なんかネットでドアパンニキと呼ばれるようになりました 作:先詠む人
この書きたくても書けてなかった間V界隈色々あったみたいですね。自分はTwitterで辛うじて情報収集するぐらいしかできてなかったんでマジでほとんど把握できてない情報弱者ですが。そもそもYouTube動画いつも見てるヤツしかマジで見れてない。その上V関係はTVerでガリベンガーとつべでレバガチャ辛うじて見れてるぐらいだからそれ以外の情報はキツイ。
早朝から出勤したバイト先のバックヤードで本来のシフトの退勤時間から遥かに遅れた時間に退勤処理を大慌てで行う。
唐突に本来の退勤時間直前に店長から押し付けられたやる権限が無いからできるわけないのにやれと押し付けられた仕事を勤怠記録装置がある店長室の机の上に置く。これ以上仕事を押し付けられてたまるかと誰にも見つからないように、いつもされるみたいに退勤
「ハッハッハッハ……」
バイト先の店舗から少し離れた所まで全力で走り抜け、高校進学時に進学祝いとして買ってもらったデジタル腕時計へと視線を向け、現在の時刻を確認する。
「18:38か……おっけ。ちとヤバいけど全力で走ればギリギリ間に合う」
そう言ってズレてきた鞄を背負い直し、俺は自転車を置いている駐輪場へと再び走り出した。
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「まだ時間大丈夫か!?」
自転車を必死に漕いで家へと帰り、ダッシュで階段をかけ上げって自室に入ると同時にPCの電源を入れてすぐさま部屋から飛び出してハルの部屋へと突貫する。
「うわっびっくりした!?」
びっくりした様子でこっちに視線を向けるハルの様子を見て俺は安堵し……
「その感じなら大丈夫そうだな。今PC起こしてるところだからアプデならん限り余裕もっていけ……てねぇ!?」
ハルの部屋の壁に掛かっている時計を見て俺は驚きのあまり叫んでしまった。時計の形はほぼほぼ19時に近い。
「やらかしたぁぁぁあああああ!?」
唖然とした表情で叫んだ俺にハルは
「大丈夫!!まだ全員集まってないから!!クジゴジの方とビーズ運営の間で何かひと悶着あったみたいで開始時間ちょっとずれたから!!」
「え?マジで?」
落ち着かせるようにそう告げ、俺が画面をのぞき込もうとすると焦った様子で
「ほら早く部屋戻って準備して準備して!!」
背中を押されて部屋から押し出される最中一瞬だけ見えた画面でちらっと見えたのは配信中の画面だった。
「……いや、どっちにしろアカンやんけ!?」
慌てて部屋に再度駆け込み、起動しきっていたPCを右手でマウスを操作してディスコを起動させつつ左手はスマホでつべの飯綱イヅナのチャンネルの状態を確認する。
「LIVE中……」
状態を確認するとサムネの下の方に赤い四角で区切られたライブ中の文字。アカンと思いながらそのサムネをタッチするとやはりでも言おうかチャット欄は今の俺の乱入の件で荒れてはいないが高速で流れていた。
「やーかした……」
少し読み込みに時間がかかっていたディスコの起動が終わったのを確認し、LI〇Eを使ってハルに連絡をする。
『ディスコの部屋教えてくれ。声出さなくてもそこに入る。』
左手でフリック操作をしてそれだけ送り、俺は端末をPCの左側へと置いてWindowsマーク+M*1でデスクトップ画面に戻してすぐにBZのアイコンをダブルクリックした。
ハルからの返信を待つ間にBZが起動し、タイトル画面へと変わる。その状態で一旦置いておいて俺はALT+TAB*2でディスコの画面へと遷移し、自分のアイコン、及びアカウント名を確認しなおした。
「大丈夫、あの後アカウント名は変えてるからアイツは気づかない。あと、アイコン……いやさすがにこれはアイツ気づかんよな。」
アイコンにしているのはバンバンシューティングのプロトタイプのガシャットを持つ俺の腕を撮った画像。昔は配信にアイコンとかのせないようにしてたので著作権とか気にせずTwi〇terに上がっていたクロノスの画像を一部切り抜いたものを使っていたからそれで気づくことはそうそうないと思いたかった。中学に入ったときに貰ったスマホで撮ったせいで画質もちと荒いし。
そうして考えているとスマホの通知と振動が来た。
『discode.gg/fhauwe』
それを確認してからふと気づく。
「スマホ版じゃのーてPC版使ってるんだから………こっちじゃなくてメアドの方に送ってもらやよかった…」
そしたらこんな手間かからんのにと思いながら自分のスマホの方のメーラーを起動。その招待URLをコピーして自分のPC用のメーラーのアドレスにメールを送る。
