今年初めての投稿です。
さて、お嬢様のガオガイガーはどんな活躍となるか、ご覧下さい。
───王都 魔法学園
「──という性質を持っているんじゃ、
「ふむふむ。」
「なるほど。」
時間は少し戻り、カルディナが通う魔法学園にいるカインとアベル。
2人は過剰エネルギーを発するガオガイガーの原因を突き止めるため、
自分達がよく知らない
そしてカルディナが外部では唯一、この学園にも開発の軌跡を残しているため、手掛かりを捜しに。
ちなみに、技術レベルが低くとも、未知の技術には意外と目がない2人。
目の前の、獣人ではなく
……自分達の姿も似たようなものだ。今さらそんなツッコミ等、野暮である。
ちなみに、お忍びだ。堂々と来るほど無神経ではない。
「……とまあ、こんなところじゃろ。」
「ありがとうございます。しかし、何か手掛かりがあると思ったのですが……」
「これといった情報はなかったですね。改めて基本的な事を学んで得るものは十二分にありましたが……」
「力になれんで済まんの。じゃが、このGストーンという触媒結晶、実に素晴らしい……いや、ワシ等には
「ほう?」
「そう思われますか。」
「勿論じゃ。勇気の感情を糧に力を発揮する……即ち、量子エネルギーの性質を更に先に進め、感情によって相転移理論よりも効果的に異相力場よりエネルギーを引き出せる……そんな等価交換をも無視出来るような物を、ワシは過小評価も過大評価もする気はないのでな。今のこの文明の者達には、余りにも過ぎた代物なのは充分判るわい。」
Gストーンの事を実に正しく評価出来る。
カインはこの教師の事を好ましく思った。
そしてアベルは、カルディナはこの教師にナニを教えているんですか、と心の中で突っ込んだ。
その内、何かしらの超理論でも打ち立てそうだ。
「まあ、カルディナ君なら問題なかろうと思ったが、なかなか難しいもんじゃな。彼女は色々特別じゃからのぉ。能力的にも、身体的にも。もしかすると既に制御する術を得ているのかと思ったが……」
「??」
「どういう事です?」
「本人から聞いておらんのか?カルディナ君の種族は見た目は
「……それが、ですか?」
「そう、コレじゃ。」
「……え?何処に?」
「胸に、と言っておったの。」
「「────!?!?」」
その話をした直後、カインとアベルは立ち上がり、互いに恐る恐る顔を見合わせた。
「この、予想が正しければ……」
「……
「何と!?」
更に凶報が伝わる。
ガイガーに内臓された
《───カイン様!!緊急事態です!!》
「ん、フミタン女史かい?何があった?」
《ゾンダーがアースガルズ領の西の森より出現し……え!?王都にもゾンダーが!?》
「何だと!?」
「それでカルディナはどうしました?」
《それが……第一のゾンダー出現の報を受けた後、静止する間もなくギャレオンとガオーマシンを連れて先行されてしまい……》
「──あぁぁのバカ娘が!!すぐ行きますよ、カインッ!!」
「無事であれば良いが……先生、失礼するッ!!」
そして窓を開け、
一瞬にして星のように小さくフェードアウトしてしまった光景を見つつ、唖然とする先生。
だが、冷静になって思い返すと、先生もその原因が判ったようで……
「こりゃイカン!ワシも何かせねば……!!」
慌てて、サークルにいた生徒を集め、王都に向かうのであった。
きっとカルディナは無事では済まない、それが3人の認識であった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「───急げ!!使える物は可能な限り
「ランドマン・ロディ、2機起動、準備ヨシ!三日月、弘明、行ける!?」
《うん。》
《こっちも行ける!》
「多少ぎこちないだろうけど、2機で牽けば行けるでしょ!」
「よっしゃ!
