艦こレーン ~オーブ鎮守府の異世界戦記~   作:しきん

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どうも、しきんです。
読者の皆様、暑中お見舞い申し上げます。
遂に勇達の転移後初のドンパチ回がやってまいりました。
果たしてどうなりますことやら。

・・・今回はコマンドーネタをぶち込んでみました。
それでは、どうぞ!


第7話 初陣!アズールレーンVS一航戦&セイレーン

午前11時26分 アズールレーン・ハワイ基地

 

天城達が大急ぎで持ち場に戻り、着任式がもうすぐ始まるという時にそれらは来た。

 

『レーダー室よりグレイ大佐!西方よりセイレーン接近!』

「なっ!?」

「セイレーン、だと・・・!?」

 

この放送と共に基地中に警報が響く。勇とアレックスはこの報告に戦慄した。勇の方はまだ見ぬ敵に対する警戒から、アレックスの方は着任早々セイレーン戦を体験するとは思わなかった事からによるものである。

 

「グレイ大佐、こちらは我が艦隊の指揮を執ります」

「はっ?あ、ああ!着任早々こんな事になるとは思わなんだ。すまないが、援護を頼む!」

 

アレックスの言葉を聞き、勇は大和と共にすさのおに向かって猛ダッシュした。

道中、勇は無線機を取り出して赤城達に通信を入れた。

 

「聞こえるか!?西からセイレーンがやって来る!至急、迎撃にあたってくれ!」

 

そう言うと、勇は無線をしまった。

 

「大和、すさのおに着いたらすぐに迎撃してくれ!」

「分かりました!」

 

そうやり取りすると、2人は急いですさのおに戻って行った。

 

 

1分後

 

遂に、基地防衛戦が始まった。

ここで、双方の戦力を比較してみよう。

 

・アズールレーン

駆逐KAN-SEN(+駆逐艦娘):34隻(+3人)

軽巡KAN-SEN(+軽巡艦娘):13隻(+0人)

重巡KAN-SEN(+重巡艦娘):10隻(+2人)

戦艦KAN-SEN(+戦艦娘):プリンス・オブ・ウェールズ(+大和)

空母KAN-SEN(+空母艦娘):2隻(+一航戦)

戦闘機:烈風改二、震電二一型(震電改前期生産型)、翔電改、F4F、シーファイア

爆撃機:彗星改、木星改、スクア

攻撃機:流星改、TBF、ソードフィッシュ

モビルスーツ:GAT-01 ストライクダガー、他2機

 

・セイレーン

駆逐艦:5隻

軽巡洋艦:3隻

重巡洋艦:2隻

空母:2隻

 

アニメ版を観た事のある読者の方々にはお分かりであろう。セイレーンの戦力がアニメ版そのまんま(多分)に対し、アズールレーン側の戦力がかなり強化されている。

・・・何、他2機とは何だ?それは後々分かる事である。

 

それはともかく、戦局はアズールレーンが有利に立っていた。

 

 

同基地 司令室

 

「すごいな、オーブ鎮守府がハワイに輸出した艦載機は・・・やはり戦闘機は機動性が命か」

 

司令室で指揮を執っていたアレックスは、烈風改二と、震電二一型がそれぞれ繰り広げているドッグファイトに感心していた。

するとその時、レーダー室からとんでもない報告が舞い込んできた。

 

『た、大変です!突如、レーダーがジャミングを受けました!』

「何!?」

 

 

同時刻 すさのお CIC

 

ここで、勇は艦隊の指揮を執っていた。

 

「戦況はこちらが有利か」

 

勇はそう言いつつも、険しい表情を変えなかった。というのも、セイレーンが何か隠し球を持っていると踏んだからなのだ。そして、モニターに映し出されているセイレーンを見ながら考え始めた。

 

 

(さて・・・セイレーンと戦うのは今回が初めてだが、問題は深海棲艦とセイレーンはどう違うのか、というところか。・・・ん?いや、待てよ・・・)

