?
ましろ「その......」
燈「?」
倉田は下を向いて目を合わせようとしない
怯えてるような雰囲気もあるし
一体全体何がしたいんだ?
ましろ「佐渡さんは、危ない人なんですか......?」
燈「え?」
ましろ「この間のあの動きは普通じゃないし、それに、ああいう人たちに追いかけられてたので......」
燈「あー。」
倉田そう言えば前の見てるんだよなぁ
じゃあ、繕っても無駄だな
正直に話しとこ
燈「そうだな、俺は危ない人だ。」
ましろ「!」
燈「ああ言う奴らに慣れてるのがその証拠だな。」
ましろ「......」
燈(な、なんだ?)
倉田がすごい見てきてる
な、なんだ?
ましろ「それは本当ですか?」
燈「何がだ?」
ましろ「私は佐渡さんがそんなに悪い人に見えません。」
燈「!」
ましろ「だって、あの時、私を守ってくれてました。猫にだってそんなに懐かれてます。だから、そんな人にはとても見えなくて。」
燈「んー。」
これはどう言うもんかね
倉田は数少ない俺の良い所ばっか見てる
つまり、これは詐欺と言う奴だ
これはあんまりいい気分じゃないな
あんまりしたくないけど
ちょっと、これはどうにかしないと
ましろ「佐渡さん?」
燈「倉田は俺と言う人間の認識を間違えてるぞ。」
ましろ「え?それはどういう__っ!!」
燈「......」
俺は困惑してる倉田の腕を掴んだ
かなり腕が細い
力加減間違えたら折りそうだ
俺はそんな事を考えながら倉田に話しかけた
燈「こっちの方が素顔の俺に近い。」
ましろ「え......?」
燈「もしかしたら、俺は倉田の身体目当てだったかもしれない。それ以外でも何か悪いことに巻き込もうとしてたかもしれない。お前は運が良かっただけだ。」
ましろ「......」
って、言う事は全くないんだけど
心許し過ぎだから、ある程度離さねぇと
まじで危ない事に巻き込まれるかもしれねぇし
仕方ないな
こういう事したくないんだけどなぁ
燈「あんま油断してると、お前の事食っちまうぞ?」
ましろ「......!」
燈(出来れば振り払って逃げてほしいなー。)
ましろ「......っ///」
俺は腕を掴んでる手の力を緩め
倉田が振り払うのを待った
だが、一向にその気配がない
な、なんでだ?
燈(お、おーい?今危ないぞー?逃げないと大変なことになっちゃうぞー?)
ましろ「......あの///」
燈「?」
ましろ「......食べて、くれるんですか......?///」
燈「へ?」
俺は自分の耳を疑った
すまん、一回取り替えたい
誰か新しい耳くれ、マジ頼む
ましろ「意味が間違ってなくて、私なんかで満足できるなら、どうぞ......///」
燈「......(???)」
どうぞじゃねぇよ!?
倉田はあれか、バカか(人のこと言えない)
何を考えてるか全くわからん
ましろ「理由は分からないんですけど、なんでかいいかなって......///」
燈(や、やべぇ、倉田が分かんねぇ。)
だが、取り合えず分かるのはヤバいって事だ
だって、元の予定はさ、
倉田が怖がって、手を振り払って逃げて
こんな奴、二度と近づくか!ってなるだったんだぞ?
この状況を打開するには、どうする
燈「い、いや、遠慮しとく。」
ましろ「え__」
燈「じ、じゃあな、倉田!」
俺はそう言いながら倉田の前から走り去った
長い不良生活で学んだんだよ
逃げるのは超使えるって事を
やばい時は逃げる!!
燈(く、倉田、やべぇ!)
俺はそんな事を考えながら、
ココ達を揺らさないように
アパートまで全力で走った
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”ましろ”
佐渡さんが走って行った後
私はその場で茫然としていた
そして、自分の発言を段々と思い出して来た
ましろ(な、なんで......///)
なんで、あんなに恥ずかしいこと言ったんだろ
普通なら、拒否しないといけないのに
なんでか良いかなって思っちゃったし
意味が分からないよ......
透子「__あれ?シロ?」
ましろ「と、透子ちゃん?って皆も!?」
つくし「こんな所で何してたの?用事があるって言ってたけど。」
七深「って、あれ?シロちゃん顔赤くない?」
瑠唯「確かに、少しだけ赤いわね。」
ましろ「そ、そんなことないよ......!」
今の私、そんなに顔赤いのかな?
そうだとしても、皆の観察力高すぎるよ
流石、月ノ森生......
透子「シロ、何か悩んでんの?」
ましろ「え......?」
透子「なんか、いつもよりブルーって感じするんだよねー。」
七深「そう言えば、そうだねー。」
つくし「何かあった?何でもリーダーに話してね!」
瑠唯「......」
皆、心配そうに私を見てる
心なしか、るいさんも
少し私の事を気にしてる気がする
ましろ「少し、聞きたいんだけど......」
つくし「何でも話して!」
透子「ほんと、シロは悩み多いねー。」
七深「まぁまぁー、そう言う年頃だしー。」
瑠唯「バンド活動に支障が出そうだし、聞くだけ聞くわ。」
ましろ「じ、じゃあ、言うね?」
4人は私の次の言葉を待ってる
そんな皆を見ながら、少し息を吸って
私はこう質問した
ましろ「私ってスケベなのかな......?」
透子、七深、つくし、瑠唯「え?」
すると、4人は驚きの声を上げた
そして、少しアイコンタクトを取った後
透子ちゃんが私の肩を叩いてきた
透子「ごめんシロ。そんな事言うまで疲れちゃったんだね。」
つくし「作詞、ましろちゃんに丸投げだったしね......」
七深「何か甘い物食べに行こうかー。疲れた時は甘いものだって言うしー。」
瑠唯「私もそれがいいと思うわ。」
透子「そうと決まれば、クレープ食べに行こ!行くよ、シロ!」
ましろ「え?待って、私、真剣に__」
透子「いいからいいから!」
それから私は透子ちゃんに引っ張られ
皆でクレープを食べに行った
クレープとか飲み物を奢って貰って
すごく嬉しかった
けど、私の話をちゃんと聞いてもらえたのは、
クレープを食べて少し落ち着いてからになった