白と七人の歌姫   作:火の車

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女装

 2学期が始まってから俺は真面目だ

 

 授業にも出て、宿題もしてる

 

 最近は喧嘩もしてな__

 

晃「__兄貴!おはようございま__ぐふぅぅぅぅ!」

燈「......」

 

 喧嘩、してない(何事もなかったように)

 

 まぁ、こんな感じに遅刻もしてないし

 

 いやぁ、真面目だ

 

燈「よう、香澄、市ヶ谷。」

香澄「おはよう!燈君!」

有咲「いや、あのぶっ飛ばされたあいつはスルーか。」

香澄「え、何かあったっけ?」

燈「何もいなかっただろ(すっとぼけ)」

 

 さっき、何かいたか?

 

 蚊くらいならいたと思うが

 

 3歩歩いたら忘れた

 

有咲(多田......)

燈「って、なんかクラス騒がしくねぇか?抗争でもあったのか?」

有咲「お前はヤンキーか。(あ、ヤンキーか。)」

燈「違うのか?」

 

 今日のクラスは騒がしい

 

 族同士の抗争前の盛り上がりに似てる

 

 何があったんだ?

 

香澄「もうちょっとで文化祭があるんだよ!」

燈「ぶんかさい?ってなんだ?」

有咲「あー、文化祭ってのは、分かりやすく言えば学校でする祭りだ。」

燈「ほう、祭り。」

 

 そんなのもあるのか

 

 中々楽しそうだ

 

有咲「特にうちの学校は羽丘......友希那先輩や蘭ちゃんがいる学校と合同でするんだよ。」

燈「じゃあ、あいつらもいるのか。楽しそうだな。」

香澄「そうだね!」

有咲(私はお前らのやり取りを見るたびに胃が痛くなるけどな!!)

 

 店を出したりってことは準備があるのか

 

 つまり、授業がない

 

 あぁ、だから嬉しそうにしてるのか

 

有咲「お前は私らの手伝いしろよ。荷物運びとかあるし。」

燈「あぁ?なんでだよ。」

有咲「暇だろ。」

燈「暇だ。」

有咲「なら手伝え。」

 

 ひ、暇なら手伝わないといけないのか

 

 それなら仕方ない

 

 向こうの学校の場所は知らんが

 

 まぁ、香澄か市ヶ谷を連れて行けばいいだろ

 

燈「そう言えば、市ヶ谷。」

有咲「なんだ_」

燈「お前、胸元のボタン空いてるぞ。」

有咲「なんで!?///」

香澄「あ、ほんとだ!」

有咲「なんでお前はずっと一緒なのに気付いてないんだよ!///」

香澄「あはは、ごめんごめん!」

 

 俺達はそんな会話をしばらくして

 

 何分かくらい経って、担任が入って来て

 

 ホームルームが始まった

__________________

 

 あれからなんか色々話して

 

 俺は半分寝ながらそれを聞いてた

 

 まぁ、つまり何も頭に入ってないって事だ

 

香澄「楽しみだね!女装喫茶!」

燈「いや、なんだそれ。」

 

 完全に目覚めて初っ端、そんな言葉が耳に入った

 

 なんか、半分寝てる間にぶんかさいでやることを決めてたらしい

 

 それで、男が女装して喫茶店をすることになった

 

 ......バカなのか?

 

有咲「てか、お前って女装に抵抗ねぇのか?」

燈「別にねぇな。チビの時は女の服着てたし。」

有咲(トラウマとかはないわけか。)

 

 にしても、どういう風にやるんだ?

 

 服とか、髪とか

 

 俺は昔長かったが、今は短いしな

 

「__皆ー!演劇部から借りてきたよー!」

燈「ん?」

香澄「あ、来た来た!」

有咲「ほら、行くぞ。」

燈「おう(?)」

 

 俺は市ヶ谷にそう言われ

 

 よく分からん女の方に歩いた

 

 なんかたくさん段ボール持ってる

 

 なんだあれ?

 

「えぇ!?佐渡君も着るの!?」

「あ、あの白い悪魔が!?」

晃「兄貴の女装__ぐっはぁぁぁぁ!」

燈「クラスでやることだろ。」

 

 蚊を振り払いながらそう言った

 

 なんか今日はよく飛んでるな

 

 鬱陶しい

 

クラスメイト(な、何事もなかったかのように......!)

有咲「ま、まぁ、もう良いだろ。ほら、これとこれ、着てこい。」

燈「あぁ、分かった。」

 

 俺は市ヶ谷から服を受け取った

 

 なんか、前にオリビアが来てたような服だな

 

 メイド服つってたっけ?

