”ましろ”
今日、私は燈さんと出かける
だから、今日は少し......いや、かなり気合が入ってる
燈さんに可愛いって言われたくて、透子ちゃんに服を選んでもらって、メイクもした
いつもの私とはあまりに違いすぎて
まるで、シンデレラになったみたい
ましろ(ま、まだかな。)
まだ来るわけない
だって、待ち合わせ1時間前だもん
でも、落ち着かない
燈さんと2人でいれる
それを考えるだけでおかしくなっちゃう
ましろ(早く来ないかな......楽しみだな......///)
私は人通りの少ない公園で1人
燈さんが来るのを心待ちにして
携帯に入ってる燈さんの写真を眺めた
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”燈”
こころ「__着いたわよ、燈!」
燈「あぁ。」
ましろとの待ち合わせの20分前
俺はヘリで家の近くまで帰ってきた
体がだるい
昨晩の影響がモロに出てやがる
測ったことはないが、マラソンで走る距離を全力疾走できるんだが
こころ「昨日はありがとう、燈!」
燈「あぁ。」
こころ「今日はましろと遊ぶのね!楽しんできなさい!」
燈「分かってる。」
こころ「じゃあ、あたしは帰るわ!」
こころがそう言うとヘリが動き出した
こんな朝早くにヘリとかいると迷惑だな
まぁ、今更なんだが
燈(時間ないし、ましろのとこ行くか。)
こころが去った後
俺はましろが待ち合わせ場所と言ってた公園に行くことにした
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”ましろ”
燈「__ましろ。」
ましろ「あ、燈さん!///」
待ち合わせ15分前
燈さんが向こうから歩いてきた
私はそれが嬉しくて、小走りで燈さんに近づいた
燈(犬?)
ましろ(15分も前に来てくれた!///つまり、楽しみにしてくれてた→私が好き→つまり結婚......?///)
燈「おい、どうした?」
ましろ「あ、す、すいません......///」
燈さんはじっと私を見て
深い青色と黄色のオッドアイに私の姿が写って
まるで幻想的な世界にいるみたい
燈「謝る事もないが、今日はどこに行くんだ?」
ましろ「今日は彩さんと動物園に行ったって聞いたので、水族館に行こうかなって。」
燈「水族館?ってなんだ?」
燈さんは首をかしげながらそう言った
そっか、燈さんは水族館知らないんだ
動物園はテレビで見て知ったらしいし
ましろ「水族館は魚とか海の動物がたくさんいるところですよ。」
燈「魚って、食えるやつか?」
ましろ「食べようと思えば食べれると思いますけど、普通は食べないです。」
燈「そうなのか。」
ましろ「......」
どうしよう可愛い
私よりずっと体は大きいのに
中身はずっと小さな子供みたいで
ましろ「ともかく行きましょう。」
燈「あぁ。」
燈さんが小さく頷くと歩き始め
取り合えず、近くの駅に向かった
歩いてる間、私の歩くスピードに合わせてくれて
話も合わせてくれて歩いてるだけでも楽しかった
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少し長い時間電車に揺られて
燈さんと私は水族館まで来て、建物の中に入った
夏休み終盤だけどまだ人が多くて
小さな子供も学生カップルもたくさんいる
燈「おぉ、これが水族館か。」
周りの人を全く気にする様子もなく
燈さんは最初にある小さい水槽を見てる
ここには色鮮やかな魚が泳いでて
なんだか水彩画を見てるみたい
燈「......ふむ?」
ましろ「どうしたんですか?」
燈「いや、魚とは会話が出来ないらしくて違和感があった。」
ましろ「そうなんですか?私てっきり、燈さんは何とでもお喋りできると思ってました。」
燈「俺もそう思ってた。」
燈さんが猫と話してるのは何回も見た
でも、私はそれに驚いたことはなかった
だって、私は燈さんの事を分かってるから
将来のお嫁さんなんだもん
ましろ「燈さん、次の所に行きませんか?他にもたくさん水槽はありますよ?」
燈「そうだな、行こうぜ。」
ましろ「え?」
移動を始めようとすると
燈さんは私の方に手を伸ばして来た
突然の出来事で頭が真っ白になった
燈「逸れても気配で見つけれるけど、ましろといる時間を少なくするのも嫌だし。手、繋いどくか?」
ましろ「あ、燈さん......!///」
私は燈さんの手を握った
私といる時間を短くしたくないって言ってくれた
つまり、私が好きで結婚したいって事なのかな?
ましろ「行きましょう!///」
燈「あぁ。」
私は燈さんの手を握ったまま
人が多い水族館の奥へ歩いて行った
この状況、すごく嬉しいんだけど
私の心臓はもつのかな?
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燈さんの水族館への反応は良かった
元から色んな生き物が好きで
楽しんでくれると思って選んでみたけど
私が想像してた以上に喜んでくれてる
燈「__おぉ。」
今は色々な水槽を見ながらあるいて
この水族館で一番大きな水槽に来た
ここにはジンベイザメとか、大きな魚がいる
燈さんはそれを見て目を輝かせてる
燈「すげぇ。」
ましろ「そうですね......♪」
燈「海にはあんな化け物がいるのか?」
ましろ「なんなら、もっと大きい生き物もいますよ?」
燈「なんだと!?」
燈さんは驚いたような声を出した
きっと、想像できないんだろうなぁ
ジンベイザメより大きな生き物が
燈「海は広いな。」
ましろ「はい、そうですね♪」
燈「すごいなぁ......」
ましろ(......綺麗。)
少し暗い空間に明るい水槽
その灯りに照らされて輝く燈さんの瞳はまるで夜空とそこに浮かぶ月
そんな幻想的な瞳を持ってるのに
燈さんは純粋な表情を浮かべてて
そのギャップがたまらなくいい
ましろ(あの目......)
燈「どうした?」
ましろ「あ、なんでもないですよ。」
燈「そうか?じゃあ、次行こうぜ。」
ましろ「はい、燈さん。」
それから私達はまた移動を初めて
水族館の中を歩き回った
燈さんは何にでも興味津々で
本当に楽しそうにしてくれてた
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かなり長い時間水族館で遊んで
外が少し暗くなったところで私達は建物から出た
燈さんを見るのに夢中で時間を忘れてた
燈さんって罪な人だと思う
ましろ(......私って駄目な子なのかな。)
帰り道の途中、私はそんな事を考えた
いや、考えるまでもない
私はきっとダメな子だ
燈「ここまでだな。ましろの家、ここだろ?」
ましろ「あっ、ありがとうございました!」
燈「いいぞ。ましろ1人じゃ危ないしな。」
燈さんは本当に優しくて
家が反対方向なのに送ってくれた
この優しさを感じるから、自分の駄目さが際立つ
燈「じゃあな、ましろ。」
ましろ「はい、また会いましょうね?」
燈「あぁ。」
燈さんはそう頷いて歩いて行く
その背中を私は熱っぽい視線で見つめてしまう
そして、燈さんの姿を見るたび変な欲が出て来る
ましろ(燈さんが欲しい......///私を求めて欲しい......///)
燈さんの心が欲しい、目が欲しい、髪から爪先まで、燈さんのすべてが欲しい
そして、私のすべてを求めて欲しい
私は何でも捧げる準備は出来てる
目でも髪でも......ハジメテでも
なんだって、求めて欲しい
そんな事を考えると自分の下着が大変なことになってるのが分かる
ましろ(......早く部屋に戻らないと......今日もお世話になります、燈さん♡)
私は心の中でそう呟いて家に入った
今日はどの写真がいいかな、どの服がいいかな
今の私はそのことで頭がいっぱいになっていた