公爵令嬢は、ファイナル・フュージョンしたい。   作:和鷹聖

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お待たせしました。
今回も話が長くなりましたので、分けます。

(1)は『上演』が主になりそうです。


Number.05 ~ガオガイガー、上演&実戦~(1)

『ガイガーから、ファイナル・フュージョン要請のシグナルが出ていますッ!!』

 

『───博士ッ!!』

 

『しかしなぁ、ファイナルの成功率は、限り無くゼロに近いんじゃがなぁ……』

 

『……成功率なんて単なる目安だ。後は勇気で補えばいい! ファイナル・フュージョンッ、承認ッ!!』

 

『了解ッ!!ファイナル・フュージョン、プログラム……ドラァーイブッ!!!』

 

 

 ───ガシャンッ!!!

 

 

『よっしゃあァァァーーッ!!!』

 

 

 自らを拘束している電流の流れる触手を『ガイガークロー』で切り裂き、腰のスラスターを吹かし、離脱する、全長23.5メートルを誇る白獅子の戦士、ガイガー。

 子供達が驚くのを横に、ガイガーは勝機の機会を得る。

 それは……

 

 

ファイナル・フューーージョーーーンッ!!!

 

 

 荘厳な音楽……『ファイナル・フュージョン』の曲と共に、ガイガーはクロスさせた両腕を真横に伸ばし、高速回転をしながら電磁乱雲嵐(EMトルネード)を腰から発生させ、周囲に展開させた。

 

 その電磁乱雲嵐(EMトルネード)の壁を勢いよく突破し、現れたのは……

 

 地面より、金色の回転衝角(ドリル)に、黒きボディの無限軌道(キャタピラ)を持つ戦車、ドリルガオー。

 低空より、白き流線型のボディに青のラインを走らせた500系型の新幹線、ライナーガオー。

 上空より、黒い翼を持つ、ステルス爆撃機を模した飛行機、ステルスガオー。

 

 3機のガオーマシンである。

 

 ギャレオンの口より光が発し、各機は合体フェイズに入った。

 

 十字ポーズのガイガーの下半身が丸ごと反転し、表に黒いスカートパーツが現れる。

 それを「待ってました!」と言わんばかりに、ドリルガオーが機体ごと上方に向き、ドリル基部ごと前方に倒れ、基部の下に『穴』が現れる。

 そこに、足先を尖足型に変形させたガイガーの両脚が挿入、機器によって完全固定(パーフェクトロック)される。

 

 次にガイガーの肩関節ごと、両腕が背面に折り畳まれ、その胸部側面には貫かれたような、大きな四角い『穴』が現れた。

 そこに「此処こそ俺の居場所!」と言わんばかりに、その『穴』に高速で突入するライナーガオー。

 貫き通り、車体の中央ブロックが胸部に隠れるで止まる。

 

 そしてステルスガオーが「これこそ我が生き様!」と言わんばかりに、高速で垂直落下しながら背中に侵入、ブレーキとクッションを活かしつつ減速、背部に複雑な完全固定(パーフェクトロック)で装着される。

 

 ライナーガオーが若干上に上がるのと同時に、ギャレオンの顔に、ステルスガオーから、アームで赤い(たてがみ)が両側に装着され、両眼が光る。

 

 胸部両側面より延び出たライナーガオーの下部より、白いユニットが下方に伸びた。

 それに呼応して、ステルスガオーの左右の黒いエンジンユニット……左側・プロテクトアーム、右側・ブロウクンアームが金属摩擦の唸りを挙げてレールを伝い上昇、内部で連結し、ジェットフィルターが解放、鋼鉄の掌が高速回転して、衝突音にも似た静止音を響かせ、現れる。

 

 そして、ガイガーの頭部の後ろ、ステルスガオーのフィルターシャッターが解放、赤いアームに固定された黒いヘルメットが、ガイガーの頭に被さり、牙を模した面当てが装着、金色の角飾りの窪みから翡翠に似た宝石が迫り出る。

 

 そして光る双眼。

 

 全ての行程(フェイズ)が完了した。

 

 ()の拳を胸の前で突き合わせ、気合を入れるが如く、両腕を勢いよく引き、そしてその名を叫ぶッ!!!

