デートってなんなんだろう
俺は昨日からそれが全く分からない
残りの夏休み、あの7人と遊ぶことになったが
あいつらの言うデートとは何なんだ
燈「ふむ......」
そんな事を考えたまま、
俺は家の前で湊を待ってる
順番はジャンケンで決めた
友希那「__佐渡君!」
燈「あ、湊。」
友希那「待たせてしまったわね。」
燈「別にそこまで待ってない。」
なんか、服装が凄いお洒落ってやつだ
服を気にする奴と思ってなかったが、
まぁ、元は可愛い女だし似合ってる
友希那「ちょ、ちょっと見すぎじゃないかしら......?///」
燈「ん?あぁ、悪いな。」
友希那(佐渡君が興味を持ってくれた!///)
燈(なんか、嬉しそうだな。)
何を考えてるかはよく分からんが、
まぁ、大丈夫だろ(適当)
俺がそんな事を考えてると
湊は気を取り直して口を開いた
友希那「それでは、行きましょうか。」
燈「どこ行くんだ?」
友希那「昨日も言った、カラオケよ。」
燈「カラオケってなんだ?」
なんか、唐揚げに似てる
でも、行くって事は違う何かだ
食い物じゃない
友希那「カラオケは歌を歌うところよ。食べ物も飲み物もあるわ。」
燈「お、食い物もあるのか!」
友希那(嬉しそうな顔をしてるわ!可愛い......!///)
燈(何があるんだ?唐揚げあるのか?......ん?)
食い物の事を考えてると、
なんか、湊の方から変な音がした
俺は湊の方を見た
燈「何やってるんだ?」
友希那「なんでもないわ。」
燈「そのカメラなんだ?」
友希那「カメラよ。」
燈「そうか(?)」
まぁ、別に害のあるものでもないし気にする必要もないか
別に写真嫌とかはないし
友希那「行きましょうか。」
燈「あぁ、分かった。」
そうして、俺と湊は歩き始め
カラオケと言う奴に向かった
__________________
ちょっと歩た所にある車のうるさい場所
そこにあるビルの中に入った
そのフロアの1つにうるさい場所があった
ここが、カラオケだ
燈「__おぉ。」
そこで、湊がなんか手続き?をして
そこそこ狭い部屋に来た
テレビとかなんか色々置いてある
これが、カラオケと言う奴か
友希那(本当に何も知らないのね......なんて、初心でかわいいのかしら。取り合えず撮りましょう。)
燈「おい、湊。これはどう使うんだ?」
友希那「あら、それに興味があるのね?」
なんか、四角の機械があった
なんか画面に色々写っててペンもついてる
友希那「それで歌いたい歌を探して予約するの。」
燈「なるほど。」
と言っても、俺は歌をあまり知らない
何を書いてるのか全く分からん
友希那「何か歌いましょうか?」
燈「頼む。(そう言えば、湊の歌は聴くのは初めてだな。)」
友希那「ふふ、頑張るわね。」
湊は歌を選び始めた
今まで歌を聞いたのは和奏くらいか
あまり知らないからわからんが
滅茶苦茶うまかった、ヤバかった
色んな歌うたってたし、あいつ凄いな
友希那「準備が出来たわ。しっかり見ていて。」
燈「分かった。」
テレビ画面にはなんか歌詞がある
だが、俺はあまり漢字が読めない
友希那『暗い夜も......怯えずに今』
燈「!」
湊が歌い始めた
ここだけで湊が凄いって分かった
和奏と似たような感じがする
友希那(ああ!///佐渡君が私を見ているわ......っ!///)
燈(顔がなんかすごい赤いが、歌は上手いな。)
それからは大人しく湊の歌を聞いてた
分かった、こいつもすごいやつだと
俺の見立てってやつも間違ってなかった
友希那「__どうだったかしら?」
燈「すごい。本物だ。」
友希那「そう。」
湊は笑いながらそう言い、
俺の隣に座ってきた
女ってやっぱ、良い匂いするな
燈「もっと、聞きたい。」
友希那「!」
燈「お前の歌はもっと聞きたい。」
友希那「分かったわ!何曲でも歌うわ!例え息絶えたとしても!」」
燈「そこまでの覚悟はいらねぇよ。」
それから、俺は湊の歌を聞き続けた
ずっと、すごい歌を歌い続けてた
なんか変な呼吸になってた部分になって、
俺の方を見て息を荒くしてたこともあったが
流石に疲れたのか?
