始業式が終わった
黒髪の奴の声が全然聞こえなかったのをよく覚えてる
あいつ、なんで生徒会長してるんだ?
とか、そんな事を考えてると担任が終わりと言い、俺は席を立った
燈「さてと、帰るか。」
香澄「一緒に帰ろう!」
燈「別にいいぞ__ん?」
有咲「どうした?」
燈「いや、こっちに向かってくる気配が2つと学校の前に3つ気配ある。」
こころ「__燈ー!!」
彩「__あ、あれはどういう事!?」
燈「ほらな。」
俺がそう言った瞬間、彩とこころが教室に入ってきた
てか、どういう事ってなんだ?
なんか怒ってるし
こころ「あの指輪は何なの!?」
燈「えっと、母さんの形見。」
彩「なんで薬指についてるの!?」
燈「サイズ的にあそこしかなかった。」
有咲(あー......もう大体わかった。)
こいつら、なんで指輪のこと知ってんだ?
それとなんで怒ってるんだ?
全く分からん
彩「ずるいよー!」
こころ「あたし達も欲しいわ!」
燈「そう言われても、あれは1個しかないぞ?」
香澄「そうだよ!だって、これは燈君の大切なものだもん!」
有咲(佐渡ー!あと香澄も余計なこと言うなよ!!)
いや待て、こいつらはただ指輪が欲しいだけじゃないか?
別にあれに拘ってるわけじゃない?
つまり、買ってくれば解決するんじゃねぇか?
彩「うぅ......」
こころ(燈の独占は許さないわ......燈はあたしのモノよ......!!)
燈「お前ら、指輪なら何でもいいのか?」
彩、こころ「え?」
燈「なんでもいいなら、あげてもいいg__」
彩、こころ「欲しい(わ)!!!」
燈「お、おう、そうか。」
す、すげぇビックリした
こいつら、ボーカルなんだから声考えろよ
危うく耳が吹っ飛ぶところだった
燈「じゃあ、また買いに行く。ちょっと待ってろ。」
香澄(もうっ、燈君はー......でも、仕方ないよね、燈君かっこいいし。であと、燈君が一番大切なのはこの指輪だもん。彩先輩にもこころんにも絶対に負けないもん♪)
燈「じゃあ、帰るかー。」
香澄「うん!」
彩「私も!」
こころ「あたしも行くわ!」
有咲「私は生徒会あるんでー。(こんな面倒な奴らと一緒に帰れるかっての。)」
そんなこんなで俺達は教室を出た
多分、校門らへん、俺を待ってる2人がいるな
__________________
靴を履き替えて学校を出た
さて、3人はどこにいるか......
って、探すまでもなかった
友希那「佐渡君!!」
ましろ「燈さん!!」
蘭「燈!!!」
燈「なんだ。(耳塞いでてよかった。)」
流石の俺も学習した
ボーカルの怒った声は耳が吹っ飛ぶと
そして、もうパターン的に分かったぞ
なんでこいつらが怒ってるか
友希那「あれはどういう事なの!?私と言うものがありながら!!」
ましろ「香澄さんだけズルいです!!」
蘭「あんなの嘘だよね燈?だって燈はあたしの事が好きなんだもんね?」
燈「取り合えず声小さくしろ。耳が吹っ飛ぶ。」
俺がそう言うと蘭と湊とましろは一旦黙った
その後に俺は彩とこころに言った事をもう一回言った
本当になんでこいつらは指輪が欲しいんだ?
あれか、女子高生のオシャレ意識か?
友希那「__そう言う事なら。」
ましろ(燈さんからの指輪→香澄さんと同じ指→結婚......でも、まだたくさんいる。いつか、燈さんを私のモノに......!)
蘭(結婚......燈と結婚する。絶対に......!)
燈(こいつらの気配、歪み過ぎてこれがいつも通りに思えて来た。)
ていうか、こいつらよくここまで来れたな
学校そんなに近くもないのに
どんな速度で移動してやがるんだ?
ましろ「燈さんはこの後予定ありますか?」
燈「いや、特にないぞ__っ!!!」
こころ「燈?」
燈「湊、蘭、ましろこっち来い。」
蘭、友希那、ましろ「え?」
燈「早くしろ!」
俺がそう言うと蘭と湊とましろは慌てて校門を通った
それを確認した後、俺はゆっくり2人がいた方に顔を向けた
そこには1人、異様な雰囲気の人間がいた
?「あはは、警戒してるね。」
燈「......まさか、そっちから来るとはな。」
目の前には茶髪でヘアピンをつけたチャラそうな男
でも、こいつがただモノじゃないのは一瞬で分かった
なぜなら、こいつの目の色が左右で違くて
そして、気配がオリビアにそっくりだから
燈「お前、何しに来た?」
?「君を試しに来たんだ、俺の兄にあたる佐渡燈の実力を!!」
燈「!」
チャラ男がそう言った瞬間、顔面に向けて蹴りが飛んできた
今まで見た中で一番速かったかもしれない
流石に俺やオリビアと同じなだけある
?「見えちゃうのかー。普通なら今ので首が飛んでるんだけど。」
燈「ふん。」
?「でもまだまだ本気じゃないよ。こっからだからさ!」
燈「!!」
?「まだまだ使えてないね!まさか、力に慣れてないのかい!」
燈(こ、こいつ......!)