「───緊急通達ーッ!!西の森にある村の付近で、お嬢とデカブツがドンパチやってるってー!!」
「本当か!?」
《思ったより早く捕捉出来たか。》
《後はどれだけ早く行けるか、かな。》
お嬢様の
そしてその中で届いたカルディナの状況報告。カルディナは、早くもゾンダーと交戦していたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
《──良かったのですか?皆さんに事前に言わずに出ていってしまった事は……》
「……反省してます。」
森に拓かれた道を
次いで
そして
時間は少し戻り、ゾンダー出現箇所へと音速ギリギリの移動速度で向かう、ギャレオンとガオーマシン3機。
その最中、カルディナは自身の行動を恥じていた。
「ゾンダーが出た、と聞いたときには身体が動いていたので……」
《判ってるさ。お嬢の性格じゃ、抑えるのは無理だろうし。》
「サ、サタン……!?」
《そうですね。普段は高飛車なので令嬢を演じていますが、それを越える正義感がそんな演技を吹き飛ばしていますし。そこがお嬢様のいいところですが。》
「ラファエルまで……」
《ですので、無断出撃でイザリアさんあたりに叱られるのを目標に、生きて帰りましょう。》
「何だか嫌な目標ですが……そうですね、皆で帰りましょう。」
軽い冗談(?)話を交わし、気分を一新したカルディナ。
────キィン!
「───!?」
《お嬢?》
「今、何か感じたような……」
不意に『何か』を感じた。
だがそれは何か───
《──お嬢様。こちらステルスガオーのガブリエルです》
「どうしました?」
《この先の村で巨大な動体反応が。報告にあったゾンダーと思われますが……村に接近しています。接触まであと40。》
「何ですって!?」
間近にある村───そこに向けて
しかし研磨して光沢のある大理石肌で、30メートルを越えたそれは、この世界で一般的なゴーレムではなく、異常な存在だ。
そして何より胸部に鳴動する、あってならないモノ───ゾンダーメタルを持つ者は、ゾンダー他ならない。
それを見たカルディナは奥歯を噛み締めた。
《こちらドリルガオー、マモンだ。望遠でこっちも確認した。お嬢、一番槍を任せてくれ。
《こちらドリルガオー、ザドキエル。お嬢様、許可頂戴ッ!!》
「……判りました。行きますわよ、2人共!フュージョンッ!!」
───ガイッ、ガーッ!!
カルディナが高らかに叫び、ギャレオンは、その身を白き巨人、ガイガーへと
そして更にドリルガオーがその双角の車体を縦半分に分離し、
そこにガイガーが両腕に
「──ガイガー、ドリルガオー・装着完了!」
《全
《
「最大戦速───ブーーストォッ!!!」
ドリルガオーを両腕に装備したガイガーが、自身の持つ全ての
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「……ほぉ、始まったか。」
プレザーブの依頼で、村付近にひっそりとあった休眠状態のゾンダーロボを復活させた機界四天王の1人、ピッツォ・ケリー。
この近辺で復活させた後、
遠距離攻撃手段もない、ただ怪力と、硬度は類を見ないゾンダーだ。
復活後は近くにあった村に対し、異常に執着があったようなので襲わせるか、と軽い気持ちで誘導をした。
しかし、状況が変わったのはその直後。
「……成る程な、コレが理由か。久々に骨のありそうな奴だな……いいだろう。白いロボット、貴様の力を見せて貰おうか。」
思わずニヤリと笑むピッツォ・ケリー。
「せいぜい楽しませてくれよ。そして私を落胆させないでくれ。まあ……この戦いは、
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「───受けなさい、ドリル・アタァァーーックッ!!」
ゾンダーロボに突撃したガイガーは、2機のドリルガオーを力任せに押し当て、
強固なゾンダーロボの装甲をみるみる内に削り始めるドリルガオーは───
《……か~ら~のぉ~ッ!!》
《──貫けッ!ドリル・ブース◯ナックルッ!!》
《ゾッ!?》
マモンが搭乗するドリルガオー・Aがゾンダーロボの左肩を貫くッ!
