白と七人の歌姫   作:火の車

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イジメ

 最近、俺の周りでは不思議なことが起こる

 

 鞄消えてゴミ箱に入ってたり、

 

 菓子パンが水浸しになってたり、

 

 机に花瓶が置かれてたり

 

 その他にも色々と何かが起こる

 

燈(__これは。)

 

 今もそうだ

 

 俺の机には何かの落書きと

 

 花が生けられた花瓶が置かれている

 

燈「ふむ。」

 

 これが七不思議と言う奴か

 

 この学校にはおばけでもいるのか?

 

 なんか、怖いな

 

燈(毎日、花ありがとう。)

 

 俺は花とかは嫌いじゃない

 

 だから、枯らしたりするのは良しとしない

 

 今日で4本目くらいだから

 

 またどっか置かせてもらうか

 

燈(またあのババアのとこ行くかー。)

 

 俺はそう心の中でつぶやき

 

 中庭の管理をしてるババアの所に向かった

__________________

 

 ”教室”

 

A男「__なんでだ!!」

 

 燈が去った後の教室でA男は叫んだ

 

 その表情は怒りの色で染まっている

 

B女「なんで、あんなにダメージないの!?」

c男「無視してるとかのレベルじゃねぇだろ、あれ!」

 

 燈にいじめをしてる生徒たちは困惑していた

 

 4日の間に仕掛けたいじめに燈は一切反応しないのだ

 

 道に生えてる雑草を踏んでも気づかないように

 

 いじめに気付く様子すら見せない

 

A女「マジで、何なのあいつ?」

c女「病気じゃないの?」

B男「意味わかんねぇ。」

香澄「__それ、なに?」

クラスメイト「!!」

 

 教室に入った香澄が声をかけた

 

 香澄の後ろには有咲もいる

 

 いじめが生徒会に知れるのは避けたい

 

有咲「......その机、なんだ?」

香澄「なにか書いてるね?」

A男「気にしなくていいよ。」

有咲「イジメか。」

クラスメイト「っ!!」

 

 有咲がそう呟くと、クラスメイトの肩が跳ねた

 

 それと同時に香澄が口を開いた

 

香澄「イジメ!?なんで!?」

有咲「それは分からねぇけど。」

B男「それは、あいつが......」

香澄「どんな理由があっても、大勢で一人をイジメちゃダメだよ!」

有咲「まぁ、これに関しては香澄が正しいな。これ、流石に問題になるぞ。」

A男「......うるさい。」

香澄、有咲「!」

 

 A男は怒気を含んだ声を出した

 

 そして、香澄と有咲を睨みつけた

 

A男「お前らには関係ないだろ。首突っ込むなよ。」

有咲「こっちは世間一般の目を考えて言ってるんだけど?」

A女「でも、これはあいつが悪いよ。A男バカにしてたし。」

A男「そうだ。こっちはプライド傷つけられてはらわた煮えくりかえってるんだよ。」

 

 A男がそう言ってる間に、

 

 香澄と有咲はクラスメイトに囲まれた

 

A男「この2人が喋らないように口止めだ。特に市ヶ谷。」

B女「オッケー。」

燈「__なんだこれ?」

クラスメイト「!?」

 

 その時、花を預け終わった燈が戻ってきた

 

 燈は不思議そうな顔をして首をかしげていた

 

 ”燈”

 

 なんか、教室に戻ってきたら

 

 話し声が聞こえて、戸山と金髪ツインテールが囲まれた

 

燈「話は聞いてたけど。お前、俺の事が気に入らないらしいな?」

 

 なんでそんなに怒ってるか見当もつかない

 

 まぁ、取り合えず椅子座ろ

 

A男「聞いてたならわかるだろ。」

燈「あぁ、取り合えず嫌われてるのは分かった。なんか、プライドがどうのこうのも言ってたな?」

B男「あぁそうだよ!」

c男「お前、A男バカにしてただろ!」

燈「俺が?」

 

 やばい、いつそんなことしたんだ

 

 全く思い出せない

 

 いや、俺がA男って奴と喋ったのは4日前

 

 その時の会話は......忘れた

 

燈「別にバカにした覚えはないけど。」

A男「あぁ?部活の試合で負けたこと煽っただろうが!!」

燈「部活、試合......?」

 

 段々と記憶が蘇ってきた

 

 あ、そう言えば質問してた

 

 うん、それだけだな?

 

燈「俺は単純に質問しただけなんだが。」

A女「それで納得すると思ってんの?」

燈「納得も何も、事実なんだが。」

 

 こいつらは何を言ってるんだ?

 

 俺は負けたことがないから質問して、

 

 それで答えてくれないから保健室行って寝た

 

A男「こいつ......!」

有咲(やべぇ、危険だ!)

燈(うーん、分からん。)

 

 一体、何があいつを怒らせてるんだ

 

 周りの奴らがA男に感化されて怒ってるのは分かってる

 

 でも、元のA男の怒りの原因が分からんな

 

燈「誰か、詳しく教えてくれないか?」

A男「は?」

燈「なんで、こいつがこんなに怒ってるか。その原因を俺にも分かるように。」

B男「な、何言ってるんだ?」

燈「いや、俺がいくら考えても原因が分からないし、教えてくれ。」

 

 俺がそう言うと、

 

 教室にいる人間、全員が黙った

 

 なんだ、この空気?

 

A女「ま、まさか、分かってないの?」

燈「あぁ、分からん。」

有咲(こ、こいつ、マジか!?)

香澄(流石に私でも分かったけど、なんだか様子がおかしいような?)

