CPHを影にさせるトロコンRTA【完】   作:トウカ

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CPH影トロコンRTA Part6

 血で血を洗うのがデフォルトな戦国時代のRTA、はーじまーるよー!

 

 前回はCPHと柱間ァ! に天の川が引かれたところで切りましたが、今回は訓練で能力アップに励む&依頼を受けて戦場にすっ飛んで行くの繰り返しです。

 なので倍速かけっぱなしでお送りします。

 子供の内に済ませておかなければならないことは最低限のステ上げと卑劣様の好感接触度稼ぎの二つ。これはもう終わっているので、将来に向けて話術関連のスキルを磨きながらひたすら殺し合いつつ時間の経過を待つのみ。

 共闘する一族を相手にCPHがいかにリーダーとして相応しいかを語って今の内に洗脳の下地を作っておきます。

 

 同業者を殺して手に入れた酒の味は格別じゃわい、ガハハ!(蛮族)

 戦場に出ると七割ちょいで敵に千手いるんで気が揉まれるのでね、ほんま大仕事ですわ。

 うちはを雇えば相手側は千手を雇うんだから毎回戦うんじゃないのかって? と疑問符を浮かべてる視聴者兄貴にお答えすると、採算がとれないってんで雇わないパターンがあります。

 土地が干上がってたり感染症が蔓延ってたり、そんな必死こいて奪うor守る必要がなく需要の低い場所を巡って戦う時は捨て札にされるようですね。

 ちゃんと抗ったアピしないと弱味に繋がるから抵抗はするけど、こんなん持ってても損するだけやし……な土地に態々金はかけないという。

 

 という風にゲーム内で説明されてますが、メタ的には毎度毎度うちはか千手とバトってたらプレイヤーのストレスが半端ないので製作者側から配慮されてるんだと思われます。

 

 だって強いんだもんこの一族のモブども。

 ケンシロウが修羅の国で最初に出会ったやたらと強いモブくらいには強い。

 戦場に行く毎に確定でこんなのと戦わなきゃいけなかったらゲーム機ブン投げますわ。

 それでも10回戦場行けば7回ぐらい戦いますけどそれはまあ……戦国だからネ!

 頃した相手の髑髏を杯にして乾杯するのが常識なんだと諦めましょう。

 

 あ、CPHのランダムイベントが発生してます。

 内容は月夜を眺めながらそろそろ自分が親父の跡を継ぐし一族を守りきれるように祈りをこめて髪を伸ばす宣言をするっていうものです。今のままだとウニみたいだから良いと思うよ。

 CPHは柱間ァ! と初めて会った時も夢を賭けて石切りをしていましたし、こういうロマンチックな願掛けが好きなようですね。

 えっ私の為にも……? いや己の力で生き延びるんで気にしなくていいっスわ……。

 あんさんは柱間ァ! の足止めをしてくれればそれでいいんで。ほんと。柱間ァ! と遊んでるのが一番助かるんで頼んます。無理ぽよ。

 

 この時期のCPHはクレイジーでもサイコでもホモでもない、かつての夢を諦めきれない一人の人間って感じなんで、しっかり支えていきましょう。

 素地はあるとはいえまだ未覚醒なのでね、彼を引っ張っていくような前向きな台詞を選んでれば平気です。

 それにCPHの思考を尖らせる暴走トリガーがバイくんに挿げ替わってますからなんの問題もありません、穴もありません、と言いたい所ですが孔はなければ困るのでそれはあります。

 

 ……さっきからなんかやたらと戦場で卑劣様と遭遇しますね。

 イズナをザクる件をチャートの中に入れることを本決定した時に卑劣様の戦闘AI攻撃パターンは一通り検証して把握しておいたので、負けはないんですが……。

 同盟を組むまで生き延びればそれで良く、戦闘関連ステも最低限に抑えていますから決定打を当て辛い。ヒットアンドアウェイスタイルにならざるを得ないし、時間経過で終了にさせるとタイムロスになります。

 

 う~んやだなー、イズナ生かしておいた方が良かったかもしれません。

 卑劣様とは確かに戦わねばならないと念頭に置いてましたが、試走の時はここまで戦うことなんてなかったのにー。

 ……また狙ったかのようにエンカウントしてます、これが屑運か……!

 

 もうアクションモードに切り替えてとっとと切り抜けようかなってこの時思ってます。でも思いとどまって戦闘続行。

 卑劣様に鉢合わせて一々モード変更してたらそれこそロスや操作ミスに繋がるので、戦争終盤戦に差し掛かるまではターン制モード続行です。

 それにアクションの方だと自由に動かせる分時間の経過が現実と同じ扱いになるから、ボタン連打しまくってれば直ぐ終わるターン制のがうま味ですし。

 

 ゲームモードにはそれぞれ利点と欠点があるので悩み所ですわ。

 通常プレイならアクションでキャラをコケさせたりして遊んでるんですけどね。

 サスケをコケさせるのが楽しいんだよなぁ……。

 

  な ん で 等 速 に 戻 る ん で す か 。

 

【戦地からの帰り道、負傷者を労わりながら周囲の警戒を続けていると、ふと違和感を覚えた。】

【……禍々しい、とんでもない量のチャクラが南方から押し寄せてくる!】

 

