リクエスト企画、後・半!(……も、かかってしまった)
前半は無茶苦茶でしたが、後半は上手く纏められる事が出来のか……(心配事はソレ)
天井知らずのお嬢様VS勇者王!
どんな結末になるのか、ご覧あれ!
《……オレンジサイトより脱出しましたら、数々のスーパーロボット達が集う世界──『30』の世界にいた、と。》
「……何とおいたわしや。」
「ああ、何が何やらで……しかしカルディナも、あの後瀕死の状態から魔法製ガオガイガーに気合と勇気をかけて、GストーンとJジュエル、三重連太陽系の無限情報サーキット『V.C.』を取り込んだ、この
「《さあ??》」
光すら止まって見える量子リンクの中、カルディナと凱は互いの情報を交換し合っていた(二度目)。
非常時とはいえ、どちらも大丈夫じゃない情報であった。
特に凱にはカルディナの世界でのゾンダー事情は見過ごせない事案であるが、こればかりは聞くに徹するだけしか出来なかった。
そして情報交換を終えた2人は一息ついて、『
「……カルディナがここにいるのはシミュレーターのプレイ中に、アカシックレコードの管理者という者に半ば強制的に連れて来られ、いつの間にかここ───ドライストレーガの『AOS』のシュミレーションにいた、という事だな。」
「そうなります。」
「そしてクリア条件には、出現した機体を全機撃破と推測したから……だから皆、撃破した訳か。」
「はい。」
「しかし脱出出来ず、か……なるほど。そりゃ場が荒れる訳だ。」
エネミーユニットを撃破しても何も起きず、次々とやってくる以上は撃破しなければ次に進めないので撃破したが、何事も起きなかったため、現状のまま甘んじていた経緯である。
また、対戦相手の機体にパイロット達が乗り込んでいる事は知らなかったようだ。仮に搭乗していたとしてもシュミレーターである以上、人的被害はないのでコックピットを狙わないという気遣いも必要はないが。
そしてここで凱からメタい質問がされた。
「というか、『30』の世界ってなんだ?」
「『観測者』がいる以上、一つの次元の括りなのでしょう。別の次元には、複数の巨大なロボットがいる世界を掛け合わせて、一つの世界を作り、それらを競わせ、戦わせるという遊戯があるのです。その名が『スーパーロボット大戦』。」
「スーパーロボット大戦……そんな世界があるんだな……」
「私も『管理者』に連れて来られたので『30』の真の意味こそ解りませんが、おそらく分類分けのサブタイトルでしょうか。」
「……そんな世界が既に30も創られたとか、言うのか?」
「実際は、とある次元の人間達が作り出した、ただの『シュミレーションゲーム』です。タイトルに続くシリーズ名も『α』『Z』『OG』が有名で、単品だと『MX』『R』『D』『W』あたりです。英語が基本で、番号での表記はなかったはずです。あ、ちなみにお義兄様のお姿もございますわ。」
「そ、そうなのか……??」
「はい、最強ユニットの一角として、ボスキラーとして、ディバイディング・ドライバーおじ──ゲフンゲフン。ん?もしかして……スパロボが『30周年を記念しての作品』だから『30』では……?」
「いや、そこまでは知らないぞ……というか今何を言いかけた。」
「何も。」
《存じません。》
──
「この通り『30』という世界が実在して存在している理由というのは、『管理者』に準ずる、
「地獄……確かにな。この世界は地獄そのものだ。」
「いえ、まだ序の口です。この後もっと戦線が過熱、苛烈になって行くでしょう。」
「正気か!?」
「作品によっては次元そのものが崩壊寸前な場合も。そして戦い自体を裏で糸を引く強大な存在が……」
「狂気過ぎやしないか?!」
「スーパーロボット大戦の世界はどこに行っても狂気でしかありませんわ。お義兄様も、三重連太陽系がらみで宇宙消滅の危機を体感したではありませんか。まあ、
「……何故わざわざそんな事をするんだ??」
「戯れか、それともそうする必要があるから、では?詳細は不明ですが。」
カルディナはそこで言葉を切るが、ある程度は予想出来ている。
次元単位での『負の
『負の
ワインに例えるなら時間の経過と共に瓶の底に貯まる僅かな『滓』の集合体。
