英雄伝説 異能の軌跡Ⅱ   作:ボルトメン

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連載スタートしました。またしばらくお付き合いください。


序章
再臨


七耀暦1206年 8月1日

 

南オスティア街道外れの空き地には多くの帝都市民や報道陣が押し寄せていた。

 

彼らはこれから行われる世紀の瞬間を今か今かと待っていた。

 

「来たぞ!!」

 

誰かが発した大声に全員が振り向いた。

 

重厚な導力車から衛士四人に引っ立てられ、青い髪の男が降りてきた。男は目隠しをされ、猿轡を噛まされ、足以外を拘束されていた。

 

「あいつだ!!」

 

「あいつが皇帝陛下を襲撃した犯人か!!」

 

「どっかの士官学院生らしいぞ!」

 

「しかも共和国からのスパイだったとか!」

 

「帝都に破壊工作員を100人近く忍び込ませていたんだってよ!」

 

「この恥知らず!裏切り者!」

 

「おい衛兵!そいつの顔を見せろ!」

 

市民たちはさながら暴動のように詰め寄った。

 

『ご覧下さい!我らがユーゲントⅢ世陛下の暗殺を企んだ死刑囚が処刑台に引っ張られて行きます。しかし、この期に及んでまだ逃げ出そうとしているとは、あの死刑囚には恥というものがないのでありましょうか?』

 

報道記者はマイクに向かって煽動的なコメントを口にした。

 

「……んぐぐぐ……ぐぐ………」

 

「大人しくしろっ!」

 

死刑囚の男は拘束から逃れようと体を揺らすが、その度に衛士に頭部や腹部を警棒で殴りつけられ、設置された処刑台に引っ張られて行く。

 

いよいよ、その時が近づいた。

 

(ち、違う!俺じゃない!俺は何も知らないんだ!これは陰謀だ!誰か、誰か助けてくれ!!)

 

死刑囚の男は涙を流しながら暴れるが、屈強な衛士に取り押さえられ、首に綱を巻かれた。

 

「これより、大逆犯キリコ・キュービィーの処刑を執り行う!処刑の方法は、絞首刑とする!大罪人よ、お前には死後の安らぎという女神の配剤もないことを知るがよい」

 

帝国軍法務局長のベガルタ准将は死刑囚の男の眼前で冷酷に言いはなった。

 

『殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!』

 

市民たちは拳を高く突き上げ、連呼した。

 

「……始めろ」

 

(待ってくれ!止めろ!止めてくれぇ!!)

 

死刑囚の男はなおも拘束を逃れようと体を揺らすが、すでに身動きがとれなかった。

 

「……こんな恥も外聞もない……みっともない奴に……陛下は……!」

 

帝国軍法務局員は怒りをこらえ、処刑台のレバーを下ろす。

 

(た、助け……!)

 

 

 

8月1日 午前11:30

 

皇帝暗殺を企んだ男、キリコ・キュービィーの処刑は執行された。

 

この様子は帝国全土に報道され、各地の人々は沸いた。

 

『正義は成された』と。

 

そして処刑からわずか30分後、今度は帝都のドライケルス広場にて鉄血宰相ギリアス・オズボーンによる、発表が行われた。

 

カルバード共和国への進攻作戦《大地の竜(ヨルムンガンド)作戦》

 

世界は一歩一歩、破滅へと進んで行った。

 

 

 

「ああ、予定通り執行されたよ」

 

『……………………』

 

「正直、馬鹿馬鹿しいこの上ない。あれは単なるショーだ」

 

『……………………』

 

「観客という名の市民の大合唱はなかなかだった。もはや中世の魔女狩りだな」

 

『……………………』

 

「まあいい。今日はもう撤退しろ」

 

『……………………』

 

「次のオーダーは明日の朝送る。期待しているぞ。・・・・・・・・・・」

 

通信を切った男は口角を上げた。

 

 

 

処刑より少し前

 