こいつ、やばい
マジで今までで一番面倒だ
単純に身体能力高いし、戦い慣れてる
?「避けてるだけじゃ勝てないよ!兄さん!」
燈「ちっ......!」
こいつ、普通に今までで1番強い
てか兄さんってなんだよ
それが気になって判断送れそうになるし
判断送れたらギリギリ当たりそうになるし
でも、何より面倒なのは......
燈「__うるさいんだよお前!」
?「ぐへっ!!!」
俺はそう言いながらちゃらをにゲンコツを入れた
勘違いしてると思うが、俺は全く苦戦してない
俺の能力は絶対に負けない能力だ
実力差?経験差?力の慣れ?そんなの関係ない
?「な、なんで......!」
燈「いや、お前がいくら強くても俺には意味ないし。」
?「な、なんだって......!?」
オリビア「__全く、もう来たのですか。」
?「あ、オリビアさん!」
燈「!」
俺がチャラ男を見下ろしてるとどこからかオリビアが現れた
その後、一ノ瀬も向こうから歩いてきた
いや、なにしてんだこいつら
慎吾「全く、誤解を招くから1人で行かないでって言ったでしょ......」
燈「あ?何してんだ?」
なんでこいつら普通に話してるんだ?
ていうかこいつ誰だよ
誰か俺に説明してくれ
?「いやー、どの位強いのか試してみたかったんだけど......なにあれ?流石に強すぎない?」
オリビア「それはそうです。あなた程度では触れる事も出来なかったでしょう。」
慎吾「燈は普通じゃないからね。」
燈「おい、このチャラ男は誰だ。」
慎吾「あ、そうだった。」
一ノ瀬は思い出したようにそう言い
チャラ男を近くに呼んだ
そして、一ノ瀬は奴の肩に手を置いた
慎吾「この子は初峰庵。僕たちの腹違いの弟......つまり、燈と一緒の境遇の子だ。」
燈「!」
庵「同じではないよー?僕の場合は母親は見限ってたし、父親の方も遅かれ早かれ殺しに行ってた!」
燈「おい、やけに物騒だぞ。」
こいつ、本当に大丈夫か?
血も涙もないような奴だぞ
外国人やメイソンが可愛く見えて来た
庵「まさか、俺よりも後に目覚めた兄さんがこんなに強いなんてね!いやー、驚いたよ!」
燈「あっそ。」
慎吾「そりゃ強いさ。僕、オリビア、咲ちゃんの3人がかりでも止められなかったのに。」
庵「え?」
オリビア「良かったですね、庵さん。殺されなくて。」
庵「あれ、もしかして本気で危なかった?」
チャラ男は目に見えて慌ててる
別に喧嘩する気はなかった
ていうか、子供を相手してる気分だった
慎吾「あぁ、その気なれば気付かないうちに死んでたよ。」
庵「き、危険極まりないなー。」
勝手に人を危険物扱いしやがって
別に最近は穏やかだっただろ
香澄「あ、燈君!」
燈「なんだ?」
香澄「だ、大丈夫だった!?」
ましろ「怪我はないですか......?」
蘭「大丈夫だよね?燈に何かあったらあたし......」
燈「見ての通り、一つも当たってない。」
友希那「すごいわ!偉いわよ!」
彩「か、かっこいい!」
こころ「何ともなくて良かったわ!」
5人とも心配そうにそう聞いてきた
まぁ、言った通りなんともないんだが
て言うか、心配かけるのは良くねぇな
ましろ「よかった......」
庵「んんっ!?」
燈「!?」
なんか急にチャラ男が咳払いした
なんだこいつ
やっぱり超越者って変なやつばっかか?
俺含めてな
庵「そこの子、名前は!?」
ましろ「え、私ですか......?」
庵「そうそう!」
ましろ「倉田ましろ、です。」
庵「ましろちゃんかー!」
チャラ男が盛り上がってる
俺が少し観察してると
チャラ男がましろの目の前に立った
庵「好き!俺の彼女になってよ!付き合お!」
ましろ「え、嫌です。私、燈さん以外に興味がないので。」
燈「?」
ましろの回答早いな
まぁ、俺の事どうのこうのは分からんが
チャラ男がイヤなのは何となくわかる
庵「ぐはっ!!」
燈「ちゃ、チャラ男!?」
庵「なんて、遠慮のない、ストレー......ト......」
慎吾「あー......(バカな子だ。)」
オリビア「無謀でしたね。」
これが俺の2学期の始まりだ
何と言うか、初日からすごかった
楽しそうではあると思うんだが......
これじゃあ、先が思いやられるな......