大扶桑帝国は1941年にリベリオンに対して真珠湾のへの奇襲という宣戦布告をして以来破竹の勢いで連合国の植民地という植民地を開放し戦線を広げていた。
しかし1942年6月7日ミッドウェーにおける海戦において扶桑帝国は4隻の空母を喪失するという大敗を喫し、以後次第に戦いの優位性は連合国へと傾くことになる。
開戦初頭の勢いを失った扶桑帝国は連合軍の反撃を前に敗北を重ね、撤退や増援、補給のために送った輸送艦は目的地に辿り着く前にリベリオンの潜水艦に尽く沈められた。
さらに1944年にマリアナ諸島を失陥するとリベリオンの戦略爆撃機による空襲は苛烈さを増し扶桑の都市という都市が焼き払われることになる。
1945年3月26日には硫黄島を失陥し連合国は次なる標的として同年4月1日に沖縄の攻略を始めた、戦艦の艦砲射撃による鉄の暴風により防衛陣地を破壊され劣悪な環境の中凄惨な戦いが繰り広げられるも徐々に扶桑軍は追い詰められ沖縄の失陥は誰の目から見ても時間の問題であった。
*
序章:桜花
1945年4月6日鹿児島県知覧飛行場にてまだ若すぎる年齢の少女たちが本来であれば着ることのないであろう飛行服を着、その手には小さな盃が乗っていた。
「また会おうね」
「大きいのにぶつかれよ!」
「お父さん…お母さん…私はやり遂げます…」
みな最後の別れや決意を胸に盃を飲み干す。
「じゃあ次に会うときは、靖国で!」
井土杏美上等飛行兵はそう言うと用意された
「頑張れよ〜!」
滑走路の脇には教官などが集まり激励の言葉を浴びせている。
皆、零式戦闘脚52型に自爆用の爆弾を取り付けたものを起動し皆ぎこちなくも空へ次々飛び立ってゆく
「井土出ます!」
そう言うと井土機も飛び立ち上空で待つ『戦友』と合流し先導機の指示を受け目標へと向かう…
数十分程経った頃彼女らはリベリオンの前哨艦隊に補足され迎撃にでてきたリベリオンのウィッチから攻撃を受けていた。
「雲に隠れろ!」
「ひかり!ひかりがやられた!」
「どうすればいいの?」
練度も装備も不足している彼女らはまともな抵抗をすることもできぬまま海へと叩き落とされていく…運の良かった?者はリベリオンの前哨艦隊の駆逐艦へ突撃する。
そんな地獄のような光景の中、井土は味方とはぐれ、逃げ込んだ雲を突き抜けると真下に目的であったリベリオンの空母を見つける。
「あれだ!」
井土は覚悟を決め空母へ突き進む、彼女に気が付いたリベリオン艦隊は対空砲を彼女に撃つ、しかし低空を飛びなおかつ戦闘機より的の小さいウィッチには中々当たらない…
「なんで当たらない!」
「魔力信管のばすだろ!」
「いけぇぇぇ!!!」
井土は魔力切れを感じつつも最後の力を振り絞りリベリオンの空母に向けて突進する。
次の瞬間、リベリオンの空母の横腹に叩きつけられた井土のストライカーが爆発した…
「イカれてやがる…とんでもないバカだ…」
炎の柱を上げて自爆したウィッチを目の当たりにしたリベリオンの海兵はそう呟救助へ向かった。
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大扶桑帝国海軍神風特別攻撃隊所属
井土 杏美二等飛行兵曹 1931〜1945
次から本編に入っていきたいと思っております。
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