更に───
《──そして残念、もう一発ッ!!ドリル・イ◯フェル◯ォッ!!》
《ゾンダー!?》
「──んな訳、ないでしょう!!」
《ゾンダァァー!!?》
ザドキエル担当のドリルガオー・Bが右肩を貫くッ!!
ん?ゼ◯ガー親分やゼン◯ー仮面の影響が強い?
そんな事はない、きっと。
それはさておき、両肩を貫かれ、その勢いで体勢を崩されたゾンダーロボは、追い打ちとばかりに放たれたガイガーの強烈なキックで更に宙を舞うが、突如現れた
そこに来るのは、
《──射程圏まで詰めたぞ、ラファエル!ついでに固定もしておいた!》
《これなら……『
ライナーガオーの先端──車輌の連結器のカバーが開き、白く輝くエネルギーが収束されるが、その合間に、その横をステルスガオーが音速を超え、飛び出す。
《──いや~、狙い定めなくていいのは楽だわ。》
《標的が固定されてますからね……って、ベルフェゴール!これじゃ獲物の横取りですよ!?》
《いいの、いいの。んじゃ──フィールド展開、『
ベルフェゴールが自前の能力で展開した魔力障壁による『
《……おいおい、やってくれるね。残ってんの上半身と頭だけだろう。》
《ですが好機です、『
そしてとどめと言わんばかりにチャージされた『
先端から放たれた白い光の一閃がゾンダーロボを焼き、爆煙が広がる。
《やりましたか!?》
《ちょ、それフラグ──》
だが、ステルスガオーの『
だが、跡形もなく葬られている時点で、その威力は最初に戦ったゾンダーロボでの威力よりも高い。
しかし問題はそこではない。
「ゾン……ッ、ダァァーー!!」
千切れた身体も寄せ集め、全身を再生させたのだった。
「……流石、ゾンダーですわ。ゾンダー核さえ無事であれば、容易に再生するとは。」
しかし、当初の目的───村からの引き剝がしは成功している。
そして今度は牽制を主とした、ガオーマシン総出の攻撃にたじろぐゾンダーロボ。
特に起き上がる度に足払いをしてくるドリルガオー2機が良い仕事をしている。
だが……
《俺達の火力を束ねても、ありゃ何度やっても同じ結果にしかならんぞ。》
《やはり核を破壊しないと……》
「──それは駄目です。何があろうともゾンダーの野望は、何一つ思い通りにはさせず、潰えさせます。例え、甘いと言われようがやらせませんわ!」
距離を取るライナーガオーのラファエルの提案を一蹴するカルディナ。
そこにはゾンダーに対する、堅固な意思が感じられた。
そのじり貧の状況で、尚徹するカルディナの言葉に、天使と悪魔達は言葉を詰まらす。
《……マジか。》
《……やはりそういう選択なのですね。》
《でも、お嬢らしいね。》
《あくまで意思を貫くか。流石、我等が主よ。流石である。》
《じゃ~どうするよ?》
《そうなれば、選択肢は1つしかありません。》
「それはもちろん───」
《───ファイナル・フュージョンですね?カルディナお嬢様。》
「フ、フミタン!?」
《ようやく通信圏内に入ったのでご一報致しました。今は鉄華団の皆さんの助力で、
「ちょ……!?ガブリエルさん!?」
《……流石、ガブリエル。》
《状況報告は義務なので。》
《という訳で、後でイザリアさんにたくさん叱られて下さい。一緒に叱られてあげますから。》
「……フミタン!」
《それと、王都にも音声は繋げています。》
「……え。」
《───話は聞かせて貰ったぞ、勇者!》
「───た、大河長官ッ!!?」
通信機に割り込んできた音声はまさかの大河長官───ではなく……
《フフフ。私だよ、カルディナ嬢。》
「……あ、ティ・ガー様??何故??」
《咄嗟にとはいえ、間違えられる程似ているとは、少しは練習した甲斐があったようだ。》