 

 

「ガオ・ガイ・ガーッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……という、ところで『映像』が止まった。

 

 

「……途中ですが、如何でしょう? ガオガイガーのファイナル・フュージョンの行程は、お分かり頂けましたか?」

 

「な……何じゃこりゃ……」

 

 

 普段着(ドレス兼作業着)に着替え、後ろの席より質問するカルディナに、ダーヴィズは思わず言葉を漏らす。

 いや、ダーヴィズに限らず、他の職人達も同じ様な反応だった。

 

 ある者は、ただ唖然と。

 ある者は、「これは、何と……」と感嘆する。

 ある者は、両手を組んで「……おお、神よ」と神頼み。

 

 三者三様……いや、15人いる職人達は、十五者十五様の反応を見せていた。

 かろうじて、フミタンやフェルネスは冷静に、かつ興味津々に見ていた。

 その中で、ダークエルフの女性……イザリア・フランベルは、表情筋を引き攣らせていた。

 

 ちなみにダークエルフとは……

 ファンタジー小説に登場する架空の種族。エルフの近縁種とされ、エルフが気位は高いものの人間に対し友好的(あるいは無関心)であるのに対し、人間に害を成す存在として描かれる。また、エルフとも敵対していることが多い。

 ダークエルフの設定は、歴史的な伝承はもちろんのこと『指輪物語』にも登場してこない。前史である『シルマリルの物語』では、古代に浄福の国の光に接する機会のなかったエルフたちが「暗闇のエルフ」と呼ばれるが、上記とは全く別の意味である。同作には闇の陣営に唆されて一族を裏切ったエルフも登場するが、これはあくまでも個人であり種族という訳ではない。

(Wikipedia参照、一部抜粋。)

 

 この世界でのダークエルフは、闇とかそんなのは一切関係なく、土地柄日光が強く当たりやすい場所に長年住み続けたエルフが、紫外線から身を守るために、長年に渡り、肌を黒っぽく変化させた種族である。しかも、普通のエルフとは特に仲が悪いとか、そんな事は一切ない。むしろ社交的で、ハングリー精神が旺盛である。

 しかも何にインスパイアされたのか、自ら率先して「私達は、ダークエルフッ!」と嬉々として名乗ったりする。

 最近では、一部の白肌エルフさんが「なら、我々はシャインエルフッ!」と名乗ったり、名乗らなかったり。

 

 この事を知ったカルディナは、盛大にずっこけた。

 

 そんなダークエルフであり、職人達の中では比較的常識人な部類に入るのが、イザリア・フランベルである。

 

 そう、貴重な常識人(ツッコミ役)である。

 

 

「お、お嬢……これ、何なの?」

 

「『勇者王ガオガイガー』の第1話ですが、何か?」

 

「第1話……じゃなくてッ!!!あの動いてる絵は何!?何処から声出てるの!?爆発音!?ってか、あの馬鹿馬鹿しい程に高い建造物(ノッポ)は何なの!?あそこは何処よ!?アイツら誰!?何で動いてんのよォッ!?」

 

「……ああ、そこから、ですの。」

 

「そうよ!!ああー!!だから何かやる時には、一言言ってって言ってるでしょう!!」

 

「言いましたわよ?『お見せする』と。」

 

「限度があるわァーーー!!!コレだから、毎度常識と価値観が破壊されんのよ!!!毎回やられるこっちの身になれっての!!!」

 

「オホホホ。」

 

「お嬢ーーーーッ!!!」

 

 

 と、イザリアとカルディナのやり取りが清涼剤となったのか、ある意味落ち着きを取り戻した職人達。

 『今まで』も散々やられているのだ。

 驚きはしたものの、カルディナが関わる以上、摩訶不思議で終わるものではない、大概後々に明確になるのだから、と職人達は一先ずそう思う事にした。

 

 ちなみに、イザリア(常識人枠というツッコミ役)の反応を見たカルディナは……

 

 

(初めてテレビを見た異世界人みたいですわね。)

 

 

 と、楽しそうだった。

 

 

「……とまあ、半分冗談さておき。一から説明しますわ。」

 

 

 ちなみにここは、会議場。

 工房の地下にあり、扇状のスペースに約50人程の人が座れる席が入る程の広さがあり、前方には小芝居が出来る程のステージがある。

 どちらかと言うと演劇場(ホール)に近い。

 

 使用用途は基本的には職人達が集まり、会議をするための場所であるが、大概作業場で済ます事が多いため、使われる機会は稀である。

 

 しかし今行われているのは、カルディナ曰く会議。

 いざ蓋を開けてみると、やっている事は上映会。

 

 上映会、である。

 

 ただ、この世界には『上映』という概念がないため、『上演』という態を取っている。

 

 しかし、中世ヨーロッパ風味漂う、この世界に於いて『映画』なのだ。

 写真の概念は無く、あるのは画家の絵。良くて正確なデッサンぐらいで、まず『絵』が動くのは考えられない。加えてBGM完備、効果音たっぷり、そしてフルボイスだ。

 

 止めに異世界風景(現代描写)など出てくれば、人物と建物のパースを充分に理解している職人達が見れば、イザリアの様なリアクションは当然と言える。

 

 そんな光景を見せたタネは、カルディナの傍らにあった。

 

 

「こちらは、ヴィトーが1ヶ月頑張ってくれた成果です。『魔術式投映機(プロジェクター)』と言いまして、術者の念じた光景、その音や動きをありのままに映し出すものですわ。」

 

 