『スーパーロボット大戦』を次元単位で行う理由とは、それらをアカシックレコードに溜まる『滓』を一掃するため、昇華するための通過儀礼ではないかと思われる。
ただし只の『滓』だと思うな。一度許せば世界を宇宙単位で覆う程の怨念を持つ輩ばかりだ、徹底的に排除する必要がある───
魔法を扱うカルディナにはどうしてもそうとしか思えない……が、それを『今』伝えても、伝えきれないところがあるので、あえて言わなかった。
まあ、先程から説明の度にカルディナの網膜に送られてくる映像──『管理者』からの『ネタバレ禁止!』という忠告があるのだ、まず間違いないだろう。
後で『成敗ッ!』されるのはイヤだ。
ついでにカルディナがV.C.と共に『世界』に干渉すると、とある
タイプ:空陸 空:A 陸:A 海:B 宇:A
移動:9
サイズ:1L
運動性:180(5段階)
装甲:3800 (5段階)
照準値:310(5段階)
HP:25300 (5段階)
EN:480 (5段階)
カスタムボーナス
特殊能力「TGSライド」の能力が強化され、最大効果時与ダメージ1.3倍、照準値・運動性+40、装甲値+500になる
特殊能力「V.C.ハック」の対象が二体になる。
〇特殊能力
プロテクトフィールド*1
マギウス・アーマー*2
TGSライド*3
V.C.ハック*4
〇武器性能
格闘:プラズマホールド*5 3800
格闘:ディバイディング・クラッシャー*6 4900
格闘:高速格闘術*7 5200
格闘:ブロウクンマグナム*8 5300
格闘:魔法攻撃*9 5900
格闘:ディバイディング・クラッシャー*10 6000
格闘:ドリル・ブロウクンマグナム*11 6500
格闘:?????
格闘:ヘルアンドヘヴン・ゼロ*12 7400
カルディナ・ヴァン・アースガルズ
Lv:50(暫定)
Sp:95/255
Score:299(+ G-Ace)
特殊スキル
レヴォリュダー*13
アカシックレコードリライター*14
???*15
勇者Lv:9*16
底力Lv:9
極
再攻撃
ガードLv:9
見切りLv:9
SPアップLv:9
SP回復EX
気力限界突破EX
プレッシャーLv:4
ヒット&アウェイ
ExCボーナスEX
援護攻撃Lv:4
カウンターLv:9
精神コマンド
・希望 (5)
・直感 (10)
・手加減(5)
・愛 (30)
・勇気 (30)
・決意 (40)
エースボーナス
気力140以上で精神コマンド『勇気』を使用すると『魂』『鉄壁』『覚醒』が掛かる。
気力130以上で精神コマンド『愛』を使用すると『狙撃』『気迫』『突撃』が掛かる。
気力120以上で精神コマンド『希望』を使用すると『期待』×2が掛かる。
ご存知SRWのゲームで必ず目にする『ユニット能力一欄』、『インビシブル』──もとい『マギウス・ガオガイガー』のユニット能力を見て、色々ふざけているのか、真面目にやっているのかが良く解らなくなった。『30』未プレイのカルディナでもわかる。
(絶対ユルゲー間違いなしのラインナップですわ!『コイツだけいれば十分じゃないか?』的な!しかもこのエースボーナス何ですの!?加えてマギウスツールの一つとして実装予定のディバイディング・クラッシャーまで組み込まれていますし、設定した方はロクな方じゃないのか、私に甘い方なのか……)
ついでに『勇者王誕生!』の派生Ver.BGMが頭の中をエンドレスで流れている。
ここまで再現されていると、リアルシミュレーションとスパロボを掛け合わせた弊害で参るのを超えて、カルディナは嬉しさのあまり、余計な雑事を考えるのを止めていた。
この状況を楽しめないのはスパロボオタクではない。(ふんすー)
「……しかしこのシュミレーター、あまりにも環境が
《それは肯定します。》
話を切り替えた二人は、そう感想付ける。
サクヤシリーズ謹製のシミュレーター・マシンはMSのコックピットだ。だが今いるのは間違いなくマギウス・ガオガイガーのコックピットだ。
システム上ならともかく、さすがにここまでの再現はまだしていない。
管理者と会話する前に行ったセレクト通りになっているのが不思議である。
