なんかネットでドアパンニキと呼ばれるようになりました 作:先詠む人
「そんでお前最近どうなんよ」
結構ジャンクな赤地に黄色のマークが目立つファストフードのポテトをつまみながらこないだ押入れから見つけて久々に電源を入れたDアーク(牧野留姫カラー)*1を画面を視つつシャカシャカ振っていると同じカウンターの横で結構大きい紙で包まれたハンバーガーを喰らいながら大地が声をかけてきた。
「どう……ってどういう意味だよ。別になんも変わったことねーけど」
そう言いながらシャカシャカ振っていた手を止める。退院してから今日までのここ数日のことを思い返してみるが、特になんも変なことはないしぶっ倒れてもない。……だが思うことはある。
「まぁSNSでエゴサはしねーようにしてるし、教授に連絡するため以外で大学用のアカウント以外のメーラー開いてないから
紙の器に入ったポテトを口に突っ込みつつぼやくように吐き捨てる。
ぶっちゃけた話、あの時最後にぶっ倒れたせいで絶対燃えてると思うのだ。ただでさえあの時普通の実況者同士のコラボ配信と違い、Vtuverとのコラボ状態。そして妹がその中身とはいえ最後にぶっ倒れた俺をそれに気づいてすぐに部屋に駆け付け悲鳴とともに親を呼んだということなのでその間の音声が全部視聴者たちに筒抜けなわけだ。(俺も倒れながらミュートにしてたわけじゃないから俺の側の音声も向こうの方に筒抜け)
てことは確定であの時配信中にドアパンしてつっこんだ兄=大神の方程式が成立してしまう。そしてその上で勘のいい、または昔からゲーム実況を追ってるやつらの中で過去の俺たちを知っている奴らは大神=Kronosであることに気付くのに時間はかからないだろうし滅茶苦茶ヤバいことになっていると思わざるを得ないのだ。
「まぁ、神の再来ってあの時すげぇ騒ぎになってたしな」
吐き捨ててから頭を抱えて隣のトレー上にあるナゲットへと手を伸ばした俺の手をぺしゃりと叩き、大地はそう言つつ器に残った最後のナゲットを口の中へと放り込んだ。
「さて、そんじゃぼちぼち浩司の講義も終わるだろうしカラオケ屋行こうぜ」
放り込んだナゲットを咀嚼し、「あー」と残念そうにつぶやく俺のことを無視して大地は立ちあがった。
「ちょ待てよ!! ……(ザーズゴッ)……ゲホッゲホッ!?!」
そんな様子に俺も慌てて残りのポテトを流し込むように食い尽くし、少しぬるくなってきつつある飲み物を一気に飲み干すと同時に咽てせき込む。
「なーにやってんだお前は……」
そんな無様な様子をさらす俺を見た大地は呆れてそう呟くが、そのまま
「はよ行くぞ」
そう言って下の階へと続く階段へと足を向けてしまった。
「うぇーい」
口端に少しついてしまった塩とかを手の甲でぬぐい、トレーを持って俺も後を追いかけた。
その後浩司とも合流した俺たちがそんな感じで高校時代にも何度か行っていたカラオケ屋でフリータイムで昼と夜の時間が切り替わる18時から*2部屋に入るために入店したのと同時刻。
とある2人の配信者の配信である種の祭りが起こっていた。
「それでやっぱりあの配信出てたの
雑談枠と書かれた配信窓の中で灰色の髪で燃えるような緋色の目を持つ少女が視聴者たちへと問いかける。
〇:せやろな
〇:化け物扱いされるのマジで草
〇:化け物っていうかアイツアラガミ
〇:ゴッドイーター新作出ねぇかな
〇:伝説……まぁ、伝説?
〇:鈴子ちゃんが気にすることないんじゃね?
〇:まぁ、クロノスっぽいよな
〇:あの変態プレイは確定じゃない?
