白と七人の歌姫   作:火の車

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考え事

 学校にココが来なくなり

 

 かなり退屈になってしまった

 

 一人でいてもやる事なんて全くない

 

 でも、授業に出る気も起きない

 

燈(__暇だなぁ。)

 

 ここに来て大体、一か月くらいか

 

 ほとんど授業出てねぇな

 

燈(何やってんだろ、俺。)

 

 学校通えって言われて

 

 なんか毎日、学校には来てるけど

 

 一体、何がしたいんだろう

 

 食いつぶす時間は腐るほどあるけど

 

 これじゃない感がすごい

 

香澄「__佐渡くーん!いるー?」

燈「あぁ?」

彩「あ、やっぱりいたんだ。」

こころ「久しぶりね!」

燈「戸山にピンクと......弦巻こころか。」

 

 ちっ、金髪金持ちまでいるのかよ

 

 てか、前の今で態度変わんねぇな

 

 メンタルの強い事だ

 

燈「何の用だ。」

香澄「今日はここでボーカル会議をしようと思って!」

燈「ボーカル会議?」

彩「うん!今度、一緒にライブするからその話しよって!」

燈「へぇ。」

 

 ライブねぇ

 

 いいなぁ、人生楽しそうで

 

 全く羨ましい事で、って、ライブ?

 

燈「ライブって何のだ?」

香澄「バンドだよ!

こころ「あたし達は全員ボーカルなのよ!」

燈「バンドか。」

 

 倉田もバンドしてるって言ってたな

 

 流行ってるんだなぁ

 

香澄「ここで話すけどいい?」

燈「別にいい。どうせ、移動するし。」

彩「え?そうなの?珍しいね。」

 

 まぁ、そうだろうな

 

 戸山とピンクだけならここで寝てたんだ

 

こころ「なんで、あたしと目を合わせないの?」

香澄「そういえば?」

燈「お前は嫌いだ。金髪。」

香澄、彩「え?」

燈「それだけだ。」

 

 俺はそう言って

 

 屋上から出て行った

__________________

 

 ”ボーカル組”

 

 燈が屋上から去った後、

 

 香澄と彩は首を傾げていた

 

彩「こころちゃん、何かしたの?」

こころ「なにもしてないわよ?」

香澄「でも、あんなに怖い顔してるのも珍しいよ?」

 

 香澄は心配そうにそう言った

 

 こころは少し考えて、

 

 思い出したように口を開いた

 

こころ「前にお金持ちが嫌いって言ってたわ。」

彩「お金持ちが?」

こころ「他にも何かを言ってたけれど、あたしにはよくわからなかったわ。」

香澄「うーん。(佐渡君って人を意味なく嫌うタイプじゃないと思うんだけどなー?)」

彩「まぁ、難しいお年頃だし、そういう事もあるよ!」

こころ「そうね!いつか笑顔にして見せるわ!」

香澄「そ、そうだね!」

 

 それからボーカル3人は

 

 ライブの会議という名の雑談を楽しんだ

__________________

 

 ”燈”

 

 放課後の時間になった

 

 俺は学校を出て、

 

 町を適当に歩いてる

 

燈「__ふぁ~......」

 

 よく考えたら俺、

 

 趣味とか持ったことないな

 

 ゲームとかは操作が分かんねぇし

 

 本は30秒で飽きるし

 

燈(俺って何して生きてたんだっけ?)

 

 中学からは朝は喧嘩して

 

 昼飯食って喧嘩して

 

 夕方からは夜まで散歩して、

 

 たまに喧嘩したりして

 

 それでいつの間にか

 

 白い悪魔とか呼ばれるようになったんだ

 

燈(俺、碌な生き方してねぇな。)

 

 普通なら、学校行って

 

 友達作って、勉強して

 

 放課後は遊んだりして

 

 楽しく過ごしてるんだろうな

 

燈「......クソったれだな。」

蘭「__何言ってんの?」

燈「あ?」

蘭「久しぶり。」

 

 やべ、こいつ誰だっけ

 

 なんか、どっかで見た記憶とかあるんだよな

 

 えーっと、確かー

 

蘭「この前、あんたの家の前にいたでしょ?」

燈「あっ、そう言えば、そんな奴いたな。」

蘭「やっぱり、忘れてたんだね。」

 

