公爵令嬢は、ファイナル・フュージョンしたい。   作:和鷹聖

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ようやく投稿です。

といっても、本編ではなく次の話に使う振り返りの知識をまとめた文章です。


8月は始めより、ノロウィルスが子供から始まり家族全員が感染という大惨事。
その後、熱中日夜で体力的にダウン。
現在は嫁の職場がコロナウイルスに感染して非常時(現在進行形)で、筆が進まないの話ではない現状。
家族一同感染はしてませんが、皆さんもお気をつけてください。


機密文章ー『Cファイル』第15項962綴、963綴ー

 

──《 警告 》──

 

当報告書は、対象『C』に関する報告書のファイルです。第一級国家機密事項に該当します。

 

閲覧権限は陛下にあり、陛下の許可を頂いた後、指定された文官5名の監視の下、指定の場所にて閲覧してください。

 

尚、文章の書写、外部への持ち出しを禁止等、禁止項を破った場合、問答無用で死罪とします。

 

閲覧後は指定の場所に戻し、指定された積層封印術式を10分以内に掛け直して下さい。

 

 

 


 

 

 

第15項962綴

◯EZX-003 ゾンダー出現時報告

 

・某日の午前中、アースガルズ家所有の土地内の『お嬢様の工房(アトリエ)』にて、カルディナ・ヴァン・アースガルズ侯爵令嬢主導により開発中の『GGG』、正式名:ガオガイガー※が完成。試験起動を済ませた直後、巡回中の鉄鋼桜華試験団の巡回班より目視の発見によりゾンダー発生の一報が入る。(後に当ゾンダーをEZX-003と呼称)報告を受けてすぐに、カルディナ・ヴァン・アースガルズ公爵令嬢がガオーマシン、及びギャレオン※を無断で発進、アルス村まで急行。

 

※ガオガイガー、ギャレオン、ガオーマシンの項については別紙参照

 

・ゾンダー発生の件を通信機にて王都のレクシーズ陛下に報告直後、ゾンダー出現、(後にEZX-004と呼称)が王都城壁内に発生。王都の騎士団で急遽対応するも、すぐに状況は劣勢。王都内も被害が甚大となる。その際に警備兵の大半を招集しているため、警備態勢に大きな穴が開く。

 

・アレス村にてガオーマシン群とギャレオンが接敵、交戦するも即座の再生により有効打はなし。ティ・ガー元将軍の遠距離通信により、ファイナル・フュージョンを承認、ガオガイガーが顕現。再度交戦し、ヘルアンドヘブンにて核を摘出。鉄鋼桜華試験団ムルにより浄解を実施、浄解を成功させる。

 

・ヘルアンドヘブン使用直後、マシントラブル(魔術回路、及びエネルギー回路が主)が発生。搭乗者のカルディナにも深刻なダメージが発生(血管破裂、筋組織断裂、意識不明等)。クスト、ムル、ビスケット3名による回復魔法を実施。10分間の使用後、効果が出ないと判断された直後、異常な回復を発現、回復する。その際に当人が着ていたIDメイルの軟鉄素材が全て消失。意識回復後、ガオーマシンの機能回復を待ちつつ、途中合流した牽引車にて王都へ向かう。

 

※ゾンダーの詳しい特徴は別途ファイル『EZX-Numbers』EZX-003の項を閲覧されたし。

 

 

 

 

第15項963綴

◯EZX-004 ゾンダー出現時報告

 

・王都にてEZX-004の破壊活動、抑制出来ず。騎士団の損耗が6割を超える。同時に有効打は与えられず。

 

・牽引車、王都に到着。ガイガーによる奇襲、突貫行為にて王都城壁内で破壊活動を行うゾンダーを城壁外、郊外のヴァルキサス渓谷跡近辺まで引き剥がす。

 

・EZX-004との交戦中、ギャラルホルン帝国の一個師団が交戦区域に到着。出現個所より、最短距離のルートを進軍したと考慮。また、手引きには王国内のカイエル教関係者の兵士が複数関与。結果的に警備体制の穴を突く形で進軍を許す。

