なんかネットでドアパンニキと呼ばれるようになりました 作:先詠む人
「……」
昔Kronos名義で一人で実況動画を上げていた際や活動できなくなってからも、何度もクリックしたアイコンに酷似したアイコンにカーソルを合わせて無言で一息つく。
「BATTLE ZONE2199……か」
そう零して高校受験の際に壊れたのをいい機会にと買い替えたしっかりとした背もたれが付いている椅子に体重を預けて勉強机の上に置いていたココアシガレットを口に加えつつ、あの時のことを思い出した。
過去に何をしていたのか、高校時代にしていたことを含めて身バレしてしまったあの後、ハルから悪魔のささやきのように与えられた機会について俺は詳しく聞いた。
『私が所属している2ndGと、同じぐらい大手のクジゴジに所属しているライバーってなんだかんだで仲いい人多いんだよね。それで数人ほど同じ事務所の人か、もしくは仲のいい人呼んで
『ビーズ……ってことはさすがにあの2人ユニットのロッカーじゃねーだろうからBATTLE ZONE2100か?』
俺がそう言うとハルは意外そうな顔をして
『今は2199だけど……ってことはお兄ちゃんこのゲーム知ってるの?』
と言ってきた。それに対して俺は
『知ってるも何も俺元ランカーだぞ?』
となんとでもないように答えつつ
『とはいってもあの事故以来一切ログインしてないから多分もうアカウントこそあれどランキングには名前残って
と続けるとハルは
『そのアカウントって同じKronos名義なの?』
慌てた様子で自分の端末をいじりながらそう聞いてきた。俺はちょっと考え、そう言えば…とあのゲームを本格的に始めたときに何を考えていたのかを含めて思い出しつつ
『いんや、俺が本格的に始めたのはイリアスがあのクソのせいで炎上して活動休止した後だから名義を違う名義に変えてやってたはず……。まぁプレイスタイルのせいで事実上身バレしてた感はあったけどな。たまに
『プレイスタイルでバレるってお兄ちゃん一体どんなゲテモノスタイルでやってたのよ……』
零した言葉に呆れを感じさせながらハルは俺を見た。
『ゲテモノって別にウェポンマスターで遠中近の武器をさっさか切り替えながら敵をばっさばさとなぎ倒す無双スタイルでやってただけなんじゃけど……』
『いやいやいや……普通そんなこと仕様上できないからねあのゲーム!?』
その視線に対して心外だという想いを隠しもせずに俺は肩をすくめてかつてやってたプレイスタイルを告げるとハルは何この化け物と言わんばかりの目でこちらを見てきた。
『兄貴としては妹にそんなバケモンみたいな目で見られるのは心外なんじゃが……』
俺がそう言って眉をひそめているとハルはそんな俺の様子を無視して先ほどからずっといじっていた端末を弄るのをやめ、ある一人のプレイヤーの捜索願と書かれたページを見せてきた。
『この○○ってお兄ちゃんなの?』
そう言って画面を見せてきたのをしっかりと確認する。そしてそれを返して俺は
『まぁ、俺だな。そっかこの記事の更新つい最近ってことはまだ俺のアカウント残ってるのか』
『アカウント残ってるも何もお兄ちゃん大会で殿堂入りしたりしてるんだから超有名人じゃん』
記載されていた記事に書かれていたのはとあるプレイヤー(すなわち俺のPC)の簡易的な情報から始まる帰還を望む声を含めた好意的なコメントがたくさん書かれている数多くのプレイヤーたちによる捜索願だった。
『未だにそこまで数多くの人に期待されているのなら、OSとかもろもろアプデするとっから始めないとな……』
そう言いつつ俺はベッドから立ち上がり、勉強机に置いたゲーミングノートPCを受験終わってから卒業式の少し前に起動して以来約1年半ぶりに起動した。
そんな俺の様子をハルは少しばかりうれしそうに見ていた。
久しぶりに起動するせいで数度の端末再起動を重ね、ひたすらPCが完全に起動するのを待つ。その間にハルは事務所に俺の参加の許可をもらうために俺の部屋から離れ、俺は机の上に置いていた中学時代の木工の授業で作ったちょっとした小箱からそこにレポート書いてる途中で糖分を補給する用に突っ込んでいた駄菓子を数個引っ張り出し、その中からきなこ棒を数本口に銜えたぐらいで完全に起動した。
