ゲームのチート国家連合が異世界にログインしました 作:御代川辰
第壹話第壱節 凄惨
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言わずと知れたイングランドの王都、ロンドン。
中世以前に設計・建設された石造り家屋と産業革命以降に建てられた
そんな大都市ロンドンの平和な日常を脅かしはじめたのは、2019年8月12日13時55分に突如としてロンドンに現れた三人の殺人鬼であった。
[[2019年 8月12日 午後5時00分]]
最初の飛翔体の攻撃による被害が報告されたのは夏の真っ只中、良く晴れた日の公園でのことだった。
「それにしても
コンラートは地球側から仕入れた報告書に目を通しながら、ぽつりと感想を述べる。
[飛翔甲冑を纏った国籍不明の女、母親の目の前で少年を惨殺。被害者は計11人] The People
[悲劇!人型UFOによるロンドン市内同時殺人事件!] Newyork DailyNews
[ロンドンにて男性8名と子供3名が同時に殺害される。人型UFOの目撃情報も] 産営新聞
数あるメディアの中でも特に強い影響力を持つ各新聞社の夕刊の見出しは、世界中の人々に衝撃を与えた。
同盟側としても地球側の国連加盟国と国交を締結して間もない時期に、こちらが関与していると思われて当然の事件が突如として起こったのだから、向こう側の混乱は計り知れない。
写真を見る限りは裸同然の被服の他に申し訳程度の金属質の装甲があり、その金属鎧には光の翼と小型のジェットエンジンが取り付けられているのがわかる。
またその体型からも成人の女性であることが見てとれた。
「Infinite Stratos………」
ケネスが報告書のモノクロ写真を見て、何かに気付いたかのように呟いた。
コンラートも、コンラートの妻もケネスの言葉から何かを悟り、体を震えさせる。
そこにいつの間にか隼人が割って入り、確信を込めて三人に言った。
「ということはだ。俺たちの他にも並行世界や異世界から、あの2019年の地球に誰かが行き来できる状態になってるってことだろ?」
戦慄。これに尽きる。四人は報告書をテーブルに残したまま、すぐに小会議室を後にした。
[[20XX年 7月 31日 午後6時24分]]
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本校舎一階に存在する職員の詰所。このIS学園に勤める教諭の一人である【
「[イギリス軍所属のISパイロット三名、機体と共に失踪し消息不明]…………」
見出しには大きく、[消息不明]と書かれている。記事も意図的に不安を煽るような内容で、消息を絶つ直前の機体に搭乗したパイロットの写真も掲載されていた。
人類史上最強とされる兵器、それも軍属のものが突如として姿を消したのだ。
軍事的なものばかりではなく、経済的損失も計り知れない。
「あの…………大丈夫ですか先輩?」
同じく学園の教員である【
千冬は大きくため息を
「いや……心配は無用。私は何も問題ない」
行方不明者の状況を案ずる気持ちを圧し殺して虚勢を張った。
しかし、彼女らは知らない。知るはずもない。消息を絶った女たちが人殺しに身を
[[2019年 8月15日 午前10時32分]]
『何て言うか、ずるい人達ですよねぇ』
『そうだよね。この三日で65件も殺人を犯してるのにまだ足取り掴めてないからね』
『しかもこれ怨みとかじゃなくてね、絶対人殺すの楽しんでますよ』
『仮面ライダーでも似たようなグロンギっていうの居ましたよね。世代の人からすれば「あのトラウマが帰って来んのか」って感じ』
『そうそう。モビルスーツじゃないけど人型UFOに乗ってるっていうのも相まって、もう悪の組織の怪人感増し増しだよね』
『その人型UFO群、通称“ハーピー„についての最新情報入りましたVTRどうぞ』
人型未確認飛行物体群(Humanoid Unidentified Flying Object Group)
国籍不明の女性が搭乗・運用する飛行物体の呼称。通称ハーピー(Harpy)。
イギリスを中心にヨーロッパで男性のみを狙った殺人事件を起こしている。