CPHを影にさせるトロコンRTA【完】   作:トウカ

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CPH影トロコンRTA Part5

 ホモップルの破局と復縁を見せられることになるRTA、はーじまーるよー!

 

「いっ……! ちょっとタンマ!」

【組手の途中で制止がかかり、痛そうに顔を歪めて頬を擦る扉間に首を傾げた。】

「歯ぬけた、奥の方」

【屋根に投げたりする?】

「まあ一応。オレはあの行為に意味はないと思ってるけど、皆が信じて祈ってるから投げてる」

 

 おいおい冒頭からコミュってんのか? ちょっと隠れ里抜けだし過ぎちゃう? バイくんと卑劣様の交流タジマにバレない? と心配してる視聴者兄貴たちはどうぞご安心ください。

 原作でCPHと柱間ァ! の逢引きが勘付かれたのは織姫と彦星よろしくイチャイチャする頻度が多すぎたというより、どちらも次代のリーダーだったからというのが大きいです。

 

【周りの人の為に投げるのか、扉間らしい】

「全部抜けて生え終わるまでしっかり生きないといけないしな……バイスはどうしてるんだ?」

【うん、兄さんが率先してあそこらへんがいいこんな感じで投げろって言うから、投げてるね】

「……どこの家もそんな感じなのか」

【扉間のとこも同じなの?】

「立派で丈夫な永久歯が生えてきますようにって兄者が喧しいんだよ。まあ、弟にそういう態度をとる気持ちは分かるようになったから、とやかく言わねえけど」

 

 木ノ葉隠れの里は民主的に長を決めていますがそれ以前の戦国時代では血が物を言います。

 一族の中でも代々長を務めているグループや補佐を務めているグループなどの組み分けがあり、柱間ァ! たちは長グループの長男坊です。

 長男が一番強くてリーダーシップもとれるなら次期長はこいつだよなってなりますね。

 当然、子供の間は動向が見守られているわけです。

 

 普段は監視よりもずっと緩い感じですけど、今まではそんなことなかったのに短い期間に何度もウキウキと外に出掛けるようになったら何かあったなと勘繰られて監視になる模様。

 余所で女作って妾の子なんて出来たら跡取り争いで危険だからね、わかるわかる(タメ口)。

 まぁ逢引きの相手はただの女じゃなくて因縁ある一族の男だったし、結局は天の川が引かれるわけですが。

 

 そんなこんなで、次男坊卑劣様と次男坊(になった)バイくんはその二人よりも緩いので大丈夫です。どの時代も責任ある立場に就く人は自由が無い……辛い。

 もしも会合が親にバレたら必要な好感度を稼げなくなってチャートがお釈迦になるので、心血注いで口を回しまくります(3敗)。

 うーん、またいない。

 最近は川に行っても卑劣様の姿を見かけないのであの時期に差し掛かってますね。

 ……。

 もし姿が無いままだったらリセですが、いました。良かった~。

 

「…………」

【いつもの場所に赴くと、ここ暫くは顔を合わせずにいた扉間が神妙な顔をしながら川を眺めていた。】

 

 ……おや!?

 ひれつさまの ようすが……!

 

【ただでさえ陰険な顔なのにそんなんじゃ益々陰気になるぞ】

「うるせぇバカ」

【……今日は久し振りに釣りでもやろっか!】

 

 落ち込んでいる卑劣様という貴重映像。

 卑劣様は弟の瓦間が亡くなるとより一層強くなろうと訓練を増やし、更に続けて板間が亡くなってしまうと里の外に遊びに出掛けることが無くなります。

 しかし必要数の好感度があればこうやって会いに来てくれるので現在の好感度をある程度測れるのと同時にリセをすべきかどうかまで教えてくれる親切設計。

 