クロスベル州に悠然とそびえるオルキスタワー下層では、戦闘が行われていた。

 

「はぁ…はぁ…はぁ……」

 

「つ、強い……!」

 

「……………」

 

ロイド・バニングスとエリィ・マクダエル。

 

かつて教団事件やクロスベル事変を解決に導いたクロスベル警察特務支援課メンバーであり、クロスベルの英雄と目されている。

 

その二人は今、フルフェイスのヘルメットと赤い強化服のようなものに身を包んだ敵と交戦していた。だがその敵は二人の技量を上回っていた。

 

「早くエステルたちと合流しないと……!」

 

「キーアちゃん、絶対に離れちゃダメよ!」

 

「うんっ!」

 

場違いな声を発するのはロイドら特務支援課の保護下にあるキーア・バニングスだった。

 

元々はとある錬金術師の一族が幻の至宝と同調させるべく造りだされたホムンクルスであり、クロスベル事変の引き金であったが、ロイドたちの尽力でその力を喪い、現在は普通の少女として過ごしていた。

 

「おい、お前!」

 

ロイドは物言わぬ相手に声を荒げる。

 

「わざわざ分断した理由はなんだ?」

 

「……………」

 

「まさか、狙いはキーアか!?」

 

「……………」

 

「答えろ!」

 

ロイドは得物であるトンファー型の警棒を握り締める。

 

その瞬間、赤い敵は大型のナイフを手にロイドに突っ込む。

 

「クッ、エリィ!」

 

「任せて!」

 

ロイドはエリィと戦術リンクを結び、敵を迎え撃つ体勢を取る。

 

だがそれは悪手だった。

 

赤い敵はナイフを振り抜くタイミングで動きを止めた。ロイドはフェイントにまんまとひっかかってしまった。

 

「しまっ……!?」

 

慌てて引こうとするが間に合わず、ロイドは腹部に思いきり蹴りを叩き込まれ、後ろの鉄柵に激突する。

 

「ロイド!」

 

エリィは銃を構えるが、敵の放った投げナイフに照準を狂わされる。

 

「そんな……速すぎる……」

 

敵はそのままエリィに近づき、右手で大型の銃を向ける。

 

「エリィ!」

 

「させるか……!」

 

ロイドは激痛をこらえ立ち上がろうとしたが、その距離は遠すぎた。

 

「…………………」

 

敵は引き金に指をかけた。

 

 

 

「させない!」

 

 

 

敵の頭上から栗色の髪の女が棒を振り下ろした。

 

「!」

 

それに気づいた敵はバックステップでかわす。

 

「まだだ!」

 

黒髪の男が真横から双剣で襲いかかる。

 

だがその攻撃も銃とナイフを盾にして凌いだ。

 

「二人とも、大丈夫!?」

 

「エステル、ヨシュア!」

 

「僕たちだけじゃない」

 

反対側から大鎌を携えた少女が歩いて来た。

 

「レンちゃん!」

 

「さっきぶりね、お兄さんたち。それにしても、エステルとヨシュアの攻撃を凌ぐなんて相当な手練れね」

 

レンと呼ばれた少女は敵を見据えた。

 

 

 

エステル・ブライトとヨシュア・ブライト。

 

この二人はカシウス・ブライトの子どもたちとして広く名を知られていた。

 

二人は四年前にリベール王国で起きた軍情報部クーデターやリベールの異変、影の国騒動を解決させた立役者として、帝国から警戒対象にされていた。

 

そしてレン・ブライト。

 

彼女は元々《殲滅天使》と呼ばれ、大陸各地で暗躍する結社身喰らう蛇の執行者だった。

 

現在は紆余曲折を経てブライト家に引き取られた。

 

彼女らは共和国へ戦争を仕掛けようとする帝国の思惑を調べるべく帝国入りを果たし、ロイドたちと共にオルキスタワーへ潜入した。

 