 四角い木箱に、一ヶ所穴が開いており、レンズが付いている。レンズがある面より真後ろの面には、下部に取手が。開けると、細い集束紐(ケーブル)が張り巡らされた丸い水晶体があった。

 一見すると、外見だけは初期の感光式カメラにも似ているが、当然機能は違う。

 

 

「音はここから四方の四隅にある箱からですわ。」

 

 

 そして『魔術式投映機(プロジェクター)』より四方に集束紐(ケーブル)が伸びており、その先にあるのは舞台天井の両端、舞台袖の両端の4ヶ所にある四角い箱で、円い模様……窪みのある箱があった。

集束紐(ケーブル)が伸びており、その先にあるのは舞台天井の両端、舞台袖の両端の4ヶ所にある四角い箱で、円い模様……窪みのある箱があった。

 こちらは『拡声器(スピーカー)』。

 異世界技術(現代知識)さえあれば、意外と容易に出来たものだった。

 

 ただ、実は20日前には、この2つは既に出来上がっており、試運転をしていたのだが、その時の映像は、良くてノイズの混じった映像、悪くて砂嵐、の映像だった。

 音声も安定しない、ノイズの混じったものだった。

 それを軟鉄に全て交換したところ、見事に成功。

 実にクリアな映像と音声を実現したのだった。

 

 これにより、映像や音声の再生魔法等が未だないこの世界に、魔術式のAV機器をカルディナは生み出したのだった。

 

 ちなみに、どちらの作品もヴィトー曰く、

 

 

「金や銅の線に比べて、軟鉄の方が魔力(マナ)の通りが段違いだったよ。魔法で生み出した電気?と魔力(マナ)のままとじゃ、通り方が違うみたい。」

 

 

 と、面白い報告をされた。

 カルディナにとって、その報告は自身の方針が間違って無いことが証明された事でもあった。

 ちなみに、単純に金や銅が悪い訳ではなく、この結果は金や銅の純度の問題で、純度の低い物質を使うと、映像や音声を流す魔力(マナ)にノイズが出ることが後の研究で判明する。

 なお、軟鉄の純度は、自然界のものであっても99.98%であり、魔力(マナ)の伝導性はどの物質よりも遥かに高い。

 

 ちなみに、当のヴィトーは現在この場にはいなかった。

 フェルネスの妻であるシレーナに、カルディナの新たな注文を果たすため、アシスタントとして引っ張られていった為だ。

 「オイラも見たいのに~!」と嘆くヴィトーを「さあ、新たな服のデザインの始まりです~!」と意気揚々と引っ張って行った光景は、合掌の一言。

 

 

 閑話休題(それはさておき)

 

 

「そして、それらより動く絵と音を生み出すのは……こちらになります。」

 

 

 それはカルディナの指し出す指先に現れた。

 

 直径20センチ程の透明な球体。

 その中には黒い小さな球体を核に、四角に切り取られた、様々な『絵』が球体の内部を規則正しくグルグルと回り続けているものであった。

 

 

「何だい、それ?」

 

「光と音を記憶した、魔術的な情報集積体です。私は『在りし記憶(メモリアル)』と呼んでいます。」

 

 

 正確に云うなら『記憶書庫(B・ライブラリー)』の情報を魔術的な処理にて可視化した物である。

 そのため『在りし記憶(メモリアル)』自体に、実像はない。

 しかし、実際のアニメーションの原理はそのままであり、毎秒26~27枚の絵を約25分間映し続けるお約束はキッチリ守られている。

 あくまで解りやすく見せる為のデコイである。そして……

 

 

「こちらは、とある遺跡より発見致しまして。それを、皆さんにお見せしてますの。」

 

 

 この『嘘』を信じ込ませる為の処置でもあった。

 

 

(……まあ、私の頭の中に全部入ってます、というぶっ飛んだお話より、信憑性がある理由にはなるハズでしょうし。何より……)

 

「じゃあ、何で今まで見せてくれなかったんだ?」

 

「……これを、おいそれと気軽に見せて、他の方の耳に入り、広まったら皆さんの身の安全は如何でしょう?」

 

『──!?』

 

 

 その通りだった。

 現状『御嬢様のアトリエ』にて製作されている品々は、世間一般に公表出来ない物ばかりだ。

 一つでも漏れたら、産業スパイ……挙句には職人の誘拐等、厄介事に巻き込まれるのは目に見えていた。

 そして今回、ダーヴィズ・ダンプソンという『軟鉄』を扱える、奇跡の職人を得たのだ。

 更にこの『ガオガイガー』の映像だ。

 

 ……さて、これらの情報が漏れた後の結末は?