 卑劣様が凹んでいる時の対処法ですが、何も聞かずにそっとしておけば良いです。

 悩んでいるなら向こうから相談してきますし、今回は弟の死に関するナイーブな件ですから触れるのも憚れるというか。

 そもそもバイくんと卑劣様、宿敵の一族同士だし、何を言ってもブーメラン……。

 ガンガンいこうぜ! スタイルも間違いではないんですけどね、テキスト長くなるんで絶対やりません(ホモは正直)。

 釣りの最中も口数少ない卑劣様には俺は兄貴の為に生きてるし兄貴の為には死なないとか話しておけばよろしおす。話題がない時は兄弟想いをアピっとけば問題なし。

 

「バイス、内密な話がある。マダラについてだ」

 

 ちーっすタジマ頭領!

 ついにやってきましたね、CPH追跡忍務。なんか最近のあいつそわそわしながら出掛けんの多くね? 怪しくない? と説明されて、後をつけなさいと命令されます。

 この時代の上司命令は絶対遵守なので強制です、断れません。CPHと柱間ァ! の破局イベってそこそこ長いから拒絶できるもんなら拒絶したいんスけど無理です。

 

 では彼ピッピに会いに行くCPHを追跡します。

 この時のCPHは追跡の警戒を怠っているので、へまをしなければ簡単に二人の逢引き現場を目撃出来ます。恋は盲目ってね。

 あー、ダメダメもうダメですクォレハ……完璧に惚の字ですわ。

 ラブズッキュン♡してます、兄貴のこんな姿見とぉないから父上にチクッてやる!

 

 ……あっ卑劣様ちーっす奇遇ですね、どうしたんですこんなところで。私? 私は散歩です、新しい釣り場スポットないかなって。あーそちらもですかー一緒ですね。偶然会ったついでに組手の一つでもしたい所なんですけど今日はもう帰らなきゃいけないんで失礼します。

 同じ境遇である卑劣様と出会っちまうロスタイムもありましたが帰宅。

 『チクってやる』と心の中で思ったならッ! その時スデに行動は終わっているんだッ!

 

「……そうか。その少年の詳細は私が調べておく、バイスは何も見なかったように振る舞え」

 

 『チクッた』なら使ってもいいッ!

 えー、話術も育ってるのでここで嘘の報告をすることも可能なんですけど、やりません。

 卑劣様に何もかもぶちまけてCPHたちと共謀、権力をもつ大人になるまで八百長をし続け同盟を組むというパターンも考えましたが、そのルートだとテキストが長いので無理。

 めっちゃ熱いんですけどね、一族間の確執がありながらもそれでもお互いの夢の為に腸を見せ合うCPHと柱間ァ!の会話。原作ファン待望のおすすめイベントです。

 だがタイムのうま味はこっちにあります、CPH兄ィにゃ悪いがここは引き裂いてやるぜ!

 

「近頃のお前は外に出掛ける回数が目に見えて増えていたな」

「それは……」

「バイスに後を尾けさせて判明したお前が密かに会っている少年、調べてみれば驚くべきことが発覚した。生まれながらに忍の才を持つ少年、千手一族の者だ。我ら一族の大人達の手練もやられている。一つ確認しておくが、お前はそのことを知って会っていたのか?」

「それは違う、忍だということはお互いに知ってたが……」

 

 千手家がしてたスパイ作戦の話のうちは家バージョンがつらつら。

 父親の手前そこまで露骨な顔はしてませんが退室直前のCPHの御辛そうな顔よ……。

 破局させた分ちゃんと復縁させっからよぉ、待っててくれよな!

 出会えないあいだに愛が育まれることってあるから!

 運命の二人(嘘偽りなし)を破局させるべくCPHの後を追って例の川に向かいましょう。

 

「あのスピード……情に絆されたかマダラ!! 行くぞバイス!!」

 

 決別の時間だオラァ!

