なんかネットでドアパンニキと呼ばれるようになりました   作:先詠む人

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10評価などをいただいてまたランキング載れたみたいです。ありがとうございます。

前回を投稿後、ちょこちょこと弄って本家つべみたいなチャット欄擬き、及びスパチャ擬き実装しました(できました)。
流石に本文弄るのは気力が足りんかった………気が向いたら見てもろて(まだスパチャ擬き納得できてないのでちょこちょこといじると思います)

さてさて、正直サブタイトルで半分この回で何しでかすか言ってるようなもん……


16話:Passed Time Record(過ぎ去りし日々よ)

「つか、この面子でカラオケ来んの久々だな」

 

 合流してカラオケ店でフリータイムのプランで個室へと入るなり浩司がそう言いだした。

 

「言われてみればそうだな。最後にこの面子でカラオケ行ったの何時だ?」

 

 浩司につられるように大地がそう言ったので思い返してみると、確か教師に滅茶苦茶怒られたのを話のタネにカラオケの個室で馬鹿みたいに笑い倒した覚えがある。というか、それが最後だ。

 

「高2の時のイリアスなの隠して文化祭の出し物の奴らに紛れ込んで全員でPC持ち込んでゲリラ的に講堂のスクリーンジャック&ゲーム実況&ライブした日の打ち上げ代わりにした奴じゃね?」

 

 その思い出が何でそうなったんだっけか? と思い返していると浩司が思い当たったらしく、そう言った。

 

「「あぁ!!」」

 

 同時に思い出した俺と大地の声が重なる。俺たちが通っていた高校の文化祭は申請こそすれば文化部以外でも講堂を使うことができた。たまたまそのルールを知った俺提案であの文化祭の日、クラスの出し物の関係で教室から出れなかった修哉を除いた俺たち3人はほんとノリと勢いでたまたま当日体調を崩したと聞いた奴らが申請していたその1枠をジャックして(本当はガッチガチに校則違反なのにサボって全員でゲームするために)こっそり持ってきていたPCとコントローラーを講堂に持ち込み、放送部の助けを借りてプロジェクターにつなぎ、当時から有名だった某ブルーベリーの化身が出てくるホラゲのRTAを行ったのだった。しかしその枠自体が1枠30分という結構長尺で取っていた枠だったので時間が余ってしまった。なので俺が持ち込んでいたPCの中に入っていた曲からランダムで曲を決めてそれを歌って場をつないだのがそのあとに控えていた軽音部の奴らの悪ノリでライブみたいになったというのが真相だ。

 歌ったのはV6の「サンダーバード -your voice-」とか、KAT-TUNの「Rescue」とかsupercellの「君の知らない物語」とかFLOWの「Answer」とかだったが、それなりに盛り上がったのは事実だ。

 当時まだイリアスというグループ自体が動き出したばかりだったのもあってそんなに登録者もおらず、俺たちの正体が割れることはなかったが先生には滅茶苦茶怒られたうえで俺たち3人全員PCをその日は没収されるという高校の歴史に残るある意味伝説を作ってしまった。

 

「まぁ、あれから結構たったけどまたこうして集まってバカ出来るってことは素晴らしいって感じでさっさと歌おうぜ」

 

 そう浩司が仕切り、全員席に座ったタイミングで真っ先にデンモクを手に取った大地が操作して曲を送信していた。

 

「あ、お前早すぎだろ!?」

 

「へっ早いもん勝ちなんだよこういうのは!!」

 

 俺のツッコミに大地はそう言ってデンモクを俺に渡してマイクを要求する。

 

「ほれ」

 

 鞄を纏めておこうとしていた関係でまだ筐体のすぐ近くにいた浩司が大地にマイクを菌などが付かないように予めしてあるビニール製のカバーを外して渡した。

 

「それじゃあ行くぜ!!」

 

 そう言ってマイクを画面に構えるかのように持つ大地の姿はまるで光の巨人に変身でもするかのように様になっていた。

 

静かに朝焼けが大地を包んでく いつもと変わらぬ夜明け……

 

 ……が、流れたイントロとAメロで俺はガクりと倒れかけ、つっこんだ。

 

「いや、そっちか~い!?」

 

 てっきりガイアの方を歌うと思っていたのにまさかのティガ。肩透かし感が半端なかった。

 肩透かし感を感じつつも俺も俺で自分が歌う曲を予約リストに突っ込んで浩司にデンモクを回す。

 

 大地が歌い終わり、俺にマイクを回してくる。

 

「んじゃ、次は俺じゃい!!」

 

 そして俺はOPで取っていたポーズが特徴的なとあるライダーのポーズでイントロが流れるのを待った。

 左手でマイクを口の前で構え右の手は後ろへと伸ばすようにしながら膝を曲げて静止する。それだけで俺が何を歌うのか2人は察しがついたらしく、ゲラゲラ笑いだした。

 

I don't wanna know 下手な真実なら

 

I don't wanna know 知らないくらいがいいのに

 

 日本のマイケルジャクソンと言われた三浦大知の曲「EXCITE」を全力で歌って踊って歌い終える。そして満足とともに浩司に俺はマイクを渡した。

 

「さて、そんじゃ次は俺かな」

 

 そう言いながら浩司はマイクをペンでも回すかのように回してからいきなり抜刀でもするかのように構え

 

「歌の呼吸! 壱の型!! 腹式呼吸!!」

 

 とか言い出すもんだから「急にどうした!?」と俺と大地が驚くも、画面に表示された曲名を見て納得する。そんな俺たちを置いておいて浩司は歌いだした。

 

  

 

 映画が滅茶苦茶ヒットして何か月続くねんと言いたくなるぐらい続いた大ヒット作品のアニメ1期のOPであるLiSAの「紅蓮華」。まぁ、紅白でも歌われたらしいしそりゃ歌うわな。