__________________
と言った感じに結構な数歌い終わり
湊は再度俺の横に座ってきた
熱気が隣の俺まで伝わってくる
かなり体温が上がったみたいだ
友希那「久しぶりにライブ以外でここまで歌ったわ。」
燈「マジで上手いんだな。」
友希那「小さいころから歌ってるもの、当然よ。」
燈「小さいころ、か。」
友希那「!」
小さいころ
今になって思う
咲の言ってた積み重ねって奴は大事だって
それがないと碌なことにならん
燈「小学校、行ってみたかったな。」
友希那「佐渡君......」
”友希那”
佐渡君は小さな声でそう言った
彼の過去を知っているなら、この言葉の重さは計り知れない
普通の子供として生きられなかった
人並みの幸せなんて無かった
そんな彼の可愛らしい、だけれど絶対に敵わない願い
友希那(......許せない。)
佐渡君をひどい目に遭わせたゴミ
もう死んでいるけれど、怒りが湧いてくる
過去に苦しめて、ココちゃんを殺してまた苦しめた
出来れば、本当に私が殺したかった
友希那(許せない許せない許せない許せない!!!)
燈「でも、もういい。」
友希那「え?」
燈「今、楽しいから。一ノ瀬が結婚して、家族出来て、友達も出来た。俺はそれでいい。」
友希那「~!♡」
あまりに可愛い発言に怒りが消えたわ
もう、視界に佐渡君しか映らない
ちょっとだけ口角が上がってて、
けど、少しだけ恥ずかしそうな表情
もう、可愛すぎるわ
友希那「佐渡君も何か歌うかしら?残り時間的もちょうどいいけれど。」
燈「俺はあまり歌を知らんぞ。」
友希那「知ってる曲でいいわ。探してみなさい。」
燈「んー、分かった。」
私は佐渡君に機械を渡した
佐渡君は慣れない手つきで曲を探してる
子供とカラオケに来た母親の気分ね
私はとりあえずカメラでそれを撮影した
燈「あっ、これは一ノ瀬に教えられてる。」
佐渡君はそう言ってすぐ、曲を送信した
私は何の曲か気になって、
テレビ画面に飯戦を写した
友希那「!?」
燈「俺はこれしか知らない。」
私は絶句した
テレビ画面に出てた曲のタイトルは『めだかの学校』だった
これはマズいわ、だって......
友希那(これは、耐えられる自信がないわ......!)
絶対に可愛い
確実に倒されるわ
それを分かってても止められない
見たいという衝動が止められない
燈「スゥー......」
佐渡君は大きく空気を吸ってる
来る、来てしまう
一体、どんな歌だと言うの?
燈「めーだーかーの学校はーかーわーのなかー。」
友希那「!??///(か、かわわわわ!///)」
彼の歌には音程も何もない
まるで、幼稚園児の歌の様
でも、それが可愛いの!
私はさっきから手が震えて、
とうとう、鼻から赤い液体が垂れて来た
それでも、私は撮影をやめず
最後まで彼の歌ってる姿を見続けた
燈「__終わりだ。」
歌い終えると、
彼は私の方を見た
私はもう限界が近づいてるわ
鼻血が出過ぎたわ
燈「どうだった?」
彼は不安そうな顔でそう聞いてきた
もう、可愛すぎるわ
私は今ここで死んでも何の悔いもないわ
そんな事を思いながら、
私は静かに親指を立てた
友希那「100点......!」
燈「湊!?」
私は言葉を言い終えると、
フラッとソファに倒れた
朦朧とする意識の中、
記憶に残ったのは佐渡君の心配そうな顔と私を必死に呼ぶ声だった
後日、今日撮った映像と写真を見かえして
自分をこれでもかと褒めたのはまた別のお話ね