「あれは……巨大なチャクラの塊!? それをただ放っただけに見えるが、これ程の質とエネルギー量を兼ね備えていてはとんでもない技になるな……!!」

 

【乱回転する球状のチャクラが横を通り過ぎた。】

【ただそれだけだというのに、鋭い風が人を襲い、木々は薙ぎ倒され、地面は抉れ、最後には何も残らなかった。】

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 ――はい、現実逃避から帰ってまいりました。

 えー……これは出現率がとても低く設定されている尾獣遭遇イベントです。

 通常プレイでも滅多にお目にかかれないレアイベなんですがね(憤怒)。

 

 この時代は一尾から九尾まで野放しになっている為、こうやって邂逅することがあります。

 どの尾獣と出会うかは乱数で決まるのですが、出てくるメッセージの東西南北の何れから来るかである程度絞れます。南方だと二尾と七尾ですが今回は二尾。

 好戦的なキャラではないことが救い。

 一尾や九尾などの人間嫌いが突出しているキャラだったら戦闘不可避なので。

 

「もしや、あれが噂や文献で語り継がれている尾獣という奴かァ……! ほう……!」

 

 自分から実質負けイベに突入するのは止めろォ!(建前)止めろォ!(本心)

 ほうじゃねえから! 戦闘狂もいい加減にせーよ!

 時と場合を選べと言い包めてさっさと逃げましょう。好戦的な尾獣だと一撃か二撃追加でぶっ放してきますが、人間に興味なかったり友好的な尾獣だと何もしてきません。

 一番最初にくる尾獣玉は長年争いを続けてばっかの人間が自分の近くに寄ってきたから追い払うか殺そうかして放たれたものです。

 

 それで、このレアイベって一尾九尾などの殺意高めの尾獣が出現したら電源を落とすのを推奨するレベルで死ぬ可能性が高いんですけど、そんなデメリットがある代わりに原作ファン必見のメリットもちゃんとあるんですね。

 

【"乱回転する球状のチャクラ"か……】

【脳裏にピンと豆電球が光って、術を思いついた!】

【螺旋丸の開発が出来るようになりました】

 

 攻略本やwikiを読み込んでいる方は御存知だと思いますが、尾獣玉を目にすることでなんとだってばよの必殺技である螺旋丸を開発することが可能になるのです!

 影分身や螺旋丸など、NARUTOを代表するメジャーな技はこの時代にはまだ存在しません。

 しかし各々条件を満たすことでゲーム主人公自らがその代表的な忍術を開発出来ます。

 基本的には開発者キャラと会話をする中で開発に必要なワードを手に入れる必要があるんですが、螺旋丸の場合は原作で四代目が尾獣玉から着想を得たと判明しているのでそれをなぞると開発可能。

 しかしまぁ四代目やエロ仙人から直接教わった方が安全面を圧倒的に保障されますし、そっちのが楽です。

 

 下手すりゃRTA崩壊の危機でした、現れたのが二尾で本当よかった……。

 万全状態なら万華鏡を使えば九尾が相手でもなんとかなりますが、今回は戦場帰りだし……危なかった……!

 

 術の開発の仕方は原作と同じです。

 威力は申し分ないしコスパも良いので、ちゃちゃっと覚えて主力技にします。

 火遁の術ってチャクラ食うのでね、小回りが利いてしかも強い術はあって損なし。

 これで戦闘もちょっとは楽になるかな。

 

 今回はここまで、それではバイバイ!

 

 

 

 

 

 

◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 

 

 

 

 あいつの相手はオレに任せてくれ、と扉間は言った。

 扉間の言うあいつとは、マダラの弟のバイスのことだ。マダラの弟なだけあって奴もかなりの手練れで強い。……というより、巧いと表現する方が合っているとオレは思う。

 腕の力も脚の速さも、強者の域に達してはいるのだがそれだけ。扱う忍術は写輪眼と火遁系列の技というシンプルなもの。強いことは強い。しかし、この程度の実力ならば埋もれるほどいる。

 それなのに殺すことが出来ないのは、奴が巧く立ち回っているからだ。

 忍術も体術も幻術もマダラと比べれば凡人に過ぎないバイスだが、時としてオレと命を削りあうことを可能にする。力、速度、術の練度。存在する能力の格差を打ち消し、殺し合いを成立させるほどの観察眼。奴が培ったその力は並大抵の努力では得られないだろう。

 オレにとってうちはバイスとは常人の延長線上で立ち塞がってくる、凡才の極致を体現する者だった。

 確かにオレや扉間でなければ忽ちやられてしまう。オレはマダラを抑えなければならないし、扉間が対処をすることになるのは自然な流れだと思う。異論はないし、そうすべきだ。

 ……しかし、思う所が無いわけでもない。

 オレはこのような現状でもまだ、幼い頃の夢を捨てきれないでいる。成し遂げたかった夢から遠い場所に立っていて尚、それでもという願いが掌に残り続けていた。

 共に大人になった扉間はオレ以上に立派に育った、兄として鼻が高い。

 そしてこれは、ただの兄としての勘だ。

 オレがマダラに対して思うことがあるように、扉間もまた、バイスに対して思うことがあるのではないかと。

 

「兄弟でこんなところが似なくても良いのだがなぁ……」

 

 ただの勘だ。それでも、どうしてだかそう思わずにはいられなかった。

 

 

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