 

勇はある事を思い出す。それは、プリンス・オブ・ウェールズがセイレーンについて説明していた事である。

 

(セイレーンには未だ詳細が不明な点が多くある。実弾兵器で量産型セイレーンにわずかながらダメージを与えられるという噂もあるが、それが本当なのかも不明なのであまり信じない方がいいだろう)

 

そう、それはセイレーンに実弾兵器が効くかもしれないという噂であった。

 

(そうだ!深海棲艦には艦娘以外からの攻撃では効かなかった実弾兵器が効くかもしれない。やってみる価値はありそうだ)

 

勇はとりあえず機会があれば実戦でこの噂を実証してみようと考えていた、まさにその時だった。オーブ鎮守府から報告が舞い込んできたのは・・・。

 

『提督!緊急事態だ!』

「どうした、長門?」

『こっちにも敵が来ている!敵機は・・・』

「・・・何だって!?」

 

 

更に1分後

 

セイレーン艦隊はもう重巡と空母の計2隻しか残っていなかった。

しかし―――突如として戦況は変えられる事となる。

 

『セイレーンと戦う為、人類は私達を造った』

「ッ!?」

「なんだ、この声?」

 

何の前触れもなく桜が散り、辺り一帯に謎の声が木霊する。

 

『だけど、やがて理念の違いにより四大陣営は二つの勢力に分かれる』

『一つはお前達。あくまで人類の力だけでセイレーンと戦うユニオンとロイヤル』

『そしてもう一つは・・・』

 

その直後、桜吹雪の中から2隻の()が姿を現す。

 

「その紋章は・・・」

『セイレーンを倒す為ならセイレーンの技術をも利用する。鉄血と私達、重桜』

 

そして、その艦・・・否、空母の甲板の上で片方の空母の艦載機は赤の、もう片方の空母の艦載機は青の炎を纏い、次々と発艦していく。

 

「ね、ねえ・・・これって・・・」

「嘘、だろ・・・!?」

 

その2隻のKAN-SENはこう言った。

 

「一航戦、赤城」

「一航戦、加賀」

 

「「推して参る!!」」

 

そう、その2隻のKAN-SENは重桜の一航戦なのだ。

しかし、彼女達以外の全員は知る由も無かった。見る者を魅了させるその表情の裏で、彼女達は内心焦っていた事を・・・。

 

 

同時刻 すさのお CIC

 

重桜の一航戦のこの宣言は、すさのおとハワイ基地にも伝わっていた。

 

(そんなバカな・・・真珠湾攻撃は12月にあったはず・・・!)

 

勇はモニターで重桜の一航戦を見ながら動揺する。が、勇はすぐに落ち着きを取り戻すと、口を開いた。

 

「一航戦は艦戦隊を重桜の一航戦から発艦した艦載機への迎撃に充てろ!大和は三式弾を装填して対空迎撃!駆逐艦の3人と軽巡の2人は対空迎撃に入れ!だが、全員対水上警戒は怠るな!異世界で多少の違いがあるとはいえ、敵の巡洋艦や駆逐艦がいる可能性がある!」

『『『『『『了解!』』』』』』

 

勇の命令を受け、艦娘達は即座に行動に入る。日頃の訓練と勇のずば抜けた指揮能力の賜物である。

 

 

そして、遂にアズールレーンと重桜の初の海戦が始まった。

 

「各機、残らず迎撃して!例え、相手が零戦や九九艦爆、九七艦攻でも構わず撃ち落として!」

 

艦娘の一航戦と空母KAN-SEN達は残りの艦戦を重桜の一航戦に差し向け、迎撃態勢を取る。

 

「主砲副砲、三式弾装填!」

 

大和も三式弾や対空砲を用いて対空迎撃を行う。ただし、プリンス・オブ・ウェールズが艤装の換装に手間取っている為、今のところ対空迎撃を行っている戦艦は大和ただ1人という状況である。

