ゲームのチート国家連合が異世界にログインしました 作:御代川辰
[[2057年5月17日 午前6時22分]]
「…………彼らを送り込むことには成功したのか?」
鋭い眼光を議場に向け、ビルダーバーグ会議議長、【
視線の先にはピラミッドの頂点で世界を見下ろす目、
「はい。災害は発生しましたが損害は少なく、ひとまず第一段階は成功したと言えるでしょう」
いかにも関係ないといったような冷静な態度で、プロビデンスの旗のすぐ隣に座る男、【
「…………そうか……」
ニムロドをはじめ、円形のテーブルを囲む十二人の男女は安堵のため息を吐いた。
今この場にいるのは、
彼らは
「ようやく……ようやくだ……いよいよ我らの名を騙る忌々しい畜生どもに復讐できる……」
拳を強く握りしめて【
「5000年の時を経て……我らの怒りの刃が遂に届く……」
【
「…………変に
興奮状態にある二人を諭すように【
「……人々が思い描く未来の実現までの時間を何十年も早めた作家ウォルト、自由を求め続けたテンプル騎士団最後の騎士団長ジャック、今ある機械類の多くを作り上げた発明家トーマス、そして全ヨーロッパの平和実現を目指した名門貴族マイア…………今ここにいる私どもの御先祖様たちが見た
当代のイギリス女王【
「お前さんはいいさ。どんな困難に直面しても、自分の持ってる知恵とその使い方の工夫だけで完璧に解決できるんだからな」
シャーロットの言葉に対して、エディソンは皮肉混じりのジョークで返した。
「マーク…………そこまで悪く言うことはないんじゃないか…………?」
各々の喧嘩腰のやり取りを見かね、【
「マーク君。確かに君の言う通り、焦りは禁物。だが、女王陛下の御言葉も確かだよ。現に計画は確実に、かつ順調に進んでいるからね」
初老の男、【
そして、フレデリックは【
「ところで。次に動かす
場の空気が静まりかえる。
「それとも、もう動かした後かな?」
ハロルドは自信に満ちた表情で胸を張って答えた。
「はい。一足はやく次の一手をうたせてもらいましたよ」
彼は鞄に積めていた紙束の中から、封筒に入れられた一通の手紙を取り出す。
そしてその手紙を、一字一句の誤りなく読み上げた。
『《
【БЭСМ-Будущее】より』
組織
天光騎士團(てんこうきしだん\Illuminati)
真言たちが暮らしていた2057年代の地球において、世界の均衡と平和を裏から保っていると噂される都市伝説上の組織。
しかし都市伝説は真実であり、多くの著名人が所属する巨大な国際秘密組織で、今回の物語が始まるきっかけである。
劇中では自らにとって都合のいい世界を構築するべく暗躍する2019年代のイルミナティを討伐するため、主人公たちを国土ごと電子の世界から全くの異空間へ転送した。
イルミナティ(Illuminati)
多くの陰謀論で語られる、一言で言えば極悪人の集団。