「ええ?!どうして!?」
《私が王都の通信機にも音声を送っていました。》
《……ガブリエル、鬼の所業だな。》
「……と言うことは独断先行の件も?」
《全てリアルタイムにだな。まあ、後で叱られてくれ。》
「……orz」
カルディナのお叱りは決定事項のようだ。
《それよりもだ、聞いてくれ。》
「は、はい!」
《こちら王都にもゾンダーと思われる敵性体が出現した。》
「──!!」
「だがどんな攻撃でもすぐに再生し、近付いたゴーレム部隊は殲滅される状況だ。最早、一刻の猶予もない。カルディナ、
「勿論です。そして、その為に私は今、ここにいます。」
《うむ!ならば準備は良いな!?》
「はい!」
ティ・ガーの言葉に、カルディナは決意を新たに。
《こちらも何時でも》
フミタンはコンソールパネルに備えられたキーボードを準備する。
そして、コンソールにアラーム音が響く。
《ガイガーよりファイナル・フュージョン要請のシグナルを確認───ティ・ガー様!》
《よし───ファイナル・フュージョン、承認ッ!!》
《了解。ファイナル・フュージョン、プログラムッ……ドラァァイブッ!!》
キーボード横のガラス板の下に封じてある、ドライブ・ボタンをフミタンが拳で叩き割る!
《 FINAL FUSION 》
CALDINA ──── [DRIVE]
GAIGER ──── [DRIVE]
DRILL GAO ─── [DRIVE]
LINER GAO ─── [DRIVE]
STEALTH GAO ── [DRIVE]
《── FINAL FUSION ──》
そしてコンソールの『PERPARATION』が『DRIVE』の表示に上書きされ、遂に始まる───
「ファイナル・フュージョーーンッ!!!」
ガイガーが大の字に身体を拡げ、ギャレオンの口が光輝き、下半身が高速回転しながらEMトルネードを放出。
同時にゾンダーロボがEMトルネードに押し退けられ、ファイナル・フュージョンのフィールドを形成。
そのフィールドの中へ、下より金色の
低空より、白き流線型のボディに青のラインを走らせた500系型の新幹線、ライナーガオー。
上空より、黒い翼を持つ、ステルス爆撃機を模した飛行機、ステルスガオー。
3機のガオーマシンが飛来する。
十字ポーズで待機するガイガーの下半身が反転、黒いスカートが前面に。
ドリルガオーが機体ごと上方に向き、ドリル基部が前方に倒れ、基部の下の空間が出現。
足裏の
次にガイガーの肩関節ごと両腕が背面に折り畳まれ、胸部側面にはライトが輝くトンネルのような四角い侵入口に高速で突入するライナーガオー。車体の中央ブロックが胸部に隠れた位置で止まる。
ステルスガオーがガイガーの背面に高速で垂直落下しながら侵入、ブレーキとクッションを活かしつつ急速減速し、背部に
両肩にあたるライナーガオーが若干上に上がるのと同時に、ギャレオンの顔にステルスガオーからアームで赤い
ライナーガオーの両下部より、白いユニットが下方に伸び、ステルスガオーの左右の黒いエンジンユニット──左側・プロテクトアーム、右側・ブロウクンアームが金属摩擦の唸りを挙げてレールを伝い上昇、内部で連結し、ジェットフィルターが解放、鋼鉄の掌が高速回転して、衝突音にも似た静止音を響かせ、現れる。
ガイガーの頭部の後ろ、ステルスガオーのフィルターシャッターが解放、赤いアームに固定された黒いヘルメットが、ガイガーの頭に被さり、マスクがガイガーの顔を覆う。
金色の角飾りの窪みからGストーンが迫り出て、『G』の刻印が光り、双眼も光る。
全
ここに誕生した
「ガオッ、ガイッ、ガーーッ!!!」
遂に、我々が待ち望んでいた勇者が誕生した!
