アイラとの一件を終えて2日が経った
その間、俺は特に準備で出番はなかった
だが、今日は文化祭本番!
ちゃんと出番あるぞ!(歓喜)
燈「__イ、イラッシャイマセ。」
と言うわけで、俺は接客してる
だが、日本語はまだ少し苦手だ
特にこういう丁寧な言葉は
「うおっ!なにこの子!?」
「女装喫茶じゃないのか?」
「笑おうと思ってきたのに、ガチな美人いるんだけど!?」
燈「エット?コチラノセキニ、ドウゾ?」
市ヶ谷のカンペを呼んで、何とかしてる
やっぱり、日本の敬語は馴染まねぇな
接客って難しい
燈(んー......あっ!)
いい事思いついた
確か、市ヶ谷はため口がダメだって言ってた
つまり、丁寧目に喋れば、日本語じゃなくていいんだ!
「おー、女装喫茶だってよ。」
「なんだそれ?おもしろそー。」
燈(お、来た来た。)
名案(?)を思いついた瞬間
丁度良く次の客が来た
よし、行くぞ!
燈「Welcome to the transvestite café!」
「へ?」
「ふぁ!?すげぇ美人じゃねぇか!?しかも、英語!?」
燈「follow me!」
「えっと、ついて来い?」
「お前、よく分かるな。」
「いや、簡単な英語だし。」
おぉ、こいつ、頭いいな
日本でも結構英語出来るやつ多いんだな
ちょっと舐めてたな
まぁ、いいや、この調子で行くか
“有咲”
香澄「えへへぇ、燈君は可愛いなぁ......///」
有咲「すっげぇ顔してんぞ。」
店が始まって1時間
佐渡のお陰ですごい儲けが出てる
そりゃそうだよな
あいつ、弦巻さんに変声機貰って声も女になったし
あの化物スペックさえなければ完璧な美少女だもん
目の前にいる香澄もこの調子だし
香澄「有咲。私今、天使見てる。」
有咲「そ、そうか。」
香澄「燈君、この学校で一番かわいいよ。いや、宇宙一可愛い。」
有咲「まぁ、女優とかでも早々見ないくらい可愛いわな。」
香澄「だよねだよね!///」
確かに、あのパワーの割には細身だし
大きめの長袖の服着れば筋肉も誤魔化せる
それに顔は元々綺麗だし
まぁ、磨けばこうなるのか
香澄「今の燈君見てるだけでご飯何杯でも食べられるよ。」
有咲「いや、マジで食おうとすんな。てか、仕事しろ。」
香澄「えぇ!?私に燈君を見るなって言うの!?酷いよ有咲!」
有咲「後でいくらでも写真撮って貰えるだろ!」
香澄「うあああ~!!!有咲の鬼~!」
有咲「あー!うっせぇ!」
私は香澄を引っ張って厨房の方に戻った
はぁ、ほんとこいつ、佐渡の事になると駄目だな
私はそんな事を考えながら、大きなため息をついた
“燈”
燈「?」
なんか今、香澄の声が聞こえた
裏で何してんだ?
まぁ、いいか
咲「__燈、来たよ。」
燈「おっ、咲。」
咲「うん。(......別人。)」
しばらく接客してると、咲が入って来た
なんか、動物カフェの衣装のまま来てるが
まぁ、いいや、可愛いし
燈「取り合えず、席に案内するわ。」
咲「うん__」
ましろ「__燈さん!__って、はっ!?」
レイ「来たよ。佐渡君。」
燈「おっ、2人も来たか。」
咲と話してると、2人も入って来た
だが、ましろは目を見開いて俺を見てる
どうしたんだ?
ましろ「あ、ばばばばばば!あああかりさん!?」
燈「なんだ?」
ましろ「その、恰好......(天使......?)」
レイ「なんて言うか、すごいね。ビックリした。」
燈「そうか?」
まぁ、見た目的には結構イケてると思うが
その辺の男のリアクションは良いし
燈「じゃあ、席案内する__」
友希那「__佐渡君!来たわよ!」
蘭「燈!可愛い姿見に来たよ!」
彩「ごめんくださーい!燈君1人!」
こころ「燈!一緒に写真を撮りましょう!お金はこれに入ってるわ!(アタッシュケース持ち)」
燈「おっ、お前らも来たか。」
友希那「はっ!?」
蘭「うぐっ!?」
彩「!!?///」
こころ「あ、あか、り......!?」
ヤバい、こいつらも固まった
流行ってんのか?
だるまさんが転んだ?みたいな
友希那「美竹さん、私、ここで死ぬみたいだわ......」
蘭「奇遇ですね。私もです。」
こころ「1000万じゃ、足りなかったみたいね。」
彩「ぜ、全財産貢ぎます!///」
ましろ「燈さん、私の奥さんになってください(マジ顔)」
レイ「れ、冷静になって。特に倉田さん。」
さてと、どこの席空いてっかな
こいつらは一緒の席でいいだろ
燈「席行くぞ。お前ら、一緒の席で良いな?」
レイ「それでもいいですか?咲さん?」
咲「別にいいよ。(燈の様子見に来ただけだし。)」
燈「じゃ、こっち来いよ。」
俺は咲たちを席に案内した
てか、和奏以外からの視線が凄いな
燈「よし。注文しろ。」
咲「こんな偉そうな店員初めて見た。」
燈「他の席では英語使ってるし、いいかなって(?)」
咲「それ、可愛いから許されてるだけだから。」
燈「?」
何言ってんだ?
