……長くなりすぎて、二つに分けたともいう。
前話にて、まさか、ガオガイガー上演の話やお嬢様のファイナル・フュージョンのシーンを通り越して、ナイツマに話題が集中しているとは……
良くも悪くもナイツマ、エル君はここまで影響力強いとはなぁ……
皆さんの反応が強くて不安になります。
クロスオーバーの事は、タグに入れていたはずなんですがねえ……
やはり判りづらかったのでしょうか?
(伏線はマナのルビ)
というか、エル君まだ出てませんよ!
また、前話の後書き、文章内容が適切じゃなかったことを反省してます。
あと、作品のナンバリングを変えました。少しはガオガイガーっぽいかと。
それでは改めて、後半どうぞ!
───
それはWebサイト『小説家になろう』を起源とした小説、後に漫画化、そしてアニメ化された作品『ナイツ&マジック』に出てきた魔獣である。
その名の通り亀の魔獣で、その巨体は正に要塞をも超える。そしてその巨体を生かし、隔絶した強さを誇った。
作品中で言われた『師団級』という言葉。
それは師団級の数をそろえなければ、勝てないという話だ。
しかし、カルディナの目に映る個体は、数は多けれども『ナイツ&マジック』より小さい。
作品中の言葉を借りるなら『旅団級』と例えるなら良いだろうか?
どちらにせよ、脅威がここに存在するのは間違いないが、それよりも問題なのが、『ナイツ&マジック』の存在が『この世界にいる』という事だ。
「───魔獣が出現致しました!数は5。大型・小型の『
《お嬢様……まさか!?》
「───ええ。あの亀達には、このガオガイガー最初のお相手になって頂きますわ。」
ファイナル・フュージョン直後、この世界に於ける、カルディナ、そしてガオガイガーの初戦が始まろうとしていた。
先手は
先程の
それを空中でステルスガオーの
しかし、回避すれども等間隔で
こうなると当然ながら、カルディナは
「というか、何故に
そこは最もなところだ。
確かに炎の温度を上げ続ければ、最終的にはプラズマになるので、ある意味
ここにいるのは恐らく
そして、小さい個体故に、身体を保持する『身体強化魔法』に割り当てる
……そして、長い生存競争の果てに、あの様な巨大な個体になるという。
しかし、等間隔で放たれる
その動きの根底には勿論、理由はある。
カルディナが考え抜き、職人達が造り出した『IDメイル』が、カルディナ自身を強化、その動きを完璧にアシストするため、超重量のガオーマシンを纏おうとも、カルディナ自身の動きに淀みはない。
さらに各ガオーマシンに搭載されている魔石、計5個に加え『同盟国』の主兵器に使われる『とある仕組み』が、Gストーン無きガオガイガーの力を高め、そして絶対的な防御力を与える。
そしてカルディナ自身もそうだ。
来るべき今日という日のため、カルディナはガオガイガーに『成った』時のため、その特性、構造を十二分に活かすため、想定される訓練は徹底的に行っていた。
まずは、この日を迎える為に。
故に、この程度ではやられはしないのだ。
だが、逆にカルディナ以外では、余計な増援は余計な犠牲も生む可能性も出てくる。
この
「……ならば、反撃です。騎士団が到着する前に殲滅ですわ。それに鈍亀ごとき、私の敵では……ありませんッ!!」
空中で踵を返し、最大全速で
その行動に驚いた
だが間合いが迫るにつれ、回避が困難になりつつあるのは事実。
そして
「───贈り物は有り難いですが、お返します!!プロテクト・シェェェーーーードッ!!!」
左前腕部から空間を湾曲させる反発防御空間を形成し、反発効果により防御を行う『プロテクト・シェード』。
光学兵器であれば、蓄積反射することが出来る。
魔法では『障壁』と『反射』の複合魔法で構成され、更に反射時には、マルチロックオン機能まで付与した、この『プロテクト・シェード』は、物理攻撃以外は全て反射可能。
全ての
しかし、
多少焦げはするが、せいぜい怯む程度で済む。
だが、それがカルディナの狙いだ。
「───そこッ!ブロウクン・マグナムッ!!!」
