スピーチのことを考えてるうちにもう前日になった
時間の野郎、経つのが早いんだよ
もうちょっとゆっくりしろってんだ
燈「__んあ?なにしてんだ?」
慎吾「やぁ。燈こそ珍しいね。こんな時間に起きてるなんて。」
燈「ナキ達が甘えて来てな。起きたついでに水のみに来たんだ。」
俺はそう言いながらキッチンに行って水を入れ
その後、ソファに腰を下ろした
燈「お前は何で起きてんだ?式明日なんだから寝ろや。」
慎吾「ははは、燈の口調でまともなこと言うと面白いね。」
燈「てめぇ、明後日くらいにぶっ飛ばすぞ?」
慎吾「そ、それは勘弁。」
たくっ、何してんだこいつは
本番は明日だってのに
燈(......ん?)
慎吾「燈?」
なんか、こいつから変なにおいするぞ
別に、臭いとかじゃねぇ
俺の感覚の話だが......
燈「てめぇ、ビビってんのか?」
慎吾「え?」
燈「なんか、におうんだよ。あってるだろ。」
慎吾「んー。」
俺が言うと、一ノ瀬は考えるような動きをした
まぁ、ちょっとくらい励ましてやらんこともないが
とりあえず話聞いとくか
慎吾「この先、オリビアと結婚して、子どもとか出来たらと思ってね。なんというか、プレッシャーを感じてさ。」
燈「ふむ。」
なるほど
確かに、子どもにとって親は大切だ
俺はちょっとしか母さんといなかったが、大切なものは貰ってる
それは、今も変わらず大切なものだ
だが......
燈「それはおかしいぞ。」
慎吾「え?どこがだい?」
燈「あ?なんだ......
なんか、言葉にするの難しいな
俺が言いたいのって、どういうことだ?
うーむ......
燈「お前にとって、オリビアと子どもはプレッシャーなのか?」
慎吾「!」
燈「愛してる女とその子どもと一緒にいて、楽しいとは思ってもプレッシャーに感じることあるのか?」
ちゃんとはわかってないが
でも、大切な奴らをプレッシャーに思うのってなんかやだな
俺はそう思う
燈「俺はその辺よくわからんが、余裕で全部背負ってる方がかっこいいぞ。」
慎吾「はは、そうかもね。」
燈「あと、緊張してるお前はキモイ。」
慎吾「いきなり殴ってくるのよくないよ?」
別に殴ってないんだが
まぁ、別にいいだろう
なんとなく、元気になった気するし
燈「まっ、とっとと寝ろや。顔色悪かったら、オリビアが心配するぞ。」
慎吾「......あぁ、そうだね。」
燈「じゃ、俺も寝るわー。」
俺はそう言って、空っぽのコップを洗った
そして、それが終わるとすぐにリビングを出た
いいことしたし、今日は気持ちよく寝られそうだ
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今日はあいつらの結婚式当日だ
堅苦しいスーツ着て、窮屈極まりねぇ
まぁ、大切な日だから我慢するが
だが......
香澄「いやー!楽しみだねー!」
蘭「そうだね。」
彩「オリビアさん、どんなドレス着るんだろう......!」
友希那「燈?今日もかっこいいわね。きっちりとスーツを着れて偉いわよ。」
こころ「あたしと結婚したら何度も着ることになるし、今のうちに慣れておきなさい!」
ましろ「燈さん、かっこよすぎ......♡」
レイ「なんだか、自分の子どもの成長を見てる気分だよ。」
燈「なんでお前らいんだ。」
いや、マジでなんでだ?
なんかすごい服着てるし
レイ「私たちも一ノ瀬さんに招待されたんだよ。(佐渡君のお守りのために)」
燈「そーゆうことか。」
まぁ、いた方が安心か
どうせ、1人で行っても迷子になるし(確信)
燈「じゃあ、行くかー。」
香澄「うん!」
俺はそう言って歩き出した
だが、すぐに足を止めた
......やべぇ。一番、重要なこと忘れてた。
友希那「どうしたの?」
燈「......場所、分かんねぇ。」
ボーカル組「あぁ......」
聞くの忘れてたぜ......(バカ)
スピーチに気を取られすぎた
まさか、罠か......!?(なわけ)
レイ「そんなことだろうと思って私が聞いてるから
燈「おぉ!」
彩「流石だよ!」
レイ「丸山さんも!?」
流石は和奏、俺が見込んだ女だ
俺の行動を先読みするとは......
これは、和奏にしかできないな
レイ「後、一ノ瀬さんが車を呼んであるから、歩かなくてもいいよ?」
燈「そうなのか?走った方が速いが。」
レイ「でも、私たち全員は抱えられないでしょ?」
燈「確かに。」
友希那「それに、佐渡君のスピードじゃ髪が乱れるわ。」
なるほど、そういうもんなのか
じゃあ、大人しく車に乗っとくか
こいつらといれば暇じゃないし
ましろ「燈さん、その、ドレス、どうでしょうか......///」
燈「ん?可愛いぞ。何分かりきったこと聞いてるんだ?」
ましろ「ハウ......っ///」
香澄「私は私は!?」
燈「可愛いが。」
香澄「そ、そっか......///」
女ってのは服を褒めないといけないのか?
可愛いあいつらが着たら、なんでも可愛くなるんだが
うーん......分からん
燈「蘭も、彩も、湊も、こころも、和奏もみんな可愛いぞ。」
蘭、彩、友希那、こころ、レイ「!///」
レイ(ほんとに、この子は......///)
燈「?」
なんか、静かになったな
全員、なんか甘い匂いするし
うむ......なんでだ?
蘭「燈......///これはもう、結婚するしか......♡」
彩「可愛いって言ってくれた......///」
友希那「燈?///結婚はいいけれど、せめて高校を卒業してから......///」
こころ「いつでも社長のポストはあるから、いつでも婿に来ていいわよ!///」
燈「何言ってんだ?」
こいつら、偶に意味わかんねぇな
まぁ、面白いからいいんだが
てか、車はまだか?
あいつ、何時に寄越すようにしたんだ?
庵「__にいさーん!みんなー!」
燈「来たか。」
うるさい声がした方を見ると、車とそれに乗ったバカが来た
やっと来たか
さっさと来いよ、遅い
庵「お待たせお待たせ!一応、予定通りだけど!」
燈「遅い。」
庵「てか兄さん、車いるの?」
燈「道さえわかればいらん。」
庵「だよね。」
バカはそういって笑った
俺たちは車なんか目じゃないくらい速く動けるしな
車とか別にいらないんだよな
燈「まぁ、今日は乗る。道分かんねぇし。」
庵「あ、はい。(道、聞いてなかったんだ......)」
燈「おら、行くぞ。早く開けろ。」
庵「はいはい.......」
俺がそう言うと、バカは車のドアを開け、俺たちは車に乗り込んだ
さて、車じゃちょっと遅すぎるが
まぁ、式場までのんびりするか