まぁ、結構イケてるしな(ドヤッ)
燈「で、注文どうする?」
蘭「取り合えず、写真撮らせて。」
彩「ポーズはこんな感じで!」
友希那「セリフも着けてくれれば、お小遣い上げるわよ。」
こころ「100枚は撮るわよ!」
咲「うわぁ......(ドン引き)」
レイ「あはは、すみません。」
こいつら、元気だな(呑気)
まぁ、写真撮りたいなら別にいいや
燈「おーい、市ヶ谷ー。こいつら写真撮りたいってよー。」
有咲「お、おう。」
「え、写真撮らせてくれるらしいぞ?」
「マジ?行く?」
「男って事忘れれば、十二分に......」
「いや、男って分かってても、あのレベルならありじゃね?」
燈「__ん?」
他の奴らが撮影準備を始めると
ポケットに入れてある携帯が鳴った
あ、もう来たのか
燈「ほーい、どうしたー?」
紗夜『トラブルが起きました。お願いします。』
燈「んっ、分かった。すぐ行くわ。」
俺はそう言って電話を切った
あるかもとは言ってたが、マジであるのか
意外と血の気が多いんだな
燈「お前ら、ちょっと待っててくれ。」
レイ「どうかしたの?」
燈「なんか、どっかでトラブってるらしい。水色に頼まれてっから行ってくる。」
レイ「あ、そっか。行ってらっしゃい。」
燈「おーう、すぐ戻るわー。」
俺は軽く手を振って教室を出て
取り合えず、それっぽい気配があるとこに向かった
__________________
“廊下”
「__ひゅ~、君可愛いね~。胸もでかいし。」
燐子「ひぃっ......は、放してください......」
「そんな釣れないこと言うなって。」
2階の廊下の一角
そこで、燐子は絡まれていた
金髪でジャラジャラとピアスをつけた見るからにガラの悪い男で
その手は胸の方に伸びている
「これからさ、文化祭抜けて楽しいとこ行こうよ。悪いようにはしないからさ。」
燐子「い、いや......」
紗夜「白金さんを離してください!」
「るせぇな貧乳。ほら、行こうz__」
燈「__楽しいとこか~。それってどんななんだ?」
紗夜、燐子「!?」
男が燐子を無理矢理引っ張ろうとした瞬間
どこからか、長い銀髪をなびかせた美女メイド(男)が現れた
目立つ容姿にも関わらず声をかけるまで誰も気づかず
周りにいる人間全員が愕然とした
紗夜(ま、間に合いましたか。いや、当たり前なんですが。)
「うおっ、すっげぇ美人。まぶいわ~。」
燈「なんだお前、男も行けるのか?メイソンみてぇだな。」
「え、男?誰が?」
燈「俺だが。」
「......はぁぁぁぁ~!?」
周りの生徒(そりゃそうなる。)
男は絶叫した
だって、目の前にいるのは紛れもない美女で
100年に1人と言われても納得するレベルなのに
それが男だと言うのだから
「お、男ぉ!?ありえないだろ!?え、モデルとかじゃねぇの!?」
燈「俺は男だ。なぁ、水色?」
紗夜「はい、彼は男子ですよ。(ただの、ではないですが。)」
「ま、マジで......?」
男の問いに周りは一斉に頷いた
それを見て、男は壊れた機械の様に首を動かし
目の前にいる燈を見た
「え、いや、じゃあ、この子で__」
燈「おーっと待て待て。」
「いっ!!!__(何だこの力!?ゴリラかよ!!)」
燈は燐子の方伸びた腕を掴んだ
男は目尻に涙を浮かべて
何とか振り払おうと腕を振ったが、燈の手は微動だにしなかった
燈「おーい、水色。こいつって、どの位までやっていんだ?」
紗夜「ほどほどでお願いします......出来れば、軽い骨折位で(諦め)」
燈「オッケー。じゃあ......」
「ひ、ひぃっ......ま、待て、その目はぁ......!」
鋭くなった燈の目を見て、男は小さく悲鳴をあげた
本能で理解したのだ
燈の正体が、何なのか
「お、お前は、白い__がっ!!!へぶぅ!!!」
紗夜、燐子「!?(えぇ!?)」
燈が軽く頷いた次の瞬間
男の顔面がボールのように空中でバウンドした
「今、腕が速すぎて残像が見えた......」
「す、すげぇ......」
燈「よし、いっちょあがり!」
紗夜「仕事が速いですね。」
燈「慣れてるからな。元はこっちが本業?だったし。」
周りが絶句してる中、燈は軽い口調でそう言い
倒れた男を紗夜に引き渡した
燈「これで仕事は終わりだな?じゃ、店の方戻るわ。」
燐子「あ、ありがとうございました......」
燈「別にいいぞ。じゃあな~。」
紗夜「はい、お疲れ様でした」
燈はそう言って教室の方に走って行った
と言っても、端から見れば突然消えたように見えていて
その場にいた生徒全員はしばらく絶句し
その場に立ち尽くしていた