 

・会敵と同時にギャラルホルン側ゴーレム部隊より法撃を受ける。その際に場にいた鉄鋼桜華試験団とレクシーズ殿下が被害。また、EZX-004より攻撃を受け、ガオーマシン全機負傷、中破以上の損害。ガイガーも被害を受け、カイン、アベルの両名の援護を受けるもコックピットを貫かれ、ガイガー負傷。パイロットの生死はこの時点では不明。

 

・ガイガー沈黙後、パイロット含め、謎の復活を果たす。同時にガオーマシンも謎の術式を受けて、別の何かに変化。一角狼(ガルム)型、一角翼馬(アリコーン)型、大地竜(アースドラゴン)型、黒不死鳥(フェニックス)型と推定。陛下の証言より『マギウス・マシン』と総称する。

 

・牽引車に移ったティ・ガー元将軍へ再度ガイガーよりファイナル・フュージョン要請あり、承認。ファイナル・フュージョン敢行、成功するも、設計にないガオガイガーが顕現する。陛下の証言より、マギウス・ガオガイガーと総称。

 

・再度ゾンダーと交戦。途中ギャラルホルン側より法撃による妨害があったものの損傷は皆無。ガオガイガーからの迎撃でギャラルホルン側の過半数に甚大な損害。ゾンダーに対しても終始圧倒的な状況(当初より問題視されていたエネルギー問題が解消されたと推定)。

 

・核摘出のため、ヘルアンドヘヴン決行。その際に爆発による深刻な被害が懸念されるとカイン、アベル両名より申告があるも、摘出後の測定不能なエネルギー放出により、爆発ごと滅却、同時にギャラルホルン一個師団がヘルアンドヘヴンの余波を受けて崩壊、全滅する。

 

・ガオガイガーより降りたカルディナ・ヴァン・アースガルズが、浄解の能力を発現、ゾンダー核の浄解に成功する。その後意識を失うもアシュレー殿下の手により、無事を確認。

 

・無人のガオガイガーより、無限情報サーキット付AI───V・Cから接触あり。ガオガイガーの調査協力、捕虜の捕縛協力と引き換えに修理と安全区域への保護の要求あり、これを受諾する。

 

・鉄鋼桜華試験団、近衛騎士団、第8騎士団により捕虜の捕縛、移送を完了。関与した幹部は全員捕縛、末端兵が数名逃走するも近隣で負傷した数名を捕縛、移送する。以後、尋問や作業に移行する───

 

 

 


 

 

 

《 EZX-004戦時、追加事項 》

 

カルディナ・ヴァン・アースガルズ公爵令嬢より、EZX-004戦時における、ガオガイガーの異変について聴取した内容。主にガオガイガー沈黙から再起動までの僅かな間の内容となる。

 

 

・予兆となる謎の精神干渉はEZX-003戦の負傷時よりあり。EZX-004への突貫の際に再度受け、攻撃の手を緩めてしまい、カウンターをうける。(攻撃の瞬間、何かの攻撃が当たった気配はあったが、それによる影響は皆無であった)

 

・EZX-004の攻撃によりコックピットを大破、同時に意識不明となるが、当人が気付いた時には一面全てが『暁の空間』にいた。

 

・推定:この時は精神体(魂)のみ『暁の空間(後述にオレンジサイト)』へ連れて行かれた。その時に原因不明の空間停止現象が発生。

 

・同時間に獅子王一家(麗雄、絆、凱)、無限情報サーキット『V・C』と出会い、友好的な交流を図る。その後、情報交換を行う。(カルディナの情報は省略)

 

・獅子王一家より、ソール11遊星主と三重連太陽系での戦いの後の出来事が語られる。ソール11遊星主殲滅後、滅びゆく宇宙を脱出するため、GGGはジェネシック・ガオガイガーに搭載されていたガジェットツール『ギャレオリア・ロード』を使用、次元転移を実施。脱出するも、その先は宇宙の卵、または宇宙の墓場と言われる『オレンジサイト』。空間内にて勇者ロボ、及び負傷者の急速回復が発現。

