なんかネットでドアパンニキと呼ばれるようになりました 作:先詠む人
そう言えば……と、家の近くまでバスが帰ってきた時点であることを思い出した。
「なぁハル。そう言えば俺の携帯俺が起きた日に持ってきてたよな」
「うん」
お前が持ってるって聞いてるんだけどあれってどこやった?
俺がそうつなげるとハルは少し顔色を青くしながら
「もしかして忘れてきたの!?」
と言ってきた。
「いや、忘れたも何もあの日お前が結局持ったまま俺に渡さないで帰ったやん。母さんはお前に渡したって一点張りで病室に持ってこないし」
そう。俺が起きたときはオーイシお兄さんとTom-H@ckさんのコンビO×Tが出している「UNION」をガンガン流していた端末をハルは持っていた。そしてそれを結局持ったままハルは面会時間の限界ですってことで看護婦に連れられて帰っていってたから絶対ハルが場所を知ってるはずなのだ。
「えぇ……」
俺がそう言うとすごく嫌そうな顔をしながらハルはカバンをあさり出す。もしかしてと思うが、お前ずっと俺の携帯持ってたの?
そう思いながらそれを見ていると、
「あ、あった。ごめーん」
そう言いながらハルは俺の携帯を鞄から引っ張り出した。
「ほれ、お前が持ってんじゃんけ」
と文句を言いながら端末を受け取り、電源ボタンを押してみる。
「つかんし……?」
何でつかねぇんだよ。そう思いながら電源ボタンを長押ししてみるとどうやら電源が落ちていたようで無事に画面が点灯、製造会社のロゴが画面の中心に映し出された。
「あ、ごめん。私があの後電源落とした」
中々つかねぇなぁ……と思いながら起動するのを待っているとそれに気づいたハルが声をかけてきた。
「電源落としたのならそれいってくれよ」
俺がそうツッコむと、
「だって、延々と知らない名前の人から電話かかってくるんだもん。怖かったから消すよそりゃ」
「消すよそりゃじゃねーよバカ。バイト先からの電話だったらどうすんだよ!?」
正直、我が妹の将来が心配になることを言ってきたので大慌てて起動した端末を弄りロックを解除、真っ先に着信履歴を確認する……が、そこに表示された名前を見て俺は困惑を隠せなかった。
「修哉……? なんでアイツが俺に電話してくるんだ?」
怪訝さを隠せずにそう呟く。画面に表示されていた着信履歴には完全に縁を絶っているはずの
「……修哉って誰?」
俺のその言葉と態度にハルは疑問に思ったらしい。顔を覗き込むように尋ねてきた。
「神田の中身、ゼウスの本名だよ」
そう吐き捨てるように告げ、あのクソなら別に折り返す必要もねーやと俺はそのまま端末をスリープにして何も聞くなと言わんばかりに大欠伸をした。入院中ずっと寝てたせいで寝ても覚めても眠たかったのだ。
その様子を見てあまり深く突っ込むことじゃないと思ったらしく、ハルもそれ以降は何も聞いてこなかった。
揺れるバスに乗り、うとうとしてきそうになった位で家の近所のバス停につく。
「ほら、お兄ちゃん起きて!! 着いたよ!」
ゆさゆさと揺らされて起きて、周囲を見渡して近所についたことに気付く。
「着いたかぁ……」
欠伸を一つしてからそうぼやくように告げて俺はカバンをもって立ち上がり、先を行く妹の後を追った。
バスを降りると、家までは数分歩くことになる。
今にもまた眠りそうな俺と早く家に帰りたいハル。そんな二人で並んで歩いていると、ふとぶっ倒れたあの日の前にはなかったものに気が付いた。
「なんじゃあれ? 情報提供求むの看板?」
家まであとちょっとってところの電柱に貼ってあった最近つけられたっぽい看板。警察がたまに電柱とかに取り付けて行くやつでひき逃げ事件とかの時に情報提供を求める際に使う奴だった。
「あ、それ? なんか私もびっくりしたんだけど、お兄ちゃんが起きたあの日にここで男性が跳ねられたんだって。死んだわけじゃないから花は飾られてないけど警察の目の前で逃げようとした男性をトラックがひき逃げしたらしくてここまで帰ってきたら応援で来たらしい警察が滅茶苦茶来ててびっくりしたよ」
「は~物騒な世の中なもんだよな」
そこで会話が一旦停まり、刹那の静寂が二人の間に忍び寄る。
「8/15でもないのにな……」
ふと思い立ってそうぼやく。頭の中を昔アニメ化された
「カゲプロ?」
ハルも俺が何を言いたいのかわかったのかそう聞いてきたので
「まぁ……8月初めだしうだるようにあちぃからふと思い出しちまった」
そう言いながら傷跡をなでるように掻く。
あの作品の少年も少女とともに閉ざされた世界で延々と少女が死ぬのを見続けた挙句最後は身代わりとなって飛び込んで自分が跳ねられることで閉ざされた世界から脱出した。血のように真っ赤に染まった虹彩になることで発動する能力を植え付けられて。
「あ~、そういやバイトどうしよ」