 

「こりゃまるで上級演習だな!」

「摩耶、これ実戦ですよ?」

 

相変わらずテンションが高い摩耶の言葉を鳥海が優しく咎める。そんなやり取りをしながらも、2人は対空砲火で次々と敵機を墜としていく。

 

「お友達を・・・いじめないで!」

 

更に一航戦に続いて、ユニコーンが巨大化したゆーちゃんに乗って迎撃する。

 

 

一方、ジャベリンとラフィーも迎撃に参加していた。

2人は初陣とは思えないような連携で敵艦載機を次々と撃墜していく。

 

そんな時だった。

 

「「!?」」

 

突然、どこからともなく砲弾が2人の目の前に着弾し、その直後に水しぶきがあがった。

2人はこれは一体何事かと砲弾が飛んで来た方向を見る。すると、そこにはある駆逐艦の姿があった。

 

「行きます!」

「あ、あなたは・・・!」

 

そう、今2人と対峙しているのは、戦闘が始まる前のあの時に会ったあの少女、否、KAN-SEN・・・

 

「重桜、吹雪型駆逐艦特型『綾波』!」

 

重桜の綾波であった。

 

だがしかし、重桜勢はこの時まだ知る由も無かった。

迎撃に出たのは、艦娘とKAN-SENだけではなかったという事を・・・。

 

 

同時刻 アズールレーン・ハワイ基地 MS用格納庫周辺

 

ここに向かっていた一部の零戦と九九艦爆の編隊に青を基調とした色の金属製の巨人のゴーグルに覆われた奇妙な二つ目(ツインアイカメラ)が向けられていた。

 

「何だ、あの巨人は・・・まあいい、やれ!」

 

加賀がそう言うと、1機の九九艦爆が先行して巨人を爆撃しようと急降下を始める。だが、その九九艦爆は金属製の巨人―――GAT-01『ストライクダガー』の頭部バルカン砲『イーゲルシュテルン』によって、爆弾も落とせぬまま空中で粉砕された。

 

これを見た加賀は思わず目を見開いた。

 

「な―――なんだあれは!?頭に機関砲があるのか!?」

 

だが、加賀は飽和攻撃で殺ればいいかと複数のストライクダガーに先程の編隊を差し向けた。

 

一方的な展開であった。

20㎜弾を弾き、ギリギリまで降下して爆撃しようとしてもストライクダガーの頭部に内蔵されているイーゲルシュテルンが火を噴き、零戦や九九艦爆を無残な鉄屑に変えていく。

ある零戦は、辛くも爆弾をストライクダガーに当てる事に成功したものの、その爆弾はシールドでやすやすと弾かれ、そのまま反撃を受けて撃墜されたり、またある九九艦爆は75㎜弾が掠めただけで片翼が折れ、錐揉みしながら墜落した。

あまり近づかなければいいだろうと判断した零戦が距離を取ろうと高度を上げようとするが、ストライクダガーの右手に持つビームライフルから放たれた粒子の弾によって塵に還った。

 

ビギューン!ビギューン!ビギューン!

 

そんな中、明らかに姿も動きも異なるモビルスーツが空を飛び回っていた。

胴体こそストライクダガーに似ているが、頭部にはV字アンテナとゴーグルの無いツインアイカメラが、背部には大型のフライトユニットが備え付けられていた。

それは、GAT-01D1『デュエルダガー』をベースに日本とアメリカが共同開発した日本の主力MS・・・MTF-02『月光』である。

その月光は、低空を飛んでいたかと思えばいきなり上昇し、必死に逃げる零戦2機をビームライフルでそれぞれ一発ずつ当てて撃墜、素早く回れ右してさっきの零戦より近くを飛んでいた九九艦爆3機を2挺のイーゲルシュテルンで掃射して撃墜、そして至近距離にある零戦を背部に装備されているビームサーベルを抜いてそのままその零戦を袈裟斬りにして撃墜。この一連の動作で一気に5機もの敵機を海面に叩き落した。

