「ふぅ」
あの痴女から逃げた次の日。
その日も朝からカレーの仕込みを終え、営業時間になり、ドアを開ける。
そろそろカレーを求めてか、ラハールさん一行か、ウサリアさん、それとも時々来る常連なのか。
誰が来るのか少しどきどきしながら、ドアを開けた。
「えー迷える子羊にお恵みを」
「どうか、天の父に代わって、哀れな私達にお慈悲おぉ!!」
店の丁度真横にどういう訳か、昨日見かけた痴女二人組がいた。
「店の営業妨害、辞めてくれませんか!!」
俺は思わず、叫んでしまう。
それに気づいた二人はすぐにこちらを向いた。
すぐにやばいと思った俺は勢いよくドアを閉めようとしたが
「待って、お願い話を聞いて!」
「そうだ、この恰好には訳がある!
そして、できれば、お恵みを!!」
「放せぇっ!!」
すぐに店のドアを閉めようとしたが、奴らも必死なのか、女とは思えない力で引っ張る。
ドアが壊れる心配もあって、加減しなければならないが、それでも想像以上に力がある。
「どうしたんだ、藤木。
店のドアの前で」
「キリアさんっ!
変態が、痴女がっ!!」
「だから、誤解だ!
話を聞いてくれ!!」
「そうよ、話し合えば分かり合えるはずよ!!」
「・・・ふむ、話がまったく見えない」
俺と痴女二人組の会話を聞いたキリアさんは少し悩んだ様子だったが
「とりあえず、中で話だけでも聞けば良いだろう」
「まぁ、キリアさんが言うならば」
俺は本当に仕方なしにドアを開けると、息をあげながら
「おい、本当にあの話が本当に思ってきたぞ」
「えぇ、あの力は普通の人間じゃ、あり得ないわ」
そう言いながら、何やら話しているようだが、無視して、そのまま店の中に入れる。
「それで、ご注文は」
「いや、実はその」
「お金がなくて」
「お帰りはあちらです」
金のない客には用はない。
そう言わんばかりに俺はすぐに追い出そうとするが
「まぁ落ち着け。
こいつらも何か困った事があったんだろう。
そうだな、ふむ」
そう言いながら、キリアさんは少し眼を瞑り
「丁度、新メニューを開発していた所だ。
その試食してもらって、感想を貰うのはどうだ」
「そうですか」
そう言い、すこしげんなりしながら、俺は答えるしかない。
「なっなんという人なの!!ううぅ」
「先程まで慈悲はないと思っていたが、この地で、ここまでとはっ」
そう言っていると、涙目になっている二人を見ていると、先程までの態度に少し罪悪感を持ってしまう。
「なんか悪いな」
「いっいえ、むしろこちらこそ、ごめんなさい。
まぁそれは、その、変な恰好で」
「まぁ一般人からしても、この恰好は変だというのは自覚しているからな。
教会から支給されるのはこれしかなくて」
そう言った二人の言葉に思わず頭を抱えてしまう。
どうやら、俺は想像以上に頭の可笑しい所らしい。
「それにしても、まさかキリディアの弟子さんとこんな所に出会えるとはね」
「んっ?
キリディアって、誰だ?」
始めて聞く人の名前に俺は思わず傾げる。
「ふむ、リアス・グレモリーから聞いたが、君はキリディアの弟子で超魔流の使い手だと聞いたが」
「いや、俺武術なんてできないぞ」
その言葉に互いに伝わらず、思わず首を傾げる。
「ふむ、なにやら可笑しいが、いや、ただの一般人なら仕方「おい、藤木。悪いがサラダ作ってくれないか」あっ分かりました。
すまんが、また後で」
「あぁ」
俺はそう言いながらキリアさんの元に行き、そのまま包丁を取り出し
「えっ」
「ほっ」
そのまま手に取ったレタスを切り刻み、サラダを作る。
「とりあえずは、これはサービスだ」
「あっあの、その藤木君一つ質問しても良い?」
「なんだ?」
「さっきの包丁、どこで手に入れたの?」
何やら、微妙な顔をしているイリナに
「なんか白髪の不審者が襲ってきたから、ぶっ飛ばしたらたまたま手に入れたおもちゃを知り合いに頼んで包丁にしてもらった」
「・・・」
「いや、あり得ないだろ」
その顔は驚きを隠せないようだったが、何があったんだ?
「いや、それエクスカリバーと言って、かなり「イリナ」なに」
「これ以上、彼に関して、安易か考えるのは辞めよう」
何やら疲れた顔をしているゼノヴィアがいた。
なんだ、失礼な奴らだな。
「すまない、それは私達の教会での盗品で。
それを取り戻す為に、この国に来たのだ」
「なんだと、まぁあれはやばい顔していたからな」
先程までの痴女のイメージだったが、その真剣な顔に思わず頷いてしまう。
確かに、あの時に出会った白髪の顔はかなりやばかったので、確かに盗品の可能性がある。
「だったら、どうしよう。
かなり形が変わっているけど」
「まっまぁ、返してくれれば、それで大丈夫だ。
それにしても、聖剣を包丁とは」
そう言いながら、何やら失礼な事を言っているな。
「とりあえずは一本回収だな」
「あぁ、あとはフリードの奴から他の聖剣を「できたぞ」その前に腹を満たそう」
そう言うと先程までの真剣な表情から一変、配られたカレーへと目を向ける。
「特性活火山カレーだ」
そこにあったのはまさに火山だった。
溢れ出る溶岩から取り出したと思われるようなルーが白飯の上に乗っており、時々焦げたように黒い煙が出ている。
そのカレーを見た瞬間、イリナとゼノヴィアはこちらを見つめた。
「これは本当に大丈夫なの」
「大丈夫だと思う」
イリナからの疑問の声に俺はどう答えるべきか分からない。
だがらこそ、俺は答えを濁した。
「ゼノヴィア、ここは、ってゼノヴィアっ!!」
「ふむ、見た目よりも味はいがいといける。
なかなかに美味だな」
そう言いながら、勢い良く活火山カレーを食べていた。
それは本当に旨いのか、既に皿からカレーが無くなりそうになっていた。
「イリナ、いらないなら、私が頂こう。
遠慮しなくても大丈夫だぞ」
「いや、頂くは!!
頂きますっ!」
そう言い、勇気を出して、食べたイリナは
「あれ、本当!
最初は辛くて熱いけど、癖になって」
そう言い、瞬く間に全てのカレーを食べつくした。
「ふぅ、これは本当に助かったわ」
「あぁ主に感謝だな」
そう言いながら、笑みを浮かべる。
「ふむ、好評のようだな。
ならば新メニューとして入れるか」
そう言い、キリアさんはそのまま店の奥へと入っていく。
「それにしても、店長さん良い人ね」
「あぁ、俺も良く世話になっている。
何かとカレーの作り方や護身術も教えてくれたからな」
「ふむ、本当に感謝だ、キリアには、あれ?」
すると何か疑問に思ったように首を傾げる。
「キリディアにキリア、あれ?」
「どうしたのゼノヴィア?」
「・・・いや、なんでもない。
とりあえずは感謝する、藤木。
この恩はまた何時か」
「あぁ、できれば、その恰好をもう少しなんとかしてくからにしてくれ
「・・・善慮する」
それだけ言い、その場を去っていた。
それにしても
「次に怪しい奴を見かけたら、ちゃんと警察に届けておこう」
そう言いながら、俺もまたバイトに戻る事にした。
D×Dヒロインで出番は
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リアス・グレモリー
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ゼノヴィア
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小猫
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黒歌
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ロスヴァイセ