そこでエステルたちはロイドたちと分断させられ、向かって来る人形兵器を蹴散らしながら、遂にロイドたちと合流を果たした。

 

 

 

「ティアラ!」

 

ヨシュアはロイドに回復アーツをかける。

 

「すまない、ヨシュア!」

 

「まさか、ロイドたちをここまで追い込むなんて……!」

 

「レンの言うとおり、相当な手練れね……」

 

「でも、形勢は逆転したわ!」

 

エステルたちは赤い敵を囲むように陣形を形成する。

 

「…………………」

 

赤い敵は使い物にならなくなった銃とナイフを投げ捨てた。

 

「よし、そのまま……」

 

「ロイド、待って!」

 

「え──」

 

その瞬間、赤い敵はフラッシュグレネードを起動させる。

 

「なっ!?」

 

「しまった!」

 

ロイドたちが混乱している隙に、赤い敵は逃走を試みる。

 

「甘いわ!」

 

先回りをしていたエステルが赤い敵に棒を突き出す。

 

赤い敵は吹き飛ばされ、そのまま最下層へと落ちて行った。

 

「なんとかなったわね」

 

「う、うん……」

 

エステルは棒の穂先を見つめる。

 

「どうかしたの?エステル?」

 

「ううん、何でもない。それより、早く行きましょ!」

 

「そうだな。時間が惜しい」

 

「うん!後少しだよ」

 

エステルたちは先を急いだ。

 

 

 

「……………………」

 

エステルたちが去った直後、赤い敵はワイヤーフックを使って最下層へと降りていた。

 

(当たる寸前で後ろに飛んでやり過ごすのは正直賭けだったが、なんとか上手くいったな。ん?これは……)

 

最下層に到達した赤い敵は導力器を開いた。

 

『仕事は順調か?』

 

「ああ。中枢に近づく敵の足止め。オーダー通り足止めをした」

 

『ご苦労。さすがにA級レベルの遊撃士に特務支援課、元執行者が相手では荷が重かったようだな』

 

「知っていたのか?」

 

『連絡があったのだ。まあ後は彼らがやってくれるだろう』

 

「それより聞きたいことがある」

 

『なんだ?』

 

「本当に処刑されたのか?」

 

『ああ、予定通り執行されたよ』

 

「そうか………」

 

『正直、馬鹿馬鹿しいこの上ない。あれは単なるショーだ』

 

「……………………」

 

『観客という名の市民の大合唱はなかなかだった。もはや中世の魔女狩りだな』

 

「……どうでもいい」

 

『まあいい。今日はもう撤退しろ』

 

「わかった」

 

『次のオーダーは明日の朝送る。期待しているぞ。キリコ・キュービィー』

 

通信は切られた。

 

「……………………」

 

赤い敵はフルフェイスのヘルメットを脱いだ。

 

先ほどエステルたちと刃を交えた赤い敵。

 

 その赤い敵こそ、皇帝襲撃犯として公開処刑されたはずのキリコ・キュービィーだった。

 

キリコは中枢塔を一瞥し、オルキスタワーを後にした。

 

 

 

ヴァイスラント決起軍旗艦パンタグリュエル

 

「…………………………」

 

ヴァイスラント決起軍主宰ミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエンは帝都方面を見つめていた。

 

その両目は泣き腫らし、真っ赤になっていた。

 

(ミルディーヌ様………)

 

(ずっとああしたままですな……)

 

(無理もないわね……)

 

その背中をオーレリア・ルグィンとウォレス・バルディアスとヴィータ・クロチルダが陰から見つめる。

 

 

 

巨イナル黄昏が成就した日、新旧Ⅶ組と別れたミルディーヌは、オズボーン宰相一派と対峙するために極秘で組織していたヴァイスラント決起軍に合流、《大地の竜作戦》に対抗するべく、《千の陽炎(ミル・ミラージュ)作戦》を推し進めていた。

 

そんな時だった。

 