 

『すごい・・・!新沢教官、あんなのが出来るなんて・・・!』

『ファング4、モタモタするな!他の機もだ!動き止めたら殺られるぞ!』

『『『『『り、了解!』』』』』

 

ストライクダガーに乗っているパイロットの1人がその隊長機である月光のパイロット・・・天城のテクニックに見とれているのを同じく月光に乗っているファング2こと真が注意する。

天城はというと、真とストライクダガーのパイロット達とのやり取りを聞きながら航空甲板がいくつか付いた幻獣を召喚した加賀と対峙していた。

 

「加賀・・・随分成長したわね。こんなもの召喚するなんて・・・そうだ」

 

何かを思いついた天城は、月光を動かす。そして幻獣から放たれる攻撃を躱してある程度近づくと、イーゲルシュテルンを2~3発撃った。

すると、一見大したものではなかったが、わずかながらダメージを与える事が出来た。

 

(なるほど、深海棲艦には艦娘以外からの実弾攻撃が効かなかったけど、KAN-SENや今の幻獣、セイレーンには多少軽減されてもダメージを与える事が出来るかもしれないわね。今度、提督にMS用の対艦バズーカの開発を提案しようかしら・・・)

 

天城は天城で、今後のセイレーン対策を考えていた。

 

 

重桜の一航戦は目の前の光景に戦慄していた。

それもその筈、自分達も予想を上回る数と質、そして未知の人型機動兵器という相手の想定外の戦力を前にして冷静でいられるような者などそうそういないのだ。

 

(不味いわね・・・もうそろそろ退いた方がいいかしら?エネルギーは十分集まった筈だから、これ以上の戦闘は無意味・・・とにかく、このまま戦闘を継続しては、本当にただじゃ済まないわ!)

 

重桜の赤城がそう思っていた時だった。

どこからか1羽の鳥が飛んできて―――そのまま加賀の幻獣を貫いた。

その直後、鳥は青い航空機へと姿を変えた。

 

「今度はなに!?」

 

重桜の赤城は、鳥が飛んで来た方向を見る。そして、その方向にいる者の正体に気付くと、絶望のあまり倒れそうになったがなんとか耐えた。

そう、そこにはある空母がいた。

 

「ああ・・・なんて最悪なタイミングで来るのよ・・・・・・」

 

白と黒のツートンの軍服、長く美しい銀髪、その姿はまさに今まで多くの戦いを生き抜いてきた勇敢な戦士のようである。

 

もちろん、重桜の一航戦以外の者もその姿を見ていた。

 

 

艦娘の一航戦

 

「あの娘は・・・」

「・・・彼女もいるんですね」

 

 

大和

 

「あの娘は・・・もしかして」

 

 

摩耶&鳥海

 

「お、おい。あれは・・・」

「ええ・・・あの第二次世界大戦最大の武勲艦・・・」

 

 

吹雪&睦月&夕立

 

「あれは・・・」

「あの人は!?」

「まさか、来たっぽい!?」

 

 

アズールレーン・第01MS中隊

 

『あれは・・・!』

『あれはもしかして・・・』

『なんだ、今のは!?』

「あの娘が・・・ユニオンの英雄・・・・・・」

 

 

すさのお CIC

 

「あの空母・・・もしや」

 

 

アズールレーン・ハワイ基地 司令室

 

「東北東より味方艦が接近!これは・・・!」

「ああ、間違いない・・・ユニオン最強のKAN-SEN・・・

 

エンタープライズだ!」

 

 

一周回って

 

「エンタープライズ、エンゲージ!」

 

その言葉と共に、彼女―――エンタープライズは艦船形態から艤装形態に移行し、自身が召喚した実寸大(1/1スケール)の戦闘機に飛び乗って重桜の加賀へと飛んで行き、そのまま交戦する。

 

「え―――ええーい!こうなったら貴様だけでもぶちのめしてやる!!」

 

重桜の加賀はやけくそで幻獣から艦載機を放ち、容赦なくエンタープライズを攻撃するが、エンタープライズは大型の弓を引いて重桜の加賀が放った艦載機を邪魔だと言わんばかりに撃墜していく。

 

その光景、まさにカカシ達をドンパチぶちのめしていく元コマンドー、ジョン・メイトリックスの如し!!