《ここまでの再現率……製作したのは只者ではない『何か』なのでしょう。実に興味深いですわ!》
《使用しているシステムの質の高さが良く判ります。これは三重連太陽系にも劣らないものを使用していますね。相当な解析力、技術力を持つ文明が関わっていると推測します。》
改めて感激しながらシミュレーター内の環境を事細かく観察するカルディナと、珍しく感心するV.C.のコンビ。
しかしこのシミュレーター内での戦いを振り返ると、カルディナにとっては何とも手応えのない。
《初めの5体は何がしたかったのか、
《ああ、あの機体は私の事を調べていたんです。むかつきましたので、システムをクラックさせました。》
《パイロットの皆様、泣いてましたわよ。まあ半ば同士討ちさせたのは私ですが……》
《そこは自己責任です。それより追加装甲付きのダンクーガ……封殺した挙げ句、真っ二つじゃないですか。AIの私から見てもエグいやり方ですね。》
《元のダンクーガであれば手数も増え、苦戦したかも、でしょうが、重いだけであれば余裕です。『断空光牙剣』は……まさかJジュエルのフルドライブで出来るとは予想外*17でしたけど。》
《
《モビルスーツ群はノーコメント。マジンガーZとあのゲッターは……何を起こすか解りませんのでハメ殺しにさせて貰いました。》
《あの時のお嬢様の必死な形相……思わず『●REC』するのを忘れてしまう程です。内部破壊が通じるシステムで助かりましたね。》
《……ゲッターとマジンガーには、少々因縁がありまして。時間をかけると何をするかわからなかったので、手加減なしで臨みましたわ。》
「いったい何があった……」
《……その経緯は、あえて聞かないでおきます。》
《最後のガンダム3機は、試験的にマギウスの装甲をナノラミネートと複合させる仕様にしたのですが……その設定がそのまま流用されてしまったのですね、Gパワーとの複合効果でビームが効きませんでしたわ。そう思うと回避する気が失せましたので、わざと被弾してフェザーを蒔いて、V.C.に頼んで攻撃して貰いました。》
《ニュータイプと言えど、最高位の機体もないので、圧倒的物量差での面攻撃は回避不可能と予測しましたので、さっくりやらせてもらいました。》
天使、悪魔達はまだ目覚めていない。
彼らが操作するより拙い仕様であるため、動きが緩慢だ。
「とはいえ、あの正確無比な攻撃は直撃はともかく、被弾するなという方が難しいな。」
《お褒めの言葉、ありがとうございます。しかし全機種、マギウスの武装はほとんど使わず(対ニュータイプ勢、ハッキングは除く)、徒手空拳だけで撃破……お嬢様が強いのか、部隊の皆さんが未熟なのかが判断が付かないところです。》
そこは何とも判断しかねる。残念ながら相手が悪いとしか言えない。知らない相手を一方的に撃破するようなものだ。これを機に腐らず、更なる修練を積んで欲しい……凱はそう願うしかない。
ただ、正体がはっきりし、通信が出来るように回線を構築した(ただし、ガオファイガーを経由しないと会話不可能な)以上、これ以上無用な犠牲が出ないようなもの。凱は安堵した。
ただし、犠牲が出ないとは言っていない。
「さて、これからどうしたものか……ん?」
「これは……モニターに数字?徐々に減ってますので、カウントダウンでしょうか?」
二人の機体のモニター画面の端に『マギウス・ガオガイガー帰還まで残り、360.00/秒』という表示が現れた。
「急に?しかし何で……」
「もしかして、お義兄様と戦い、このように接触する事がクリア条件だったのでは?」
「無茶苦茶な気もするが、現状を見る限りだと……そうとしか思えないな。今はまだカウントされないところを見ると、今はネオ・エヴォリュダーの能力で量子リンクしているから、時間の経過はほんの僅かだ。きっとリンクを切ったらこのカウントが開始するんだろう……」
「という事は、リンク解除後、このカウントがゼロになれば、お義兄様とはお別れですか……寂しいです。」
その通りだ。
色々あったが、今回の事はシミュレーター内で起きた事。巻き込まれたカルディナも被害者だ。
偶然とはいえ、運命共同体でもある義妹をこのまま帰すのはどうにも可哀想ではないかと、シュンと寂しがるカルディナを見て、凱は考える。
