ARMORED CORE -Resume “N”-   作:アカ狐

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Prologue

client : Mirage

Mission Area : Mirage's Energy Plant

Enemy:MT:7

 

 

ジェネレーター出力:良好

ブースター出力:良好

ラジエーター冷却状態:良好

発熱値:適正

腕部油圧:正常

各マニピュレーター:作動良好

脚部油圧:正常

各部作動:良好

頭部メインカメラ:正常

その他各部センサー:異常無し

 

 

 

 

雨が降る空の上を一機の輸送機が飛んでいた。

輸送機の中には“アーマードコア”と呼ばれている人型兵器が一機、出撃のときを待っていた。そのコクピットの中で一人の青年が最後のチェックを黙々とおこなっている。

 

「おいポチ!ちゃんと人の話聞いてるんだろうな?」

 

「ッ!だからその呼び方やめろっつってんだろ!ブリード!!」

 

突然耳に入った言葉に青年は思わず声をあげる。彼の視線の先にはボサボサ髪で無精髭のなんとも頼りなさげな男がモニターの向こうでコーヒーを片手に頬杖をついていた。

 

ポチと呼ばれた彼の名は“ジョン・ポーチャイルズ”というのだが、

その、ポーチャイルズの頭文字を取って“ポチ”と呼ばれることがジョンにとっては筆舌にし難いほどに、腹立たしくてならないのだ。

 

ポチと呼んだ男の名は“ブリード・アインジ”と言い、ジョンのオペレーターを勤めている。

が、その肝心のジョンとは仲が悪そうである。

 

「いいか、今回の依頼はミラージュのエネルギー施設を占拠してるテロリストの撃退だ。施設やコンテナなんかを破壊したら1つにつき1000cの減算で...」

 

「分かってる、分かってるって。つか金のことを気にしすぎなんだよアンタは。」

 

「なに言ってンだ、金はこの世で命の次に大事なモンだぞ。」

 

ブリードはそう言ってコーヒーを啜る。

彼のがめついと言った方が正しいと言えるほどの金銭への異様な執着心が、ジョンは苦手であった。

二人の話を遮るように、輸送機のパイロットから無線が入った。

 

「お話しのところ申し訳ないが、目標地点に到達した。本機は機体投下後に作戦エリアを離脱する。終わったら迎えに来るから連絡してくれよ。」

 

「あぁ、わかってるよ。」

 

ジョンはそう言ってメインシステムのスイッチを入れる。

メインモニターに周囲の景色の他に、機体の各情報などが表示される。

 

“システム、キドウ”

 

無機質なコンピューターの声がコクピットに響く。

輸送機のハッチが開いて、雨と風の音がバタバタと聞こえてくる。

 

「ディンゴキラー、これより作戦を開始する!」

 

ジョンはそう言って右手のレバーを前に出す。

彼を乗せた機体は輸送機から、雨の降る施設上空へ飛び出した。

 

 

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