 

・・・流石に筋肉は普通の女性と同じくらいの量なのだろうが。

 

運良く撃墜されずに済んだ艦載機達も、エンタープライズの体術で絡め取られて先程エンタープライズに撃墜された艦載機達の後を追った。

 

KAN-SEN達はともかく、艦娘達は驚きっぱなしで開いた口が塞がらない。

本来、艦船というものは遠距離戦が基本であり、接近戦などかつての大航海時代の海賊でもないのでほとんどやる事はない。

それは艦娘とて大体同じであり、艦娘は基本訓練を受けている為、近接戦闘も可能であり、一部の艦娘も実践こそしているが、それでも遠距離戦は基本中の基本である。

ましてや、戦闘の殆どが艦載機に委ねられるであろう空母が目の前で殴り合いに持ち込むなど全くないが故に、ここまで驚くのも無理はない。

 

 

すさのお CIC

 

そして、それは勇も同じであった。

 

「なんだあれ・・・空母がこんな戦い方をするなんて、一体何の冗談だ!?」

「嘘だろ・・・KAN-SENはこんな戦い方もするのか!?」

 

勇と戸高はエンタープライズと重桜の加賀の戦闘が映し出されているモニターに見入っていた。

 

(おいおい・・・KAN-SENって確か艦娘に似た存在で、ヒトの形をした艦とかプリンス・オブ・ウェールズが言っていたよな。なんか概念がズレてないか!?)

 

モニターに映る信じられない光景に勇はそう思う他無かった。

 

 

そして、当のエンタープライズの方はというと、

 

「いけっ!」

「ッ!?」

 

幻獣に弓を引き、爆弾を投下して幻獣の頭部辺りを吹き飛ばしていた。

そして幻獣の上に飛び移ると、重桜の加賀めがけて一直線に走り出した。

 

「ぶっ殺してやる!誰が貴様なんか!貴様なんか怖かねええええッ!!

 

野 郎 ぶ っ 殺 し て ヤ ア ア ル!!!

 

加賀はそう叫ぶと、蒼いオーラを纏い、目をも光らせる。だが、エンタープライズはその気迫に臆することなく走る。

 

「ま、待ちなさい!加賀!」

 

重桜の赤城は加賀を抑えようとするが、時既に遅し。重桜の加賀は目の前にいるエンタープライズをぶちのめす事で頭がいっぱいで、聞く耳など持っていない。

 

「ゔあッ!!」

 

重桜の加賀は攻撃するが、エンタープライズは弓を振り回して弾いていき、遂にエンタープライズと重桜の加賀は互いの息が顔に当たるか否かという距離まで近づいた。そして・・・

 

「貴様・・・ッ!!」

「取ったぞ・・・!」

 

エンタープライズがゼロ距離で放った矢は、重桜の加賀の胸に突き刺さった。

 

「ぐわああああああああああああッ!!」

 

胸に矢が刺さった事によって加賀はもだえ苦しみ、幻獣も大きなうめき声を上げながら消滅した。

その直後、エンタープライズは華麗に着水した。

 

「すごいわね・・・流石、ビッグE・・・」

「あちらの私は・・・まだ倒れてはいないみたいだけど・・・・・・」

 

一部始終を見ていた艦娘の一航戦は複雑な気分であった。

 

「ぐっ・・・私の体に傷を!この体は姉様の!!」

 