起動したPCを操作して未だに2100のままのアイコンをクリックするとアップデートファイルがあると表示され、そのアップデートファイルを一応ウィルスチェックしてから適応させる。
そうしてアップデートが完了したことでアイコンが2199仕様に変化したものを前に俺は少し悩んでいた。
こういったネットゲームは基本的に数か月やらないだけでも多種多様な武器や条件の変化、そしてフィールドギミックが追加される。ましてや大型アップデートが入っているということは確実に俺の知らない種類の武器やルールの変化が発生しているだろう。
「
誰に聞かせるわけでもなく独り言ちる。が、そう言うわけにもいかない。
「………やるか」
そう呟いて俺はアイコンをダブルクリックした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「思ってたよかルールとか仕様変わってなかったな。」
最初にちょっとだけNPCを用いたトレーニングモードで再度ルールを確認してから少しばかり野良に潜り、数戦ほど終わってみてからふと思いついた感想を呟く。
流石に1年半ほどのブランクで動きは鈍かったとはいえ、思っていたよりも仕様が変わっておらず、昔のとおり動くことができた。
ただ一つだけ気になる点があった。
「もしかしなくてもこれ、俺今持ってる武器現行の奴に比べるとあんまり攻撃力ねぇな…?」
昔の2100だと、最強とは言わなくてもある一定ライン以上の攻撃力があったはずの武器のはずなのだが現行の2199だと俺が持っている武器は思ったより火力が出てないと感じた。
野良で参加している関係でか、昔のバージョンである2100からやってる人にはバレてしまい戦後チャットで声を掛けられる。数例ほど上げると
ixa:お久しぶりです。おかえりなさい
とか
mikku:お前帰ってくるのおっせーんだよ!! 何してたんだよバカ!!
とか、そんな感じでフランクに声を掛けられた。かけられた声ににやにやしながら返事を返しているとハルが部屋に入ってきて
「お兄ちゃん、予想通り事務所から許可貰えたよ。後はクジゴジさんの方に許可貰うだけだけどお兄ちゃんの名前出すの?」
「いんや、俺の名前出さなくてもいいよ。どーせ、当日プレイスタイルで視聴者にはバレるし。」
聞いてきたことに対して俺は即答して
「てか、下手に俺の名前が感じられるようなことなったら確定で逃げるぞ
続けた言葉に
「……まるで知ってるような感じで言うね。」
冷めた目で俺を見てハルは言った。
「そりゃ何年も付き合いあったらある程度の思考パターン位わかるわ。アイツ大規模のことやらかすだけやらかして自分の足場崩れそうになったら逃げる逃げ足だけは早えーもん。」
これまで散々やらされて来た尻拭いのことを思い出しながら俺は呟き
「だから俺の扱いで向こうへの説明はお前の知り合いで誘われました~ぐらいが丁度いいんだよ。んで、そのコラボっていつだっけ?」
これからやるべきことを頭の中で数えながら尋ねると
「そうだねぇ…」
とハルは端末のスケジュールアプリを使って自分のスケジュールを確認し
「今週末の19時から枠取ってるからその10分前に全員ログインして準備ってところかな。」
「今週末ね…っと」
ハルに言われたことを反芻しながら自分のスマホのカレンダーアプリを起動し残り日数を確認する。
「ってことはあと4日で武器どうにかせんとな……」
そう呟いて俺はそのままブラウザアプリを開き、検索バーに使っている武器の種類を含めた検索ワードを突っ込んだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「…………ねみぃ…」
欠伸をしながらバイト先から自宅までの道を往く。幸いなことにシフトはまだ作っている段階だったので今週末の時間を確保することができた。
