拙作『アズールレーン 蒼き航路に昇る太陽』を書いてたらこんなの思いついたので出してみました。
なお、今作の艦これ世界の歴史は上記の拙作の西暦世界の2020年以降のものを改変したものです。
西暦2021年、第二次世界大戦から70年余りの時が流れ、人類にはもう大きな戦争は起こらないと誰もが平和を謳歌していた。だが、そんな人類に未曾有の災厄が降りかかった。
突如、海に現れたそれらは漁船や客船を襲い、人類はそれらを討伐する為、国連軍艦隊を設立した。
だが、それらには従来の兵器では歯が立たず、人類は次第に制海権を失い、やがて人類はそれらをこう呼ぶようになった。
『深海棲艦』と。
そして、それから2年以上もの月日が流れたある日、日本で少女達のある力が目覚めた。
その力・・・かつて太平洋戦争に身を投じた艦船の力を持つ少女達は世界で初めて深海棲艦を倒した。
そして、彼女達は『艦娘』と呼ばれるようになった。
艦娘という深海棲艦に対抗出来る切り札を得た人類は、反撃に打って出た。
日本近海を始め、ウェーク島、ポートモレスビー、サモアを奪還した国連軍は、ソロモン諸島攻略作戦の要として前線基地ともいえる鎮守府を設立した。
その名も『オーブ鎮守府』。
この鎮守府は、ヤラファス島、オノゴロ島、アカツキ島、カグヤ島の4つの島からなり、国連軍が建設した事もあって、他の鎮守府と比べると非常に大規模なものであった。
提督を始めとした、日米英のトップクラスの実力を持つ艦娘等といった優秀な人員がこのオーブ鎮守府に集結し、激しい戦いになるであろうソロモン諸島攻略作戦は幕を開ける
・・・・・・筈だった。
????年 6月2日 午前0時0分 オーブ鎮守府 司令室
「提督、緊急事態です!衛星が突然消滅しました!」
眼鏡をかけた黒髪ロングの女性がこの部屋で一番上の席に座っている1人の男性の方に振り返る。
「こちら国連軍オーブ鎮守府!日本国海上自衛隊第4護衛艦群、応答してください!」
更に突然の事態に慌てているオペレーター達の中で茶髪の若い男性オペレーターが自身が身に着けているインカムのマイクに向かって叫んでいる。
オーブ鎮守府の司令室は階段状で、3段に分けてコンソールとデスクがセットで設置されており、真正面には巨大なモニターが埋め込まれている感じのものである。
眼鏡をかけた黒髪ロングの女性の言葉に驚きながら、提督と呼ばれた10代後半の男性が答える。
「何、衛星が!?深海棲艦が衛星を攻撃した事は今まで無かったはずだが・・・」
黒髪で戦艦娘の春名に似たショートヘア、そしてイケメン特有の顔立ちと、高校に居たら間違いなくモテるだろう。180㎝近くはある身長もその要素に当てはまりそうだ。
男性の名は
「とにかく、まずは周辺の状況を把握しなければならないか・・・!」
勇はそう言うと、アナウンスを流し始めた。
「空母達は直ちに担当の区域を決め、索敵機を飛ばして周辺の状況を把握しろ!数が足りないなら、艦攻を索敵に回しても構わない!だが、不測の事態に備えて艦爆は爆装して待機、艦戦も武装したまま待機しろ!何か見つけたら大淀に通信を送れ。何が起きたかは全く不明だが、とてつもない事が起きたと見て間違いないだろうから、十二分に注意してくれ。それ以外の者は緊急出撃体制のまま自室で待機せよ!鳳翔さん、区域の割り振りは任せる」
「了解しました、提督」
アナウンスを終えると、矢継ぎ早に鳳翔に指示する。
5分後、他の部隊に待機命令を出した勇の許に鳳翔がやって来た。
「提督、割り振りが決まりました。こちらの書類に記しておきましたので、ご覧ください」
「ああ、すまない。ありがとう」
鳳翔は勇に書類を渡し、「お茶を淹れてきます」と言って一旦、司令室から出た。それを見送ると、勇は命令を出す。
「索敵航空隊、全機発進!幸運を祈る!」
勇の命令と共に、索敵機達が発艦した。
「まだ敵は来ていないか・・・それにしても、オーブ鎮守府初の作戦が始まると思いきや、まさかこうなるとはな・・・・・・大淀、大本営には通信はつながったか?」
「いえ、駄目です。依然として通信が繋がりません」
「こちらも付近の基地に通信を行っているのですが、全く繋がりません!」
「こちらは海上自衛隊の第4護衛艦群と通信していましたが、日付が変わった途端に繋がらなくなりました」
「くっ・・・」
黒髪ロングの女性--大淀が通信が繋がらないと報告する。オペレーター達からも同じような報告が上がる。
(頼む・・・何か見つけてくれ・・・・・・!)
勇はそう願う他無かった。
勇君の見た目は千早群像っぽい感じと思っていただけると幸いです。
てかオーブってソロモン諸島にあったんだな。転移してなかったら間違いなくエリア88のように地獄の最前線になってたぞ・・・。