 

 職人達は改めて、自身の置かれた立場を認識し直した。

 そしてこんな事があるから『御嬢様のアトリエ(ココ)』は怖いのだ。

 

 

「……それに、これらの仕掛けがないと、私以外は見られないものです。ヴィトーにすら、製作前ギリギリに明かしたのですよ?そのお陰で作業部屋に籠りっきりでしたが……」

 

「……ああ、だから最近付き合い悪かったんだな。今度何か奢ってやらにゃあな。」

 

「追加報酬も考えませんと。」

 

 

 ここ一か月程、カンヅメだったというヴィトーさん。本当にご愁傷様である。

 

 ちなみに、情報漏洩の予防策は既に施している。

 カルディナは、雇った職人全員に『契約魔法』を施している。

 大まかには、職人の生活の保障と、雇用条件の順守、そして守秘義務である。

 

 特に守秘義務契約は、職人達の身を守る為であり、仮に誘拐され口を割らそうものなら、自動で「詳しい事はカルディナお嬢様に聞け」という文言を言わせ、その後、職人の周囲に『障壁魔法』が自動展開、邪魔者をひっぺ返し、一切外界からの攻撃を許さない。

 その瞬間、隣にいる尋問者に対し、問答無用で『雷が堕ちる』。

 そして『その場に関わった尋問者の同類も識別されて、雷が堕ちる』仕様だ。(実例、数件あり。)

 なお、自ら秘匿事項をしゃべろうとすると『感電』する。

 

 ……酒場で、愚痴程度、当たり障りない内容なら漏らしてもいいですわよ?(笑顔のカルディナお嬢様。)

 

 契約には多少『遊び』はあるらしいが、過保護なのか、過剰なのかは解らない。

 

 

 閑話休題(それはさておき)

 

 

「……で、話を戻しますが、今見て頂いた『ガオガイガー』ですが極論を言うと、これは私達がいるこの世界とは違う世界……つまり『異世界』のお話ですの。私達の知る世界観、建築様式、そして文化が違うのはそのためです。」

 

 

 そして、間髪入れずカミングアウト。

 すかさず常識をぶっ壊しに来るカルディナお嬢様に、職人達の顎は塞がらない。

 だが、常識人(というツッコミ役)たるイザリアさんは、すかさず言葉を返す。

 

 

「じゃあ何?、異世界ではこんなデカブツが、わんさかいるのかい?」

 

「いいえ。おそらくいません。」

 

「……何で断言出来るのよ?」

 

「誤解しないように言いますが、この作品はフィクション、つまりは空想の類いなのです。魔法ですら、異世界ではフィクションに入りますので、向こうの世界でまずこんな巨大な存在はいませんわね。物理法則を無視した存在は、まず自重で潰れるでしょうし。」

 

 

 とケラケラ笑うカルディナ。

 それを聞いたイザリア、以下職人達の目は点になる。

しかし、それはそうだ。いくら

 ただ、カルディナはこうも続けた。

 

 

「向こうの世界からすれば、私達のいる世界自体フィクションの塊ですのよ?『有り得ないから』と。ですが、私達にとって、魔法は真実。であれば、向こうの空想夢想が現実にもなれるのは、道理ではありません?」

 

「あ……確かに。」

 

「ですので、皆さんには純粋に見て頂きたいですが、同時に技術者として、巨大化の案を思い浮かべつつ見て頂きたいので、その点をよろしくお願い致します。」

 

 

 その言葉で、職人達の気持ちは多少ながら吹っ切れた。

 初めて見る光景に驚きと畏怖が混じっていたが、小さいながらも自分達は『この絵の鉄の巨神(ガオガイガー)』を造ったのだ。

 そして、真に『巨神』を造るのだ。

 ならば、恐れてばかりではいられない。

 気持ちを切り替えて、彼らは続きを見た。

 

 そして、彼等は時代背景や、文化が違う技術に出会おうとも、職人である。

 

 

『──オオッ!!!ブロウクン・マグナムッ!!!』

 

 

 掲げた右腕が超・高速回転し、撃ち出された『ブロウクン・マグナム』がEI-02(ゾンダー)のバリアごと撃ち抜いた場面に、自身の造り出した機構を思い浮かべながら歓喜し、

 

 

『──プロテクト・シェェェーードッ!!!』

 

 

 突き出した左腕より発せられた光の障壁『プロテクト・シェード』が、エネルギー砲の一撃を受け止め、五芒星を描き跳ね返す場面には、再現方法に苦悩しつつ、そのアイディアに驚いたりしていた。

 

 されど、EI-02(ゾンダー)はダメージを与えるも即時再生し、倒れず。

 なれば、残る手は……!

 

 

『───よぉおし!それなら……!』

 

 

 ヘル・アンド・ヘブンッ!!!

 

 

 仁王立ちのガオガイガー。その開いた左手に強力な防御エネルギー、右手に膨大な破壊エネルギーが集う。

 

 

『ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ……!』

 

 

 『2つの力を、1つに』を意味する呪文を唱えながら、相反するエネルギーを込めた拳を……併せるッ!