昨日の夜からバイトに出勤するために家を出るまでイリアスの面子で夏休みにG級最大クラスのクエスト全部クリア耐久配信したとき以来の久しぶりにエナドリをキめながらずっとプレイしていたせいで俺は寝ないままバイトに出勤していたせいで眠気がひどかった。
眠気の所為で若干集中できていないせいか所々ぼーっとしていてミスしたりしていたが、それでも俺はこの世界に存在しているという証を刻んでいるという感覚を久しぶりに感じていたせいかそこまで気にしていなかった。
「あと何が要ったっけ…? 防具と銃は真っ先に確保したから後は双剣とあれか…」
スマホ用のBZの攻略サイトで俺が使っている武器のジャンルのページを確認しながら歩く。そんな俺の歩く先にある街灯の下にフードを深く被った俺と同じぐらいの背丈の男が立っていた。
「…………」
無言でこちらを睨むように立つ男の異様な気配に気づいて俺もスマホの画面から目を放し、立ち止まる。そしてフードの裾から垣間見える目を見て気づいた。
「よぉ……クズ野郎。よく俺の前に面出せたなァ」
俺が睨みつけながらそう声をかけると
「なんで生きてんだよ死にぞこないのくせによぉ」
男はそう言って被っていたフードを拭った。
フードの下から現れたのは高校時代いつも地毛だと言い張っていた赤みの強い栗毛、釣り目に三白眼、そして掘りの深い顔。
俺からしたら忘れることなんかできやしない。高校時代の俺たちの青春をめちゃくちゃにして一人だけ勝ち逃げした上に俺を殺そうとしやがった
「今更何のつもりだ。謝りに来たんならいいがそれなら俺より先に謝る相手が沢山いるだろうが。」
俺がそう言ってゆっくりとその横を通り抜けようとするとそれを防ぐかのように修哉は足を出してきた。
「何のつもりだよ。」
俺が横目でにらみながら言うと修哉は
「二度とネットの世界に現れるんじゃねぇ。今は俺がクロノスだ。お前のゴミみたいな名前でも俺の隠れ蓑には十二分だったからなァ!!」
そう一方的に言い残して足を外し、その場から立ち去ろうとする。それを見ながら俺は
「近い将来……こんなことになるわけじゃなかったんだって誰かに泣きついたって絶対誰にもお前の泣き言は聞いてもらえねぇぞ。」
そう言い放って歩き出し、振り返って左手を銃のように構えた。
「Are you ready?/覚悟はいいか?」
この声が届いてないことなんかわかり切った上で俺はそう呟き、自宅の方へと今度は走り出した。
今は一分一秒でも惜しかった。これ以上アイツに俺たちの青春を穢されないために。大地、浩司を含めた俺たち自身のあの日の大事な思い出を守るために俺は絶対に負けるわけにはいかなかった。
家に帰ると同時に靴を蹴り飛ばすように脱ぎ、そのまま階段を駆け上がる。
部屋に突っ込むと同時に肩にかけていた鞄をベッドの上に放り投げ、PCの起動スイッチを押し込んでから帰る前に買っておいたエナドリを開けてのどに流し込む。
「やられっぱなしでいてたまるか……」
そう呟いて俺は起動したPCのデスクトップに表示されたアイコンをダブルクリックする。
「俺の本気……魅せてやるよ!!」
そう言って俺は集めなくてはならなかった武器を手に入れるための素材を手に入れるために野良のランクマッチへと飛び込んだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
243:名無しの戦鬼 ID:ZAT41h7Sa
今度、クジゴジと2ndGがコラボしてこのゲームするらしいけどなんか2ndGの方一人足りなくない?
244:名無しの戦鬼 ID:qhK9UgQL0
あ、それ2Gの方の掲示板でなんか一人ゲスト枠でVじゃないの呼ぶらしいぞ
245:名無しの戦鬼 ID:SJNynh+I3
イヅナてVがなんか知り合い呼ぶって
246:名無しの戦鬼 ID:TOTmy6/ri
チーター連呼神田が出るんだろ?見る価値ナシ
247:名無しの戦鬼 ID:La21mKFwO
参加者って誰だっけ?