「さて……と。」
メールが届くまでに少し発生するラグの時間を使って俺は壁にかけていた使い慣れたヘッドセットを手に取り、
「今日もよろしくなっと」
そう言って端子をパソコンに突き刺した。その瞬間ずっと鳴っていたBZのタイトル画面の音声がスピーカーからヘッドセットの方へと出力が切り替わる。
若干SFチックな音楽をBGMに俺は次の連絡が来るのを待ちつつ来たメールに書かれていたURLをクリックした。
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『本日はよろしくお願いします。諸事情により参加が遅れて申し訳ございません。』
部屋に入ると同時にチャット欄にそのように打つ。そんなメッセージを打ってからすぐにミュートボタンに手を伸ばすのを忘れない。ヘッドセット側のマイクの出力は手元のスイッチの方で故意に切ってはいるが、もし切り損ねていたらまずいのでそう言った注意も必要だった。
「あ、やっと来られたんですか。今日はよろしくお願いします~」
ヘッドセットから妹とは別の女性の声がする。この声は誰のだとオーバーレイしているアイコンを確認するとひさめと書かれたアイコンが点滅していた。
『ちょっとした事情があって今すぐにはボイス出せないのでしばらくテキストで失礼します。ゲーム開始頃には恐らく問題なく声出せますのでよろしくお願いします。』
俺はそう打つと同時に部屋の参加者を確認する。
このコラボ動画に参加するのは俺を含めた計6名と聞いていたのだがまだ部屋の参加者は俺を含めて3名。一人は俺でもう一人はひさめ、そして妹のVとしての名義である飯綱イヅナと書かれていた。
『自分も結構遅れてしまった方だと思っていたのですが、お相手のメンバーがまったくそろっていないみたいですね。』
そう俺が打つと
「あぁ、ごめんね。なんかクジゴジの神田君がなんか急にごねだしたみたいでそれでちょっとトラブってるみたい。」
「神田がごねた……ってこたぁ
帰ってきた言葉に俺がそう独り言ちていると
「雪ちゃんごめんねぇ!ちょっとマネさんと話してて戻ってくるの遅れちゃった!!」
そう言いながら妹がミュートを解除して会話に参加してきた。
「大丈夫だよ~。でも、この大神って人レジェンドじゃん。イヅナちゃんどこでそんな人と縁結べたの?」
「ちょっとそう言ったところに縁を結ぶ機会があって…エヘヘ。」
妹がそのままひさめさんと話し始めたのでそのまま俺も黙って聞き手になっていようとしていると参加音が4個続けて鳴り、
「すいません遅れました。」
「ごめんなさい遅くなりました。」
「なんで俺が愚民に絡まれないといけないんだよ。チッ!!」
「はい、では人数そろいましたので始めさせていただきたいと思います。私BATTLE ZONE 2199広報担当の白石久弥と申します。本日はクジゴジの方々も2ndGの方々も現在公式チャンネルでこれを視聴中の
クジゴジ側のメンバーが連続で部屋のトーク状態に移行する形で参加し、そして最後に参加した男の名前を聞いて俺は固まった。
「白石って……あんた広報じゃなくてチーフプログラマーじゃねーか。何やってんだアンタ。」
俺が
その後、返事のメールが来た際に細かい出し方の指示が記載されていたのだが、そのメールの文末に「ハッカーなんだからそれぐらいわかるでしょ」とか書いてきたので頭に来てしまった。
そして「いや、そもそも自分のPCスペックぐらいしかパソコンのこと知らねーのにハックもチートもできるかよ!!」と当時まだ血気盛んだったせいでログの提出をした後の末尾のコメント欄にぶち込んでしまい、それに対して頭が来たのか向こうもケンカ腰でゲーム内メールを返してきたやり取りの最中で俺は相手の名前、そしてその役職を知った。結局ふたを開けたら俺のことを通報していた相手の方が無敵、敵防御無効、ラグスイッチと滅茶苦茶なことしてたのに俺の先読みでぼろぼろに負けたチーターだった*3という身も蓋もない結果になり、報告のメールをもらった俺もそのメールの主であった白石某も絶句したという結末になったのだが。ちなみに、その一件があったせいでTASというRTA動画とかで使われるツールみたいな挙動をする人間のことを呼ぶ人力TASとか言うあだ名をつけられたりもした。
「コメ欄や参加者に昔私とバチバチにやりあった見覚えもある名前もありますが、その縁ととある事情で今回解説として呼ばれました。まぁ、視聴者の皆さんは私のこと知ってる人そんな居ないでしょうけどクジゴジさんの神田さんが開始前にごねたチートやツールに対してのカウンターとしての役割は十二分に果たせる人材なので見つけ次第速攻で指摘しますから安心してください。」
