毎回仕事に行くと同業者の狼娘が着いて来る件   作:trois

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どうも皆さんこんにちわ。
設定たけだと非公開にされてしまう事を初めて知ったトロワです。
モスティマに関しては沼に嵌ったので今回は撤退します…
皆さんは引けましたか?ちなみにサリアが来たり、イフリータが完凸したりでなんだこれって感じです。
皆さんの幸運を祈ります…



トランスポーター
運ぶは荷物。存在する証明を。


この世界はいつでも不幸が突然降り掛かってくる。

幸せは長く続きはしない。

そう考えるようになったのはいつの頃からだったか。

 

思い出してみる限り、両親が死んだ日からだったような気がする。

 

幸せの日常から一転、がらりと俺の世界は変わってしまった。

母が咄嗟にベッドの下に俺と姉をを隠して息を潜めるように言って物音が聞こえなくなるまで姉と一緒に耳を塞いでいた。

 

静まり返った家。

頭に風穴が空いて血と白っぽい何かが流れ出していた父親

頭から血が流れ出てた母親だった物。

 

滅茶苦茶になっていたリビング。

 

姉が手を引いてくれなければ、俺は家と一緒に焼けて死んでいただろう。

そのまま二人の遺品も持ち出せずに、命からがら逃げ出したある日。姉と生き別れになりふらふらと流れ着いたのはどこかのスラム街だった。

 

そこが噂に名高い龍門と知ったのはそれから3年が経った頃だったが、まだ幼かった俺は路地の隅で丸くなっていたのを覚えてる。

体に異変が始まったのは、キラキラと赤色に光る石を偶然拾った時からだった。

 

スラム街を放浪しながらゴミ(食い物)を探している最中に道端に落ちていた三角錐の形をした石(まぁ源石の加工品だったとわかったのはつい最近だったが)を拾ってから不思議と空腹感が消えて行った。

 

 

それから7年が経ち紆余曲折あって気づけば………

 

「こんちわー、運び屋のケテルでーす。お荷物をお届けに参りましたー。」

 

 

天災の降り注ぐ世界で、フリーの運び屋やってます。

運べるものなら何でも運びます。それがたとえ何であったとしても。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いつも通りのお仕事。相手方は良く仕事を依頼してくる馴染みの部長さんだ。

 

「もう来たのかい?丸三日は掛かる筈なのに…うん少し待ってくれ。」

 

そう言って馴染みのおっちゃんは荷物の状態を確認し、また驚いていた。

 

「凄いな。今作られたと言われたら信じたくなる位に完璧だね。報酬はいつもの様にしておくけど、もう1つ頼んでいいかい?」

 

 

「あ、はい。大丈夫ですよ。」

 

そう言うとおっちゃんは裏から手荷物を持ってきて、必要事項を記入してこう言った。

 

「これを近衛局まで持っててくれ。報酬はあっちで受け取るようにしてあるから。」

 

そう言って小包と支払い証を渡して来たのでその場でバックパックに入れて出口に向かう。

 

「それじゃーまた依頼があったら呼んでください。それじゃ。」

 

 

 

「さて、今度は「近衛局に行くんだろう。ならあっちの小道の方が近道だ。」…テキサス、いつからそこに居たんだ?」

後ろから声をかけられて振り向くと、ループスの運び屋仲間であるテキサスがタバコを吸いながらそこに居た。

「仕事に行って2週間くらいだったから、そろそろ龍門に戻ってくると思って。」

 

悪いか?とでも言わんばかりに首を傾げるテキサスに、俺は何も言えなかった。

「悪いな、わざわざ待たせて。」

 

「いいや、気にしなくて大丈夫だ。……いるか?」

すっとテキサスが差し出してきたのは小さい一口チョコレート。

 

「チョコレートか、小腹が空いてたから助かる。ありがとよ」

「ん。」

受け取ってテキサスの頭を撫でる、少しの間されるがままで居たが、嫌ではないようだ。

テキサスの頭から手を離して包装紙を取ってチョコを口に放り込む。すると甘ったるい風味が口いっぱいに広がる。

そしてふと思った疑問をテキサスに聞いてみた。

 

「そういえばなんで俺の後ろを着いてきてたんだ?急便の仕事は?」

 

……寂しかった。」

歩きながら質問の問いを待っているとボソリとテキサスのつぶやきが聞こえた。

「……そっか。まぁエクシア達には言ってあるんだろう?なら一緒に行こう」

二人で手を繋ぎながら並んで歩き出す。繋いだ手から伝わってくる、テキサスの手の温もり。

 

 

俺とテキサスは同居している。

そうなったきっかけは、俺が野宿していることを知ったテキサスが部屋が余っているので使うか?と誘ってきたからである。

 

それ以来、テキサスの部屋が俺の拠点になりつつある。

 

共に暮らし始めるとテキサスの意外な弱点を知った。

彼女は家事の腕が絶望的なのだ。料理は出来ない。洗濯掃除は苦手…

仮にも住まわせて貰ってるのだから、少しでも恩返しをしたいと思った結果俺が家事をやるようになった。

そんな同居生活を続けていれば、少し特別な関係になるのは時間の問題だった。

 

 

 

二人で歩きながら、微かに胸に抱いた願い。叶って欲しい思い。

「こんな日常が…ずっと続けば良いのにな。」

「あぁ、そうだな。」

その一言は宙に舞ってふわりと消えた。

 

 

 

 

 




感想やアドバイスなど、お願いします。
テキサスをデレさせるの大変…これで大丈夫だろうか……
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