では、どうするか……
「カルディナ。折角こうしてまた会ったんだ、どうしたい??」
「どう……とは?」
「こんな状況だから……まあ、手合わせぐらいは出来ると思うんだが、どうだろう……?」
義兄
その提案に、今までにない極上の笑顔でカルディナは答えた。
その笑顔は実に魅力的であり、究極的に危ない。
狂人の笑顔は実に美しく、魅力的なのだから。
四つ手の姿勢で静止する二機───だが、突如二機は後ろに後退し、改めて両者は構えを取る。
《───シミュレーター空間に復帰、カウント開始を確認。》
《了解ですわ!》
《大丈夫、凱兄ちゃん!?》
「ああ、大丈夫だ。ネオ・エヴォリュダーの能力でアクセスしたお陰で『インビシブル』の正体がわかったぞ。」
《今、『インビシブル』から声がしたような……いったいどんな奴なんです!?》
「意外にも意外、俺の義妹だった。」
「……まあ、その疑問は重々解る。俺もかなり驚いているんだ。何せ、オレンジサイトで出会って出来た義妹だからな。」
《はあ!?いきなり妹とか、全然わかんねぇよ!》
《いったいどういう事だ!?》
「すまんが説明は後だ!義妹が後、360秒後に帰るみたいだからな、兄として見送りがてら構ってやらにゃならない!」
《滅茶苦茶話が急過ぎる!》
《せめて説明ぐらいしろよ!》
「……いやぁ、多分無理な相手だな。」
説明不足故に、脈絡が解らない外野を半ば放っておきつつ、マギウス・ガオガイガーとガオファイガーはバトルを再開。
凱が
《お義兄様、参ります!》
《おう!悔いのないように、全力で来い!》
《……全力で、と申されれました?判りました、カルディナ・ヴァン・アースガルズ、全力でお義兄様に向かいます!》
そしてスーパーマギウスノイド、ファイティングメカノイドの駆体より
ぶつかり合う拳の衝撃が、蹴りの衝撃がステージを揺らす。
流れるように、廻るように、せめぎ合うように。
そして拳に、蹴りに込める力を込める度、凱の、カルディナのボルテージは上がる。
その戦いぶりに護と幾巳は、他の誰よりも見入っていた。
「す、凄い……こんな戦い初めて見た!」
「力の流れという流れに、一切の無駄がない。『インビシブル』もそうだけど、ガオファイガーも想定スペックを遥かに超えている、ガオガイゴーでもここまでの戦いは……」
「これじゃ凱兄ちゃんの言う通り、ガオガイゴーで援護しても足手まといにしかならないよ……」
「──だが、凱は本当にここまで想定してたのかは疑問だがな。」
「甲児さん、どういう事??」
「俺も凱とは長い付き合いだが、あいつのあんな洗練された戦い方は見た事がない。それに戦う前に『試したい事がある』って言っていただろう?もしかすると、これはその結果なんだろう。」
「これが……」
「ただ、凱にとってもあの力を得たのは偶然だったと思う。もしかすると、オレンジサイトで『覇界王』以外の事案で何かあったのかもしれないんじゃないか?」
「でも凱兄ちゃんはそんな事は言ってませんでした……」
「あの『インビシブル』に何か関係が……?」
「それ以上にあいつが言っていた『義妹』だ。血縁者ではないだろうが、オレンジサイトに『義妹』と言うべき奴が現れた……俺は、そう予想している。そしてあの『覇界王』似の『インビシブル』……いや、新たなガオガイガーか?こうして現れた以上は絶対に関係ない訳がない。何か知っているんだろうが、言うには説明が出来ない、ややこしい事態になっていると俺は見ている。」
「……どうしてそう断言出来るんですか?」
「戦いに終始殺気がない……だろ、甲児。」
「その通りだ、竜馬。端的に言えば、敵じゃないんだろうな。無茶苦茶な出力を除けば、戦い方が同型でじゃれ合ってる感がある。」
「ええ……??」
「行くぞ!『ファントムリング』、プラス!」
《ではこちらも!『マギウスツール・レフトドリル』、コネクト!》
互いに蹴りの勢いで飛び離れ、着地と同時にガオファイガーは腹部より『ファントムリング』を、マギウスは左膝から『レフトドリル』をチョイス。
高速回転する右腕を互いに構え……
「ブロウクン、ファントム!!!」
《ドリル・ブロウクンマグナム!!》
『ファントム』と『ドリル』が激しく衝突する!!