 

 

『───ハァアアッ!!!』

 

 

 Gパワーの力で翡翠に染まるガオガイガーが、合掌に併せた拳を突き出し、電磁乱雲嵐(EMトルネード)が周囲に、そして拳より発生、EI-02(ゾンダー)がその余波を受け、拘束される。

 

 

『──オオオオォォォォォーーーーー!!!』

 

 

 ステルスガオーの上面(ガオガイガーとしては背面)よりスラスターが解放、最大全速の猛威を振るい、大地を割りながら、合掌した拳を突き出したまま、全力で突貫する。

 そして獅子が吼えるように、叫ぶ凱。

 

 

『ハアァァァァーーーッ!!!』

 

 

 拘束されたEI-02(ゾンダー)の胸部に拳が突き刺さり、破壊エネルギーがEI-02(ゾンダー)の上半身の殆どを粉砕、秘めたゾンダー核を掴み……

 

 

『───フンッ!!』

 

 

 あらゆる拘束を力ずくで引きちぎり、そして天高く掲げ、引き摺り出す。

 その瞬間、ゾンダーは巨大な火柱を発し、爆発ッ!!

 しかし、ガオガイガーは爆炎に晒されても無事。

 その『勇者』たる存在を見せ付けた。

 

 

 

 と、いう所で、映像は止まる。

 そして、カルディナがちょっと興奮気味で職人達に問い掛けた。

 

「如何でしょう、如何でしょう?ガオガイガーの力は?何か気になるところはございますか?」

 

「そうだな……」

 

「ブロウクン・マグナムの攻撃仕様は斬新だったな。機械仕掛けとはいえ、あんだけ巨体の腕だ。相当な威力だ。」

 

「プロテクト・シェードという防御魔法(?)も画期的ですね。防ぐだけでなく、反射して相手に返す……戦い方の幅が広がりますね。ですが……」

 

「……一番、気になったのは、やっぱりあれ、よね?」

 

「ああ、あれが気になる。」

 

 

 それは、カルディナ以外の、この場にいる、全員が気になっている。

 

 

「何でしょうか?」

 

「「「ガオーマシンが『4機』じゃなくて『3機』しかいないのと、その『ライナーガオーの仕様』と『ガイガーの構造』。」」」

 

「ごはぁぁぁっ!!!」

 

 

 お嬢様にダメージ10000。

 オジョウサマ ハ ヒンシ ダ。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「……ええ、判ってます。判ってますわ。ライナーガオーとガイガーの仕様が違うなんて、元から承知の上ですわ。」

 

 

 後悔の言葉を漏らしながら、カルディナは『空を飛んでいた』。

 涙?泣いてはいない。お嬢様の目が輝いて見えるのは、きっと空が輝いているからだ(ジト目)

 

 あれからエンディングを見て、第2話を見終わった後、一同は工房の外、荒れ地と化した試験場の、晴れた空の下にいた。

 そして、職人全員が空を見上げて『空飛ぶカルディナ』を目で追っていた。

 

 

《成る程。だから設計、製作途中でお嘆きになっていたのですか。》

 

《その場にいた私らにしたら、心臓に悪い出来事だったんだから。まあ、今では笑い話だけど。》

 

《あの時のお嬢様は、身悶えが非常に可愛らしかったです。》

 

「……イザリアさん、フミタン。聞こえてますわよ?」

 

 

 カルディナは現在、ステルスガオーを背に装着し、自由飛行を行っていた。

 それはガイガーがステルスガオーを背面に装着し、飛行する形態そのままだ。

 そしてカルディナが纏う、出来立ての鎧───『IDメイル』は、ガイガーの姿とアルティメット・アーマーを足して2で割った様な外見をしており、胸にギャレオンの顔、腰には噴射口(スラスター)を備えた黒いスカートを完備する、純白の鎧である。

 その特性はガイガーを模しており、各ガオーマシンを装着出来る。

 『軟鉄』によるパワードスーツ製作は、全てこの為である。

 そして、今朝カルディナ用のパワードスーツが仕上がった事により、今まで製作していた鎧や部品を、シレーナとヴィトーが取り付け、仕上げた一品である。

 差異といえば、ガオーブレスが両腕にある事と、ガイガーにあたる尻尾の色が黒く、かなり角張っているところ。見た目、かなりメカメカしい。

 そして頭には小さい猫耳の様なパーツと、白いトサカ状のメインカメラ風のパーツが付いた、カチューシャを着用している。

 

 ちなみに、名称にアルティメットを使わなかったのは性質が『IDアーマー』に似ている為と「私はサイボーグではないので……」と悲しげに呟いていたのをフミタンが耳にしていた。

 

 

 

《……『長距離交信機(トランシーバー)』の感度は、とても良好ですね。》

 

《同時交信通話ってのも、問題ないみたい。》

 

「スルーしても無駄ですわよ。」

 