重桜の加賀は意味深な発言を言い放ち、反撃に転じようとする。だが、ここで赤城が加賀を制した。

 

「そこまでよ、加賀」

「姉様、私はまだ戦えます!」

「分かっているわ。でも、そろそろ潮時よ」

 

ここでようやくプリンス・オブ・ウェールズとイラストリアスが出てきたが、この場にいた量産型セイレーンは既に撃破されていたので、今回は戦果無しで終わった。

 

「お姉ちゃん!」

「遅いよ全く・・・」

「すまない、艤装の換装作業が予想以上に手間取ってしまってな・・・」

 

そして、重桜の一航戦も・・・

 

「目標は・・・まあ、何とか上々の戦果は出せたわね・・・ここでお暇しましょう」

「は、はい・・・」

「待て、逃がすと思うか?」

「あ、あ~ら怖い怖い。そんな目で睨まれたら私どうにかなってしまいそう・・・いいえ・・・もうどうにかなっているのかしら。ねぇ、加賀もそうでしょう?」

「そうですね、姉様。多分あの空を飛び回っていた巨人兵器に乗っているのではないでしょうか?引き際もあの人に似ています」

 

加賀の考えを聞いた赤城は、1枚の写真を出した。その写真には、赤城と加賀、そしてもう1隻のKAN-SENが写されていた。

 

「フフフ・・・もうすぐ・・・もうすぐ会えますわ。だから、待っていてください・・・」

 

赤城は顔を赤らめて笑う。

 

「ん!?」

 

その時、別の方向から鳥のような紙・・・あの時、綾波を木の上に移動させたものに似たものであった。

そして、その方向にいたのは五航戦の片割れ、瑞鶴である。

 

「先輩方、お怪我は!?」

「私は大丈夫!加賀がケガをしているわ!」

 

赤城はそう言うと、加賀と瑞鶴と共に現地を去って行った。

 

『これは宣戦布告よ・・・アズールレーン』

『これより重桜は鉄血と共にお前達の欺瞞を打ち砕く』

『未来とは、強者に委ねられるもの・・・天命はこの力で大洋を制する我々にある』

『我らは赤き血の同盟、レッドアクシズなり』

 

 

すさのお CIC

 

「とりあえず方は付いた、か・・・」

 

勇はそう呟くと、顎を手に乗せて考える。

 

(まさか史実より4ヶ月早く宣戦布告するとは・・・確かに、異世界ならば多少の違いはあってもおかしくはないと思ってはいたが・・・まあ、VRで真珠湾攻撃の米軍側の視点でのシミュレーター訓練で対策した甲斐はあったから、結果オーライといったところか。というか、一体どうしたらああも開き直って未来は強者に委ねられるとか天命はこの力で大洋を制するとか言えるんだ・・・?)

「・・・それは後で考えるとして」

 

勇はニヤリと不敵な笑みを浮かべ、こう呟いた。

 

長門達(アイツら)を相手にした奴らの方が、あちらさんの一航戦よりも痛い目に遭っているんだよな、かわいそうに」

 

 

「あの子達・・・とうとうやってくれましたね・・・・・・」

 

勇が不敵な笑みを浮かべるのとほぼ同じタイミングで、天城がこめかみに青筋を立てていたのは言うまでもない。




初めて有名なネタを投入出来たお・・・。
最初はなんかネタを盛るかどうか悩んだけど、ニコ動でコマンドーと最近のアニメのMADを観て決心がついたのでやった。後悔は無い。(多分)
なお、MTFとは主力戦術戦闘機(Main Tactical Fighter)の略である。ガンダムSEEDのモビルスーツの形式番号でありそうなのはないものかと頭をひねりまくって思いついたんDA☆

次回予告

ハワイ基地で攻防が繰り広げられていた頃、オーブ鎮守府にも敵が訪れていた。果たして、敵はオーブで何を見るのか。

次回『オーブ鎮守府防衛戦』
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