・ちょっとだけグロテスクな内容がるので気をつけてください。
・文章力も低いかもしれませんがお容赦ください。
・民族主義的内容がありますが、筆者はそのような思想を持ち得ていません。ユダヤ人の方他そういうのが嫌いな人は自分の意志で読むかどうかを決めてください。気分を損ねても私は一切責任を負いません
・歴史が好きな人のほうが楽しめるカモ
プロローグ
時代は20世紀初頭中央ヨーロッパの国キャルマは大戦の敗北により窮地に瀕していた。隣国から次から次へと領地を不当な理由で奪われて国力は衰退しつつあった。しかし、この国を復活させた偉大な指導者が現れた。彼の名はアドルノ・フューラー国家労働党の党首にしてキャルマ国の大統領と総理を兼ねた総統であった。彼はキャルマ国民を束ね上げ奪われた土地を取り返すべく周辺国へのリベンジとしての大戦(カフ大戦)を仕掛けた。その結果見事フューラー率いるキャルマは隣国ゴース帝国を打ち破り残す敵は大ファン帝国のみであった。
1942年 総統執務室にて、自慢の髭と髪型を調整しながら今日のミュンヒェンで行われる士気高揚のための演説の準備をフューラーは進めていた。
やはり髪型はこれに限るな、誠実さをアピールしながら猛々しさも表現できる。それにしても近頃の兵士はたるんどる、無能なゴート人どもを制服できたからと言って浮かれおってそんなことだからファン帝国との海戦に敗れるのだ、まぁそれも私の演説をもって士気を上げれば解決する。
このように考えているが総統はキャルマ国が窮地に立たされていることがわかってない。確かにゴース帝国を征服できたのは彼の腕のおかげだ。しかしそこで満足しておけばよかったものを彼は大ファン帝国に攻撃を仕掛けた。彼の保有する海軍戦力は島国である大ファン帝国の海軍と雲梯の差がある。彼らは島国であるゆえに海軍を強化することに集中しているからだ。それにキャルマ国の海軍開発部は巨砲大艦主義がはびこり艦隊自体の性能も負けている。仮に空挺部隊をもって上陸しようにもゴート帝国との戦いの間に要塞化を進めた大ファン帝国に上陸することは不可能に近い。だがここで補足すると彼は決して無能ではないのだ、政治家としての腕は見事なもので理性的なキャルマ人をその雄弁さと弁舌をもってまとめ上げ、焼け野原に等しいキャルマを再興したことは評価せずにはいられない。カフ大戦開始後もゴート帝国を数か月で制圧できたのは彼の軍備拡張案、優秀な人材の登用そして効果的な戦略のおかげだ。そこまではよかったのだが彼はそこで調子に乗りすぎ無茶苦茶なことを言い出し始めた。劣等人種を追いやるための土地のために広大な領土を持つ北国へ宣戦布告をするだとか、親衛隊の師団化をすすめるだとか。
そして当の本人、絶賛調子に乗っているフューラーは演説におけるポージングなどを確認している。腐っても彼の十八番である演説は未だ絶対的な力を持っているようだ。すると部屋のノック音を聞き準備を邪魔されたことに若干怒りつつも自分の築き上げた人物像を壊すまいと落ち着いた声で「入り給え」と発した。
「報告します!ゴース帝国の対空防御は厚く現存の戦力では本土への上陸はおろか爆撃も難しい状態です」
報告係の若い親衛隊員が猛々しい声で報告をする。
「馬鹿なわが軍は最強の空挺師団を持っているのだぞ、あのメシマズどもに敗れるわけがなかろう。」
「わが軍の戦闘機は海を越えて敵地へ踏み入れるのもままなりません。まずは制海権をとらなくては…」
「ふーむ」
現下の戦艦をもって打破できない敵海軍にあらがうのは難しい、ここは発想の転換が必要か…
それにしてもわが軍の戦艦はそんなに弱いのか?いやそんなことはない、あんなにでっかい砲を搭載してるのに弱いはずがない。きっとあいつらが汚い手を使ってるんだ。きっとそうに違いないメシマズどもが…
ン!ちょっと待てよ。砲…そうだ!
