あと少しだった。
エトナさんがここまで道を開いてくれて、あんとかここまでたどり着けた。
だけど
「アーシアっ!!」
すぐ目の前にアーシアがいるのに、その先に進むことができなかった。
無数の蜘蛛の糸によって動きが止められ、その先にいるアーシアもまた蜘蛛の糸に繋がられていた。
「あはっははっやっぱり、僕達は神によって祝福されているんだあぁ」
そう言いながら狂ったような声を出しているディオドラの背後に立っていたのは不気味な奴だった。
そこには身体全体に無数の目玉を持ち、奥に二本の足があり、手前の左手の目だけ潰れている。頭部に目玉が集合しており蜘蛛のような姿に似ている。
そんな奴が俺達の邪魔をしていた。
「さぁ神よ!
僕とアーシアを結んでくれぇ!!」
そう言いながら、神と呼ばれた奴はそのまま赤い糸をディオドラとアーシアに伸ばしていた。
「くそっ」
なんだか分からないが、それでもこのままでは何か危険だと思い、手を伸ばす。
だが、蜘蛛の糸によって前に進む事ができない。
「くそっ」
進む事ができない、もう絶体絶命の状況だった
「あの人ハアァあぁ!!」
「はっ」
どこからか聞こえてきた声と共に神と呼ばれた奴に勢いよく何かが当たった。
その衝撃でそのまま後ろへと倒れた。
「ぐぇ」
出てきたのは巨大な奴は、一昔前のロケットだった。
ロケットはそのままディオドラの真横に降り立ち、その衝撃で吹き飛ばされる。
そのロケットの窓から出てきたのは
「ふっ藤木っ!?」
現れたのは、なんと藤木だった。
「たく、マオさんめぇ。
こんな所に詰め込みやがって、今度会ったら覚えていろよ。
んっ、一誠に先輩達」
何が起きているのか分からないように見つめている藤木だが、その背後にはディオドラが既に攻撃しようとしていた。
「後ろだっ」
「もう遅いっ!!」
その言葉と共に放たれた魔力の一撃は真っすぐ、藤木に向かって飛んでいた。
だが
「ドラァ」
藤木はそのまま魔力をそのまま殴り返した。
「なっあれはなんだっ!?」
その藤木の腕に装着されているのは青い籠手だった。
俺の持つ赤龍帝の籠手とも違う、これまで見た事のない奴だった。
「なっなんだっそれはっ!?
お前がっなんで神器をっ?!」
「神器?
なんだ、それ?」
そう言いながら、藤木はこれまでと変わらない態度でそのままアーシアと神を見つめた。
「山の神、まさか悪夢の続きしたいようだな」
その言葉と共に藤木は拳を握りしめると、その拳には緑色の魔力が込められ、そのままアーシアを縛り付けていた糸を殴った。
「ピラーブレイク」
その一言と共に、アーシアを縛っていた糸は斬られ、同時に緑色の泥が周りに散らばった
「なっ何が」
一瞬の出来事で困惑している間に
「一誠、パス」
「えっうわっと!?」
藤木はそのままアーシアを俺に向けて投げてきた。
「きゃぁ!?」
「うわっと」
俺はすぐに抱きかかえ、前を見る。
「ボクノアーシアヲカエセ!!」
おいでおおおいでおおおいでおでいでおいいで
「っ!?」
アーシアがこちらに来たのと同時にディオドラと山の神がこちらに迫っていた。
だが
「「これ以上、好き勝手させるか」」
俺と藤木の言葉が重なると同時に俺は
「ドラァ!!」
その言葉と共に巨大な物音と共に山の神が地面へと倒れ込む。
「ドケエェェ」
「無駄だ!!」
俺はそのまま突っ込んでくるディオドラを殴り返した。
ディオドラはそのまま地面へと叩き込む。
同時に藤木の方を見ると、そこには山の神が放っただろう糸が燃え広がっていた。
ただし、その炎は青く燃えていた。
「なんだ、あれは」
「これで、とどめだ」
その一言と共に地震に匹敵する揺れが響いた。
「あいつは本当に」
そのあまりの事に思わず呟いたが、同時にとんでもない速さで走ってきた藤木が来た。
「なっ藤木!?」
「何をしているんだ?
さっさと逃げるぞ」
「逃げるって、どこに」
「いや、ラスボス?を倒したら、建物が崩れるのは当たり前だろ」
「えっ、そんな当たり前って」
そう言っていると、本当に建物が崩れだした!?
「こんな展開ありかよ!?」
途中までのシリアスな流れが吹き飛ぶように俺達はそのまま神殿から逃げ出した。
戦いが終わった後、藤木とエトナさんの姿は消えてしまった。
魔界関連の事については、もう細かい事を気にしてはいけないと、思わず悟ってしまった。
D×Dヒロインで出番は
-
リアス・グレモリー
-
ゼノヴィア
-
小猫
-
黒歌
-
ロスヴァイセ