Gパワーを纏った実体削岩機と、同じエネルギー製のバリアが干渉し合い、互いにひび割れる音が痛々しく響いた。ドリルもリングも互いにボロボロになるが、辛うじて勝ったのは、『ドリル・ブロウクンマグナム』であった。
《ふふふ、勝ちましたわ!》
「まさかリングが破壊されるとは……だがまだまだ!『ファントムリング』!」
《で、あれば『ライトドリル』コネクト!》
戻って来た右腕を装着しつつ、再び『ファントムリング』と『ドリル』を展開する二機。
しかしブロウクンマグナムとして飛ばす訳ではなく、今度は直接殴りに行くようで、豪快に激しく『ファントムリング』と『ドリル』がぶつかり合う。
合間に蹴りや膝のドリル、隙あらば左腕すらもねじ込みにいく。
楽しい、実に楽しい。
憧れの人と競い合えるなんて、とカルディナは心底感激する。
その感激のあまり、それが具体的な形となり……
───パイロットのGストーン活性化中。Jジュエル、追加で活性化開始
───パイロットの保有
───G&Jファイバーにエネルギー流入異常なし。各術式、Gパワーと共鳴。起動、『強化』出力200%
───レヴォリュダー&V.C.によるエネルギー効果の調整、出力余剰分50%反応分に追加
───ドリル・ブロウクンアーム回転開始、ジャイロ運動効果、効率化130%
───ガイガーのGストーン、Jジュエル同期開始……
《幾巳、あれ!!》
《まさか……GとJの共鳴現象!?『インビシブル』にはGストーンと、Jジュエルがあるのか?!》
《───ウフフ!さあ、お義兄様ァ!これがァ!今の私のォ!全・力・全・壊っ!!!》
「!?回避───」
《名付けて、
GとJを合わせた渦巻く異常なエネルギーをその拳から感知した凱は、上方より振り下ろされるその破格の一撃を紙一重で避ける。
その
感極まるカルディナの、思いがけず名付けてしまった歓喜の一撃である。
同時にシミュレーター・ルームに重大なエラーアラームが鳴り響き、大慌てで原因を確認したメイヴィーは発狂した。
「ギャァァァアアアアアーーーー!!!『AOS』のサブシステムが一部破壊されたァァーーー!!しかもメインシステムのすぐ傍で、噓何で!どうしてどこから…………マサカ、イマノコウゲキ、デ??」
その事実にメイヴィーは背筋が凍る思いがした。
ブロック一つ一つがシステムを構築するものだろうが、破壊されなかったのは
だが、今のには攻撃には《ウイルス》が付与されたようで、耐え切れなかったらしい。
というのも、エヴォリュダーの能力が電子機器にリンク出来る以上、ウイルス攻撃のような役割を果たしてしまい、その上位種である2人の攻撃には耐えられそうもない。
幸いブロック一つ一つが独立型のようで、破壊されてもいい───
《───訳あるかぁぁぁあああああっ!!!今の場所は
おおっと、メイヴィーさんのところでしたか。怒髪天を突く彼女には実害はこの上なかったようだ。
だが非情にも声は届かず、逆に凱の戦意も高揚してきており、純粋に戦う楽しさを覚えている。
そんな獅子王凱のステータスがカルディナにはちらりと見えてしまった。
タイプ:空陸 空:A 陸:A 海:B 宇:A
移動:6
サイズ:1L
運動性:140(5段階)
装甲:2500 (5段階)
照準値:210(5段階)
HP:9300 (5段階)
EN:420 (5段階)
カスタムボーナス
特殊能力「GSライド(強化)」の能力が強化され、最大効果時与ダメージ1.2倍、照準値・運動性+40、装甲値+400になる。
〇特殊能力
プロテクト・ウォール(強化)*18
GSライド(強化)*19
〇武器性能
格闘:プラズマホールド*20 4600
格闘:格闘*21 4900
格闘:ブロウクンファントム*22 5200
格闘:?????
格闘:ヘルアンドヘヴン*23 7200
獅子王凱
Lv:50(暫定)
Sp:80/165
Score:150(+ G-Ace!)
特殊スキル
ネオ・エヴォリュダー*24
???*25
勇者Lv:9*26
底力Lv:5
ガードLv: 4
見切り + 5
気力限界突破EX
ヒット&アウェイ
ExCボーナスEX
戦意高揚
精神コマンド
・不屈 (10)
・必中 (15)
・加速 (15)
・気迫 (30)
・決意 (50)
・勇気 (40)
エースボーナス
気力150以上で精神コマンド『勇気』を使用すると『魂』『鉄壁』『覚醒』が掛かる。
カルディナよりはマイルドであるが、これはこれで何かしらイケナイステータスなっている事はここでは追求するのは控えておく。
そして更なる
「それじゃあ俺も、全力で行くぞ───!!」
───パイロットのナノGストーン活性化、機体のウルテクエンジンと同期開始。
───エヴォリュアル・ウルテクパワー、ネオ・エヴォリュダーの制御下に同期開始。
───ネオ・エヴォリュダーの能力により出力調整、余剰分60%を出力に転換。
───ネオ・エヴォリュダー能力『C型術式』起動、ウルテクエンジン出力70%増加、転換。
───ネオ・エヴォリュダー能力『Gクリスタル』起動、稼働エネルギー
「新たなるエヴォリュダーの力、見せてやる、はぁぁああああああっ!!!」
《見せなくていいっ!!!》
「
膨大なエネルギーを込めた勇気ある一撃───それが
激震が走り、エラーのアラームが鳴り響き、ついでに
メイヴィーは口から泡を噴いて倒れた。
「うぉ……と!?まさか突き抜けて崩落するとは……カルディナ大丈夫か!?」
《はい、大丈夫です!》
崩壊の余波を受けて、崩落に巻き込まれたマギウスだが、ただ落ちただけでダメージはない。
ゆっくり下にあるフロアへ着陸するが……
《え~と、ここは……あら??》
《どうした?カルディナ。》
《何か上のフィールドとは違う体の場所みたいで……》
見回すと遠くの角に、ひどく驚き、怯えた女性がいた。
他のプレイヤーだろうか?よくふかで、じつにけしからんところが満載な体型をしている。
それでいて、何か怖い事があったに違いない。
それ以外は……中核みたいなものがある以外は変わりないようで……
《まあ、いいですわ。あの~、お騒がせして申し訳ありませんでした!
