溝口の計らいでファフナーパイロットと面会することになったリカルドとミライ。
(日野美羽とは接触出来ないのか)
(今日は無理だ我慢してくれ)
「はじめまして、リカルド大尉」
最初に来たのは同い年くらいの女性だった。
「機体コード『マーク・ジーベン』のパイロット『遠見真矢』です」
握手する2人。
「こちらの方は」
「自分の伴侶です。名前はミライ。コミュニケーションを苦手としてまして無愛想かもしれませんが。同伴させて頂けませんか。遠見さん」
「大丈夫ですよ。暉くん広登くん遅いよ」
遅れて若い男性2人が到着した。
「貴方がここの他のファフナーパイロットですか、機体コード『マーク・フュンフ』パイロットの『堂馬広登』です」
「機体コード『マーク・ツゥエン』パイロット『西尾暉』です。よろしく」
「お疲れの所すみません。どうしても君達のことを知っておきたくて、遠見さんはもしかして『ヘブンズドア』作戦に参加してましたか」
「『ヘブンズドア』…蒼穹作戦ですね。いましたよ。よくわかりましたね」
「『蒼穹作戦』そちらではそのような作戦名だったのですね」
「はい。もしかして大尉もいらっしゃったんですか」
「リカルドでいいですよ。はい『マーク・ジーベン』は紫色のファフナーですかね」
「凄いですね」
「昔からよく勘が当たりまして、なんとなくあの時見た感じと貴女の雰囲気が似てると思いました」
「俺達よりも先輩のパイロットかよ」
「運良くあの頃からパイロットを務めて生き残っただけさ」
「俺達がどのファフナーかわかりますか」
「すまない。私が君達のファフナーで見たのはあの作戦に参加していた4機だけなんだ」
「あちゃー。俺はまだ人類軍じゃ無名か」
「別に人類軍に知れたってなんもないだろ」
「俺は世界のアイドルになるんだ。どうせなら今ここでリカルドさんに俺をもっと知ってもらいたいね」
困惑し引きつった顔を遠見に笑われるリカルド。
「そちらの女性は」
「彼女はミライ。私の伴侶だ」
「結婚されてるんですか」
「結婚…とまではいかないが、同棲はしている。コミュニケーションが苦手でね。無愛想かもしれないがよろしく」
「ミライさん。よろしくお願いします」
「あぁ、よろしく」
「なんか一騎先輩のお母さんに似てるって言われたフェストゥムに似てますね感じが」
「おい広登」
「一騎先輩とは」
「遠見先輩と同期のファフナーパイロットで竜宮島が誇るエースパイロットです名前は『真壁一騎』」
(カズキ・マカベ…まさか我々人類軍に『MAKABE因子』を提供したと言われているDアイランドの人物か)
「彼は…来ていないのかい」
「はい。今回は見送られました」
「お礼を言いたかった。遠見さんにも」
「…私に」
「君とカズキ・マカベなんだよね。あの時北極のミールにトドメを刺したのは、ありがとう。おかげで我々はこうして今日も生きていられる」
「そんな。私はただ仲間を助けに行っただけで、本当に凄いのは一騎くんです」
「それと…ごめんなさい」
「どうしたんですか。急に謝って」
「実は…」
「リカルドさん。悪いなそろそろパイロット達を休ませてやりたいんだけどいいか」
「もう。そんな時間でしたか、今日はありがとう。ゆっくり休んでください」
「あっ、はい」
「では、失礼します」
こうして初めてDアイランドの人々と交流したリカルド。
(また明日…)
その考えはその日の内に潰えることとなった。
(君達の思い通りにはさせないよ)
「どうした。まだ寝てから時間はそれ程経ってないぞ」
「いや…ちょっと変なことを思い出してな」
通信端末が鳴り響く
(こんな時間にしかもこのアラーム…まさか)
「こちらリカルド」
「スクランブルだリカルド。Dアイランドの人々が泊まっている宿舎がフェストゥムの襲撃を受けてる」
「なんだって」
不気味な足音は刻一刻とこの地に近づいていた。