大罪人キリコ・キュービィーの公開処刑が執り行われるという情報が入ってきたのは。

 

ミルディーヌは茫然自失となったが、敢えて心を鬼にしたオーレリアらに決断を迫られた。行くか退くか、と。

 

ミルディーヌは葛藤と苦悩の末、《千の陽炎作戦》を進めることを選択し、ラマール州上空に留まるよう命令した。

 

オーレリアらに編成を任せた後、ミルディーヌは自室で声を殺して泣き続けた。

 

オーレリアとウォレスもしばらくの間、ミルディーヌには何人たりとも取り次がせないように徹底した。

 

夕方になり、ミルディーヌは甲板から帝都方面を見つめていた。

 

 

 

「あの大馬鹿者めが。呪いごときに屈しおって……」

 

「1200年前から帝国全土を覆う呪い。キュービィーでさえも飲み込むとは」

 

「………………」

 

「そして一足先に自由の身か。いつか煉獄で会ったら八つ裂きにしなければ気が済まん」

 

「しかし、妙ですな」

 

ウォレスは顎に手をやる。

 

「情報ではキュービィーの公開処刑というだけで、いつ、どこで、どのようにして捕らえられたのかがはっきりしていません」

 

「確かにね(その方が国民も納得するでしょうけど)」

 

「それに閣下も知るとおり、キュービィーは肝心な所でドジを踏むような奴でもない」

 

「そうだな……」

 

「……今さら言ってどうなりましょう?」

 

二人が顔を上げると、ミルディーヌが立っていた。

 

「ミルディーヌ様……」

 

「既に終わったこと。私たちにはやることがあります。いつまでも立ち止まっていてはなりません」

 

「……申し訳ありません」

 

「では参りましょう。最悪にして最低の一手を打つために………」

 

ミルディーヌは艦内部に入って行った。

 

「……明らかに、無理をなさってますね」

 

「ああ。私はしばらく、ミルディーヌ様の側にいることにする。ウォレス、兵士たちへの対応は任せる」

 

「イエス・マム」

 

「魔女殿はもう少し探りを入れてみてくれ」

 

「わかりました」

 

オーレリアとウォレスはそれぞれ動き出した。

 

(それにしても呪いの根源か………。キリコ君は何と戦おうとしていたのかしら?)

 

ヴィータはどこかへ転移した。

 

 

 

「なんですか………それ…………」

 

「キリコが……!?」

 

「公開……処刑……?」

 

エリンの里

 

魔女の眷属(ヘクセン・ブリード)の隠れ里にして、初代Ⅶ組の一人、エマ・ミルスティンの故郷。

 

エマの力で黒キ星杯から脱出した初代Ⅶ組と二代目Ⅶ組は里長であるローゼリア・ミルスティンに導かれ、エリンの里に身を寄せていた。

 

里にやって来たユウナ・クロフォード、クルト・ヴァンダール、アルティナ・オライオンは激闘の疲労と教官のリィン・シュバルツァーと初代Ⅶ組のミリアム・オライオンを失ったショックからおよそ2週間近くも目を覚まさなかった。

 

目覚めた後、ユウナたちはリハビリがてら里の中を歩き、共に脱出してきた初代Ⅶの面々と言葉を交わした。

 

特に散華したミリアムに最も懐かれていた、ユーシス・アルバレアはひどく落ち込んでいたが、それでも前を向くことを告げた。

 

ローゼリアのアトリエに戻ったユウナたちは、初代Ⅶ組の面々にリィンとオズボーン宰相の関係性を問いつめた。初代Ⅶ組の教官でもあったサラ・バレスタインが逐一全部答えた。

 

全てを知ったユウナは、もう一度教官を取り戻すことを宣言した。

 

この宣言に初代Ⅶ組も同調し、再び立ち上がった。

 

その直後、ローゼリアからもたらされた情報に、二代目Ⅶ組は愕然とした。

 

「これも、知ってたんですか……?」

 

