「リカルド・クラウン大尉只今、ペルセウス中隊に着任しました。よろしくお願いします」
エリア・シュリーナガルに到着したリカルドは早速ナレインの元を訪れた。
「よく来てくれた。クラウン大尉待っていたよ」
「ナレイン将軍。よくご無事で」
「君こそ、よく無事だった」
「しかし、ハワイを守っていた多くの仲間が犠牲になりました」
「生き残った我々に出来る事は彼等が望んだ未来に到着することだ。その為にまた君の力を貸してくれ」
「はい。喜んで」
「もう1人君が来ることを待っていた人物がいてね紹介しよう」
扉が開くと1人の少女が立っていた。
「『エメリー・アーモンド』です。よろしくお願いします」
「よろしく…初めてだよね俺達」
「はい。ですが私は貴方の存在を感じていました」
「どういうことだ」
「彼女は『エスペラント』。『希望』という意味を持つミールと対話できる存在だ。どのような人物が『エスペラント』になれるかはまだ明確にはわからないがフェストゥムやミールとの深い関わりが能力の発現に繋がっていると現在は推測している」
「そして貴方にはその素質がある」
「俺に」
「はい。貴方は完全にではないですが感覚で人とフェストゥムの言動を理解出来る。違いますか」
「確かにそうだが。どうしてそれを」
「エメリーは『エスペラント』の中でも高い能力の持ち主でねフェストゥムに匹敵する読心能力を持っている」
「なるほど」
「クラウン大尉の技術の高さはエスペラントとしての力も1つの要因だったのか」
「買い被り過ぎです将軍。俺は勘が冴えていただけですよ。ということは彼女のことも」
「彼女とは」
「彼が連れて来た女性ですね」
「確か。ミライと言ったね彼女がどうかしたのかね」
「いえ…彼女もまたとても素質の高い方です」
…エメリーが事情を察したのか誤魔化したことに安堵するリカルド。
「ならば是非とも彼女にも」
「やめておいた方がいい。彼女はとてもコミュニケーションを苦手としているみたい。混乱を招く危険性がある」
「そうか…それは残念だ。ところで話しは変わるのだが、クラウン大尉。君には私の留守を任せたい」
「留守…ですか」
「うむ。私はこれからエメリーと選抜した警護の隊員と共にとある少女を迎えに行く」
「とある少女ですか」
「そうだ。エメリー以上に高い『エスペラント』の力を持つ少女を『アショーカ』と接触させ、『来るべき時』に備える」
「『アショーカ』とはあの巨大な樹木のようなミールのことですか」
「左様」
「『来るべき時』とは」
「『アショーカ』が告げているのだ。新たなミールが宇宙からやってくると」
「なんですって」
「その少女はこの世界で一番高い『エスペラント』としての力を持っている。その少女の助けを借りて、新たに到来するミールを我々に有益な存在に変えるのだ」
「その少女はどこに」
「Dアイランドだ」
世界が大きなうねりを挙げ動き出そうとしていた。