 

「ほい次」「あいよ」

 

 歌い終わって浩司は大地にマイクを回した。

 

カッコつけてるつもりで得意になって

大事なことは全部置き去りにしちゃって

 

「んでお前は何歌うん?」

 

 大地がdoaの「英雄」を歌っている間、次の自分の番のためにデンモクとにらめっこしている俺に浩司はそう言って聞いてきた。

 

「まだ決めきれてねぇ」

 

「なら先歌わせてくれよ」

 

「ええよ」

 

 そう言ってデンモクを浩司に回す。

 

「サンガツ」

 

 そう言いながらデンモクを操作し、浩司はすぐに曲を入れた。

 

 曲が終わり、次の曲へ切り替わると同時に軽やかなトランペットの音がする。

 

Welcome to ようこそ ジャパリパーク

 

今日もどったんばったん大騒ぎ

 

「ん~……」

 

 歌いたい曲は結構ある。だけど、何歌おうかとなると迷う。そんな感じで浩司が歌う「ようこそジャパリパーク」をBGMにデンモクとにらめっこしていると大地がふと何かを思い出したかのようにこういった。

 

「そう言えば昔サマレコの替え歌考えたよな。ただ、あれ結局どうなったんだっけ?」

 

「サマレコの替え歌って……あぁ、パスレコか」

 

 大地の言葉でふと思い出したそれは俺たち3人が修哉があんまり部室として半ば占拠していたPCRに来なくなったころに3人でこれまでの活動履歴動画でも作ろうぜと言うノリで動き出したプロジェクトの一環でサマレコを歌ったときにそのままのノリで3人で作った替え歌だ。過ぎ去りし夏の日々を思い出しながら未来へと進もうという意思を込めたサマータイムレコード。そしてそれを尊重して作った替え歌がPassed Time Record(パスレコ)だった。そして俺が歌ったところでその日は時間切れになり、その次の日に修哉がやらかしたせいでイリアス自体が活動停止したことで結局俺以外は歌うことはなく。そして時期を見繕ってまた動画のことも含めて続きをやるかと話してたら俺が意識不明になったせいで計画自体が頓挫してしまった幻の歌だった。

 

「迷ってんならこの機械にサマレコ入ってるんだしパスレコ歌ったら? あの時結局歌データ録ったのお前だけだろ」

 

 大地がそう言って俺からデンモクを奪い、サマータイムレコードと表示している画面へと変更したデンモクを俺に押し付けてきた。

 

「……まぁ、それもアリか」

 

 俺はそう言ってデンモクのデータを機械に送信した。

 浩司が歌い終わってから数秒後機械は自動的に印象的なイントロが流し出す。

 

昨日も今日も晴天で 入道雲を見ていた

怠いくらいの快晴だ (おもむろ)に目を閉じて

「それ」はどうも簡単に 思い出せやしない様で

年を取った現状に 浸ってたんだよ Ah~

 

 

 そうして俺が歌い始めたのとほぼ同時刻。飯綱イヅナの配信では画面に映る少女が困惑しながら一つのMP3ファイルを再生していた。

 

「これ……何?」

 

 少女が再生しているのは[パスレコ]とだけ書かれたファイル。なんだろうと思いながら再生したら流れ出したのはサマータイムレコードのイントロ。しかしAメロの途中から替え歌が始まった。

 視聴者ともども困惑しながら曲は進んでいく。原曲とほぼ同じパートもありながらも完全に改変している箇所もあるせいで同じインストを使った別の曲みたいな感じになっていた。

 

 カラオケ店の個室とインターネット上の配信上。聞いている人数もその場所の広さも完全に違う二つの場所を舞台に一つの曲をベースにした同じ曲が流れていながらもその反応は大きく違っていた。

 片方はかつての悪ノリの象徴として過ぎてしまった決して取り戻すことができない過去の楽しい思い出を思い出しながら、そしてそんなことを一切知らない縁もないもう片方はただただ困惑しながら曲が終わった。

 

 曲が終わる。困惑していた視聴者たちも動き出す。過去を思い出していた彼らも動き出す。そんな中でそうなった原因の曲を歌っていた張本人は

 

「あ、そう言えば録ったデータさ~。結局勿体なくて消してないんだわ。で、そのデータ入れたPCゲーミングノパソ買い変えたときハルへおかんから譲れ言われてそのままあげてもーたわ」

 

 とケラケラ笑いながら呑気にそんなことを言っていた。




因みに3人がカラオケで歌ってる曲ってちゃんと理由があって選んでます。(特に浩司が無作為に見えるけど共通点がある)
そしてサブタイトル。シャワー浴びながらノリで考えた替え歌です。
悪ノリの結果、録ったはいいが恥ずかしくて表に出せないけど普通に上手に歌えてたので消すに消せず、隠してたらそのまますっかり忘れてた(表に出せないとみんなで冷静になって判断した)ニキの黒歴史でした。(なお、規約の関係でパスレコの歌詞は考えたけど掲載することはできず)
答え合わせは次回やります。

………やべぇ、今日単休で明日それなりに早いシフトなのに徹夜しちった……orz


まぁ、確かなろうの評価システムの位置もこんな感じだったはずだし。
あと感想もください……励みになります。

3/22
桶丸水産
ホロのすいちゃんの切り抜き見てて歌枠合ったがエエかなって試金石的に(特殊タグの練習兼ねて)やったけどアンケ見た感じあんま評判よくなさげだから今後せんとくね

こんな感じで歌がメインの回

  • 要る
  • 要らない

使用楽曲コード:0G551517,11933429,22194118,24511544,70749981,71665714

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