白と七人の歌姫   作:火の車

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子の成長

 色々と文化祭の準備を見て回った

 

 今までこういうのは無縁だったが

 

 色んな奴が楽しそうにしてて、何か良いなと思った

 

 これも、普通の幸せってやつか

 

レイ「あ、来たね。佐渡君。」

燈「よう、和奏。」

 

 そんな事を考えながら歩いて

 

 俺は和奏との待ち合わせ場所に来た

 

 今日は和奏と勉強する日だ

 

レイ「今日は文化祭の準備だったでしょ?」

燈「仕事なかったから、色んなもの見て来た。」

レイ「へぇ、どうだった?」

燈「なんか、キラキラしてた。」

レイ「そっか。よかったね。」

燈「んっ、撫でるな......」

 

 和奏がニコニコしながら頭を撫でて来た

 

 こいつ、上手いんだよ

 

 しかも、なんか懐かしい......

 

レイ「あはは、行こっか。」

燈「あぁ。」

 

 そんな会話をした後

 

 俺と和奏は待ち合わせの場所を離れ

 

 家に向かった

__________________

 

 家に帰って来ると、また知らない靴があった

 

 また客か?

 

燈「ただいまー。」

レイ「お邪魔します。」

慎吾「あ、おかえり!和奏ちゃんもいらっしゃい!」

オリビア「おかえりなさい。」

 

 リビングに入ると、一ノ瀬とオリビア

 

 そしてその奥に、見たことがない女がいた

 

 金髪の外国人だ

 

 それにこの気配、似てるな......

 

レイ(すごく、綺麗な人だな。)

アイラ「初めまして、燈。」

燈「誰だ?」

慎吾「この人はアイラ・エドワーズ。僕の母親さ。」

 

 なるほど、通りで気配が似てるわけだ

 

 てか、あいつの親にしては若いな

 

燈「で、なんでわざわざ日本に来たんだ?」

アイラ「今回は色々な理由があるけれど。その中の1つは、燈。あなたよ。」

燈「俺だぁ?」

 

 なんで俺?

 

 こいつと会ったことないはずだが

 

 謎だな

 

慎吾「まぁ、座りなよ、燈。和奏ちゃんも。」

燈「あぁ。」

レイ「失礼します。(私も?)」

 

 取り合えず、俺は椅子に座った

 

 こいつ、少し変だが悪い奴じゃない

 

 一ノ瀬の母親だし

 

燈「んで、なんだっけ?」

アイラ「改めて、初めまして、燈。」

燈「おう。」

 

 変な感じだ

 

 機械みたいな声なのに優しい

 

アイラ「元気そうですね。」

燈「まぁな。」

アイラ「なによりです。」

 

 アイラは嬉しそうに笑ってる

 

 俺、こいつと初対面なんだが

 

 なんでこんなに心配されてんだ?

 

アイラ「あなたの母のことは、申し訳ありませんでした。」

燈、レイ「!」

慎吾「......」

オリビア(アイラ様......)

 

 アイラは俺に頭を下げて来た

 

 そうか、そうだよな

 

 こいつは、俺の母さんを知ってるんだもんな

 

アイラ「若き日の私は、浮気した小住と浮気相手のあなたの母を許すことが出来ませんでした。ですが、それらはすべて私の勘違いで、あなたの母も騙された被害者だった。それに、罪のないあなたまでも不幸にしてしまった。」

燈「......」

 

 確かに、あのクソジジイは自分のために母さんを殺した

 

 それも、アイラの家が金持ちだからだ

 

 だが、それでも......