 メッシュはため息をつきながらそう言った

 

 人の名前とか覚えるの苦手なんだよな

 

蘭「それで、こんなとこで何してんの?」

燈「散歩。」

蘭「そんな形相で散歩って、逆に怖いよ?」

燈「失礼だな。」

 

 本当に失礼だ

 

 俺は普通に散歩をしてただけなのに

 

蘭「なんか人殺してそうな顔してたけど。」

燈「お前ほんとに失礼だな。」

蘭「まぁ、仕方ないでしょ。白い悪魔なんだし。」

燈「それやめろ。ださいから。」

 

 ほんとさ、白い悪魔の知名度たけぇよ

 

 この辺のゆるキャラかよって位知られてるし

 

蘭「白い悪魔って実在したんだね。都市伝説と思ってた。」

燈「いや、そんな事になってるのかよ。」

 

 マジでこれどうにかなんねぇかな

 

 白い悪魔って言うのをとりあえず消したい

 

 てか誰だよ、考えたやつ

 

蘭「ネットで載ってるからね。」

燈「は?」

 

 え?マジか

 

 誰だよ載せたやつ

 

 マジでぶっ飛ばしてやろうか

 

蘭「それで、なんであんな事呟いてたの?」

燈「なんか、自分の人生を振り返ってた。」

蘭「なにそれ?」

 

 メッシュは首をかしげながら言った

 

 俺だって全くの謎だ

 

 急に浮かんできた事だからな

 

燈「まぁ、俺みたいな生き方してたら碌なことにならねぇって事だよ。」

 

 俺はそう言いながら歩きだした

 

 そして、軽く手を振った

 

燈「じゃあな、メッシュ。」

蘭「美竹蘭だって。前に言わなかった?」

燈「んー、まぁ、頑張って覚えとく。」

 

 俺はそう言いながら歩き

 

 家に帰ることにした

__________________

 

 散歩でかなり遠くまで行ったからか

 

 いつもの公園に来るのにかなり時間がかかった

 

ましろ「__あ、さ、佐渡さん!」

燈「!!」

 

 俺は聞こえた声に反応し咄嗟に振り向いた

 

 そして、後に思いっきりとんだ

 

ましろ「え......?」

燈「あ、悪い。つい。」

ましろ「ついってなんですか、ついって。」

 

 前の出来事の印象が強すぎるんだよ

 

 俺の人生でもかなり驚いた方だぞ

 

燈「で、何の用だ?」

ましろ「さっきの件はスルーするんですね。そうですか。」

 

 倉田はため息をつきながらそう言った

 

 そして、少し咳ばらいをした

 

ましろ「この前はお礼が出来なかったので持ってきました。」

燈「ん?......あっ、あれな。」

ましろ「あの、これをどうぞ。」

 

 倉田は鞄から袋を出し渡して来た

 

 これは、クッキーだ

 

燈「お、ありがと。」

ましろ「頑張って作ったので、その......///」

燈「?」

 

 倉田はモジモジと手を動かしてる

 

 確かにこのクッキー、良く出来てるな

 

 いや、基準はよくわからんけど

 

 でも、俺は全くできないし、すごいと思ってる

 

燈「まぁ、家帰って食うわ。」

ましろ「は、はい......///」

燈「じゃあな~。」

 

 俺は軽く手を振りながら歩きだした

 

 何か倉田の視線すごい感じるな

 

ましろ(す、すごくドキドキしてる......///)

 

 なんだろう、この視線の感じ

 

 全く分かんねぇなぁ

 

 俺はそんな事を思いながら、

 

 家まで歩いた

_________________

 

 家に帰り色々してるうちに夜になった

 

 ココ達が寝てるのを確認して

 

 俺は座布団に座り、

 

 机に置いてる袋を手に取った

 

燈「おぉ。」

 

 形揃ってるし、良い匂いするし

 

 すごい美味そうだ

 

 俺はクッキーを一つ口に入れた

 

 あんまりクッキー食べねぇけど

 

 これは好きな味かもしれない

 

 倉田、実は器用な奴か

 

燈「__美味かった。」

 

 袋の中身が無くなった後、そう呟いた

 

 偶には良い事(?)するのもいいんだな

 

 俺はそんな事を思いながら外の景色を見た

 

 

 

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