右上腕を超高速回転させ、相手に撃ち込む、ガオガイガー必殺の一撃、回転するロケットパンチこと『ブロウクン・マグナム』。
職人達が鍛え上げた金剛性と『防御魔法』による強固な装甲に加え、『雷魔法』によるジャイロ運動と『超電磁砲』の技術を用いた加速機構、そして『とある仕組み・その2』をフルに活用したその一撃は、軽く音速を超える弾丸となる。
そしてその一撃は……
「──Gobaッ!?!?」
口から入り、内臓をズタズタに引き裂き、強固な甲羅を内部からカチ割り、砕き、
「……まずは1匹。」
右腕を高く掲げ、戻ってきたブロウクン・アームを右腕にはめたカルディナは、静かに告げた。
ちなみに、ブロウクン・マグナムはカルディナの腕ごとは撃ち出さない。あくまで外部ユニットのブロウクン・アームのみが射出される仕組みだ。
そこは『フレームアーム・ガールズ』に準じている。
「───呆けている暇は、なくてよッ!!」
まさかの眷属死亡が出た事により、少なからず動揺が出た
しかしガオガイガーは手を緩めない。
再び急速接近をしたと思いきや『姿が消える』……と錯覚させて、4~5mの内の1匹の頭の真下にしゃがみこみ、顎を砕くような直上蹴りを放つ。
たまらず
その瞬間、ガオガイガーがその上に姿を現し、その頭を鷲掴みにして引き寄せ、膝蹴りを繰り出す。
だが、ガオガイガーの膝蹴りは……
「──ドリル・ニーーーッ!!」
狙いは眼球。
鋭い
そして目を穿たれた
鷲掴みにされた頭をブンブンと乱暴に振り回すが、ガオガイガーは身体を振り回されようが、その左手を一向に離さない。
「──ちょ、黙りなさ……!?このぉ!!プラズマ・ホーーールドッ!!」
「──GaaaAAAAAaaaaaーーーッ!!!」
プロテクトシェードで発生する反発的防御フィールドを反転、目標を内部に捕獲し、フィールドの反発作用で拘束する『プラズマ・ホールド』。
残念ながら、上記のような能力を正確に顕現させる事は『この規模』では出来ず、代替するしかなかった。
代わりに『雷魔法』で相手を拘束する『
結果、拘束手段のプラズマ・ホールドは、攻撃手段と化した。
強力な『プラズマ・ホールド』の電撃を受けた
特にドリル・ニーを受けた右目からの電撃は、視神経、全身の神経組織を灼く。その強力な『身体強化魔法』を以てしても、内部への電撃は防ぎ切れない。
そして、電撃を受けた
「……続いて2匹。」
事切れた
ちなみに、電撃を用いたのは『某少年』が親
ただ、残虐性はこちらが格段に上。
残りの
「GyaOOooooo----ッ!!」
「───チィッ!」
すぐに傍らの1匹が噛んで来たのを咄嗟に右腕でガード。思わぬ事態に舌打ちする。
亀の噛む力は半端なく強く、がっちりと離さない。それが小さくても
そして『障壁魔法』を用いようとも、いとも簡単に右腕を噛み砕くであろう。
本来であれば。
カルディナはこんな場面であっても冷静に、そして右腕に膨大な
「───オオオォォォォーーーー!!!ブロウクン・ナックルッ!!!」
本来であれば、ブロウクンアームを射出する技である『ブロウクン・マグナム』とは違い、劇中で僅か数回のみ使われた、ブロウクンアームを高速回転させたまま殴りつける亜種的な技『ブロウクン・ナックル』。
カルディナは『障壁魔法』で僅かに右腕周囲を僅かに浮かせた瞬間、高速回転を掛け、出来た口の隙間から腕を抜き出す。
更に高速回転させた拳で素早く顎を捉え、一気にカチ上げる、見事なアッパーを繰り出す。
その一撃が脳を揺らし、意識が飛ぶ。
「──からの、ドリル・ニーッ!!」
そこに容赦ないドリル・ニーが固い甲殻と『強化魔法』を兼ね備えた体……例え他と比較しても若干柔らかい顎下を貫き、脳まで達する。
そして、ドリル・ニーを引き抜いた時、その手ごたえは十分にあった。
「3匹。」
しかし、その直後頭上が暗くなる。
4~5メートル級の
ガオガイガーが気付いた時には加重を生かして、頭上へと落下し始めた時だった。
更に、20メートル級が左舷より
(動きを封じて、小個体ごとこちらを灼くつもり!?)
