一晩、ましろの家の屋根にいた
風呂とかの間はチャラ男に任せてた
だが、別に誰もこの周辺には来なかった
流石に一晩見張るのはやり過ぎたか
まぁ、何もないならそれでいいんだがな
燈(__月ノ森に潜入する用意も出来た。)
ましろ「燈さーん。」
燈「ん、起きたか。」
ましろに呼ばれ、俺は屋根から飛び降りた
制服を着て鞄を持って
学校に行く準備が完璧に出来てるって感じだ
ましろ「あ、燈さん、今日はスーツなんですね......///」
燈「あぁ。一応、ボディーガード?だからな。」
ましろ「そ、そうなんですよね......///(カッコいいカッコいいカッコいい!!)」
燈「まぁ、行くか。今日は安心して学校行けよ。」
ましろ「は、はい!///」
それから、俺達はましろの学校
月ノ森学園に向かって歩いた
走った方が速いが、まぁ、それもいいだろう
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月ノ森学園は金持ちが多い
一ノ瀬に前もって聞いてたが、鼻に付くな
でも、問題起こしたら作戦が台無しだ
なんとか我慢しねぇと
燈「......ましろ。」
ましろ「はい?」
燈「お前、毎日こんなとこに通ってんのか?」
ましろ「そうですよ?どうしましたか?」
燈「そうか......」
俺なら校舎を破壊して回ってるな
それ位にはこの空気はキツイ
今になって花咲川でよかったって思うな
燈「ましろ、出来るだけ俺から離れるな。」
ましろ「えぇ!?///(そ、それって......///)」
燈「お前がいないと、ムカつき過ぎて何するか分からねぇ。」
ましろ「ですよね......」
こいついないと落ち着かねぇ
気配がいつもおかしいんだが
まぁ、それはもう慣れた
燈「分かってるな?俺はお前を何があっても守る。俺は体に風穴空くくらいならすぐに再生する。だから、何があっても気にせずすぐに逃げろ。」
ましろ「は、はい。(燈さんがそんなことになる可能性がある......そう言うことなの?)」
燈(気配を探っても引っかからない。俺に気付いて距離を取ってるのか?)
これでも3キロくらい先まで探ってるんだが
やっぱり、俺の探れる範囲より外にいる
面倒くさいな
透子「__あっ、シロー!」
ましろ「あ、透子ちゃん!」
燈(......ギャルか。)
校門の前で話してると
後ろから金髪の女が走ってきた
こいつ、どっかで見たことあるな
忘れたが
透子「え、まさかの彼氏連れ!?」
ましろ「ま、まだ違うよ!」
透子「へぇ、まだか~。」
燈「......??」
こいつら、何の話してるんだ?
まぁ、いいや
俺には全く分からんし
透子「てか、なんでスーツなわけ?」
燈「ましろのボディーガードだ。」
透子「ボディーガードって、あぁ、そういうこと。」
ギャルは察したようだ
こいつもましろに相談されてたんだろ
だったら丁度いい
透子「でも、その人なんかできんの?言ってくれれば、あたしがボディーガード位雇うけど。」
ましろ「いいよ、燈さんの方が信用できるし。」
透子「ひゅ~、そうなんだ。」
プロのボディーガードなんて何のあてにもならない
今回に関しては相手が悪いし
ましろ「燈さんは、すごいんだy__っ!」
燈「ましろ!」
「__あぁ、悪い悪い。見えなかった。」
透子「ちょ、なにお前!?」
ましろに、変な男がぶつかってきた
いけ好かない金持ちの気配
こいつ、初めて見たが嫌いだ
「庶民は影が薄くてね。」
透子「お前、そういうこと言うなよ!」
「桐ケ谷、お前は甘いんだよ。そんな貧乏人、構うだけ無駄さ。」
透子「お前なぁ......!」
「気にするな。貧乏に構うのは時間の無駄だ。」
男はそう言ってどこかに歩いて行こうとする
......こいつ、ムカつくな
バレないようなら......ボコっても良いか
燈「......動くな。」
「__っ!?(足が、動かない......!?)」
燈「おいおい、金持ち。お前、天才か?」
「は?な、なんなんだ、お前は......!?」
普通の人間なら、俺の言葉に逆らえない
能力とかじゃなく、本能が判断するんだ
超越者ってやつは、そもそも格が違うらしいからな
燈「天才だよな?人をイラつかせる。だって、人の友達をそんなにバカにできるんだ。天才じゃなかったら殺す。」
(う、動かない!逃げないとヤバい!死ぬ!)
燈「別にいいんだぞ?ここでお前を人に見せられない姿にしても。」
「な、何言って......」
燈「だがなぁ......」
問題は起こせない
出来るだけ、大人しくしないといけない
だとしたらどうする?