 

・同空間内にてザ・パワーにより精神体となった獅子王夫妻が出現。ザ・パワー=オレンジサイト※の詳細、危険性、次元転移空間路による帰還先への000(トリプルゼロ)※の流出の説明を受ける。

 

※オレンジサイト、及び000(トリプルゼロ)の詳細な内容は別紙参照。

 

・GGGによるオレンジサイトからの脱出、及び000(トリプルゼロ)流出の阻止を敢行するも、000(トリプルゼロ)の侵食、及び『滅びの倫理書き換え』の影響を受け、勇者ロボ達の妨害を受ける。それによりオレンジサイトからの脱出を断念。キングジェイダーの最後の援護を受け、ギャレオリア。ロードによる次元の歪みを閉じるも、獅子王凱以外の000(トリプルゼロ)侵食を許す結果となる。その後、ジェネシックガオガイガー以外は目視による追跡は不可能。侵食されたジェネシックガオガイガーは次元転移空間の構成のため、太陽系第6惑星『木星』を圧縮……までの説明を受ける。(説明中、空間は静止中)

 

・次に無限情報サーキット『V・C』からの説明。自身を三重連太陽系11番目の星『紫の星』所属と証言。獅子王凱からの証言もあり、当人はゾンダーではない事が証明され、『紫の星』で機界昇華が始まる寸前に脱出させられた、とあり。当人は『精神浄化システム』の一部であり、正式名称は『サポート&ナビゲーション&コントロールシステム搭載AI付与型無限情報サーキット:Vクォーツ』である。他、『超適合性細密機械群体:|AZ-M』、『マイナス思念エネルギー転換型無限情報サーキット:Pジスト』が存在、ゾンダーはAZ-M、Pジストが元になった存在であると証言。(ただし、Zマスターとの関連は触れず、証言なし。)

 

・『V・C』の目的はカルディナ・ヴァン・アースガルズを連れ戻す事にあり、(この時のV・Cは電位構成体であり、実体ではない。)

 

・そも、カルディナ・ヴァン・アースガルズは5歳の頃、ゾンダーを目撃した際に事故により重篤な障害を有するが、その際に偶然所持していたV・クォーツと、偶然流布されていた軟鉄=AZ-Mにより、身体状態を回復、その際にサイボーグと同位の身体構造と化す。以後、V・Cにより身体、及び『元始情報集積体(アカシックレコード)』を無意識下で管理される。(無意識下での『元始情報集積体(アカシックレコード)』管理、及び『魔術演算領域(マギウス・サーキット)』との因果関係は別紙参照)

 

・また、Gストーン精製の影響を受け、体内の触媒結晶がGストーンに変化したとの事。そしてゾンダー戦での負傷により、胸のGストーンが砕け、エヴォリュダー(擬き)化した事も証言される。(この時点で獅子王凱と半ば同性質の存在かは不明だが、近しい状態になっている可能性は非常に高い。)

 

・また、ガオガイガーのエネルギーブロウはカルディナが体内に有していたGストーンが原因と断定。

 

・『元始情報集積体(アカシックレコード)』は出産直前に飛来した000(トリプルゼロ)に侵食された魂(電界情報体)が有し、迎撃した母・ケセリナと祖母・キトリーがその魂を弱らせ、カルディナはそれを逆に捕食した形となり、結果『元始情報集積体(アカシックレコード)』を有した。また000(トリプルゼロ)汚染の影響は祖母のキトリー・キルヤリンタが封印を施す事で13歳までは保持可能、以後留学の際に再度封印処置を行う。

 

・カルディナの有した様々な因子が問題として浮上。

 

・魔法による事象介入を可能とする優秀な才能、AZ-Mをベースとしたエヴォリュダー(擬き)の身体は万能の電界操作を可能とし、エルダーエルフ──ベターマンの因子は高度な環境耐性、適応能力を持つ。V・クォーツは天文学的な事案を高度に同時処理する。『元始情報集積体(アカシックレコード)』はあらゆる事柄、事象の終始を示す情報媒体。そこに『000(トリプルゼロ)』の無限を超えた超エネルギーが合わさる事で、カルディナはあらゆる物質、現象、事象に対する絶対的操作を可能とする存在と示唆される。