 

燈(うお、スカートとか久しぶりに履いた。)

 

 無駄にスースーするな

 

 まぁ、服なんてなんでもいい

 

 むしろ涼しいし、こっちのがいいな

 

燈(ふむ。)

 

 メイド服にカツラ

 

 なんでこんなのが学校にあるんだ?

 

 よく分からん学校だな

 

燈「おーい、着たぞ。」

香澄「__!!///」

有咲「お、おぉ。」

燈「なんだ。」

 

 視線が痒いな

 

 なんだ、この気持ち悪い感じは

 

香澄「か、可愛いー!///」

燈「あぁ?」

有咲「む、無駄に美人だな。黙ってれば。」

燈「お前、結構失礼な奴だな。」

 

 まぁ、チビの時は大金払って買われたくらいだしな

 

 母さんも美人だったし

 

 血ってやつは正直なんだな

 

「す、すげぇ。」

「え、もう佐渡君1人でいいんじゃ......」

「ひど!?」

「えぇ、ほんとに女なら付き合いてぇ。」

 

 なんだ、女の服着るだけでこれか

 

 楽な商売だな

 

 ......なぜか一ノ瀬には死んでも見られたくないが

 

燈「!」

香澄「燈君?」

燈「こっちに2人向かってきてる。」

香澄「え__」

こころ、彩「__燈(君)!!」

有咲「マジで感じ取ってるな。」

 

 気配を感じてすぐ

 

 こころと彩が教室に飛び込んできた

 

 なんか、目が血走ってる

 

彩「ひゃぁぁぁぁ!///燈君、可愛いぃ!///」

こころ「素晴らしいわ!これは写真に撮ってあたしの家の家宝にするわ!///」

有咲「そんなもん家宝にするな!?」

彩「じゃ、じゃあ、一生の宝物に!///」

有咲「重みが変わってないんですよ!」

燈「ふっ、流石は市ヶ谷だ。今日もキレてるな。」

有咲「お前はもうちょっと状況考えろ。」

 

 キレのいいツッコミ

 

 これぞ俺が認めた女だ

 

 一個上の彩にも臆することなくツッコミを入れてる

 

こころ「燈!写真を撮らせて欲しいわ!」

燈「あぁ、別にいいぞ。」

彩「流石燈君!最高のファンサだよ!」

有咲「芸能人がファンサされてどうするんですか。(疲れた)」

彩「こっち向いてー!ポーズはこう、女の子座りで!」

こころ「表情は少し首を傾げて!そうよ!すごく上手だわ!」

香澄「可愛いよー!燈くーん!」

有咲「......」

 

 なんか、ポーズ取らされて写真を撮られてる

 

 まぁ、別に写真撮られても困ることはなし

 

 あいつらが楽しそうだし、別にいいか

 

有咲(なんだこれ。)

香澄「燈君!次は口元に人差し指を__」

咲「__燈?なんか変な気配が......って、え?」

有咲「あ、咲さん。」

燈「咲?どうした?敵か?」

咲「え......え?」

 

 咲が目を見開いて固まってる

 

 何してんだ?

 

 化け物でも見たような顔して

 

咲「燈......だよね?」

燈「俺以外に見えるか?」

咲「......」

燈「?」

 

 咲は俺をじっと見つめてる

 

 何を考えてるのはよく分かんねぇ

 

咲「......大体わかった。大丈夫だと思うけど、文化祭当日、気をつけなよ。」

燈「何にだ?俺と咲がいるのに気を付けることあるか?」

咲「......そう言うところだよ。(これ、私が様子見てないと。)」

燈「どういう事だ?」

有咲「お前が想像を絶するバカだって事だよ。バカ。」

 

 今、バカって2回言われたぞ

 

 まぁ、馬鹿で間違いないんだが

 

 女装とバカは関係ないだろ

 

咲「有咲、ちゃんと見てないと変な男に引っかかるよ。」

有咲「すいません、こいつ男です。」

咲「......世界は広い。」

有咲(え......何が......?)

 

 咲は有咲と話した後、教室から出て行った

 

 なんか変な男とか言ってたが

 

 一番変な男はここにいるんだよな(自虐)

 

燈「なぁ、こんな遊んでていいのか?準備あるんじゃねぇの?」

有咲「あ、あー、そうだったな。」

彩「えー!?もう少し撮らせて!お願い!」

有咲「それは文化祭当日にお願いしまーす。そう言うサービスも用意しますんで。」

こころ「有咲!素晴らしいアイディアね!いくらでも払うわ!」

有咲「メイド喫茶か。(あ、メイド服だった。)」

燈「着替えて来るぞ。」

 

 俺はそう言って服を着替えに行った

 

 その後、市ヶ谷からやることを色々言われたが

 

 まぁ、この俺が理解なんてできるわけもなく

 

 結局、市ヶ谷が俺の面倒を見ることになった

 

 あいつも大変だな(こいつのせい)

 

 

 

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