魔法と科学の力を結集したスーパーメカノイド!
その名は、勇者王ガオガイガー!!
──シューッ!
ヘルメットより排熱した後、EMトルネードの雲が晴れ、ガオガイガーがその姿を現した。
《ファイナル・フュージョン、完了。》
「「「──やったァァァァーーー!!!」」」
《頼むぞ、勇者!》
皆がファイナル・フュージョン成功を喜び、称える。
そしてカルディナは……
「──オオオォォォーーー!!ブロウクン・マグナムッ!!」
吼えるように声を上げ、拳と上腕が高速回転する
ゾンダーバリアを展開するゾンダーロボだが、その勢いと高速回転の掘削力はその程度で止められるものではなく、バリアごと頭部を粉砕。
すぐさま再生を始めるゾンダーロボだが、再生等許す訳もないガオガイガーは、助走を付けて飛び上がり、
同時に、戻ってきた右腕を装着し、更に蹴り上げ右、左と次々に拳を喰らわせる。
連撃の最中、負けじと反撃をしようと突如、口を開いたゾンダーロボだが……
「───プロテクト・シェードッ!!」
その
その全体的に攻勢ムードで、戦いを見守る者達の応援に熱が入る中で、
(間違いなくお嬢様が優勢なはず……なのに、この違和感は……)
《───ムル!何か変だ!》
「クスト?君も何か違和感を?」
《何か胸が締め付けられるような……Gストーンが、ざわついてるっていうか……》
「Gストーンが……??まさか!!?」
同じ時、ランドマン・ロディに搭乗する三日月と昭弘も……
《……昭弘、何かおかしくない?》
《ああ。こう……余裕ないっていうか、いつものお嬢らしくねぇ。》
《あの機体、相当重いけど、お嬢ならもっとそれも利用してるよね。あれ、振り回されてるって感じ。》
《反応こそ早いが、ヤケクソ気味に殴り倒してんな。こりゃもしかすると……》
《うん。ねえ、オルガ。聞いてほしいんだけど───》
その直後だった。
───ヘル・アンド・ヘブンッ!!!
「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ……ふんッ!!」
──右手に
──左手に
そして
ガオガイガーは合掌した拳を磔にされたゾンダーロボに狙いを定め、
「──オオオォォォーーー!!!」
風を切り裂く拳が、鳴動するゾンダーロボの胸部を捉え、頑強な装甲を有無を云わさずに砕き、そして更にもう一押し押し込み、踏み込む───
「──ハァアアアァァァーー!!ふんッ!!」
そして胸部の奥にあるゾンダー核を両手で鷲掴みにし、一気に引き抜くッ!!