 

 そして、こちらも本日お披露目の、イヤホン型長距離交信機(トランシーバー)にて、地上と交信しながら試験過程をクリアしていく。

 

 加えて、マニューバ軌道の1つである、バレルロールを繰り出しながら、2人に毒づくカルディナ。

 

 交信相手はフェルネスとフミタン、イザリアの3人だが、他の職人達も耳に『長距離交信機(トランシーバー)』を装着し、その性能を実感していた。

 

 

《継続飛行時間、15分経過……並行飛行する『Sライナーガオー』も良い調子ですね。》

 

「そうですわね~。ステルスガオーもそうですが『Sライナーガオー』……我ながら『2機』ともよく飛んでると思いますわ。」

 

 

 現在行っているのは、ガオーマシン4機と、そしてギャレオン1機の駆動動作試験と操作限界範囲の模索である。

 ステルスガオーを装着したカルディナが、高速で旋回飛行をしている傍ら、飛行翼を付けたライナーガオー『2機』が随伴してフォーメーションを組んでいる。

 

 ……ちなみに、このライナーガオーは、カルディナ最大の挫折の産物である。

 

 その名は、ライナーガオー改め『(スカイ)ライナーガオー type R&L』。

 『とある理由』にて、ライナーガオーを二分割し、飛行能力付与した、空飛ぶ新幹線である。

 尚、参考にしたのは『勇者特急マイトガイン』の400系新幹線をモデルにした『マイトウイング』。

 ちなみに、ドリルガオーは悪路ばりのコースを力強く走破し、時に回転衝角(ドリル)を使って岩を砕いて進んでいる。

 しかも、ステルスガオーの飛行速度に負けない速度で地上を走破している。

 更にギャレオンがドリルガオーの横を四足歩行の力強い走法で走り、時には腰部の噴射口(スラスター)を吹かして飛行したり、それぞれ荒れ地を駆け回っていた。

 そして、それら全てを操っているのがカルディナ、ただ一人。

 『念動魔法』により、全ガオーマシン、及びギャレオンに搭載されている、受信用魔石にアクセスし、同時並行で操っているのだ。

 どれも『無線操作』である。

 

 また、ステルスガオーと、Sライナーガオーは『浮遊魔法』で浮いており、噴射口(スラスター)にあたる箇所は、ジェットエンジンを模して、風魔法により空気を圧縮、噴射して推力を得ている。

 揚力飛行は流石に難しい。

 

 

《……しかし王国初の人造飛行体……ですか。》

 

 

 マニューバ軌道の一つである、ローリング・シザーズをするカルディナの姿を見つつ、フェルネスはぽつりとつぶやいた。

 

 

「ああ、そういえばそうですわね。『浮遊魔法』があるので、王国初と言われても、ピンと来なくて。自分を飛ばす方が簡単ですので。」

 

《普通、『浮遊魔法』って、どこの工房も協会も、匙を投げる難題なんだけど、遠距離操作と同時並行でやられちゃ、出来ないなんて言えなくなったわねぇ。》

 

「その内、それすらも普通になりますわ。この試験が終われば、いよいよガイガー製造に着手です。それに伴い、原寸大ステルスガオーも造るのですから、せめて『浮遊魔法』ぐらいは習得、付与、行使して頂かねば。」

 

《……お嬢様、それは誰がするのですか?》

 

「……まずは、エルフの皆さんから?」

 

《───ッ!?》

 

 

 戦慄するエルフ勢。

 魔力(マナ)に長けるからと言って『浮遊魔法』を無茶振りするお嬢様。

 

 ……いつか、自分達も空を飛ばされるのでは?

 

 エルフは地味に高所恐怖症持ちが多かったりする。エルフ達の安らかな明日はどっちだ!?

 

 

「……さて、楽しい交信会話はこれまでとして、操るだけなら問題ありませんが、流石に『僅かながら』私自身の動きに制限が出ますわね。その点を注意して運用しなければ。」

 

 

 マニューバ軌道で、バレルロールやローリング・シザーズをやっておいてよく云う、と思うが、この場にいる全員がマニューバ軌道の難易度を知る訳でないため、凄い動きだった、と思われる以外は特に突っ込まれなかった。

 

 それも、今までの雑談もカルディナにとっては、雑念があっても、自身が飛行しつつ、ガオーマシンを『念動魔法』で操れるか、という試験項目のためだった。

 これについては特に問題ない、と認められるレベルだった。あくまで試験評価の上では。

 

 しかし、誤解しないでいただきたい。

 現段階にて、他が行ったら確実にアウトなのは間違いない事を。

 あくまで『試験機』であるガオーマシンを雑談を交えて、見事に操るカルディナの手腕は、どう見ても真似は出来ない。

 

 それ程、カルディナの能力が突出している事を。

 会話をしていたフェルネス、フミタン、イザリア、そして職人達もその事は実感していた。

 

 

「さて、次はいよいよ本番ですわ。私にとっても、待ち望んだ瞬間……参りますッ!!」

 

 

 ステルスガオーから自身を分離、投げ出されたその身を腰部の噴射口(スラスター)と『浮遊魔法』を使い、自身は低空に停滞する。

 そして瞼を閉じ、覚悟を決めるかのように一拍間を置き、その瞳を見開く。

 

 

「───各ガオーマシン、軌道パターン・セレクト。アクティブッ!!『障壁魔法』展開ッ!!」

 

 

 白く輝く透明な『障壁魔法』が展開し、その中にガオーマシンも取り込まれる。

 そして始まる。待ち望んだ瞬間が……!!