「ごめん……」

 

「俺たちも知ったのはつい先日のことだった。いや、言い訳はすまい」

 

エリオット・クレイグとガイウス・ウォーゼルは申し訳なく頭を下げる。

 

「我らとて嘘だと信じたい。だが……」

 

「今日の昼頃に……執行されたって……!」

 

ラウラ・S・アルゼイドとアリサ・ラインフォルトは拳を握りしめる。

 

「エマ君、セリーヌと連絡は取れないのか?」

 

「もしかして、無理っぽい?」

 

「ごめんなさい。どうやら、念話も届かない場所にいるみたいです」

 

マキアス・レーグニッツとフィー・クラウゼルの問いかけにも、エマは首を横に振るしかできなかった。

 

「状況は最悪か……」

 

「そうね。君たち、大丈夫?」

 

「は、はい……」

 

ユウナは何とかバランスを保つ。

 

「呪いに動かされ、贄としての役割を強制されたとはいえ、無罪とまではゆかぬか」

 

「ッ!」

 

「おばあちゃんっ!」

 

「大丈夫……です」

 

クルトは深呼吸をし、前を向いた。

 

「それでも、僕たちは行くしかありません」

 

「はい」

 

「あたしたち、Ⅶ組ですから!」

 

「僕も同じです」

 

「わたしもです」

 

「君たち……」

 

「とにかく」

 

ローゼリアは手を叩き、全員を向かせる。

 

「今日は体も重かろう。今宵はゆっくりと休むがよい。明日からはそなたらをビシバシ鍛えてやるからの」

 

「鍛える?」

 

「お前ら二代目のⅦ組をな」

 

アトリエに入って来たのはⅧ組戦術科担当教官のランドルフ・オルランドだった。

 

「ランディ先輩!」

 

「おう。ユウ坊にアルきちにクルト」

 

「ランディ教官、僕たちを鍛えてくださるんですか?」

 

「まあな。お前ら、ここんとこ寝てたろ?その分体が鈍ってるだろうからな」

 

「ちなみに、我らもランドルフ殿に鍛え直してもらったのだ」

 

「三日くらいかかったけどね」

 

「そんなことが……」

 

「どうする?クルト君?」

 

「聞くまでもないさ。ぜひお願いしたい」

 

「よーし、やってやるわよ~!」

 

「……腹を括りましょう」

 

ユウナたち二代目Ⅶ組は結束を深めた。

 

(フフフ、若さじゃのう。しかし……)

 

ローゼリアはアトリエを出た。

 

(なぜこうも納得ができぬ。あの小僧が処刑台がされたことも、黄昏は起きるまでの過程も)

 

(まるで、大きな力によって歪められたかのような……)

 

ローゼリアは空を睨んだ。

 

 

 

その日の夜

 

[キリコ side]

 

俺は今、東クロスベル街道外れの掘っ建て小屋で体を休めていた。

 

(俺の身代わりにされた奴は予定通りに処刑されたらしい。これで俺は公的に存在しないという訳か)

 

(皇帝を撃った罪で俺は処刑を待っていた。だが数日前にロッチナの手で出された。わざわざ薬で仮死状態にしたということは、オズボーン宰相一派にも内緒でやったことだろう)

 

(その後俺はロッチナが用意したこの掘っ建て小屋を拠点に奴のオーダーを聞くことになった。おそらくクロスベルを混乱させることで帝国の眼を逸らさせるかのが狙いか)

 

俺は西の、帝都方面を見つめた。

 

(あの日、ミリアム・オライオンが黒の聖獣に殺され、リィン教官と灰の騎神が暴走したらしい。暴走の末、黒の聖獣の息の根を止めたことで黄昏が起きた。リィン教官は勿論だが、あいつらは無事だろうか)

 

俺は冷めてしまったコーヒーを啜った。

 

 やけに苦かった。

 

[キリコ side out]

 




次回、あの二人と戦います。
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