そこまで考えた時点で今度は考えがバイトのことに飛ぶ。いくらぶっ倒れたのが原因とは言え、バイトのシフトを1週間近くぶっちしてるのだ。さすがにまずいのは何となくわかった。
「そう言えばお母さんの所にお兄ちゃんのバイト先のお店から連絡来てたよ」
俺のぼやきを聞いていたのかハルは前を向きながら俺のボヤキに応えた。
「なんて?」
「クビだって」
「事情も問わずにそれありかぁ?」
その事実に俺が呆れて何も言えなくなっていると、
「お母さん曰くなんかお兄ちゃんに色々としてたのが本社にバレたから臭いものには蓋をしろ理論で隠したいみたいだったってね~」
「なんやそれ」
続けて明かされたカードに呆れてさらにものが言えなくなってしまう。
「なら、教授に連絡しとくか。一応あそこ教授に紹介してもらったとこだし」
そう言って俺はメーラーを起動し、教授に連絡を取った。すぐにかかってきた電話によると、どうやら教授としても俺に何があったのか把握したうえでバイト先の状況とかそう言ったことを全部知っているらしい。そして今回俺がクビになったことは知らなかったらしいが、一応本部の知り合いに聞いてみるといってくれた。
「すみませんが、よろしくお願いします」
そう言って俺が電話を切ると、結構歩いたのもあって家はもう目の前だ。
「ほら、お兄ちゃん」
先を往く妹がドアを開けて俺を呼ぶ。ドアの奥には腕を組んで若干怒った感じの母さんがお玉としゃもじを交差して立っていた。
「…………はぁ。ただいま」
多分滅茶苦茶怒られるなこれ。そう思いながら俺は玄関をくぐるのだった。
案の定、リビングで滅茶苦茶怒られた。何故か昨日スーツの上着の内ポケットから胸の大きいキャバ嬢が結構いると評判らしいキャバクラの名刺が見つかった親父と一緒にだったが。
「…………っ」
身体を動かすのも激痛が走る。というか、おかしい。声を出したいのに一切声が出ない。
なんでこうなった。激痛で眠れず、麻酔を求めて苦悶の声を漏らしながら頭をよぎるのはそれただ一つ。
アイツを消そうと大ぶりのナイフをもって家を出た。
何を間違えたのか。それを考えると心当たりがあるのは一つしかない。あいつの家まで行ったあたりであいつを呼び出すために電話を掛けたのにアイツはそれをすべて無視した。
いつまで経っても電話に出ないあいつにイライラしながら近くの壁を殴りつけていたら職務質問していた警察に目をつけられたのか声を掛けられた。
イライラしていたが、警察に反抗しても意味がないので従っていたが、ナイフが見つかりそうになってあわてて逃げだした。それで道路を横断して向こう側に逃げることで逃げ切ろうと飛び出したタイミングで光とともに激しい衝撃に襲われてそっから記憶がない。
そこまで思い出してから自分に何が起きたのかやっと自分でもわかった。
(車に轢かれたのか……クソがっ)
心の中で悪態をつきながらまともに見えない視界の中で苛立ちを隠せずに舌打ちをする。
「しのみやさん、だいじょうぶですか?このこえがきこえていますか?」
俺が気が付いたことに気付いたのか白い服を着た男が俺の顔を覗き込み何かを言ってくるが一切何を言っているのかわからない。
「だめだ。はんのうしてはいるが、ようすがおかしい」
苛立ちとともに暴れようとするが、一切身体が動かない。声も出ない。そんな俺の様子を見かねたのか、男は鏡を見せてきた。
(なっ……)
そしてそこに映る自分の姿に絶句した。
左目以外を包帯で包まれ、頭が動かないように固定された自身の姿。こんなのまるで化け物のようじゃないか。
「クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!! 」
俺はそれを見ながら言葉にならない絶叫を血を吐きながら喉から絞り出すのでやっとだった。
感想とか、評価とかお気に入り登録とかありがとうございます。
最近はなんか、急に引退したり色々とV界もヤバいみたいですね。
社長がまたSR当てまくって昨日寝落ちから回復してから(一つ辺り6.5~7kgする奴を一昨日死ぬほど搬送用の箱から出して籠に移してって作業を延々とやってたせいで腰と背中と左腕痛めてて朝起きたらそのままの体勢でしばらく動けなかったのでYouTube見るぐらいしかできなかった)爆笑してたりしてましたがこの界隈なんか色々とヤバくなってきたなーと思う今日この頃
個人的には魔法少女と魔獣が実際にいる世界で男性の中で唯一戦える10人のヒーローたちが掲示板やってるやつが結構いい教材になってます。(あと、その作品書いてるの俺じゃないから俺が言ってたからお前が正体だろって凸するのは本当に止めてね。マジでそれただの相手さまに対して迷惑行為にほかならないし、ほんとの本当にただの読ませていただいてる読者と書いてくださってる作者の関係でしかないから)
ちょっと聞きたいんですが、戦闘描写は
-
濃い方がいい
-
薄い方がいい
-
匙加減は任せた