 

 

「ファイナル・フュ───ジョ───ンッ!!!」

 

 

 カルディナの宣言(F・Fの叫び)と共に、胸のギャレオンの口から閃光が発した。

 下より、金色の回転衝角(ドリル)に、黒きボディの無限軌道(キャタピラ)を持つ戦車、ドリルガオー。

 低空より、白き流線型のボディに青のラインを走らせた500系型の2機の飛行新幹線、Sライナーガオー。

 上空より、黒い翼を持つ、ステルス爆撃機を模した飛行機、ステルスガオー。

 4機のガオーマシンが飛来する。

 

 十字ポーズのカルディナの黒いスカートが変化。前面が一部解放、股下から黒いテールパーツが股間を覆う。そしてスカートが硬化し、ガオガイガーのスカートへと変化する。

 そしてドリルガオーが機体ごと上方に向き、ドリル基部ごと前方に倒れ、基部の下に『穴』が現れ、足裏の噴射口(スラスター)が噴射、上昇する。

 そこに爪先を下に立てたカルディナの両脚が挿入、機器によって完全固定(パーフェクトロック)される。

 

 次にSライナーガオー2機がカルディナの肩上方に停滞。カルディナが腕を組んだ後、後部の噴射口(スラスター)が下方に折り込まれ、肩パーツへと変化。両肩に装着される。

 

 ステルスガオーは高速で垂直落下しながら背部のフレームに侵入、ブレーキとクッションを活かしつつ減速、背部に複雑な完全固定(パーフェクトロック)で装着される。

 

 ギャレオンの顔に、ステルスガオーから赤い(たてがみ)を両脇をアームで固定しつつ、顔の両側に装着され、両眼が光る。

 

 それから両腕を左右に伸ばしたカルディナの腕の先に、ステルスガオーの左右の黒いエンジンユニット……左側・プロテクトアーム、右側・ブロウクンアームが金属摩擦の唸りを挙げて、『水平に伸びた』レールを伝い、両腕に装着され、両腕のガオーブレスと内部のユニットを握る。

 同時にフィルターが解放、鋼鉄の掌が高速回転して、衝突音にも似た静止音を響かせ、現れる。

 

 そして頭部の後ろ、ステルスガオーのフィルターシャッターが解放、赤いアームに固定された黒いヘルメットが、カルディナの頭に被さり、牙を模した面当てが装着、金色の角飾りの窪みから翡翠に似た『魔石』が迫り出る。

 

 そして光る双眼。人機一体の、鋼の化身が、今ここに降臨した。

 そして鋼鉄の拳を合わせ、万感の意を込めて、カルディナは『その名』を叫ぶ。

 

 

 

「ガオ・ガイ・ガァ————!!!!」

 

 

 

 魔法を司る地にて、遂に降臨した鉄の勇者王。

 『障壁魔法』を解き放ち、光の粒子が舞う中より現れた、獅子を胸に宿す、黒き鋼の化身。

 その名は、ガオ・ガイ・ガーッ!!

 

 

「「「おおーーー!!」」」

 

 

 職人達の驚きと歓声と共に、ガオガイガー(in カルディナ)は地上に降り立つ。

 

 もうお判りになっただろうが、カルディナがこのガオガイガーに求めたのは、『フレームアームズ・ガール 勇者王ガオガイガー』である。

 ガオガイガーは、ガオーマシンによる、半ば着ぐるみに近い仕様だ。

 ……故に、ガイガーやライナーガオーの仕様を現物そのままで再現しようものなら、それは自殺である。

 

 だが、カルディナは『オリジナル(ガオガイガー)』と『フレームアームズ・ガール』の特性を事細かに調べ、足りないところをオリジナルより逸脱しない程度に自己解釈して造り出したのが、この『ガオガイガー Type.Magic』である。

 

 故に『フレームアームズ・ガール』の様な可愛げ等一切無く、『ガチ』な決戦兵器となっている。

 

 

《お嬢様。試験のご成功、おめでとうございます。》

 

「ありがとう、フミタン。ファイナル・フュージョンのシークエンス時のダメージが事の他強かったみたいで、全身に痛みが伴いますが、まあ我慢出来ない程ではないですわ。」

 