「────!?!?」
何を驚いているのだろう?
壊れてしまったものを治すのは当たり前な筈だが……と思うカルディナ。
《という訳でV.C.、任せましたわ。》
《自分で言っておいて、私に投げます……?》
《超万能AIさん、最高ですわ。》
《仕方ないですねぇ~♪》
フェザーを数機展開し、速攻でデータの修理を始めるV.C.。
さすが『紫の星』が誇った超AI。スキャニングから、まるで何も破壊の痕がなかったように、データのブロックは修理されていき、マギウスも降りてきた穴より出ていく。
だが、モニターに表示された時間は残り60秒を切り、元のフィールドに戻り、降り立つマギウスをガオファイガーが出迎える。
その光景、その一連の流れ、マギウスの凶悪な面構えは、ガオガイガーを元にして創られたラスボスと言っても過言ではないと、誰もに刻み込むには説得力のある光景であった。
《もう少し戯れたかったのですが、もうお別れの時間……これで、終局と参りましょう。》
両手を広げ、『破壊』と『守護』の力を発動させる
「……解った。だったら、これでどうだ!」
両者同時に放つEMトルネードは拮抗し、激しい乱気流となって二機の間を乱し、視界を塞ぐが、そんな事などお構い無く、拳を合わせた二機のガオガイガーが飛び出す!
レプリ・ガオガイガー戦を彷彿とさせる、ヘルアンドヘヴン合戦。
だがぶつかり合う『白銀』と『翡翠』はそれ以上の力を出しており、弾けるエネルギーは再びフィールドを焼く程だ。
パルパレーパ戦のように
……だが、終わりは呆気なかった。
[ - ROUND OVER - ]
「……っと、何だ?!」
《タイムリミット!?》
「いや時間はまだ数秒あるが、これは……」
システムが
これは二機から計測されるエネルギーの膨大さに再現が不可能となり、システムダウンを引き起こす前に
流石にそこまでは把握出来ないものの、終わりが来た事を察知したカルディナと凱。
機体から強制的にエネルギーが抜け、ヘルアンドヘヴンが維持出来なくなった二機のガオガイガーは改めて互いに向かい合う。
だが、マギウスの駆体が光の粒子となって消え始めた。
時間が来たのだ。
あっという間に過ぎた楽しい時間。
消え始めた事により通信も利かなくなったようで、画面越しでしか見る事しか出来ない。
そんな事もあり、マギウスのしょんぼりした様子が窺える。
故に凱は左腕を胸に、光輝くGストーンの輝きをマギウスに見せた。
それを見たマギウスも左腕を胸に、Gストーンの輝きを見せる。
そして互いに、無言で拳を前に───ぶつける。
重厚な音を奏でつつ、響く鋼の拳。
言葉無き言葉を乗せた拳の交わし合いに満足したカルディナは、満面の笑みをうかべ、光の粒となってマギウスガオガイガーと共に消え行く……
「ぐっ……!」
マギウスガオガイガーの姿が消えた後、力尽きて膝を付いてしまうガオファイガー。
エヴォリュダーである凱も苛烈な戦いに精根尽き果てたといった様子だった。
「さすがにキツい戦いだった……俺は一人っ子だったから知らなかったが……妹を持つ世の中の兄は、こんな大変な思いをしているんだな。」
「「「 …… 」」」
その言葉を聞いた一同は絶句する。
「……凱兄ちゃん。僕も一人っ子だけど、それは絶対に違うと思う。」
「そうなのか!?」
「世の中の妹はここまで凶暴な人はいないと思います。」
マギウスガオガイガーVSガオファイガーという壮絶な妹のお守りを行った凱の相当疲れたボケに、護と幾巳が突っ込みを入れ、この事件は幕を閉じた……
………元の世界にて、この一部始終をモニターで見ていた鉄華団一同。
あまりにも酷い顛末にこちらも絶句する。
そんな中、シミュレーターマシンから出てきたカルディナ。
「……フフ、ウフフフ。」
「お嬢………顔が気持ち悪いぞ。」
「ウフフフ、フフフフ………」
オルガの辛うじて出たイヤミもなんのその。
