しばらく車の中でのんびりしてる内になんか綺麗な建物に着いた
すごい建物だ
あいつら、こんなところで結婚式すんのか
燈「でけー。」
俺は見上げながらそう口に出した
こんなの初めて見た
彩(ポケ―ッとしてる!可愛い!)
友希那(こんなに大きいホテルは初めてなのね。)
蘭(ほんとに子どもみたい、可愛い///)
やっぱ、あいつの家って金持ちだったのか
不思議なもんだ
俺、金持ち嫌いだったのに、あいつには嫌な感じしなかったし
レイ「そろそろ入るよ。突っ立てるのもあれだし。」
燈「お、そうだな。」
ましろ「じゃあ、私、燈さんとくっついて......///」
香澄「私もー!///」
燈「歩きずれぇ。」
蘭、友希那、彩、こころ「ずるい!」
俺たちはそんな会話の後、ホテルに入った
取り合えず、あいつらのとこ行くか
__________________
ホテルに入ると、おっさんがこっちに来た
そいつがあいつらのとこに案内するらしい
あいつら、俺のことよくわかってるな
「__こちらが新郎様の控室になります。」
燈「おう。ありがと。」
俺はおっさんに軽く礼をして、普通にドアを開けた
取り合えず、式前のあいつの面でも拝んでやるか
レイ(あ、あんなに普通に開けるんだ。)
燈「おーい、一ノ瀬。生きてるかー?」
慎吾「生きてるよ。」
燈「おっ。」
部屋に入ると、一ノ瀬は椅子に座ってた
タキシードってやつを着てる
ほぉ、こんな感じなのか
燈「なんか、普通に似合ってて面白くねぇ。」
慎吾「別にここでまで受け狙いしないからね!?」
燈「やれよ。」
慎吾「理不尽!」
なんだ、いつも通りじゃねぇか
昨日はあんな緊張してたくせに
香澄(タキシードかぁ......///)
蘭(燈、スタイルいいから似合いそう......///)
彩(燈君、似合うだろうなぁ......///)
友希那(出来れば、写真に収めてみたいわ///)
こころ(燈がタキシードを着るとき、隣にいるのは......///)
ましろ(きっと、私なんだろうなぁ......///)
レイ(みたいなこと考えてる気がする。)
燈「?」
なんか、この気配が重なるとすごいな
背中が変な感じする
ヌメっとしてるみたいな
オリビア『慎吾様。いますか?』
慎吾「オリビア!いるよ!」
燈「お、来たか。」
オリビア『燈さんもいるんですね。失礼、いたします。』
外からオリビアがそう言うと、ドアがゆっくり開いた
そこから現れたのは......
オリビア「あ、皆さんもいたのですね......」
燈、ボーカル達「おぉ......」
慎吾「あはは、みんな、オリビアがきれいすぎて言葉を失ってるね!」
すごいドレスを着た、オリビアだ
なんか、いつもの感じじゃねぇ
言葉にはできないが
彩「き、綺麗......」
ましろ「そう、ですね。」
オリビア「ありがとう、ございます。」
慎吾「あはは、オリビア、照れすぎじゃないかい?」
オリビア「慣れてないもので......」
な、なんで照れてるって分かるんだ
一ノ瀬、こいつ結構すごいのか?
それか、夫婦のすごい力みたいなやつか?
燈「一ノ瀬、お前大丈夫か?これの横に並んでいけるか?」
慎吾「心配はごもっともだけど、それは胸に秘めておいてほしかったな。」
燈「そうか(?)」
レイ(あの佐渡君ですら、綺麗って思ってるんだ。)
一ノ瀬、マジで大丈夫か?
いや、まぁ、大丈夫なんだろうが
慎吾「さ、そろそろ式の時間だ。燈、ちゃんとお行儀よくしてるんだよ?」
燈「んなこと言われなくても分かってるつーの。」
慎吾「燈のこと、よろしく頼むよ。和奏ちゃん。」
レイ「はい。任せてください。」
香澄、蘭、友希那、彩、こころ、ましろ(あれ、私(あたし)は?)
燈「じゃ、行くか―。」
俺はそう言って、控室から出た
ま、今日くらいはお行儀良くしてやるか
分からんことあっても和奏いるし、大丈夫だろう
__________________
“レイ”
あれからしばらくして、2人の結婚式が始まりました
広いチャペルにはたくさんの人たちがいる
テレビで見たことがあるような人もチラホラ......
やっぱり、一ノ瀬さんってすごい人なんだって思う
神父「新郎一ノ瀬慎吾は、オリビア・イーヴリンさん、あなたを健やかなる時も、病める時も、豊かな時も、貧しき時も、あなたを愛し、あなたをなぐさめ、命のある限り真心を尽くすことを誓いますか?」
慎吾「誓います。」
神父「新婦オリビア・イーヴリンは、一ノ瀬慎吾さん、あなたを健やかな時も、病める時も、豊かな時も、貧しい時も、あなたを愛し、あなたをなぐさめ命のある限り真心を尽くすことを誓いますか?」
オリビア「はい。誓います。」
2人とも、ハッキリとそう答えた
すごく、輝いて見える
佐渡君は、どう見えてるのかな?
燈「......」
レイ「__え?」
隣に目をやると、私は驚いた
今、この場には幸せな空気が漂ってるのに
佐渡君は、少しだけ暗い表情をしてる
レイ「どうしたの?体調、悪い?」
燈「ん、いや、なんでもない。」
レイ「......」
佐渡君はそういうと、小さく笑った
けど、いつもの笑顔じゃない
どこかムリした、不自然な笑顔だ
なんか、らしくない
レイ「ほんとに?」
燈「......母さんも、こんな風に幸せになれたのかって、考えただけだ。」
レイ「っ!」
ぎゅっと、胸が締め付けられるのを感じた
普段は明るくても、心のどこかではこういうことを思ってるんだ
大好きなお母さんだから
司会『新郎新婦が退場します。皆様、大きな拍手をお願いします。』
そんな会話のさなか、司会の人がそう言い
チャペルの中は拍手の音で満たされた
私も佐渡君ももちろん、手を叩く
慎吾「燈!次、記念撮影だから、ちゃんと前に来なよ!」
オリビア「私たちのところに来てくださいね。」
燈「あぁ、分かった。」
レイ「!」
2人に声をかけられて、佐渡君はフワっと笑った
まるで、幼稚園に親が迎えに来た子どもみたいだった
燈「......でも、ないもんはない。」
レイ「っ!」
燈「それに、俺にがいる。一緒にいてくれる、家族。父親と......母親。」
レイ「......そっか。」
よかった、この子が幸せになってくれて
そう思って、つい泣きそうになってしまう
だって、そうじゃない?
こんなに純粋でいい子が幸せにならないなんて
そんなの、嘘だって思うもん
燈「ほら、行くぞ。」
レイ「うん。そうだね。」
燈「うわ、なんだ!?急に撫でんな!」
私たちはそんなやり取りをしながら、写真撮影をする場所に向かう
つくづく思う
佐渡君を幸せにするのは一ノ瀬さんとオリビアさん、そして、私であってほしい
そう思うくらいには、私はこの子を愛しているんだと
記念撮影で、3人が真ん中に写ってるのを見ながら
私は、その一員になれれば......って
本人には絶対言えないようなことを考えた