《……流石、お嬢。他人が出来ない事を平気でやり遂げる。》

 

「ですが、まだこの形態(ガオガイガー)の姿での試験が残ってますので、このままガンガン行きますわ!まずは、飛行試験ッ!!」

 

《お気を付けて下さい。》

 

「ええ、勿論です。『浮遊魔法』、背部噴射口(スラスター)、起動……ブーストッ!!」

 

 

 念願のファイナル・フュージョンを成功させて、気分最高潮のカルディナは、興奮冷め止まぬ内に、再び飛び立ってしまう。

 

 ……しかし、ガオガイガーの姿で、ウフフ、キャッキャしてお嬢様ポーズは、流石に止めてもらいたかった。

 

 そんな事は梅雨知らず、カルディナは一人、大空を自由に舞い飛ぶ。

 気分も飛行ポーズも、OPサビのシーン『僕らの勇者王~!』であるッ!!

 

 

「ああ、もう幸せですわ。私は今、正に人機一体の存在……ですが、これからが本番。次は誰かにファイナル・フュージョン承認をして頂ければ完璧ですわ。そして、これを元に真にガオガイガーを創造して─────魔力(マナ)反応ッ!?」

 

 

 それは、下方からの不意打ち、対空攻撃。

 

 視界が朱に染まる程の熱量が、空を飛ぶガオガイガー(in カルディナ)を襲う。

 

 

「───ですがッ!!」

 

 

 しかし、ガオガイガーは噴射口(スラスター)を最大噴射で回避。

 直撃を避ければ膨大な熱量を持った熱光線(レーザー)が青空を朱に染め、蒼穹を()いた。

 直ぐ様、姿勢を正し発射元の下方を凝視する。

 

 

「視界、望遠……あれは!?」

 

「Gurrrrrrrr……!!」

 

 

 試験場の外は深い森林が拡がるが、約5~6km先に不自然(・・・)に開けた箇所が。

 そこに陣取っていたのが、5匹の異形。

 

 青黒く固い甲羅に守られた、鎧兜を纏うかのような、そして要塞のような強固な肉体を持つ四足歩行の『亀』。

 内4匹は、全長4~5m程。

 内1匹は、全長20m程。ワニガメの様な獰猛な(アギト)が開かれ、そこから生物がおよそ放つことの出来ない熱量が漂っていた。

 

 そして、そんな真似が出来る存在は、この世界に於いて『魔獣』と呼ばれる、体内に魔石を内包し、自身で魔法を構築、行使する、大型生物だけである。

 

 そしてカルディナは『この亀達』を知っていた。

 

 アルド・レイア王国の同盟国であり、王国より南東方にある山脈を隔てて存在する、対・魔獣戦を生業とする王国。

 そこは、魔法で稼動する巨大な鋼の騎士『幻晶騎士(シルエットナイト)』を有する『フレメヴィーラ王国』。

 そこで『陸皇事変』を起こした超常の魔獣。

 

 その名を『陸皇亀(ベヘモス)』。

 

 

「───フミタン、フェルネスさん緊急事態ですッ!!」

 

《どうされました!? 今の光はいったい……!》

 

 

「魔獣が出現致しました!数は大型5、小型の『陸皇亀(ベヘモス)』と推測されますが、大火力の熱線を吐きましたわ!至急、公爵(お父様)に騎士団の出撃要請を!それと、『彼等』にも出撃するよう伝えて!私はそれまで、時間を稼ぎますわ!」

 

《お嬢様……まさか!?》

 

「───ええ。あの亀達には、このガオガイガー最初のお相手になって頂きますわ。」

 

 

 

 ファイナル・フュージョン直後、この世界に於ける、ガオガイガーの初戦が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

《NEXT》

 

 

 

 

 

 

 

 




後半に続きます。

ガオガイガー(ミニ)はお嬢様がガイガーとなり、ファイナル・フュージョンする仕様を想定し、造りました。
前話の傀儡仕様はテストタイプは伏線ですね。
フレームアームズ・ガールのガオガイガーがあるのですから、ネタとしては予想されていた方も、ほとんどいるでしょう。その通りになりました。
構造は考え抜いた結果、こうなりました。もう書いたまんまです。
しかし、振り返るとファイナル・フュージョンは人体に非常に優しくないものでした。ネタとしてもカルディナお嬢様以外はさせないでしょう。(多分)

そして問題になりそうなのが、上映会やって、ファイナル・フュージョン実践したらベヘモスがやってきた!(棒)

何この超展開?と思われそうですが、ごめんなさい。ほとんど予定通りです。
文章は後日、この後書き同様、加筆・修正するでしょう。
実はナイツマ出すのは予定通りなのです。

(8/13 後書き修正しました。文面が粗雑、かつナニコレ!?と思った方、申し訳ありません。)


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