「そりゃチーフプログラマーなんだからわかるだろ……」
そう思ったことを呟きながら俺は画面に映る自身の現身であるキャラクターを見る。
擬装としてとあるイベント報酬のレアドロップアイテムを使っているせいで本来の性別とは違う女性キャラの姿をしているが、そのアイテムは戦闘が始まり次第すぐに外すつもりなので問題ない。そうしているうちに
「それでは参加者各位へ連絡します。今回のイベント用に特殊フィールドを作っています。今は無い、2000の頃に実装されていたフィールドを現行仕様にアップデートしてそのまま使ったものですが、まぁこちらとしても大神が来るとか思ってなかったので特に恣意はないです。」
「それでは部屋に呼び寄せますので各位これから送るコードを部屋探索の所に打ち込んでください。コードは2100です。」
盤面が動いた。俺はすぐにキャラを操作してプライベートマッチを行う部屋のコードを打ち込むと同時に確定させる。
このゲームではプライベートマッチを行う際最初は真っ白な空間に呼ばれ、それからチーム分けをしてマッチを開始させる。だが、マッチ用空間に飛ばされた時俺は驚いた。
「うっそだろ。これ2000の拠点じゃん。」
超大型アップデートによって消えてしまったテクスチャで構成された空間は、前のVerでプレイヤーがログインした際に飛ばされるマルチ空間用のスペースだった。
「うわぁすごぉい!」
「これは前のバージョンの待機部屋だね。懐い。」
「アイゼンさんわかるの?」
「まぁ、前バージョンやりこんでたから。」
「卯崎さんは?」
「自分はこのゲームアプデ入ってから始めたので……」
「私も。へーこんなだったんだ。」
「私はそもそもそんなにやったことないんだけど…おに……大神さんは聞くまでもないか。前バージョンの覇者だし。」
参加者たちがそうわちゃわちゃと話す中、俺はプレイヤーIDが恐らく神田のものと思われるキャラクターを見て引っ掛かりを覚えていた。
「あの防具……確か昔俺とかに絡んできたチーターがプログラムへの干渉これ使ってたらバレにくいからって好んで使ってた奴じゃ…?」
そう思いながら妹の配信をスマホでちらっと観に行くと俺と同じ感想を抱いたやつがいたらしく
〇:神田の装備あれ無敵チートで飛ばされたやつが昔好んで使ってた奴じゃね…?
と言ったコメが結構散見されていた。
「怪しい………が、疑わしきは罰せずだ。確たる証拠がないと責めたところで何も始まらねぇ。」
ヘッショ決まっても一切ダメ減らなかったら流石に白石さん動くっしょと俺は楽観的な気持ちで戦いの始まりを待った。
その時俺は思ってもみなかった。この戦の結末があんなことになるなんて。
この戦いが終わった後俺は血に塗れながら音の海に溺れることになる。
地味ーに特殊タグ使って未来をかましてます。
最初からこの戦の方の最後はそのオチで決めるって決めてました。ヒントはイリアス面子の会話とこれまでのイヅナちゃんの配信に隠れてます。
次の更新は次の休みも一応連休だけど大学時代に一回会って飲んで以降しばらく会ってなかった幼馴染と飲む約束したので(リモートになるかはまだ未定ですが)そこで書けなかったら恐らく仕事がそこからが一番忙しくなってくる可能性が高いので休みはまともに時間取れるか微妙です。
一応、自分の仕事はお盆ぐらいとこっから年明けてすぐぐらいまでが一番死ぬ時期なので。だから完全に突入する前に転職したいのにこのご時世のせいでブラックそうなところ多すぎて踏み出せない
まぁ、確かなろうの評価システムの位置もこんな感じだったはずだし。
つか、バイヤーはマジで店に来んな。コロナやばいんだから家で大人しくしてろよ。店にPS5はねぇんだよ。無い袖は振れねぇんだよ。在庫あるだろとか一日中張り付いてしつこく噛みつかれても俺が一番その情報知りてぇんだよクソが。ただでさえ仕事クソ忙しいんだよ仕事増やすなよ。
ちょっと聞きたいんですが、前書き後書きに書く内容は
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もう誹謗中傷覚悟で本名だして活動報告使え
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誹謗中傷があるならまだ匿名でいいよ
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知らんわそんなのお前の勝手だ