一時的でも足止め出来ればガオガイガーを討つ事は容易いだろう。
だが、小個体を用いてそれをしてくるとは予想を超えていた。
犠牲を生じさせてでも倒すべき敵、とでも捉えられているのか?それとも敵を討つためか?
何れにせよ、自己犠牲を伴った行動に、ガオガイガーは驚く。
それでも、その
「でしたら、お望み通りに当たってあげますわ! ただしッ!!」
ボディプレスを仕掛ける
更に
そして、4~5メートル級を盾にし、ガオガイガーは20メートル級にそのまま突撃。
思わぬ行動にチャージしていた
だが、ガオガイガーはそれに構わず押し進み、完全に間合いを詰めて、2匹を激しくぶつける。
4~5メートル級が
「これで4匹。残りは……!」
『全長』20メートル級
しかし、こちらは一筋縄ではいかない。
「GuOOOoooooーーー!!!」
「ッ!?」
渾身の力で暴れ回る
ガオガイガーは、その猛威に晒されながらも、紙一重に回避していく。
「───このッ!ブロウクン・マグナムッ!!」
隙を見て放ったブロウクン・マグナムが、
しかし、甲殻で高い硬度を誇る顔には効果は薄く、甲殻を多少削り取る程度の現状では、致命傷を与えるには効果が足りない。
更に、回避しながらブロウクン・アームを右腕に装着した直後、尻尾がガオガイガーの真正面を疾った時、ドリル・ニーの側面に当たり、バランスを崩された。
幸いすぐに立て直す事は出来たが、その衝撃でドリルの基部が根元から破損、折れてしまう。
「何とッ!?やはりと言いますか、正面からの衝撃は強くても、側面からは弱いのですね。」
更に相手の体格差が悪く、10倍近い大きさがある
他の武装も大した効果を発揮しない以上は、半ばお手上げ状態である。
「こうなれば仕方ありません……出来ればガオガイガーの武装のみで仕留めたかったのですが、試験項目の消化のためにも、使わせて頂きますわ。」
そして、ガオガイガーは片膝を付き、左手を地面に添える。
それを好機と見た
しかし、それは完全に悪手である。
本来、ガオガイガーの武器・武装は、自身の巨体を生かしての格闘、右腕の『ブロウクン・マグナム』、左腕の『プラズマ・ホールド』、『プロテクト・シェード』、両膝の『ドリル・ニー』、そして『ヘル・アンド・ヘヴン』である。
戦略兵器ではない、対ゾンダー用に開発、配備されたガオガイガーは、その設計仕様もあるが、直接の広範囲殲滅兵器等は持たない。
しかし、ここは魔法が根付いた世界。
そしてカルディナが纏うのは、魔法技術で生まれたガオガイガー。
ならば、扱えない道理がない。
「──術式、並列展開。受けなさい、土魔法『
突如、地面が陥没し、クレパスが出現。
そして、岩で出来た鋭角の槍が、残る上半身を絡め捕り、完全に拘束する。
その強度も、
カルディナ十八番の一つ、土魔法の拘束コンボである。
まさかの事態に
「……さて、終局ですわッ!ヘル・アンド・ヘヴンッ!!!」
右手に、触れれば対象を崩壊へと導くエネルギーを内包した、闇魔法を破壊エネルギーとして。
左手に、絶対の守護と、万物の浄化を内包した、光魔法を防御エネルギーとして。
カルディナは魔術的解釈として、この二つを選び、集束する。
「
そして相反する、反発するエネルギーを込めた掌をその呪文と共に、併せ、前に突き出し、合わせた拳から
そしてステルス・ガオーの背部
「───オオオオオォォォォォーーーッ!!!」
それは獅子が吼えるが如く、勇ましき声が響き、合わせた拳が拘束された
「ハァアアアァァァーーー!!!」
その瞬間、拳に宿る破壊エネルギーが
同時に、合わせた拳が開かれ、突き進む先にあるもの……触媒結晶こと、魔石に防御エネルギーを纏わせ、大部分の組織から切り離す、と同時に両手で鷲掴みにする。
最後は力ずくで……
「──フンッ!!!」
血管、繊維、神経組織ごと引きちぎり、天高く掲げた。
そして、魔石を失った
この時、爆発は起きなかった。
当然ながら、相手はロボット……ゾンダーではない。
相手は魔獣であり、爬虫類であり、有機生物である。
では、爆発の代わりに何が起きただろうか?