その日一日、カルディナこれ以上ない笑顔で過ごし、周辺の者達を不気味がらせたという……
『30』の世界。
そこに残りし凱もその後何事もなく皆に迎えられ……
「……んな訳ゃないわ~~~。いったいこれはどういう事か説明して貰いましょうか、勇者王ォォ~??」
「は……はい。」
……という、そんな都合のいい話はある訳はなく、そこで終わりではないのが現実である。
結果的に実害がなかったとはいえ、これだけの事を仕出かしたのだ、説明責任というものは不可避である。
故に、全ての事情を知るであろう凱に尋も……もとい圧迫事情聴取を行うメイヴィー。
周りを他のドライクロイツのメンバーが固めているため、逃げ出す事も出来ない。
万事休す、GGGブルー・獅子王凱長官代行。
今回の件では散々メイヴィーを始めとした研究班、そしてドライクロイツをコケにしてくれた『インビシブル』、もといマギウス・ガオガイガー。
「あの強大な機体性能とか、『AOS』の知られざるブラックボックスを簡単に解析して修復した能力とか……色々ゲロって貰うネタはあるんですよねェ~~、さあ色々、色々喋って貰いましょうか??ちなみに『実は偶然ばったり出会ったんだ』とかいう言い訳は無しで。」
「………いや、全くその通り何ですが。」
「ああん!?」
「ヒィ!」
だがその通りでしかない。いったいどのように説明すればいいか、凱はほとほと困り果てる。
メイヴィーの圧されて、たじたじな勇者王。
何だこの光景は……
「何だ、この感覚は……」
「どうしたんですか、大尉にカミーユさん。クワトロ大尉まで……」
「どこかで感じた事がある感覚なんだが……だがこの柔らかさは……」
(この感覚は……だが、いやまさか……)
それとは別にニュータイプ勢は何かを感じていた。
そんな時、シミュレータールームに来訪者が。
「失礼しま~……って、いったいこりゃ何の騒ぎだ?あの勇者王が、尋問??」
「ん、君は確か……」
「あ、どうも。エッジ・セインクラウスです。」
ヒュッケバイン30のパイロット、エッジであった。
「ん、エッジか。艦長に所属不明の機体に随伴していった件は、しっかり怒られて来たか?」
「……いやだから、それは俺じゃないって。」
『覇界王』戦では様々な事が起こった。
『覇界王』出現時には『インビシブル』出現がその一番大きい事であるが、その他にもこんな事があった。
『ヒュッケバイン30、所属不明機に随伴』
『覇界王』が出現した際に大量のEI-15が出現し、迎撃する際は多数の機体が投入された。
その内の一機がヒュッケバイン30であるが、いつの間にかドライクロイツが展開する空域から離脱し、『白いモビルスーツ』に随伴して戦闘を行っていた、というも目撃・報告があった。
『覇界王』出現個所から真後ろに出現した、複数の白い花弁状のフレキシブルバインダーらしきパーツを纏ったような機体、通称『ホワイトサレナ』は、広域展開したビット系の攻撃でEI-15の集団を撃破していき、その支援を受けてヒュッケバイン30がツイン・グラビトンライフルをエッジの機体以上の高火力でバカスカ撃ちまくり、EI-15の集団を大多数撃破していたのだ。
それでもドライクロイツが苦戦するレベルでの撃ち漏らした個体数が残ったため、実際に出現したEI-15の集団はとんでもない数だった。
この世界にガンバスターがいたら、宇宙怪獣の兵隊群を想像しただろう。
しかし、この随伴機をエッジは知らないという。
実際は、チームラビッツやモビルスーツ小隊と一緒に迎撃していた記録があるのだが、ヒュッケバイン30がその場に二体いた事が大いに問題となった。
だが『インビジブル』を含め、これら3機がいなければ物量で負けていた可能性もあったが……
どちらがエッジのヒュッケバイン30で、もう片方は誰が乗っているのか??
そして随伴していた『ホワイトサレナ』は何なのか?