「思いついたぞ!とんでもない秘策を!海を制することができないなら海を飛び越えれるだけの大砲を作ればいいんだ!」
「なるほど!さすが総統です。今すぐ開発局に要請します。」
我ながら天才的発想だ!巨砲産業は古くからわが国の特産だからな。あんな海峡を越える砲を作るくらい余裕のことだ。おっとそろそろミュンヒェンへ向かわなければ兵が待っている。
日は暮れつつある夕方、フューラーはミュンヒェンの演説会場へと着き壇上へと親衛隊の護衛とともに歩みを進めていた、モーセが海を開いたかのように群衆が左右に分かれていく。キャルマ国民は歓声を上げ総統を迎える、その歓声の中に総統は非常に心地良い音を聞くそれは幼女の歓声であった
。
ふもぉぉぉん!!なんだ!今の美声は幼さの中におしとやかさとキャルマ民族の甲高い声がベストマッチしてたまらん。あーー!!脳が焼かれる感じがすりゅのぉぉぉぉ馬鹿にばかになりゅゅゅゅゅん!!
笑顔を保ちながらこんなことを考えているのだからこの男恐ろしい。確か美しき声は前方から聞こえてきたな。さぁてとどこにいるだろうか…
フューラーは、自分の眼が乾ききる限界まで自身の眼開き続けながら、周りにバレないように目的のものを全力で探した。音と視覚を頼りに一歩一歩進んでいく…一歩違う…二歩違う….三歩….ここだ!!右群衆、下部、八時の方向!みつけたぁぁぁ!
「ん!?総統殿どうされましたか?」
側近の大臣が急に後ろを向いた総統を心配し声を掛けた。
「前進を止めてもいいかね、あの子の歓声が気に入ってね」
総統の目線の先には紙をもって総統を精一杯の声で呼んでる少女がいた。
「えぇ、時間に余裕もありますしかまいませんよ。」
「しょうとう~がんばえ~」
「ありがとう…君の歓声はとても素晴らしいよ。私の体に染み渡る。」
幼女は目前の総統を憧憬の眼差しで見つめ手に握っていた紙を渡した。
「こりぇ、えかいた」
「これは…私かね。上手な絵だ気に入ったよ。」
どうやらこの子は私に自分の描いた絵を見せたかったようだ。あぁなんとかわいらしいんだ。たまらんだがここは大衆の前だ。この子はどうやら一人だし母親を探すふりをしてお持ちかえりぃぃぃしよう、うん、そうしよう。
幼女を抱きかかえようと手を伸ばした刹那大臣の声が聞こえた。
「総統危n!」
私は大臣の声をりかいするのと同時進行で後ろを振り返った。するとショットガンをもった男が飛び出してこちらに銃を向けていた。
「独裁者に死をおぉぉぉう!!」
ショットガンを持った男は引き金を引き銃口からは無数の鉄球が放たれ、フューラーの背中を襲った。
ドゥゴン
その音が空気を震わせ耳に届くと同時に私の背中は溶けた鉄が浴びせられたかのように熱くなった。なんとか意識を保った私は最後の力を降り注ぎ、目前の幼女を守ろうと覆いかさぶった。我ながら何故こうしたのかわからんが死の目前で思考が途切れ本能に負けているようだ。これも本能的なものなのだろうか、走馬灯が見え始める。
幼き日に雄大な自然の中を友と駆け巡った記憶、帰ったら夕飯を用意し待っていてくれた麗しき母の記憶、そして最後に出てきたのは敵国の爆撃に故郷を焼かれ母が死に行くのを何もできず傍観した記憶だった。
「憎い!!この世の支配者として我々の日ごとの努力、楽しみを踏みにじり利用するかの民族、いやその存在自体が憎い!!私は必ず復讐すると誓ったんだ。それを…それをこんなところでぇぇぇぇ!!」
フューラーは背中の熱が気にならなくなるほど憎しみを彼の心中で燃やしていたが、それももう一回銃声が聞こえると共に徐々に冷たくなっていき。彼の意識は遠のいていった。
後書き
先日ライドンキングを読んでいたら、これをヒ○○さんでやったら面白いんじゃね!というテンションで書きました。初投稿なので至らない点が多いですがお許し下さい。