正解は、突き刺した箇所からの、豪快な血の噴水がガオガイガーに丸々降り掛かる事態。
実に嫌な光景である。
「……う~ん、何とも締まらない最後ですわね。返り血とはいえ、初戦で血塗れになるとは……嫌ですわ。」
バスケットボール大の魔石を脇に抱え直したガオガイガー……カルディナも似たような感想だった。
そしてホッと一息つきつつ、数歩歩いた瞬間、身体の力が一気に抜けてしまい、ガオガイガーは膝を付いてしまう。
、数歩歩いた瞬間、身体の力が一気に抜けてしまい、ガオガイガーは膝を付いてしまう。 二度うちしてます
(あ、ははは……。まさか、気が抜けたら力が入らないなんて、きっと
本来であれば、旅団程度の数を揃えても、退治するのも困難な
それを単騎で殲滅したガオガイガーこと、カルディナ。
身体の力が抜けたのは
しかし、それがこの程度で済んだことは、他の者から見たら、正に奇跡と言えよう。
ちなみに戦闘時間は10分程度、今回ガオガイガーが消費した
落ち着いて呼吸し、
「さて、みんなの所へ戻らなければ。
《ザザッ──お嬢様、ご無事でしょうか!?》
そこにフミタンからの通信が入った。
距離が遠い影響で、少し雑音が入るが、気にはならない程度だ。
「フミタン?そちらは?」
《只今、騎士団と『彼ら』に要請し、出撃準備が終わる頃です。そちらは……》
「……ごめんなさい、もう戦闘は終了しました。皆さんには
《……判りました。》
そうして、通信を切り、ガオガイガーは魔石とドリルを拾い、
その前に今一度、自身が討ち倒した
(……まあ、今更な話ですが、小さい個体ですけど、こうして
それはカルディナのみが感じる、『この世界』への疑問。
知る故に思う。
(今まで、意識しないようにしていたのですが、現実として来られると、そうも出来ませんわ。誰が曰く『胡蝶の夢』、そして『フラスコの実験』ですか。本当にそうで無ければ、どれ程良かったか……)
某・人物が、思わず返答しそうなワードが頭に浮かび、溜め息を吐くしかないカルディナ。
「まあ、悩んでも仕方無いこと。
振り返り、ガオガイガーは帰還の路へと飛び去って行った。
その軌跡は、ただ真っ直ぐであろうとするものだった。
《NEXT》
《次回予告》
君達に最新情報を公開しよう。
魔獣との戦いに勝利を納めたガオガイガー。
しかし、カルディナの内心は複雑なもの。
そして周囲に広がる、とある疑惑。
カルディナが求めるガオガイガーの仕様と目的。
そして戦うべき『敵』。
今、カルディナが語る、世界の違和感とは。
次回『公爵令嬢はファイル・フュージョンしたい』
第6話~カルディナのみが感じる、世界の違和感~
これが勝利の鍵だ!
『胡蝶の夢』『フラスコの実験』
……それは戒めか、甘い毒か。
ベヘモスさんの設定は一部改変入ってます。
ネタとして、あの規模の魔獣が子孫を残す場合、ちゃんと雄雌いるのかな?と思ったところから出しました。
ガオガイガーは、設計と運用の関係上、広範囲殲滅兵器は持っていませんが、ディバイディング・ドライバーは例外でしょう。
ゴルディオン・クラッシャー? あれは更に例外。
故にお嬢様の魔法攻撃は広範囲殲滅兵器に当たらない!
……え?ダメ?
現状のヘル&ヘブンはGストーンがなく、魔法仕立てにするとこうなりました。
真のヘル&ヘブンじゃないから反動がキツそう。
しかし、ナイツ&マジックを隠し味程度(作者感覚)に入れたら、それがまさか、大盛り上がりになるとは……
エル君、強し。
でも、主人公はカルディナさんなので悪しからず。
……そして、次回はストーリー自体にダイレクトアタックしたいと思います。
ダメージは微量です。
まあ、してる方は少なからずいると思いますが、クロスオーバー作品を扱うにしては、フラスコの話はストーリーの根幹にケンカを売るようなものと認識してますが、皆さんはどう思います?