答えは簡単......尊厳を殺せばいい
燈「服を全部脱いで土下座しろ。時間は5分だ。」
「は?__って、え?な、なんだ!?」
ましろ「これは......」
燈「命令だ。生物としての格が違うからな、逆らえるものじゃない。」
透子「え、じゃあ、つまり......あいつ、全裸土下座披露するって事!?」
燈「そういう事だ。」
俺とギャルはニヤケなら目を見合わせた
いやぁ、気分がいい
是非とも笑いながら見ててやりたいが
汚物をましろに見せるのはあれだし
さっさと教室行ってのんびりしよ
「お、おい待て!これはなんだ!」
燈「知らん。俺はなーんにもしてない。お前の脱ぎたがりを俺のせいにするな。」
俺はそう言いながらその場を離れた
この後、あいつはどうなるかなぁ
どんな、面白い顔してんだろ
そう考えると、ずっと笑いが止まらなかった
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ある程度スッキリして教室まで来た
朝からこの調子じゃ、先が思いやられる
マジで間違えて校舎破壊しちまいそう
燈(さっさと出てきてくれないか?問題起こす前に。)
ましろ「燈さん、さっき、怒ってましたよね?」
燈「ん?あぁ、結構な。」
ましろ(私のために......つまり、私の事が好きってこと?///もうこれって結婚って事だよね?///)
燈(気配はない。もう、俺に気付いてるのは確定か?)
まぁ、それはそれでいいだろ
何もないならそれがいいと一ノ瀬も言ってた
俺としても、平和な方がいいし
このまま大人しくしててくれないかねぇ
つくし「__あ、あれ、その人って。」
ましろ「あ、つくしちゃん。」
つくし「ごきげんよう__じゃなくて、なんでその人いるの!?」
燈「俺の事か?」
チビは俺を指さして騒いでる
なんか、ポンコツの気配がするな
ましろ「燈さんだよ?私のボディーガードをしてくれてるの。」
つくし「ボディーガード?あのストーカーがいるって話?」
ましろ「うん。」
燈「そういう事だ。」
つくし「プロの人に頼んだ方がいいんじゃない?その人も学生でしょ?」
こいつら、プロが絶対と思ってるのか?
金持ちってやつは頭が固い
頭の中、小銭の材料で出来てるんじゃねぇか?
燈「そのプロが手に負えないから、俺が来た。」
つくし「え?プロが、手に負えない?」
燈「面倒だが、俺の能力がそのプロ以上だって事を教えてやる。面倒だが。」
つくし(面倒って2回言った!?)
と言っても、何をするのが1番早いか
普通じゃできない事すればいいんだよな?
だったら
燈「そこの窓から屋上に上って、そこから飛び降りてここに戻って来てやる。」
つくし「えぇ!?」
燈「よーく見とけよ。まぁ、簡単なことだが。」
俺はそう言って窓から上に飛んだ
なんだ、意外と低いな
これでいいのか
燈「__よしっ。」
一瞬で屋上まで来ちまった
さっきの土下座してる男がまだ土下座してる
いやぁ、我ながらえげつない
燈「まぁ、いいけど。」
つくし「と、飛び下りた!!??」
俺は屋上から真下に飛び下りた
この高さなら落ちても死ぬことはないな
尻は普通に痛いだろうけど
まぁ......
燈「__着地すりゃ、関係ない。」
月ノ森生「!?」
つくし「着、地......?」
燈「これで充分だろ。」
もうここまで来れば簡単だ
さっきのチビがいる教室に行けばいい
そう思い、俺は目を丸くしてるチビの所に飛んだ
燈「__こんな感じだ。」
つくし「に、人間、ですよね......?」
燈「あぁ。」
つくし(な、何?あの身体能力......普通じゃない。月ノ森生でも......いや、人間じゃいないよ、あれ。)
ましろ「流石、燈さん!」
燈「普通だ。このくらい出来なきゃ、お前を守れないからな。」
ましろ「!!///」
流石に、今回は相手が面倒だ
少なくとも、チャラ男よりは強い
俺にビビってるって事は俺と同じくらいか下
でも、向こうの方が年期が入ってる
年季の怖さってやつは良く知ってるからな
油断なんて間違えても出来ない
ましろ(かっこいいかっこいいかっこいい♡)
つくし(うわっ、ましろちゃんの目に光がない。最近、たまにこうなると思ってたけど、そういう事かー。)
燈「チビ。」
つくし「は、はい、って、チビじゃないです!」
燈「そんな事は良い。それより、ましろの事だ。」
俺の想像が正しいなら
あいつらは10キロの移動くらい2分でできる
だとしたら、トイレ、体育の着替え
そう言うのは俺がいても絶対安全とは言えない
だから、このチビに力を貸してもらう
燈「俺が近くにいられない時に変な奴らが来たら、大声で呼べ。」
つくし「え?」
燈「言っとくが、今回の相手はテロリストとかそんな優しいものじゃない。さっき俺がしたようなことは平気でできるような奴らだ。」
つくし「それってマズくないですか!?」
燈「あぁ、マズい。想像以上にマズい。」
このチビ、結構、理解力あるな
だったら、俺が言ったことも理解するだろ
燈「だからこそ、お前の助けがいる。」
つくし「と、言うと?」
燈「......何かあったら大声で俺を呼べ。この学校の中にいれば聞こえる。」
俺は真剣にそう言った
チビはうんうんと頷いて俺の目を見てる
燈(咲にも手伝いを頼まないといけないな。)
ましろ(真剣な顔で考え事してる......見てるだけで、変な気分になっちゃう♡)
燈「ましろ、出来るだけ離れんじゃねぇぞ。」
ましろ「はい♡」
つくし(ましろちゃん守るのは良いけど、ずっとこの調子なの?)
何もなければいい
だが、何も起きないわけがない
今はましろの近くにいるだけだが
何か不穏な動きを察知すれば
......その時は、すぐに仕留めてやる