〇:他の奴が空中で銃ぶっぱして体制変更できんやろ
〇:あんな化け物が何人もいてたまるかwww
〇:普通の奴はクラッカーとやりあおうとせんわ
〇:クラッカーとやりあえるのはあのバカぐらいだろ
〇:ある意味神様やでアイツは
〇:あいつの頭の中一回裁いてみてみたいわ
〇:とか言いつつ本当はそう思ってないくせに
「うるさいわね!! 確定情報じゃないから確信が欲しいのよ!!」
怒ったような表情を浮かべて少女は声を荒げて画面越しに叫ぶ。
そんな風に少女とリスナーたちは時間を進めていった。そして同時刻、別の枠で黒髪の猫耳少女がリスナーたちとともに歌枠で歌っていた…………が
「そう言えば、お兄ちゃん昔部屋でなんか歌ってたんだよね。その音源あのパソコンに残ってたっけ……?」
〇:またお兄ちゃんの話来た
〇:化け物の皮を被った化け物
〇:化け物っていうかアイツアラガミでしょwww
〇:ゴッドイーター新作出ねぇかな
〇:そんなことしてるとまた部屋に突撃されるぞ~
〇:部屋の扉の耐久テスト戦でもろ手
〇:\500
扉修理代(先行)
〇:そのパソコン元はお兄ちゃんの名の?
〇:となると昔そのパソコンで化け物やってた可能性が……
〇:人間の性能越えた化け物……と思っていた時期も自分にはありました
〇:あんな化け物が何人もいてたまるかwww……って笑ってられんかった
〇:あの後結局大丈夫だったん? 身バレまではいかんかったとはいえヤバかったんでしょ?
〇:化け物の招待は生身の兄ちゃんでした
〇:そのまま何日も配信や住んでたってことは結構重傷だった臭い?
〇:重症というか渋滞?
〇:化け物に見える奴でも人間だという証明だったよなぁあれ
「うん。お兄ちゃんが元々使ってたパソコンを私が引き継いだの。今は違うの使ってるけどね」
そう言いながらごそごそという音と共に画面上に映る少女との同期が外れ、変な顔で動きが固まる。
「あったあった。ちょっと音源探せるようになるまで時間かかるからその間一曲歌ってようか」
そう言うと少女がちょっと操作をすると、近年アニメ化したことで爆発的にヒットした作品のオープニング曲として有名な曲のイントロを流し出した。
「
〇:インフェルノキタァぁああ!!
〇:消防隊じゃぁああああ!!
〇:心火を燃やせェええ!!!
〇:ヒーロー登場!!
〇:\10,000
イヅナちゃんの唄聞けて幸せ!!
〇:有名曲のオンパレだよなァ!!
〇:兄ちゃんがプレイスキルで化け物なら妹は歌が化け物か
〇:さっきはコアプラで次はインフェルノって炎続きか!!
〇:イヅナちゃんは今日もかっこいい~!!
〇:声のエッジが効いてていいね!
〇:歌コラボというか、カラオケ案件来ねーかな。
〇:今日は伝説が始まる予感がするぜ!!
〇:歌う曲に一貫性なさそうだけど、これがお兄ちゃんが好きな曲のリストとかだったらほっこりする
〇:お兄ちゃんだったら特撮系の曲だったりしそう
〇:化け物なのに好きなのは子供向けとか笑える
〇:そう言えばさっきグリスいたな
そうして配信のボルテージはどんどん上がっていく。それは最高潮へと向かって際限なく引き上げられていったのだった。
大地:過去に裕也(=ドアパンニキ)が高校のPC室を半ば占領して友人たちとゲーム実況動画をグループで撮っていた時のメンバーの一人。
現在一浪後ゲーム制作やアニメとかのクリエイターを数多く輩出する有名な専門学校に進学。大学での専攻はYouTuberが話題になったことで新規で設立された同校の中ではかなり歴史が浅い動画作成専攻。
イリアスの時の役割は動画編集やサムネ制作がメインでゲームは中の上程度の腕前。
浩司:イリアスではマネージャーみたいな役割とSNSのアカウント管理(メイン)を担当。HN:カオス
スケジュール管理とか色々わちゃわちゃしてた学生と実況者という二足のわらじを履いていることを全員がバレないようにリスク管理とか裕也と一緒にいつも考えてた。ただHN通りの自己本位のボケカスのせいで全部パーになった。
……実際の配信みたいに上に流れるコメントのようにコメント流したいのに上手くいかぬ……orz(因みに上手くいってたら結構なコメント流れてるけど、うまくいってなかったら一個しか流れてない)
実際俺が読んでる作品で実装してる(後書きだからどうやってるのかわからない)奴あるから不可能と言うわけではない
誰か教えてくれないかぁ~!!(テレキャスタービーボーイ感)
3/15:追記現在特殊タグ修正中。次シフトほぼ連続した休みなしの状態で隙間見つけつつ修正追記して完了次第次の話書くんでちょいと時間貰います。
原因判明した臭い。何となくいれてたセンタータグが悪さしてたっぽい
ちょっと聞きたいんですが、戦闘描写は
-
濃い方がいい
-
薄い方がいい
-
匙加減は任せた