相反する世界   作:kapebarasan

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凝りもせず新シリーズ()


序章:バトル・オブ・ブリテン

 そこは魔法のある世界、ウィッチと呼ばれる彼女らは空を飛び治療や遠見等の力を使う事ができる。

 本来ではウィッチ達は国という垣根を乗り越え協力しネウロイと戦う筈だったが…20世紀の初め凄惨な欧州大戦を経験した後の世界に『共通の敵(ネウロイ)』は現れなかった…

 

 

 

 

            *

 

 

 欧州大戦後莫大な賠償金による不況に苦しんでいたカールスラントワイマール共和国は一人の政治家が国家元首についた事でその運命が動き出す。

 時は流れ1939年9月1日オストマルク共和国などを併合し強大化しつつあるカールスラント第三帝国はプロシアと本国を繋ぐポロニア回廊を手に入れるべくポロニア共和国へ宣戦布告をする。

 これが後に世界は地獄を見たとも評される第二次世界大戦の幕開けとなる。

 

 

 

 序章   バトル・オブ・ブリテン

 

 

 カールスラントは破竹の勢いでポロニア全土を制圧し返す刀で中立であったネーデルラント共和国へ侵攻、カールスラントとの国境に敷設されたマジノ要塞を迂回され不意を点かれたガリア共和国は有効な対策をすることができぬまま首都を制圧され政府はアフリカの植民地への亡命を余儀なくされる結果となる。

 

 1940年7月 カールスラント第三帝国首都 ベルリン

 

 豪華な調度品が置かれている執務室の椅子にちょび髭が目立つ男が一人座って書類や地図に目を通し、机の前には太った男が立っている。

 

 「ブリタニア人共は同盟国がいとも簡単に吹き飛ばされたというのに和平に応じようとしない…かくなる上は上陸作戦しかあるまい、そうであろう?」

 

 ヒトラーは机の前に立つ男に尋ねる。

 

 「その通りあります。しかし海軍は緒戦で艦艇を多数失い作戦には否定的です。」

 

 ゲーリングはヒトラーに答える。

 

 「その通りだたから君をここに呼んだのだよ…」

 

ヒトラーの言葉にゲーリングは眉をひそめる

 

 「と言いますと?」

 

ゲーリングが尋ねる

 

 「空襲でロンドンを焼き、混乱させ奴らの戦意を削ぐ…そして敵の航空戦力を叩き潰せば空軍の優勢を以て敵海軍の目を盗み陸軍をブリタニアへ運ぶ…そういう事だ…」

 

ヒトラーの言葉にハッとした様子のゲーリングは

 

 「その作戦に私の空軍が必要ということ!不肖ゲーリング総統閣下のお役に立つべく早速準備に取り掛かります!」

 

 そうして後にバトル・オブ・ブリテンと呼ばれる戦いが幕を開けた…

 

 

 

 

 

             *

 

 

 ブリタニア ケント県 飛行場 1940年 9月 15日

 

 

 基地のサイレンがけたたましく鳴っている…カールスラントの奴らが迫っている合図だ

 ブリタニア空軍少尉『リンダ・エリオット』は自身の愛機であるスピットファイアMk.2を履く

 

 「リンダ!出ます!」

 

宣言し滑走路から飛び立つ…仲間と編隊を組み迫るカールスラントの敵機襲来に備える。

 

 「敵はどちらに?」

 

管制に尋ねるがカールスラントの欺瞞工作によって敵の正確な攻撃目標が不明だと告げられる。

 

 「でも…こっちには来てるのね…」

 

彼女は自身の固有魔法である『探知』で目の前遥か先にいる敵機の反応を感じ取っていた。

 

 「正確な数はわからない…でも」

 

引き下がる訳にはいかない!私達の後ろにはブリタニアの市民がいるのだ!

自身に言い聞かせるように覚悟を決める。

探知では益々敵との距離が縮まるが未だに敵機は見当たらない…

 

 「…ッ⁉上だ!」

 

誰かが叫んだ瞬間隣を飛んでいたウィッチのストライカーが爆ぜる。

 散開し上空から襲いかかってくるカールスラントのウィッチの攻撃を避け反撃に転ずる。

 

 「そこだ!」

 

降下した敵の背後に回り込み攻撃をする。

防御も間に合わず攻撃を受けてしまった敵機は力が抜けるように落ちていく…

 

 「一機撃墜!」

 

リンダは落ちていく敵機から目を離し次へ向かう

 

 「助けて!ママ!」

 

まだ新人のウィッチが背後を取られてしまっていた。

 

 「間に合え!」

 

新人を狙っていた敵の横腹に攻撃をする。

 

 「…っ!」

 

敵はこれに気が付くと攻撃を躱しこちらへ標的を変える。

 

 「落ちろ!」

 

互いに格闘戦の状態になり攻撃を繰り返すも決定打にはならない…

 

 「やるな…ブリタニア人だが…」

 

カールスラントのウィッチが突然視界から消える。

 

 「…?!」

 

突然居なくなったことに困惑した瞬間背中に衝撃が走る!

 

 「…なにこれ」

 

胸元に手を当て見ると手が赤く染まっている。

 撃たれた…そのことに気が付いた瞬間彼女は海に向けて糸が切れた人形のように落ちていった。

 

 

 

 

 

             *

 

 

 

 ブリタニア空軍所属

 リンダ・エリオット大尉  1923〜1940




続けたい…
感想欲しい…(乞食)

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