燈「そこの金髪ツインテール。」

有咲「私か?」

燈「そうそう。お前、頭よさそうだし教えてくれ。」

 

 俺はそう言いながら、

 

 囲まれてる金髪の方に歩いた

 

有咲「だから、お前がそこのAと話したときに質問しただろ?あれが悪かったんだ。」

燈「質問?あの、負けた時の気持ちってやつ?」

有咲「そんな質問したのか!?」

燈「あぁ。」

有咲「ま、まぁ、それで、A男がプライドを傷つけられたって怒ってるんだ。」

燈「?」

 

 プライドが傷つけられた?

 

 質問したことに怒ったのは分かったけど

 

 最後が良く分からんな

 

燈「ふーむ......」

有咲「分かったか?」

燈「なんだろうなー。」

有咲「?」

燈「その程度で傷つけられるプライドっていらなくないか?」

クラスメイト「!!!」

有咲「!?」

 

 また空気が凍った

 

 俺は周りを見渡した

 

A男「お前、反省しないのか?」

燈「お前こそ、そんな安いプライド捨てた方がいいぞ?」

B男「こいつ、悪びれもしねぇ!」

 

 人間のプライドって無駄に高いな

 

 しかも、内容がくそしょうもない

 

A男「お前のプライドも叩き潰してやろうか......!」

燈「俺にプライドなんかないぞ?そんなもの、10年前にはズタズタになってるからな。」

香澄「......?」

燈「お前に言っときたいことがあるんだけど。真にプライドを傷つけられるって言うのはさ、人間としての尊厳を傷つけられることだよ。」

A男「何のことだ。」

燈「だから、今のお前みたいに自分を馬鹿にするのは許さないみたいなプライドなんてプライドじゃないって事。」

 

 俺、何かおかしいこと言ってる?

 

 いや、この程度で傷つくプライドだぞ?

 

 そんなのあるだけ邪魔だろ?

 

燈「言っとくけど、本当にプライド傷つけられたらお前みたいに落ち着いてられないよ?だって、そいつ視界に入れたら殺したくなるからな。」

A男「......」

燈「まぁ、悪いことしたってなら謝っとくよ、悪かった。」

 

 俺はそう言って机に顔を伏せた

 

 理事長のおっさんに授業に出ろって言われたし

 

 まぁ、ずっと寝てるだけだけど

 

A男「この、くそ野郎がぁぁぁ!!!」

燈「?」

 

 突然、A男は叫んだと思えば、

 

 俺の方に猛スピードで走ってきて、

 

 俺の身体を掴んできた

 

A男「死ねやこの野郎!!!」

燈「!(あっ。)」

香澄「佐渡君!!!」

有咲「!?」

 

 俺はA男に窓から落とされた

 

 妙な浮遊感を感じながら

 

 俺の身体は地面へと向かって行った

__________________

 

燈「__いってー......」

 

 3階から突き落とされ、

 

 草の上に着地した

 

 すごいお尻痛い

 

燈「乱暴だなー。あれが不良かー(人のこと言えない。)」

 

 俺は草の上から立ち上がり

 

 制服に着いた草を払い落とした

 

香澄「__佐渡くーん!大丈夫ー!?」

燈「ん?」

 

 俺が落ちた教室から戸山が話しかけて来た

 

 まぁ、このくらいの高さなら大丈夫だったな

 

 すごいお尻痛いけど

 

?「__あの、大丈夫......?」

燈「?」

 

 俺が尻をさすってると、

 

 ピンク髪の女が話しかけて来た

 

 心配そうな顔をしてる

 

?「さっき、あそこから落ちてたけど?」

燈「大丈夫。このくらいなら怪我しない。」

香澄「__あ、彩先輩!」

彩「あれ?香澄ちゃん!」

燈「彩?(うーん、どっかで聞いたことあるような......)

 

 この顔、どっかで見たことあるぞ

 

 てか、昨日見てる、確か......

 

燈「おい、ピンク。」

彩「どうしたの?__!?」

 

 俺はピンク女の髪の毛を掴み

 

 ツインテールの形にした

 

燈「あっ。」

彩「な、なに......?」

燈「お前、昨日テレビに出てたか?」

彩「え?昨日?」

燈「そうだ。夜8時からのバラエティ。」

 

 俺の記憶が間違ってないなら

 

 確か、こいつ

 

彩「昨日の見てくれたの!?」

燈「やっぱり、あのアイドルのやつか。」

彩「うん!」

燈「す、すげぇ。」

 

 テレビで見た人間がいるぞ

 

 つまり、あれだ、有名人?だ

 

彩「まん丸お山に彩を!丸山彩でーす!」

燈「おぉ!昨日見たやつだ!」

彩(すごく純粋に喜んでくれてる......!)

燈「聞きたいことがあるんだが。」

彩「どうしたの?」

燈「お前、テレビにどうやって入ったんだ?」

彩「え?」

燈「?」

 

 俺がそう尋ねると、

 

 ピンク女は首を傾げた

 

香澄「__佐渡君!」

燈「戸山?」

彩「香澄ちゃん!」

香澄「大丈夫!?怪我とかしてない!?」

燈「大丈夫だが。」

香澄「一応、保健室行こ!有咲が一応見てもらった方がいいって!」

燈「おい、引っ張るな__」

香澄「彩先輩、さようなら!」

彩「え?さ、さようならー。」

 

 俺は戸山に引っ張られた

 

彩(ふ、不思議な子だったなー。でも、あの反応は嬉しかったな!)

 

 保健室に行った後、

 

 俺は体の状態を聞かれたり

 

 教師に事情を聞かれたり

 

 何か色々してるうちに一日が終わった

 

 

 

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