 

・転じて、それらの意味するところは、あらゆる存在の覇界。一つの宇宙が消滅するだけではなく、『元始情報集積体(アカシックレコード)』が示す世界を覇界し尽くす事が出来、ジェネシック・ガオガイガーがその最善の器とされる。

 

・それに対して、カルディナ当人は強く否定、錯乱。また、V・Cより獅子王凱も000(トリプルゼロ)に汚染されている事が明かされる。しかし獅子王凱は、汚染進行具合を理由に「まだ諦めるには早い」と明言。カルディナもその意見に同意。

 

・その際の強い意識の高まり(当人によると『勇気ある誓い』)により、身体中に拡散したGストーンとAZ-M、獅子王凱の生体情報をGストーン・リンクにより入手、カルディナは超進化人類:エヴォリュダー※へと進化した。しかし、現状を打開するには足りないと獅子王一家に申告。

 

カルディナより、打開策として自身の、EZX-004戦で砕かれた胸部内のGストーンをJジュエルに精製し、浄解能力の底上げする事を提案。V・Cと獅子王一家の助力を得て、精製に成功。同時にカルディナが生後より蓄積してきた様々な人々の生体情報を元に、そしてクスト、ムル両名の生体情報、浄解能力の情報を元に《b》超進化革命人類:レヴォリュダー※へと進化する。《/b》

 

※レヴォリュダーの項は別紙参照

 

・自身の浄解能力を以て000(トリプルゼロ)を浄解、そして獅子王凱の000(トリプルゼロ)をも浄解する。同時に、カルディナのレヴォリュダー化に伴い、獅子王凱も超進化新人類:ネオ・エヴォリュダー※と進化する。

 

※超進化新人類:ネオ・エヴォリュダーの項ついては別紙参照

 

・自身の浄解能力を用いて、オレンジサイト内の000(トリプルゼロ)を浄解、安全圏を形成。そして獅子王凱000(トリプルゼロ)を浄解。同時にその残りと思われる物質がカルディナ、凱それぞれの心臓の上にザ・パワーの集合体『Zオーブ』として宿る。どちらも完全制御が可能と評価。

 

・浄解の反作用でオレンジサイトの静止現象が瓦解。その後、カルディナV・Cは元の軌跡をたどり、こちらの世界に戻る。

 

・実体に戻ったカルディナはV・Cと共に自身の身体をアップデート、及び最適化。同時にAZ-Mによる急速リペアを敢行。同時に破損したガオーマシンを量子増幅円環式(クァンタム・ブースター)にてマギウス・マシンへと変化。

 

・上記必要性の理由として「現状のガオガイガーではこれから待ち受ける困難に勝てる性能ではない。ならば、自身の能力を最大限に発揮できる形態に変異させて戦うしか道がない」と獅子王麗雄博士に明言している。魔法科学に不慣れな点がある博士だったが、一回のみであれば問題なく稼動可能な設計に手直す。(当人曰く「それが現時点での限界、ただし道のり途中に研究は進める」との事)。起動後はカルディナとV・Cとの直接制御(フルコントロール)にて稼動。同時に直接制御(フルコントロール)下での問題も列挙。別紙[XR-P-06]を参照)

 

・戦闘後の簡易調査でアベル氏曰く「GストーンとJジュエルの同時稼動などふざけている、あらゆる要素が絡み合って、これはガオガイガーの皮を被ったキングジェイダー……それ以上の何か、と評価しましょう。ただしそれ以外は落第ですが」と評価。※

 

※カイン氏、アベル氏によるマギウス・ガオガイガーの稼動評価資料は別紙[XR-P-01~07]にて参照。同時にマギウス・ガオガイガーの改良案計画書を別紙添付。

 

 

 

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