この度の『覇界王』出現は起きた事案に非常に数多の謎が残ったという。
だがエッジから意外な事が語られた。
「その件でミツバがみんなを呼んでいたんですよ。でもここにいる奴らは全く返事がなくて、んで俺が直接呼びに来た訳ですが……」
「その素振りだと何か進展があったのか?」
「その通りだ、甲児さん。今現在、『C商会』の会長が来て、ミツバと副長が対応してんだが………」
「『C商会』?聞かない名前だな。」
「C商会……ミシェルが以前言ってましたね。いつの間にか出来た新しい商会らしく、食料プラントをいくつも持っていて、重工業関係はともかく食料品や嗜好品、運送、福祉・医療関係、後は建設業に強い商会だという話です。この戦時下の中で瞬く間に勢力を拡げて、今はGGGやドライクロイツで食料品の取り引きで大部分を担っているって。ルオ商会でもそこだけは勝てないって、ミシェルが愚痴っていました。」
「随分詳しいんですね、ヨナさん。」
「……最近ルオ商会の売り上げが、その商会の影響で下がったって、顔を合わす度に呪詛の如く言われましたら嫌でも覚えるよ、ウッソ。」
「ア、ハイ。」
この上なく震えるヨナに、何かを察したウッソ。
商いの禍根の根は深いようだ。
「他にも会社に対する社員達の愛社心、忠誠心……って奴ですか、それがとてつもなく高く、引き抜く事すら難しい。何より手掛けた事業はまるで魔法みたいに早く、他の会社の半分の期間で、どこの会社が手掛けた建造物よりも堅牢に竣工するんで、近年の復興作業にここぞとばかりに指名される会社だそうで……」
「相当凄い会社だな。」
「それはいいとしてだ、そのC商会とやらがどうしたってんだ?」
「その会長が機動兵器に乗ってきてやって来たんだが、それが『インビジブル』って言えば、事の重大さが判るでしょうが。」
エッジの言葉に一同は絶句。
「ガオガイガーを更に怖い仕様にしてるデザインだったんで、滅茶苦茶ビビりましたよ。あれでGGGが知らないっているのも頷ける。更に木星で確認されたヒュッケバイン30と『ホワイトサレナ』が随伴機としてやって来てんですよ、一周回って冷静になっちまった……って、みんなどうしたんだ、その顔。いくら何でも驚き過ぎじゃねぇか?」
まるでお化けか、深淵の底を覗いてきたような顔をする一同に驚くエッジ。
「……まさかカルディナ??だが、どうなってるんだ、これは。」
唯一、察する凱であるが、それ以上に本当にどうなっているのか分からなかった。
そして驚愕と困惑の空気が漂うシュミレータールームに、追って入ってきた人物達が……
「……いつまで時間かかってんの、エッジ。」
「あ、ああ。すまん、三日月。呼びに来たのはいいんだが、何かみんな変な空気になってな……」
「変な説明したの?」
「知らねぇよ、カレン!……まあ、あの『覇界王』の後じゃ、みんな変になるのも頷けるが……」
「ん、あのモニター画面に映ってんのは……」
「どうした、ミカ。」
「……オルガ、カレン。あれ見て。」
「あ??マギウス・ガオガイガー……お嬢、何やってんだ。」
「え、何、カルディナ?」
「「「───!?!?」」」
……どうやら、これで終わりという訳ではないようだ。
《NEXT??》
……これは、とある公爵令嬢とその仲間達が『スーパーロボット大戦30』の世界に叩き込まれ、この世界を混乱の渦へと巻きこむ
レベル9で最大効果となり、命中率・回避率+18%、クリティカル率+15%、機体の装甲値+300となる。
レベル9で最大効果となり、命中率・回避率+18%、クリティカル率+15%、機体の装甲値+300となる。
スマホを機種交換したら、入力環境が変わってしまい、執筆が遅れてしまった……
フリック入力苦手とはいえ、キーボード入力は前の方が良かったというオチ。
……え、そんな事聞いてない?
それはさておき、いかがでしたでしょうか?
リクエストも重なって、本編の外伝話、という内容で話を作ってしまったのですが、最後は感動というよりも怪談になってしまったというのが私の感想です。
最後に変にお茶を濁すのって、何か作りやすい……(二度目)
ちなみにステータスに関しては盛大なツッコミをお待ちしております。
自分でもアレは酷いと思う……
今回の話の内容はどうでした?
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とってもイイ!!このテンポでGo!
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いまいち。もっと混乱を!
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もう少し感動が欲しい。
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もっと衝撃的なバトル描写を!
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これ以上はお腹いっぱい……
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……平穏はないんですか?