 

燈「お前のせいじゃねぇ。」

アイラ「!」

燈「それに、俺はもう誰も恨んでない。」

 

 母さんの仇は討った

 

 あの外国人は倒して、クソジジイは死んだ

 

 もう、母さんの復讐は十分だ

 

燈「母さんが死んだことには、俺なりに納得してる。今更、責任も何もない。」

アイラ「でも__」

燈「いいんだよ。変な気回すな。」

 

 俺はそう言って立ち上がった

 

 面倒なんだよな、責任とか

 

 もう終わったことにわざわざ

 

燈「......そんなに責任感じてんなら、てめぇの息子とその妻の幸せでも祈っててやれよ。」

アイラ、慎吾、オリビア「!」

燈「知ってんだろ?親に愛されるってのは、何にも代えられない宝だって。」

アイラ「燈......」

燈「よし、この話終わりな。行くぞ、和奏。」

レイ「う、うん。」

 

 俺はそう話を切り

 

 和奏を連れてリビングを出た

 

 “慎吾”

 

 燈は成長していた

 

 まだまだ子供だなぁと思ってたけど

 

 僕が思ってたより少しだけ大人だった

 

アイラ「......私が思っていたより、成長していましたね。」

慎吾「うん、そうだね。」

 

 色んなものを見て、学んで、吸収して

 

 少しずつだけど、燈は大人になって行ってる

 

 こういう風に子供は成長していくのか

 

慎吾「あれを見ると、気が引き締まるね。燈に相応しい親になれるように、僕達もまた、成長しないといけない。」

オリビア「そうですね、慎吾様。」

アイラ「それと、あなた達の子供も楽しみにしていますよ。」

慎吾「え?」

オリビア「!///」

 

 僕達の会話にお母様が割って入って来た

 

 僕達の子供?

 

 そう困惑してる僕を母さんは笑いながら見てる

 

アイラ「燈に習って、あなた達の幸せにも目を向けてみる事にしました。」

慎吾「それにしても気が早いんじゃない?まだ結婚1か月なんだけど?」

アイラ「そう?私は結婚1週間であなたを妊娠したけれど。」

慎吾「そ、そうなんだ?」

 

 まぁ、母さんは今年で45歳

 

 26の息子がいる母親としては若い、のかな?

 

 よく分からないけどそうなんでしょ

 

オリビア「......///」

慎吾「まぁ、考えてみるのもいいかもね。」

アイラ「孫の顔が見れる日も近いですね。」

オリビア「あ、あの、2人とも......///」

慎吾「燈に弟か妹と言うのも、良いと思わないかい?オリビア。」

オリビア「......はぃ////」

アイラ「ふふっ。」

 

 それから、僕たちは3人で会話を楽しんだ

 

 少しだけ気が早いかもしれないけど

 

 僕達も、そろそろ考えないといけないかな

__________________

 

 “一方その頃”

 

 アイラとの話を終え

 

 和奏を連れて俺の部屋に来て

 

 俺はドアを開けた

 

アビー、ザック「我が王よ~!」

庵「兄さん~!」

フレディ「マイロード。」

燈「うわぁ!なんでお前ら!?」

 

 その瞬間、あの3人とバカが飛びついてきた

 

 俺はそれをギリギリで回避し

 

 馬鹿4人を見下ろした

 

燈「何やってんだ、馬鹿ども。」

アビー「王の言葉に大変感動しているのです!」

ザック「立派になられて......!」

庵「やっぱり、兄さんは純粋すぎるよっ!!」

フレディ「尊い......」

レイ(あの3人、誰?)

 

 聞いてたのかよ

 

 盗み聞きとはいい趣味してんじゃねぇか

 

 ぶっ飛ばしてやろうか

 

アビー「我々が王を支えますぞ!」

ザック「欲しいものがあれば何でもお申しつけを!」

フレディ「......チョコレート、差し上げます。」

庵「俺も秘蔵の本を__」

燈「......ふぅー。」

レイ「!(あ、ヤバ。)」

 

 俺は少しだけ力を入れた

 

 こいつら、マジでうるせぇ

 

 あぁ、もう......!

 

燈「てめぇら!取り合えず出て行きやがれー!」

庵「ひでぶっ!!(なんで僕だけー!?)」

アビー、ザック、フレディ(何とか回避)

 

レイ「あー......」

燈「よし、片付いたし、勉強するぞ。」

レイ「うん、そうだね。(初峰君、いっつも不憫だなぁ。)」

 

 俺はバカ共追い出してから

 

 和奏との勉強を始めた

 

 あー、なんで俺に周りにはバカが多いんだ?

 

 ......俺がバカだからか

 

 

 

 

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