248:名無しの戦鬼 ID:MvSxyeXjs
公式が挙げているのは
クジゴジ:神田結城
卯崎結弦
アイゼン イェーガー
2ndG :飯綱イヅナ
白雪氷雨
ゲスト
ゲストってダレヤネンって話だけど、イヅナってVあんまりゲーム上手い印象ないから上手い人呼んでそう
249:名無しの戦鬼 ID:ZAT41h7Sa
>>244 >>245 thx
ゲストって誰だろうな
250:名無しの戦鬼 ID:iP2qU8gzS
俺としては鉄火場呼びそうな気がする。あれ中身女子だろ?
251:名無しの戦鬼 ID:m8cI2NtGJ
そう言えば狼復帰してたぞ
252:名無しの戦鬼 ID:K5bmh2b8C
お前ら喜べ狼帰ってきたぞ!!
253:名無しの戦鬼 ID:82SjIuBAk
春日森もありそうだな。あの人結構Vと縁があったはず
254:名無しの戦鬼 ID:Eqh8ZjUQL
そう言えば最近Vになったプレイヤーいたよな。確かグッチマンって名前だったはず
255:名無しの戦鬼 ID:OC42N8ATg
>>251 >>252 嘘乙 狼とかいつの時代の遺物だよ
256:名無しの戦鬼 ID:9R0yHTEKL
グッチマンはVになってからいろんなゲームに手を出してるよな。あの人元々ホラゲ専門だったのに
257:名無しの戦鬼 ID:EUHXWqM38
【朗報】狼復帰【初心者喜べ】
258:名無しの戦鬼 ID:18rc/gD+Y
卯崎はそれなりにカバー上手いけどメイン火力担えないよな
259:名無しの戦鬼 ID:mMuvCF2ES
アイゼンはアイツこないだ同期同士のコラボに強制的に呼ばれて燃えてたの草だったな
260:名無しの戦鬼 ID:3C1XFtRuw
白雪はこのゲームメインでやってないからな。どっちかというと銃メインの方がアイツ好きだろ多分
261:名無しの戦鬼 ID:qXUJZ1Yaj
狼帰ってきたってマジ?!
262:名無しの戦鬼 ID:FLQGfw0/v
まぁ、ゲストは当日までわかんないだろうからおいとこうぜ
263:名無しの戦鬼 ID:hCuwzqpUz
さっきから狼狼うるせぇな誰だよ狼って
264:名無しの戦鬼 ID:u89WfYqpQ
狼帰ってきたんならあいつ初心者講習またやってくんねぇかな
265:名無しの戦鬼 ID:yS3lvM2Pj
狼とさっき野良で会ってきた
あいつ引退じゃなくて諸事情でゲームできなくなってたらしい
266:名無しの戦鬼 ID:LRHulL4ZD
>>263
お?お前2199からの新参か?ならあいつにこびを売れとまではいわんが円は持ってた方がいい
267:名無しの戦鬼 ID:weUh/8G+U
>>263
あいつと何か一絡みあるかないかだけでもえらい違いだった男だよ当時
268:名無しの戦鬼 ID:BRIIRmcDt
ゲームのバージョン代わるレベルで離れてたってよっぽどな理由だったんだろうな
269:名無しの戦鬼 ID:JeOe2zvZo
>>265
ってことは狼やっぱり絶版神だった?
270:名無しの戦鬼 ID:8gUY69GOQ
クロノスだったとしたら納得のいく理由だな
271:名無しの戦鬼 ID:2hR2hE/CF
まさかと思うけど狼ゲスト枠だったりしないよな?
272:名無しの戦鬼 ID:Ln5lb/vzh
狼ゲスト枠だったら俺Vにあんまり興味ないけど視聴しようかな…
273:名無しの戦鬼 ID:kQlnqva6u
狼あいつ野良で必死に素材集めてんぞ。誰か手伝いに行ってやれ
274:名無しの戦鬼 ID:Bocp1ZM9a
あ~吸盤の武器ってVer上がったとき基本武器並みの性能に軒並み落とされたからな
275:名無しの戦鬼 ID:YwzcK2OOz
>>266
円じゃなくて縁だぞ持つのは。アイツあんまり金に興味ない
276:名無しの戦鬼 ID:PtFu/Uv6W
ゲーム内で金策に走ってるときに本人に余裕があったら手伝ってはくれたけどな
277:名無しの戦鬼 ID:JMoeF4/Z3
つか、あいつ復帰してすぐに銃から確保しに行ってねぇか?あいつ持ってた武器最強枠のベースになる奴だろ?