 因みに今まで卑劣様と会っていた川と、CPHと柱間ァ! が会ったこの川は同じものだったりします。こちらは上流であちらは下流でした。

 

「考えることは同じようですね……千手仏間」

「……のようだな、うちはタジマ」

 

 この破局イベ、事前に卑劣様と仲良くなってると卑劣様の分の台詞が無くなるんですよね。嬉しい誤算です、こっちも無言でいましょう。

 互いに見つめ合ったままいざ開戦。

 卑劣様との戦闘ですが、VRアクションモードなら十秒、ターン制ゲームモードなら一ターン経過で直ぐに終了するので気構えなくて大丈夫です。今回は一ターンですね。

 *クナイがぼくをおそう!

 *しかしおにいちゃんがまもってくれた!

 はい、戦闘終了。長いのが難点ですが仮にも戦闘が挟むので経験値もちょっぴり貰えるだけマシです。

 CPHが写輪眼に開眼した時のコメントは言葉を濁す感じにしておくのがポイント。

 直接的には上昇しませんが、戦争中にうちは一族の写輪眼の秘密を調査する卑劣様が開眼条件に気付いた時に上がるんで。

 

「うちはを裏切るような真似をしちまって悪い、バイス……もう迷わない、オレは柱間を殺す。あいつはオレよりも強いんだ、唯一残ったお前を守るにはこうするしかない」

 

 (柱間ァ! への愛が)イキスギィ!!

 少ししか会ってない友を完全に消すと決めたら写輪眼が出てくるってどんだけ柱間ァ! のこと好きやったん? って話ですよ。

 条件的に兄弟を失った時の衝撃で開眼してもいいのに柱間ァ! との友情を断ち切った時て重すぎるやろ。空が落ちてくるレベルで重いわ。

 

 CPHには無理せんといて兄貴! 俺は兄貴が生きててくれりゃそれでええんや!(トロコンRTA感)とかなんとか言っておきましょう。

 千手と仲良くなろうぜ! とダンガンロンパするのはもっと後で良いのでまだお口にチャック。

 うちは連中は未だに元気で復讐の火が燃えてますからね、ずたぼろぼんぼんになって厭戦の雰囲気が滲み出てからの方が皆の賛同も得やすいです。

 

 動画時間的に今回はここで切ります、バイバイ!

 

 

 

 

 

 

◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 

 

 

 

 兄者が密会していた相手を見て、どこか嫌な予感がした。

 まさか、ありえないとその考えを追い出そうとしてもこびり付いたまま兄者たちを監視した。

 密会相手の観察を続けているうちに、奴が繰り出す技があいつの技と似ていることに気が付いてしまった。ただの偶然だと思い込んだ。そう思いたかった。

 兄者を尾行し終えた帰り道でよりによってあいつと会ってしまったのもあり、感じていた嫌な予感が加速して変な汗が出てくる。

 なんであいつなんだ。いや、まだそうと決まったわけじゃない。だがこれは、明らかに……。

 

「このスピード! 逃げきる気か! 柱間め教えたな!! 行くぞ扉間!!」

「――ハイ!!」

 

 とある噂を耳にしたことがある。

 赤く紅く妖しく光る、身の丈に合わぬ上物の刀を持つうちはの少年の噂を。

 オレも大人が振るうようなサイズの刀を扱っているから、その相手はどれほど強いのかと興味があった。どんな風に使うのか見たいと思っていた。

 

 

 

 硬い顔で赤い刀身を構える(あいつ)と視線が合う。

 微かに震える腕を抑え込み、覚悟を決める為に柄を強く握りしめて踏み込んだ。

 

 

 

 普段とはまるで違う暗い表情の兄者が心配そうにオレをちらちらと見つめてくる。

 何時もとまた異なる鬱陶しさを放つ兄者と共に布団を敷き、横たわって目を瞑った。ぐちゃぐちゃした頭によぎるのは昼のことばかりだ。

 開けても閉じても広がる闇の中に赤い光が浮かび上がる。うちはの証明である写輪眼に目覚めたあいつの兄らしき相手、それを見つめるあいつの姿が目に焼き付いて離れない。

 

 

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