間欠泉の如く起きる大爆発の柱を背に、ガオガイガーはゾンダーロボに勝利したのだった。
また、その大爆発の爆風の衝撃に躊躇する中……
《まだだ、クスト。今度は僕らの出番だ。それに……》
「うん、わかってる。お嬢が心配だ。」
『浄解』モードを発現させたクストとムルが、ゾンダー核を持ってゆっくり歩くガオガイガーの元へ急いで宙を飛んで行く。
《……浄解を。》
「クスト、僕がやる。お嬢を見ててくれ。」
「わかった。」
───テンペルム
───ムンドゥース
───インフィニ
───トゥーム
───レディーレ
『J』の力を発現し、差し出されたゾンダー核を『浄解』するムル。
核はみるみる姿を変え、軽装の鎧を着けた冒険者風の女性へと戻した。
「僕にも……出来た。この力はやっぱりゾンダーに対する力だったんだ。」
「……実はまだ疑ってた?」
「想像を超えた力って、頭では判ってても実感しないと解らないからね。それよりも……」
「お嬢!大丈夫!?」
《───》
浄解を受けた女性をガオガイガーの手から回収するムルはすぐに退避、そしてクストはカルディナに呼び掛けたが、返答がない。
その直後、ガオガイガーが力なく膝を付き───
《───ゴホッ、ガフッ……!》
「お嬢!?」
咳き込む音声を耳にした。
それが治まったと思った直後、ギャレオンの口から人陰───カルディナが出て来たが、バランスを崩して落ちようとしていた。
しかし、寸前のところでクストが受け止める。
「ちょっと、お嬢、危ないじゃない……お嬢?お嬢、どうし───ヒッ!?」
「……」
その受け止めたカルディナの姿を、その感触をはっきり認識したクストは、怯んでしまった。
手に、身体にぬるりと纏わり付く感触と、鼻を突く鉄の臭い。
強固な筈の鎧はひび割れて、その垣間見える肌すら、それに
「……そ、そんな、お嬢!!」
クストに抱えられたカルディナは、白い姿である筈が、弱々しく、全身血塗れの姿であった。
「そ、んな……お嬢、カルディナお嬢様!目を開けてよ!!」
見るも信じられない悲惨な光景に、クストは声の限り叫んでしまう。
その様子を感知されない程遠くより眺めるピッツォ・ケリーは溜め息を吐いた。
「……劣化体を倒したとはいえ、少々期待外れか。しかし、直前の膨大なエネルギー……あれはやはり『カインの遺産』。だが……直接手を下す価値もなかったか。さて、本命の『進化体』……どこまでの
そして興味を失ったピッツォ・ケリーは己が翼を広げ、飛び去って行く。
その後、その場でカルディナを抱え、泣きじゃくるクスト───
「……何、泣いてるの。」
「───お嬢!?生きてる!?大丈夫!?」
「……GGGの隊員が泣いちゃ駄目でしょう?」
「な、泣いてなんか……!それよりもそれって
ボケる余裕はありますって事?見た感じ余裕ないんじゃないの!?」
「……大丈夫、よ。せいぜい全身と内臓からの出血で……血液の3分の1が失われてるぐらいだがら大丈────ゴフッ」
「それって大丈夫じゃないよね──って……お嬢??」
「……」
「うそ……だよね??お嬢……??」
突然中断された会話。
口から出てしまった吐血の量は、3分の1を超えてしまうには充分過ぎた。
そして腕の中で物言わぬ
「──────!!!!!!!」
浄解の能力に目覚めて以来、最大のスピードで
途中、
そして、後に残されたガオガイガーも、全身からオーバーヒートを意味する熱風が吹き上がっていた。
初めての戦い。
それは誰にとっても、思った以上の辛勝であった。
《NEXT》
《次回予告》
ゾンダーに勝利したガオガイガー。
しかしその勝利は決して良いもものではなく、辛勝となってしまった。
満身創痍のカルディナ達は、傷が癒えぬまま王都へと向かう。
果たして王都にゾンダーに勝てるのか?
勝利の行方は?
そしてカルディナの運命は?
NEXT、『公爵令嬢は、ファイナル・フュージョンしたい』
Number.13 ~出撃!未完の勇者王~(2)
次回もこの物語に、ファイナル・フュージョン、承認ッ!!
これが、勝利の鍵だッ!!
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〔--ERROR--〕
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〔--ERROR--〕
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〔致命的な〔--ERROR--〕が発生しました。〕
〔この件に関する修正案の検索を開始します。〕
〔 ──検索、終了。〕
〔この件の修正可能な案件───該当なし。〕
〔現段階での修正は不可能です。〕
〔成功確率────0%〕
最後はボケて終わるつもりだったのですが、ヒドイシリアスになった。
言葉は選んだつもりですが、今後の展開は如何に。
あと、勝利の鍵に〔--ERROR--〕を書いたら、何故かエラー表記に。
〔--ERROR--〕って表記出来ないのでしょうか?
しかも最後に謎のメッセージ……解せぬ。