278:名無しの戦鬼 ID:DTn0GrPag
そりゃ遠距離があった方が今のあいつの防具的にきついだろ。今の近接最強武器で斬られたらワンパンだぞ?
279:名無しの戦鬼 ID:9MadZOALQ
まぁ、あいつのPS考えたら今日中にレート登ってきてても気にしない
280:名無しの戦鬼 ID:zgKGEvhac
>>273
しゃあねぇ、前Verで世話になった恩があるし行ってやるか
281:名無しの戦鬼 ID:TTeD7I9VX
俺も行くか
282:名無しの戦鬼 ID:OdKkmgrky
てか、アイツの代名詞ってこのバージョン実装されてたっけ?
283:名無しの戦鬼 ID:RCBe02VaP
狼の昔のプレイしてる動画(同行してたやつの実況動画だけど)掘ってきた
http://youtube.com/watch?v=……
284:名無しの戦鬼 ID:ErpdTM940
俺が昔上げた奴だけど狼相手にいた試合の奴
http://youtube.com/watch?v=……
ぼっこぼこにされたなァ……
285:名無しの戦鬼 ID:5sZTgx0mA
一回公式にチート疑われてアイツ含めた戦闘参加した全プレイヤー戦闘ログ全部提出するように運営からメールで言われたんだよな
286:名無しの戦鬼 ID:HmvAKDkgj
あいつチーター疑惑立つぐらい普通にあの使いづらいキャラクターを使って勝ちまくってたよなァ…
287:名無しの戦鬼 ID:tVlryExXx
>>285
あれはリアルPSがおかしい。あの距離で武器切り替え間に合うとか普通無理。銃持ってるときに寄られたらサクッとやられる
288:名無しの戦鬼 ID:FoG7qmtnw
あいつの捜索板も今盛り上がってるわwwwww
289:名無しの戦鬼 ID:rLPcru5iu
>>282
あの武器系統は実装されてるぞ。間合い取るの難しすぎて誰も使ってな産廃になってるけど
290:名無しの戦鬼 ID:J+2kNlunD
あれぶん回して戦っててマジで狼なんなんってなったよな当時……
291:名無しの戦鬼 ID:SbG6LNDn0
未来予知してるのかってレベルの戦術立ててたよなァ……
292:名無しの戦鬼 ID:/tup6gq+m
というか、なんでアイツあんなに急いでんだ……?
まさか、本当にゲストアイツなんじゃ……?
BATTLE ZONE 2199
略称はBZ。
様々な職業を持つキャラクターを作り、各種系統樹に沿って設定されている武器を使って3vs3でプレイヤー同士が限りある資源を奪い合うという設定の無料オンラインPvPゲーム。
マッチ戦をすると武器や防具の素材を手に入れるが、勝利した方が質のいい素材が手に入る。また、ランクが高ければ高いほど強い武器に加工できる素材が手に入りやすくなる。
元々は数年前に同タイトルの2100が出ており、その頃からかなり広い選択肢による幅広いプレイスタイルができるゲームとして有名だった。
様々なゲーム実況者たちが実況を上げ、その効果もあってかなりの人気が見込めたため武器の系統樹や職業、アイテムなどを追加実装したうえで2199に半年前にアップグレード。
制作会社が2100時代にかなりの儲けを手に入れているため、さらなる知名度の増加のためクジゴジと2ndGに案件として依頼。
そこで白羽の矢が立った白雪と卯崎結弦が同じ事務所のメンバーに声をかけ集まったのが今回のコラボとなる。
2ndGに関しては元々このゲームをやっているのが白雪氷雨一人しかいなかったこともあって白雪氷雨と仲が良いイヅナに声がかかり、それでも人数が足りなかったため仲のいい人を呼ぶという話になった。
そこでイヅナ=ハルがドアパンニキに声をかけたことで因縁のカードが決まった。